50 / 80
第50話 きもっ
しおりを挟む
「おい快斗、なんかすげーかわいい子連れてきてたけどあれ誰だ?」
「…教頭の妹」
「マジか!?いやぁ美男美女しかしないんだなあの家系。三年生の教室は野次馬で溢れかえってるらしいぞ?俺も行こうかな?」
「あ、そうだ。純也、お前も含めてイケメンを用意してくれないか?あの子彼氏が欲しいんだってさ。」
「まじか?わかった何人か声かけてみるよ。昼休みに屋上に集合な!」
うむ、やはり持つべきものは友だな。
急な転校生に騒然とする中、授業は進んだ。
昼休みになり俺はカレンとサリーさんをつれて屋上へ向かう。
「快斗くん、本当にイケメンが揃ってるの?」
「ええ、ていうか純也もイケメンですし一人くらいタイプがいるかもしれませんよ」
特に理由はないのだが、この案件は早めに終わらせておかないと面倒なことになる気がすると、童貞の勘が告げていた…
「お待たせ純也…ってなんであんたらがいるんだ」
そこには命先輩に薬師寺さん、それに純也がいた。
「なんでだと?俺たちはこいつにかわいい子を紹介してやると言われたから来たんだ。」
「ああ、きっと気に入るはずだって言ってたけど…あ!」
イケメンってこいつらかよ…
そして俺の後ろから登場したサリーさんに二人は反応した。
「な、メラニーさん…ではないがこれは…おお、おおお、いかん、体が…」
薬師寺さんはリタイアした…
似てたらなんでもいいのか?
最近イケメンでもなんでもないなこいつ…
「もしかしてメラニーの妹さん?俺佐津江って言うんだ。よろしく!」
しかし命先輩にも見向きもしない…
「ああ、あなたが姉さんの情夫?あんなおばさんが好きだなんて気持ち悪いやつね。見たわよあの写真展。人妻好きが撮ったってすぐにわかる偏った性癖丸出しのエゴの塊みたいな写真しかなくて退屈したわ。死ねよ!」
「な、俺の写真をそんな風に…俺のすべてが…ああ…あああ!」
命先輩も壊れた…
「おい純也、この人たちじゃ無理だろ?」
「そんなこと言っても学校で一番モテてる二人だぞ?それでもだめなら手がないって…」
「サリーさん、純也はどう?こいつもかなりイケメンでしょ?」
「うーん、地球上に男がこいつだけでもパスね」
辛辣だった…
「う、俺そんなこと女の子に言われたの初めてだよ…ああ、ここから飛び降りたら楽になれるかな…」
「ごめん純也!なんか今のは俺が悪いわ!」
いやしかしハードル高いとかの問題じゃなくね?
「サリーさん、お兄さん以外の人でならどんなのがタイプ?」
「え、お兄様意外なんてみんな虫以下よ?」
「それじゃ話にならんわ!ちょっとは譲歩せい!」
ダメだ…イケメンを連れてきても玉砕されるのがオチだな。
いっそのこと…
「サリーさん、放課後寮に来てください!いいやつ連れてきます。」
「へぇ、あてがあるんだ。楽しみにしてるわ。」
俺たちは死にかけの三人を屋上に残して一旦教室に戻った。
純也は早退した。本当にすまない…
午後になってからもサリーさんフィーバーは続いていたようで、注意喚起の校内放送が授業中でも鳴りやまなかった…
放課後、カレンとサリーさんを連れて寮に戻った。
「さぁ、どんな人を紹介してくれるのかしら?私がお兄様を忘れるほどの殿方を連れてくるまでは妥協しませんからね!」
「快斗、もしかしてもやし?」
「え、ダメかなやっぱり…」
ピザを頼んでアンを召喚した。
「毎度」
「アン、紹介したい女の子がいるんだけど」
「ギャル?」
「うーん、一応金髪」
「じゃあよし」
「だからなんで上からなんだお前!?」
多分無理だろうけど、アンには暗示があるんだ。
それでなんとか…
「サリーさん、来ましたよ!」
「え、どんな人…」
「はじめまして」
「きもっ」
瞬殺された…
アンは膝から崩れ落ちた…
「い、いやあのさ。こいつすごい特技があるんだ、見てやってよ!」
「はぁ?さっさとしてよこんなキモいおっさん早く捨ててきてよ。」
ゴミみたいに言うなよ…
「アン、暗示だ」
「無理」
「え、なんで?」
「メンタルが崩壊してる」
「心折れちゃったか…」
重症だったのか、アンはピザをそのまま持って帰ってしまった…
全く歯が立たなかった、いや役に立たなかった…
「なに、ふざけてんの!?あんなゴミ連れてきてどうするつもりよ!」
「あんまり悪く言わないであげて…いやイケメンがダメなら別のタイプでって思ったけど…」
期待はしていなかったけど、アンもダメか…
「カレン、他に男の知り合いなんか…いないよな…」
「じいがいる」
「うーん、ダメでしょ…」
というわけで高村さんに若くてかっこいい知り合いがいないか聞くために来てもらうことにした。
作戦会議をするからと言って一旦サリーさんには帰ってもらった。
「ふむ、しかし私の知る若い衆はワイルドな面々ばかり。アラン様のことはお写真で存じておりますがあのような端正な容貌をお持ちの方にかなうものなど…」
「ですよねー…もう諦めようかな。カレン、サリーさん呼んでよ。もう降参しよう」
「わかった、電話する。」
ほどなくしてサリーさんが来るとなったので高村さんには帰ってもらうことにした。
「あ、サリーきた」
「ほんとだ、でもなんか息荒れてない?」
何かから必死に逃げてでもきたのか?
「大丈夫ですか?」
「さ、さっきこの寮から車で出ていった人誰!?」
「は?高村さんのこと?」
「あの人超絶ダンディなんだけど」
「は?」
「あの人に連絡をしなさい!ちょっと会いたいわ、早く!」
「じい、ビンゴ」
「うそでしょ!?」
高村さんがヒットした…
「ねえ、高村さんっていくつ?」
「じい?50」
「ううん、微妙だな!」
いや微妙じゃないわアウトだわ!
50歳とJK?芸能人でもないぞそれ!?
しかし意外と若いんだなあの人…
しかしその日高村さんは仕事が入ったと言って来れなかった。
「とにかく、明日その人を連れてきなさい!それで勘弁してあげるから!」
そういってサリーさんは帰っていった…
「じいに春がきたね」
「確認するけど高村さんって独身なの?」
「弱味になるから家族は持たないんだって」
「いや極道引退したんじゃないの!?」
変なカップル誕生とならなければいいけど…
その日の夜、教頭から電話がきた。
「やぁ、早速サリーに良い人を紹介してくれたみたいだね?さすがは義兄《にい》さんが見込んだ人だ。」
「いえ、まだ何とも…でもアランさんは可愛い妹を誰かに取られて悔しいとかないんですか?好きなんでしょ?」
「ははははは、なにを言う。近親相関でもしろと言いたいのか?もうサリーも年頃なんだから早く良い人を見つけるべきなんだ。」
おお、やはりまともなんだなこの人は。
「そうですか、でもサリーさんもすごくテンション上がってましたからうまくいくといいですね」
「ははははははははは、そうだな、うまくいくといいな、ははは、あはは、あははははははは…」
「いや壊れちゃってるよ!?大丈夫ですか!?」
「大丈夫なもんかい!」
なんか最後に思いっきり怒鳴られて電話を切られた…
あの家系は超絶美しい見た目と引き換えに大事なものが欠損したのかな…
「快斗、解決した?」
「ああ、なんか不安しかないんだけど忘れよう…。あ、昼間ピザ食べ損ねたな」
「もやし呼びつける」
もうピザ屋の番号は登録されてなくても覚えた。
そんなレベルで注文している。
アンが来たが、なぜか表情は明るい。
「昼間は申し訳ない、サービス」
「え、いいの?てかもう立ち直った?」
「いいことあった」
「…ほう?」
「メール」
「メール?」
「クリックしたら1億円くれるって」
「詐欺メールだよそれ!押したの?」
「住所と口座送った」
「いや住所どこだよ!?」
「公園」
「あれは公共のものだからな!」
しかも口座送っちゃったんだ…あんなのに引っ掛かる人いるんだな…
「アン、残念だけどそれだまされてるぞ」
「そんなはずない」
「なんでそう言いきれる?」
「アン様へって書いてた」
「もう個人情報漏れてんだよそれ!」
こいつも学校からやり直した方がいいんじゃないか?
「あ、これ見て」
「ん?なんのDVDだ?」
「この前の収録」
「ああ、テレビ出たんだな…見ておくよ」
会話をしている間中アンの携帯にメールが入る音が鳴りやまなかった。
絶対にスパムメールの嵐だと思うんだが…
「カレン、ピザ届いたぞー」
「わーい、食べる食べる」
「あとDVDももらったんだけど…」
「もやしから?」
「うん、テレビ収録があった時のやつだって」
「ふーん、DVDって燃えるゴミ?」
「いや見てやろうよ!?」
可哀そうだななんか…
「カレン、来週から修学旅行って話聞いた?」
「聞いた、沖縄行く!行ったことない!」
「え、ハワイじゃないの?」
「うーん、飽きた」
「さすが金持ち…」
ハワイ行ったことないんですけど…
「でも気まずくないのか?周りはみんな上級生だぞ?」
「快斗が一緒だったらなんでも楽しいよ?」
「…あ、照れるな…」
こういうことをサラッと言うんだよなこいつ…
「じゃあ、沖縄行ったらなにしようかな?」
「タコライス!」
「まずそこなの!?」
「あとかめせん!」
「いやチョイスがちょっとマニアックなんだよ!?ソーキそばとかは?水族館とかはいかないの?」
「んー、じゃあくんぺん!」
「もう立派な沖縄食マニアだな!絶対行ったことあるだろ!?」
俺もパンフレットでしか見たことないんだけど、どんな味なんだろ?
二人でピザを食べながら沖縄の話もそこそこにDVDをつけることにした。
もちろんカレンは嫌がっていたが…
次回 アンの特集はどんな内容なんだ?
サリーさんは新たな恋を実らせることができるのか!?
そして修学旅行が始まる…
「…教頭の妹」
「マジか!?いやぁ美男美女しかしないんだなあの家系。三年生の教室は野次馬で溢れかえってるらしいぞ?俺も行こうかな?」
「あ、そうだ。純也、お前も含めてイケメンを用意してくれないか?あの子彼氏が欲しいんだってさ。」
「まじか?わかった何人か声かけてみるよ。昼休みに屋上に集合な!」
うむ、やはり持つべきものは友だな。
急な転校生に騒然とする中、授業は進んだ。
昼休みになり俺はカレンとサリーさんをつれて屋上へ向かう。
「快斗くん、本当にイケメンが揃ってるの?」
「ええ、ていうか純也もイケメンですし一人くらいタイプがいるかもしれませんよ」
特に理由はないのだが、この案件は早めに終わらせておかないと面倒なことになる気がすると、童貞の勘が告げていた…
「お待たせ純也…ってなんであんたらがいるんだ」
そこには命先輩に薬師寺さん、それに純也がいた。
「なんでだと?俺たちはこいつにかわいい子を紹介してやると言われたから来たんだ。」
「ああ、きっと気に入るはずだって言ってたけど…あ!」
イケメンってこいつらかよ…
そして俺の後ろから登場したサリーさんに二人は反応した。
「な、メラニーさん…ではないがこれは…おお、おおお、いかん、体が…」
薬師寺さんはリタイアした…
似てたらなんでもいいのか?
最近イケメンでもなんでもないなこいつ…
「もしかしてメラニーの妹さん?俺佐津江って言うんだ。よろしく!」
しかし命先輩にも見向きもしない…
「ああ、あなたが姉さんの情夫?あんなおばさんが好きだなんて気持ち悪いやつね。見たわよあの写真展。人妻好きが撮ったってすぐにわかる偏った性癖丸出しのエゴの塊みたいな写真しかなくて退屈したわ。死ねよ!」
「な、俺の写真をそんな風に…俺のすべてが…ああ…あああ!」
命先輩も壊れた…
「おい純也、この人たちじゃ無理だろ?」
「そんなこと言っても学校で一番モテてる二人だぞ?それでもだめなら手がないって…」
「サリーさん、純也はどう?こいつもかなりイケメンでしょ?」
「うーん、地球上に男がこいつだけでもパスね」
辛辣だった…
「う、俺そんなこと女の子に言われたの初めてだよ…ああ、ここから飛び降りたら楽になれるかな…」
「ごめん純也!なんか今のは俺が悪いわ!」
いやしかしハードル高いとかの問題じゃなくね?
「サリーさん、お兄さん以外の人でならどんなのがタイプ?」
「え、お兄様意外なんてみんな虫以下よ?」
「それじゃ話にならんわ!ちょっとは譲歩せい!」
ダメだ…イケメンを連れてきても玉砕されるのがオチだな。
いっそのこと…
「サリーさん、放課後寮に来てください!いいやつ連れてきます。」
「へぇ、あてがあるんだ。楽しみにしてるわ。」
俺たちは死にかけの三人を屋上に残して一旦教室に戻った。
純也は早退した。本当にすまない…
午後になってからもサリーさんフィーバーは続いていたようで、注意喚起の校内放送が授業中でも鳴りやまなかった…
放課後、カレンとサリーさんを連れて寮に戻った。
「さぁ、どんな人を紹介してくれるのかしら?私がお兄様を忘れるほどの殿方を連れてくるまでは妥協しませんからね!」
「快斗、もしかしてもやし?」
「え、ダメかなやっぱり…」
ピザを頼んでアンを召喚した。
「毎度」
「アン、紹介したい女の子がいるんだけど」
「ギャル?」
「うーん、一応金髪」
「じゃあよし」
「だからなんで上からなんだお前!?」
多分無理だろうけど、アンには暗示があるんだ。
それでなんとか…
「サリーさん、来ましたよ!」
「え、どんな人…」
「はじめまして」
「きもっ」
瞬殺された…
アンは膝から崩れ落ちた…
「い、いやあのさ。こいつすごい特技があるんだ、見てやってよ!」
「はぁ?さっさとしてよこんなキモいおっさん早く捨ててきてよ。」
ゴミみたいに言うなよ…
「アン、暗示だ」
「無理」
「え、なんで?」
「メンタルが崩壊してる」
「心折れちゃったか…」
重症だったのか、アンはピザをそのまま持って帰ってしまった…
全く歯が立たなかった、いや役に立たなかった…
「なに、ふざけてんの!?あんなゴミ連れてきてどうするつもりよ!」
「あんまり悪く言わないであげて…いやイケメンがダメなら別のタイプでって思ったけど…」
期待はしていなかったけど、アンもダメか…
「カレン、他に男の知り合いなんか…いないよな…」
「じいがいる」
「うーん、ダメでしょ…」
というわけで高村さんに若くてかっこいい知り合いがいないか聞くために来てもらうことにした。
作戦会議をするからと言って一旦サリーさんには帰ってもらった。
「ふむ、しかし私の知る若い衆はワイルドな面々ばかり。アラン様のことはお写真で存じておりますがあのような端正な容貌をお持ちの方にかなうものなど…」
「ですよねー…もう諦めようかな。カレン、サリーさん呼んでよ。もう降参しよう」
「わかった、電話する。」
ほどなくしてサリーさんが来るとなったので高村さんには帰ってもらうことにした。
「あ、サリーきた」
「ほんとだ、でもなんか息荒れてない?」
何かから必死に逃げてでもきたのか?
「大丈夫ですか?」
「さ、さっきこの寮から車で出ていった人誰!?」
「は?高村さんのこと?」
「あの人超絶ダンディなんだけど」
「は?」
「あの人に連絡をしなさい!ちょっと会いたいわ、早く!」
「じい、ビンゴ」
「うそでしょ!?」
高村さんがヒットした…
「ねえ、高村さんっていくつ?」
「じい?50」
「ううん、微妙だな!」
いや微妙じゃないわアウトだわ!
50歳とJK?芸能人でもないぞそれ!?
しかし意外と若いんだなあの人…
しかしその日高村さんは仕事が入ったと言って来れなかった。
「とにかく、明日その人を連れてきなさい!それで勘弁してあげるから!」
そういってサリーさんは帰っていった…
「じいに春がきたね」
「確認するけど高村さんって独身なの?」
「弱味になるから家族は持たないんだって」
「いや極道引退したんじゃないの!?」
変なカップル誕生とならなければいいけど…
その日の夜、教頭から電話がきた。
「やぁ、早速サリーに良い人を紹介してくれたみたいだね?さすがは義兄《にい》さんが見込んだ人だ。」
「いえ、まだ何とも…でもアランさんは可愛い妹を誰かに取られて悔しいとかないんですか?好きなんでしょ?」
「ははははは、なにを言う。近親相関でもしろと言いたいのか?もうサリーも年頃なんだから早く良い人を見つけるべきなんだ。」
おお、やはりまともなんだなこの人は。
「そうですか、でもサリーさんもすごくテンション上がってましたからうまくいくといいですね」
「ははははははははは、そうだな、うまくいくといいな、ははは、あはは、あははははははは…」
「いや壊れちゃってるよ!?大丈夫ですか!?」
「大丈夫なもんかい!」
なんか最後に思いっきり怒鳴られて電話を切られた…
あの家系は超絶美しい見た目と引き換えに大事なものが欠損したのかな…
「快斗、解決した?」
「ああ、なんか不安しかないんだけど忘れよう…。あ、昼間ピザ食べ損ねたな」
「もやし呼びつける」
もうピザ屋の番号は登録されてなくても覚えた。
そんなレベルで注文している。
アンが来たが、なぜか表情は明るい。
「昼間は申し訳ない、サービス」
「え、いいの?てかもう立ち直った?」
「いいことあった」
「…ほう?」
「メール」
「メール?」
「クリックしたら1億円くれるって」
「詐欺メールだよそれ!押したの?」
「住所と口座送った」
「いや住所どこだよ!?」
「公園」
「あれは公共のものだからな!」
しかも口座送っちゃったんだ…あんなのに引っ掛かる人いるんだな…
「アン、残念だけどそれだまされてるぞ」
「そんなはずない」
「なんでそう言いきれる?」
「アン様へって書いてた」
「もう個人情報漏れてんだよそれ!」
こいつも学校からやり直した方がいいんじゃないか?
「あ、これ見て」
「ん?なんのDVDだ?」
「この前の収録」
「ああ、テレビ出たんだな…見ておくよ」
会話をしている間中アンの携帯にメールが入る音が鳴りやまなかった。
絶対にスパムメールの嵐だと思うんだが…
「カレン、ピザ届いたぞー」
「わーい、食べる食べる」
「あとDVDももらったんだけど…」
「もやしから?」
「うん、テレビ収録があった時のやつだって」
「ふーん、DVDって燃えるゴミ?」
「いや見てやろうよ!?」
可哀そうだななんか…
「カレン、来週から修学旅行って話聞いた?」
「聞いた、沖縄行く!行ったことない!」
「え、ハワイじゃないの?」
「うーん、飽きた」
「さすが金持ち…」
ハワイ行ったことないんですけど…
「でも気まずくないのか?周りはみんな上級生だぞ?」
「快斗が一緒だったらなんでも楽しいよ?」
「…あ、照れるな…」
こういうことをサラッと言うんだよなこいつ…
「じゃあ、沖縄行ったらなにしようかな?」
「タコライス!」
「まずそこなの!?」
「あとかめせん!」
「いやチョイスがちょっとマニアックなんだよ!?ソーキそばとかは?水族館とかはいかないの?」
「んー、じゃあくんぺん!」
「もう立派な沖縄食マニアだな!絶対行ったことあるだろ!?」
俺もパンフレットでしか見たことないんだけど、どんな味なんだろ?
二人でピザを食べながら沖縄の話もそこそこにDVDをつけることにした。
もちろんカレンは嫌がっていたが…
次回 アンの特集はどんな内容なんだ?
サリーさんは新たな恋を実らせることができるのか!?
そして修学旅行が始まる…
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる