7 / 20
漆
灰雨の訪問者
しおりを挟む
チリン――
チリン…………
夕刻。
街を覆う薄い霧の向こうで、鈴の音がまた響いた。
柔らかい音なのに、背筋に氷を滑らせたような冷たさが走る。
母さんの表情がきゅっと引き締まる。
「……来たわね。黒角の“後継者”たちが」
凛はびくっとして、思わず俺の腕にしがみついた。
「龍之介……やだ……まだ体が……昨日の戦いの反動で、ちょっと震える……」
「大丈夫だ。ここは俺の家だ。親父も母さんもいる」
そう言うと、凛は小動物みたいに小さく頷いた。
だが母さんは、淡々とした声で続ける。
「敵は黒角ほどの怪物じゃない。でも――“理性と組織力”を持っている」
母さんに続いて親父が言葉を継ぐ。
「黒角は力だけで支配してた。だがその支配が崩れ落ちた今、次に求められるのは“頭”だ」
「頭……?」
「獣人組織の参謀。黒角のすぐ側で動いていた、最も厄介で――最も賢い獣人」
母さんが低く告げた。
「“白 廻”という女よ」
その名を耳にした瞬間、凛の耳がピクリと動く。
「しらめぐり……白廻……その名前……聞いたことある……」
「?」
凛は眉を寄せ、記憶を探るように呟いた。「情報屋になる前……噂で……“音の狩人”って呼ばれる女獣人がいるって……」
母さんが頷く。「そう。白廻は音を扱うの。
戦闘型じゃないけど、“逃げ場を奪う音”を操る」
「逃げ場を……奪う……?」
親父が補足する。
「鈴の音の方向が分からなくなる。近いのか遠いのかも分からねぇ。気づいた時には背後にいる」
凛が息を呑んだ。「そんな……」
「そしてもう一つ」母さんの声が低く響く。「白廻は黒角よりも“執念深い”。黒角を倒したあなたたち夫婦――必ず狙うわ」
凛の指が、ぎゅっと俺の袖をつかんだ。
「……龍之介……やだ……また噛まれたら……」
「噛ませねぇ」
俺は即答した。
凛は小さく震える体を俺に寄せる。
その時――
――コン、コン。
玄関が、まるで礼儀正しい訪問客のように二度ノックされた。
だが、その直後。
──チリン……
鈴の音が、家の奥まで染み込むように響いた。
親父が低くつぶやく。「来やがった……!」
俺も凛も身構える。
母さんが指を立てて言う。
「いい?白廻は“最初の矢”を撃たない。狙いは動揺。最初のノックは罠よ」
親父が頷く。
「龍之介。凛ちゃんをしっかり守れ。葵、俺は外の様子を見てくる」
母さんが親父の腕を掴む。
「気をつけて。白廻は幻聴を混ぜるわよ」
「分かってる」
親父はゆっくり玄関へ向かい、扉を開けた。
薄い霧だけが漂い、人影はない。
鈴の音も消えている。
親父が一歩踏み出そうとした瞬間――
足元を何かがかすめた。
「っ……!」
俺が声をあげそうになったところを、母さんが手で塞いだ。
「ダメ。音を発したら位置を悟られる……!」
親父は静かに後退し、扉を閉めた。
「誰も居なかった……でも気配はある。間違いなく“視られている”」
凛の肩に震えが走る。
「……龍之介……私……こんなの……怖いよ……」
「大丈夫だ、落ち着け」
俺は凛の頭と背中を撫で、呼吸を整えさせる。
だが次の瞬間。
――コトン。
二階の窓辺に、白い小箱が置かれた。
凛が怯えた声を上げる。
「な、何……?どうやって……二階に……」
母さんがすぐに口を開く。
「音の反射よ。白廻は音で位置をずらす。本当は“正面”に居る」
母さんの視線が玄関へ向く。
――コン。
また一度だけ、扉がノックされた。
親父が眉を寄せる。
「外には誰も居なかった。つまり……これも“音だけのノック”だ」
母さんが頷く。
「白廻は距離を操る。どこから聞こえても、実際の位置は違う」
凛は半ば泣きそうな顔で俺に抱きつく。
「ねぇ……どうすればいいの……」
俺は凛を抱き寄せ、母さんに問う。
「母さん。敵の目的は?」
母さんは一拍おいて答えた。
「“婚姻弾の回収”。もしくは“婚姻弾を作れる夫婦の排除”」
凛の手が俺の服をつかむ。
「やだ……絶対やだ……アンタだけは……奪わせない……」
「奪われねぇよ。お前も守る」
凛の瞳が潤む。
その瞬間――白い箱が小さく震えた。
母さんが鋭く叫ぶ。
「龍之介、凛ちゃん!箱に触らないで!」
だが遅かった。
箱の蓋が開き、白い煙がふわりと漏れ出す。
凛の瞳が揺れた。
「――あっ……」
膝をつく凛。
「凛!!」
「だ……いじょ……ぶ……ちょっと、頭が……クラクラしただけ……」
「それは“音の毒”よ!」
母さんが叫ぶ。
「獣人化の名残が強い者ほど、感覚を狂わされる!」
凛の背中が熱を帯び、肩が震え始める。
「……嫌だ……また……変わっちゃう……の……?」
俺は凛を抱き寄せる。
「大丈夫だ。絶対させねぇ!」
だが母さんの声が飛ぶ。
「龍之介!凛ちゃんの爪――出てる!!」
見ると、凛の指先には鋭い爪がうっすら生えていた。
白廻の狙いが理解できた。
“情報屋の妻”を再び獣人化させ、暴走させて殺す。
それが一番残酷に俺たち夫婦を壊す方法だ。
凛は必死にしがみつく。
「やだ……嫌だよ……龍之介……離れたくない……怖いよ……!」
「離さない。絶対に」
俺は凛を抱き、母さんに問う。
「母さん!凛を抑える方法は!?」
「龍之介、“口移しで息を合わせる”のよ!」
「――は!?」
「婚姻弾を作る時と同じ!二人の呼吸を重ねれば獣人の力を鎮められる!相性が一番いいのは……夫婦!!」
凛が真っ赤になりながら叫ぶ。
「い、いいから!!早く……アンタの息……ちょうだい……!!」
親父が呆れた声を漏らす。「お前等……ここでそんな……」
母さんが怒鳴る。「辰巳!!黙って!!」
俺は凛の頬を包む。
凛は震える声で囁いた。
「龍之介……お願い……私を、人にして……」
次の瞬間、俺たちは唇を重ねた。
呼吸が混ざり合い、同じリズムを刻む。
凛の肩の震えが弱まり、瞳の光が消え、爪が引っ込む。
箱からの白煙も消えた。
ゆっくり唇を離すと、凛は息を震わせながら俺の胸に倒れこんだ。
「……龍之介……ありがと……アンタがいないと……私……だめだ……」
「知ってる。だから俺がいる」
母さんが安堵の息をつく。
「……良かった……間に合った」
親父も肩の力を抜く。
「やっぱり狙いやがったな……白廻の奴……!」
その時――
──チリン……
再び鈴の音が鳴る。
今度は、はっきり位置が分かった。
「……右の路地だ」
俺が呟くと、母さんが目を見開いた。
「聞こえるの……?白廻の“音の距離”が……?」
「分かるようになった。凛を守るために必要な音は――全部」
凛が俺の袖をつまんで、クスッと微笑む。
「ふふ……アンタ、ちょっと成長したじゃん……?」
「お前のおかげだよ」
母さんが穏やかな声で言う。
「龍之介……貴方はもう、“本物の煙草屋の夫”よ」
鈴の音が、霧の向こうで遠ざかっていく。
白廻はまだ近くにいる。
だが――次に来る時は、俺たちが迎え撃つ番だ。
チリン…………
夕刻。
街を覆う薄い霧の向こうで、鈴の音がまた響いた。
柔らかい音なのに、背筋に氷を滑らせたような冷たさが走る。
母さんの表情がきゅっと引き締まる。
「……来たわね。黒角の“後継者”たちが」
凛はびくっとして、思わず俺の腕にしがみついた。
「龍之介……やだ……まだ体が……昨日の戦いの反動で、ちょっと震える……」
「大丈夫だ。ここは俺の家だ。親父も母さんもいる」
そう言うと、凛は小動物みたいに小さく頷いた。
だが母さんは、淡々とした声で続ける。
「敵は黒角ほどの怪物じゃない。でも――“理性と組織力”を持っている」
母さんに続いて親父が言葉を継ぐ。
「黒角は力だけで支配してた。だがその支配が崩れ落ちた今、次に求められるのは“頭”だ」
「頭……?」
「獣人組織の参謀。黒角のすぐ側で動いていた、最も厄介で――最も賢い獣人」
母さんが低く告げた。
「“白 廻”という女よ」
その名を耳にした瞬間、凛の耳がピクリと動く。
「しらめぐり……白廻……その名前……聞いたことある……」
「?」
凛は眉を寄せ、記憶を探るように呟いた。「情報屋になる前……噂で……“音の狩人”って呼ばれる女獣人がいるって……」
母さんが頷く。「そう。白廻は音を扱うの。
戦闘型じゃないけど、“逃げ場を奪う音”を操る」
「逃げ場を……奪う……?」
親父が補足する。
「鈴の音の方向が分からなくなる。近いのか遠いのかも分からねぇ。気づいた時には背後にいる」
凛が息を呑んだ。「そんな……」
「そしてもう一つ」母さんの声が低く響く。「白廻は黒角よりも“執念深い”。黒角を倒したあなたたち夫婦――必ず狙うわ」
凛の指が、ぎゅっと俺の袖をつかんだ。
「……龍之介……やだ……また噛まれたら……」
「噛ませねぇ」
俺は即答した。
凛は小さく震える体を俺に寄せる。
その時――
――コン、コン。
玄関が、まるで礼儀正しい訪問客のように二度ノックされた。
だが、その直後。
──チリン……
鈴の音が、家の奥まで染み込むように響いた。
親父が低くつぶやく。「来やがった……!」
俺も凛も身構える。
母さんが指を立てて言う。
「いい?白廻は“最初の矢”を撃たない。狙いは動揺。最初のノックは罠よ」
親父が頷く。
「龍之介。凛ちゃんをしっかり守れ。葵、俺は外の様子を見てくる」
母さんが親父の腕を掴む。
「気をつけて。白廻は幻聴を混ぜるわよ」
「分かってる」
親父はゆっくり玄関へ向かい、扉を開けた。
薄い霧だけが漂い、人影はない。
鈴の音も消えている。
親父が一歩踏み出そうとした瞬間――
足元を何かがかすめた。
「っ……!」
俺が声をあげそうになったところを、母さんが手で塞いだ。
「ダメ。音を発したら位置を悟られる……!」
親父は静かに後退し、扉を閉めた。
「誰も居なかった……でも気配はある。間違いなく“視られている”」
凛の肩に震えが走る。
「……龍之介……私……こんなの……怖いよ……」
「大丈夫だ、落ち着け」
俺は凛の頭と背中を撫で、呼吸を整えさせる。
だが次の瞬間。
――コトン。
二階の窓辺に、白い小箱が置かれた。
凛が怯えた声を上げる。
「な、何……?どうやって……二階に……」
母さんがすぐに口を開く。
「音の反射よ。白廻は音で位置をずらす。本当は“正面”に居る」
母さんの視線が玄関へ向く。
――コン。
また一度だけ、扉がノックされた。
親父が眉を寄せる。
「外には誰も居なかった。つまり……これも“音だけのノック”だ」
母さんが頷く。
「白廻は距離を操る。どこから聞こえても、実際の位置は違う」
凛は半ば泣きそうな顔で俺に抱きつく。
「ねぇ……どうすればいいの……」
俺は凛を抱き寄せ、母さんに問う。
「母さん。敵の目的は?」
母さんは一拍おいて答えた。
「“婚姻弾の回収”。もしくは“婚姻弾を作れる夫婦の排除”」
凛の手が俺の服をつかむ。
「やだ……絶対やだ……アンタだけは……奪わせない……」
「奪われねぇよ。お前も守る」
凛の瞳が潤む。
その瞬間――白い箱が小さく震えた。
母さんが鋭く叫ぶ。
「龍之介、凛ちゃん!箱に触らないで!」
だが遅かった。
箱の蓋が開き、白い煙がふわりと漏れ出す。
凛の瞳が揺れた。
「――あっ……」
膝をつく凛。
「凛!!」
「だ……いじょ……ぶ……ちょっと、頭が……クラクラしただけ……」
「それは“音の毒”よ!」
母さんが叫ぶ。
「獣人化の名残が強い者ほど、感覚を狂わされる!」
凛の背中が熱を帯び、肩が震え始める。
「……嫌だ……また……変わっちゃう……の……?」
俺は凛を抱き寄せる。
「大丈夫だ。絶対させねぇ!」
だが母さんの声が飛ぶ。
「龍之介!凛ちゃんの爪――出てる!!」
見ると、凛の指先には鋭い爪がうっすら生えていた。
白廻の狙いが理解できた。
“情報屋の妻”を再び獣人化させ、暴走させて殺す。
それが一番残酷に俺たち夫婦を壊す方法だ。
凛は必死にしがみつく。
「やだ……嫌だよ……龍之介……離れたくない……怖いよ……!」
「離さない。絶対に」
俺は凛を抱き、母さんに問う。
「母さん!凛を抑える方法は!?」
「龍之介、“口移しで息を合わせる”のよ!」
「――は!?」
「婚姻弾を作る時と同じ!二人の呼吸を重ねれば獣人の力を鎮められる!相性が一番いいのは……夫婦!!」
凛が真っ赤になりながら叫ぶ。
「い、いいから!!早く……アンタの息……ちょうだい……!!」
親父が呆れた声を漏らす。「お前等……ここでそんな……」
母さんが怒鳴る。「辰巳!!黙って!!」
俺は凛の頬を包む。
凛は震える声で囁いた。
「龍之介……お願い……私を、人にして……」
次の瞬間、俺たちは唇を重ねた。
呼吸が混ざり合い、同じリズムを刻む。
凛の肩の震えが弱まり、瞳の光が消え、爪が引っ込む。
箱からの白煙も消えた。
ゆっくり唇を離すと、凛は息を震わせながら俺の胸に倒れこんだ。
「……龍之介……ありがと……アンタがいないと……私……だめだ……」
「知ってる。だから俺がいる」
母さんが安堵の息をつく。
「……良かった……間に合った」
親父も肩の力を抜く。
「やっぱり狙いやがったな……白廻の奴……!」
その時――
──チリン……
再び鈴の音が鳴る。
今度は、はっきり位置が分かった。
「……右の路地だ」
俺が呟くと、母さんが目を見開いた。
「聞こえるの……?白廻の“音の距離”が……?」
「分かるようになった。凛を守るために必要な音は――全部」
凛が俺の袖をつまんで、クスッと微笑む。
「ふふ……アンタ、ちょっと成長したじゃん……?」
「お前のおかげだよ」
母さんが穏やかな声で言う。
「龍之介……貴方はもう、“本物の煙草屋の夫”よ」
鈴の音が、霧の向こうで遠ざかっていく。
白廻はまだ近くにいる。
だが――次に来る時は、俺たちが迎え撃つ番だ。
0
あなたにおすすめの小説
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
番ではなくなった私たち
拝詩ルルー
恋愛
アンは薬屋の一人娘だ。ハスキー犬の獣人のラルフとは幼馴染で、彼がアンのことを番だと言って猛烈なアプローチをした結果、二人は晴れて恋人同士になった。
ラルフは恵まれた体躯と素晴らしい剣の腕前から、勇者パーティーにスカウトされ、魔王討伐の旅について行くことに。
──それから二年後。魔王は倒されたが、番の絆を失ってしまったラルフが街に戻って来た。
アンとラルフの恋の行方は……?
※全5話の短編です。
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
政略結婚の相手に見向きもされません
矢野りと
恋愛
人族の王女と獣人国の国王の政略結婚。
政略結婚と割り切って嫁いできた王女と番と結婚する夢を捨てられない国王はもちろん上手くいくはずもない。
国王は番に巡り合ったら結婚出来るように、王女との婚姻の前に後宮を復活させてしまう。
だが悲しみに暮れる弱い王女はどこにもいなかった! 人族の王女は今日も逞しく獣人国で生きていきます!
あなたが後悔しても、私の愛はもう戻りません
藤原遊
恋愛
婚約者のアルベルトは、優しい人だった。
ただ――いつも、私より優先する存在がいただけで。
「君は分かってくれると思っていた」
その一言で、リーシェは気づいてしまう。
私は、最初から選ばれていなかったのだと。
これは、奪われた恋を取り戻す物語ではない。
後悔する彼と、もう戻らないと決めた私、
そして“私を選ぶ人”に出会うまでの、静かな恋の終わりと始まりの物語。
『お前を愛する事はない』なんて言ってないでしょうね?
あんど もあ
ファンタジー
政略結婚で妻を娶った息子に、母親は穏やかに、だが厳しく訊ねる。
「『お前を愛する事は無い』なんて言ってないでしょうね?」
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる