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陸
朝霧の決意と、消えない影
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黒角が消えた夜から一晩。
俺と凛は津田家――俺の実家の二階で、夜明けを迎えていた。
凛は布団にくるまり、獣人化の影響でまだ少し体がだるいらしく、微熱を帯びた頬のまま静かに眠っている。
黄金の瞳はすっかり元に戻り、耳も毛並みも人間と変わらない。
ただ――腕には薄く光る痕が残っていた。
──黒角の噛み痕。
消えることはないけれど、もう獣人化が進むことはない痕。
凛が苦しんだ証であり、生き延びた証でもあった。
(……守れてよかった)
昨夜は何度もそう思った。
けれど胸の奥には、どこか不安も残っている。
黒角が消える瞬間に見せた、あの“哀しみの目”。
そして、言い残した言葉――
『……ムカシ……ハ…………』
獣人はただの暴走する怪物じゃない。
黒角のその言葉が、嫌なほど心に引っかかっていた。
――俺たち夫婦を狙う者は、黒角だけじゃない。
それだけは確信できた。
「龍之介。起きてるなら、朝ごはん食べなさい」
階下から母さんの声がした。
「はいはい……今行く」
振り返ると、凛が薄目を開けて俺の服をつまんだ。「……龍之介……どこ行くの?」
「飯。お前も来るか?」
「……んー……行く。だって……私……アンタと離れると……まだ落ち着かない」
その言い方に胸が熱くなる。
凛は半分眠りながら立ち上がり、俺のシャツの端を握って二階の階段を降りた。
犬か猫みたいな動きだなと思ったが――言わずにおいた。
階下。
親父は新聞を読んでいるようで実は読めていないような顔をしている。
母さんはゆっくりと朝食を並べていた。
「凛ちゃん、よく眠れたかしら?」
「……は、はい……葵さん……」
凛はまだ母さんに少し緊張している。
母さんはふんわり笑った。
「正式に婚姻関係になったんだから、そんなに固くならなくていいのよ?」
「――――っ!!」凛は顔を真っ赤にして、テーブルに突っ伏す。
その反応が可愛すぎて、親父はげらげら笑った。
「ははっ!いやぁ、凛ちゃんがうちの娘になるなんてなぁ。まぁ、そもそも昔から娘みたいなもんだしな。でも、十五年の想いがようやく成就だな、龍之介」
「やかましいわ」
俺が睨むと、親父は肩を揺らして笑った。
だがその後、真剣な顔で続ける。「昨夜の黒角の件だが……あれで終わりじゃねぇ」
「やっぱりか」
「“弾を狙う奴ら”は複数いる。黒角はその中でも最も力のあるボスだった。だが――ボスが倒れても、組織はまだ健在だ」
母さんが静かに言葉を重ねる。
「……婚姻弾は、昔から“禁忌の力”として裏の世界で囁かれてきた。煙草屋と情報屋――本物の夫婦にしか作れない武器よ。だから、“外の連中”はそれを手に入れようとするの。凛ちゃんが狙われたのも、婚姻弾の情報を得られると思われたから」
凛は唇を噛んだ。「……じゃあ……私、また狙われる……?」
「狙われるだろうな」
親父の答えに、凛の指先が震えた。
俺は凛の手を握る。
「凛。俺が守る。もう絶対に、あんな目には遭わせねぇ」
「……うん……」
凛は俺の肩に頭を乗せ、その表情には少し安心が混じっていた。
だが母さんが少し厳しい声で言った。
「守るのは当然。でも――“凛ちゃん自身の力”も必要になるわ」
「え?」
母さんは真っ直ぐ凛を見る。
「あなたは、一度“獣人化の手前”まで行った。普通の人間よりもはるかに身体能力は上がっている。今は抑えられているけれど、力そのものは残ってる」
凛は戸惑った顔を見せた。
「……私……また獣になっちゃうの……?」
母さんは首を振る。
「違う。“獣の力を、人間の理性で扱えるようにする”ってことよ」
「……力を……使う……?」
「ええ。貴方はもう“情報屋の娘”じゃなくて――龍之介のパートナー。婚姻弾を扱う、唯一無二の情報屋なの」
凛の眉がわずかに動く。
「……私、強くならなきゃって……分かってるけど……」少し間を置き、凛は俺を見た。「龍之介……アンタが隣にいてくれるなら……頑張るよ。怖くても……頑張れる」
胸が強く締まった。
母さんが優しい笑みを浮かべる。
「なら、今日から訓練をしましょう」
「きょ、今日から……!?」
「凛ちゃん、甘くないわよ? 婚姻弾を狙ってくるのは、黒角だけじゃないんだから」
親父が茶を飲みながら真面目に続ける。
「そして龍之介。お前も強くならないといけねぇ。煙草屋はただの商売じゃない。“家族を守る仕事”だ」
「……分かってる」
津田家は、代々そうやって生きてきた。
煙草屋であって、ただの店主じゃない。
婚姻弾は人を救い、同時に命を落とす危険もある。
それを扱うには覚悟が必要だ。
凛が俺の袖をつまむ。
「龍之介。私……これからもアンタと一緒に戦うよ。アンタと夫婦になったんだもん……最後まで、隣にいる」
その言葉に、俺は自然と手を重ねた。
「……ありがとう、凛」
朝食を終え、俺たちは裏の訓練場へ向かった。
津田家の裏庭は頑丈な板で囲まれ、地面には古い修練の跡がいくつも残っている。
母さんが凛の前に立ち、短刀を投げ渡す。
「凛ちゃん。あなたには“動く目”がある。情報屋としての洞察力と、獣の五感。それを磨けば――どんな敵にも近づかせない“耳”と“眼”が手に入る」
凛は短刀を握った。
「どんな敵にも……」
母さんは微笑む。
「だけど、無理はしないでね。龍之介が悲しむから」
「う……はい……」
凛が俺をチラチラ見るのを、親父はにやにや笑う。
「龍之介はこっちだ。撃ち方、構え方……昨夜のは“勢い”だ。それを“技”にしろ」
俺は頷き、銃を手に取った。
訓練は朝から昼まで続いた。
凛は母さんの動きに食らいつき、獣人としての身体感覚がまだ残っているのか、反応速度が異様に早い。
一方俺は親父から容赦のない指導を受けていた。
「違うッ!! お前の撃ち方は“守るための距離”じゃねぇ!! “共に戦うための距離”だ!!」
「わかってる!!」
汗が額を伝う。
凛も息を切らしながら、俺の方を何度も見ていた。
(……強くならなきゃ)
俺だけじゃ足りない。
凛だけでも足りない。
俺たち“夫婦”が、一緒に強くならなきゃいけない。
夕方、訓練を終えた頃。
凛は疲れて地面に座り込み、空を見上げて微笑む。
「龍之介……私、まだ強くなれるかな?」
「なれるさ。だって、お前は――俺の嫁だ」
「っ……!」
凛は真っ赤になり、肩で息をする。
「……言わないでよ……死ぬほど嬉しいんだから……」
凛は嬉しさと恥ずかしさのあまり、ぽんと、軽く俺の肩に拳を当ててきた。
夕暮れの中、風はどこか冷たく、静かな気配が漂っていた。
だがそのとき――街のどこかで、
――チリン……
微かな鈴の音が響いた。
母さんの表情がわずかに変わる。
「……今の音……」
「知ってるのか?」
「ええ……“黒角の組織”の残党が接近するとき、必ず鳴る鈴の音よ」
凛の体がびくんと震えた。
俺は凛の肩に手を置き、ゆっくり立つ。
「来たわね……黒角の次が」
母さんが静かに告げた。
「――彼らは、“婚姻弾を持つ夫婦”を絶対に許さない。次は……もっと強いわよ」
夕暮れの空に、鈴の音が再び響いた。
俺と凛は津田家――俺の実家の二階で、夜明けを迎えていた。
凛は布団にくるまり、獣人化の影響でまだ少し体がだるいらしく、微熱を帯びた頬のまま静かに眠っている。
黄金の瞳はすっかり元に戻り、耳も毛並みも人間と変わらない。
ただ――腕には薄く光る痕が残っていた。
──黒角の噛み痕。
消えることはないけれど、もう獣人化が進むことはない痕。
凛が苦しんだ証であり、生き延びた証でもあった。
(……守れてよかった)
昨夜は何度もそう思った。
けれど胸の奥には、どこか不安も残っている。
黒角が消える瞬間に見せた、あの“哀しみの目”。
そして、言い残した言葉――
『……ムカシ……ハ…………』
獣人はただの暴走する怪物じゃない。
黒角のその言葉が、嫌なほど心に引っかかっていた。
――俺たち夫婦を狙う者は、黒角だけじゃない。
それだけは確信できた。
「龍之介。起きてるなら、朝ごはん食べなさい」
階下から母さんの声がした。
「はいはい……今行く」
振り返ると、凛が薄目を開けて俺の服をつまんだ。「……龍之介……どこ行くの?」
「飯。お前も来るか?」
「……んー……行く。だって……私……アンタと離れると……まだ落ち着かない」
その言い方に胸が熱くなる。
凛は半分眠りながら立ち上がり、俺のシャツの端を握って二階の階段を降りた。
犬か猫みたいな動きだなと思ったが――言わずにおいた。
階下。
親父は新聞を読んでいるようで実は読めていないような顔をしている。
母さんはゆっくりと朝食を並べていた。
「凛ちゃん、よく眠れたかしら?」
「……は、はい……葵さん……」
凛はまだ母さんに少し緊張している。
母さんはふんわり笑った。
「正式に婚姻関係になったんだから、そんなに固くならなくていいのよ?」
「――――っ!!」凛は顔を真っ赤にして、テーブルに突っ伏す。
その反応が可愛すぎて、親父はげらげら笑った。
「ははっ!いやぁ、凛ちゃんがうちの娘になるなんてなぁ。まぁ、そもそも昔から娘みたいなもんだしな。でも、十五年の想いがようやく成就だな、龍之介」
「やかましいわ」
俺が睨むと、親父は肩を揺らして笑った。
だがその後、真剣な顔で続ける。「昨夜の黒角の件だが……あれで終わりじゃねぇ」
「やっぱりか」
「“弾を狙う奴ら”は複数いる。黒角はその中でも最も力のあるボスだった。だが――ボスが倒れても、組織はまだ健在だ」
母さんが静かに言葉を重ねる。
「……婚姻弾は、昔から“禁忌の力”として裏の世界で囁かれてきた。煙草屋と情報屋――本物の夫婦にしか作れない武器よ。だから、“外の連中”はそれを手に入れようとするの。凛ちゃんが狙われたのも、婚姻弾の情報を得られると思われたから」
凛は唇を噛んだ。「……じゃあ……私、また狙われる……?」
「狙われるだろうな」
親父の答えに、凛の指先が震えた。
俺は凛の手を握る。
「凛。俺が守る。もう絶対に、あんな目には遭わせねぇ」
「……うん……」
凛は俺の肩に頭を乗せ、その表情には少し安心が混じっていた。
だが母さんが少し厳しい声で言った。
「守るのは当然。でも――“凛ちゃん自身の力”も必要になるわ」
「え?」
母さんは真っ直ぐ凛を見る。
「あなたは、一度“獣人化の手前”まで行った。普通の人間よりもはるかに身体能力は上がっている。今は抑えられているけれど、力そのものは残ってる」
凛は戸惑った顔を見せた。
「……私……また獣になっちゃうの……?」
母さんは首を振る。
「違う。“獣の力を、人間の理性で扱えるようにする”ってことよ」
「……力を……使う……?」
「ええ。貴方はもう“情報屋の娘”じゃなくて――龍之介のパートナー。婚姻弾を扱う、唯一無二の情報屋なの」
凛の眉がわずかに動く。
「……私、強くならなきゃって……分かってるけど……」少し間を置き、凛は俺を見た。「龍之介……アンタが隣にいてくれるなら……頑張るよ。怖くても……頑張れる」
胸が強く締まった。
母さんが優しい笑みを浮かべる。
「なら、今日から訓練をしましょう」
「きょ、今日から……!?」
「凛ちゃん、甘くないわよ? 婚姻弾を狙ってくるのは、黒角だけじゃないんだから」
親父が茶を飲みながら真面目に続ける。
「そして龍之介。お前も強くならないといけねぇ。煙草屋はただの商売じゃない。“家族を守る仕事”だ」
「……分かってる」
津田家は、代々そうやって生きてきた。
煙草屋であって、ただの店主じゃない。
婚姻弾は人を救い、同時に命を落とす危険もある。
それを扱うには覚悟が必要だ。
凛が俺の袖をつまむ。
「龍之介。私……これからもアンタと一緒に戦うよ。アンタと夫婦になったんだもん……最後まで、隣にいる」
その言葉に、俺は自然と手を重ねた。
「……ありがとう、凛」
朝食を終え、俺たちは裏の訓練場へ向かった。
津田家の裏庭は頑丈な板で囲まれ、地面には古い修練の跡がいくつも残っている。
母さんが凛の前に立ち、短刀を投げ渡す。
「凛ちゃん。あなたには“動く目”がある。情報屋としての洞察力と、獣の五感。それを磨けば――どんな敵にも近づかせない“耳”と“眼”が手に入る」
凛は短刀を握った。
「どんな敵にも……」
母さんは微笑む。
「だけど、無理はしないでね。龍之介が悲しむから」
「う……はい……」
凛が俺をチラチラ見るのを、親父はにやにや笑う。
「龍之介はこっちだ。撃ち方、構え方……昨夜のは“勢い”だ。それを“技”にしろ」
俺は頷き、銃を手に取った。
訓練は朝から昼まで続いた。
凛は母さんの動きに食らいつき、獣人としての身体感覚がまだ残っているのか、反応速度が異様に早い。
一方俺は親父から容赦のない指導を受けていた。
「違うッ!! お前の撃ち方は“守るための距離”じゃねぇ!! “共に戦うための距離”だ!!」
「わかってる!!」
汗が額を伝う。
凛も息を切らしながら、俺の方を何度も見ていた。
(……強くならなきゃ)
俺だけじゃ足りない。
凛だけでも足りない。
俺たち“夫婦”が、一緒に強くならなきゃいけない。
夕方、訓練を終えた頃。
凛は疲れて地面に座り込み、空を見上げて微笑む。
「龍之介……私、まだ強くなれるかな?」
「なれるさ。だって、お前は――俺の嫁だ」
「っ……!」
凛は真っ赤になり、肩で息をする。
「……言わないでよ……死ぬほど嬉しいんだから……」
凛は嬉しさと恥ずかしさのあまり、ぽんと、軽く俺の肩に拳を当ててきた。
夕暮れの中、風はどこか冷たく、静かな気配が漂っていた。
だがそのとき――街のどこかで、
――チリン……
微かな鈴の音が響いた。
母さんの表情がわずかに変わる。
「……今の音……」
「知ってるのか?」
「ええ……“黒角の組織”の残党が接近するとき、必ず鳴る鈴の音よ」
凛の体がびくんと震えた。
俺は凛の肩に手を置き、ゆっくり立つ。
「来たわね……黒角の次が」
母さんが静かに告げた。
「――彼らは、“婚姻弾を持つ夫婦”を絶対に許さない。次は……もっと強いわよ」
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