校長からの課題が娘の処女を守れ…だと!?

明石龍之介

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第63話 ちゃんとつけろ

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「失礼します」

「おお、夜中にすまんの。しかし夜の方が話しやすくて良いわい。ささ、座りたまえ」

俺はいつものように校長室のソファに腰掛けた。

カレンは道中で買ったゲームをして遊んでいる…

「で、こんな冬休みの夜に呼びつけるんだから大したことじゃないと怒りますよ?」

「ほほ、いい話というたじゃろ?まずは快斗くん、ここまでご苦労じゃった」

「え、急にどうしたんですか!?」

「いや、カレンを守ってくれておることに素直に礼を言うておるのじゃ」

「き、気持ち悪い…絶対なんかあるだろ?」

「ほほほ、来年から新しい学部ができることをすでに聞いておるかの?」

「は、はい…でもそれがどうしたんですか?」

「君にはそこの担任をしてもらいたいのじゃ」

「…はぁ?」

いや、まじで意味がわからんぞ?

「いや俺卒業もまだなのに!?それに先生なんか無理ですよ!」

「あと三ヶ月と少し、カレンを守り切れたらという前提じゃが、どうじゃ?就職も決まっていい話じゃろ?」

「どこがだよ!それにそのクラスってのはまともなのか?」

「んー…引き受けてくれる先生がおらんのじゃ」

「そらみろ!絶対やんないぞ!」

「ほー、ということはカレンとの仲も認めてほしくない、ということかの?」

「な、それは…」

「カレンとエッチをする、すなわちそれは結婚じゃ。さすれば私はパパになるんじゃぞー?そんな私に逆らっていいのかなー?」

「くっ…いやでもこの話はまだ保留ですよ!簡単にはいとは言えません!」

「まぁじっくりと考えるのじゃな。それより三学期を見事乗り越えることの方が先じゃ。君には最後の課題となるであろうものを授ける」

「え、この期に及んで課題?…一応聞きますがなんですか?」

「この学校のどこかに潜むという伝説の像を探してくれたまえ」

「…いやいいです」

「なんでじゃ!?あれを手に入れたものは絶大な力を手に入れれるのじゃぞ?あんな危険なものは回収しておかねばならん!」

「いやまず説明不足すぎるわ!なんだ急に出てきた伝説の像って!それに絶大な力手に入れたいのは自分なんじゃないか?」

「うーむ、知らんかの?かの有名な紺野童夢《こんのどうむ》氏の像なのじゃが、それを持っていればどんな願いも叶うと聞く。誰かが昔この学校に隠したというが…」

「あのさ…かの有名って、全然知らねえわ!それに何回も言うけどお前が作った学校だろうが!それに昔って、この学校まだ10年しか歴史ねえよ!調べろよ少しは!」

「ほほ、騒がしいやつじゃの。とにかくそれを一番先に見つけ出してくれたら課題は全部クリアでもよいぞー」

「な、なに!?カレンとのこともか?」

「ほほ、万が一そんなことがあれば、じゃがな」

「そ、それならやるに決まってるよ!ヒントはないんですか?」

「ないのじゃ…あるとすれば、この敷地のどこか、というくらいかの」

まぁそんな簡単な話じゃないか…

「約束は守ってくださいよ?」

「ほほ、男に2個あるのはタマタマだけじゃ。」

「二言はないんですね…わかりました信じますよ?」

なんかよくわからない課題が追加された…

「カレン、帰るぞ!早速像の情報を探すんだ!」

「快斗、あったよ!」

「え、うそどこに?」

「女神像ゲットー!」

「ゲームはもういいから!帰るぞ!」

カレンを引きずって校長室を出た。

しかしこれは千載一遇のチャンスだ。

この課題を終えたらカレンと…

いや、それなら校長の当初の目的だった、カレンが16歳になるまでの貞操を守るという趣旨はどこに?

ま、どうせ校長のことだからなにも考えてないだろ…


校長室にて

(しまった、早めてしもうたらカレンが16歳になるまで処女を守ってもらう約束が……ま、見つけてくれたらふっかけてやって課題継続さーせよ)

なにも考えていなかった。


◆◇◆◇

「カレン、もしかしたらエッチできる日が近いかもしれないぞ!」

「ほんと?快斗とやっとできる!」

「ほんと、やっとだ…いやまだ油断したらいかんいかん!」

なんかそそのかされてるのはわかっていても妙にテンションが上がってきた。

「とりあえず明日は朝から捜索開始だ!」

「ラジャー!快斗、楽しそうだね!」

浮かれていた。

俺は希望に胸を躍らせてはしゃいでいた。

しかしそううまくはいかなかった…

翌日、学校中をくまなく探してみたがそれらしきものは見つからない…

そして学校がないから情報収集ができない。

とりあえず純也に電話してみた。

「純也、休みにすまん」

「おお、どうした?」

「いやさすがに事情通のお前でも伝説の像についてとかは知らないよな…」

「え、紺野童夢の像のこと?」

「は?知ってるのか!?」

「ああ、あれならうちにあるぞ」

「はいー?」

目的のものはすぐに見つかった…

「いや、なんで持ってんの!?」

「なんでって、拾ったんだよ」

「ちなみにどこでだよ?」

「廊下で」

「いやなんも隠してないじゃんか!」

純也には後でとりにいくと伝えた。

これでやっとカレンと…

「カレン、やっと解禁だぞ!」

「わーい!」

とりあえずすぐに校長に電話した。

「校長、純也が伝説の像持ってるみたいですよ…」

「そうか、それなら純也くんのところに取りに行こうかな。」

「それで、見つけた時の約束は覚えてるんでしょうね?」

「覚えとるよ」

「それならカレンとももう好きにしていいんですね!?」

「え、ダメじゃろ」

「いやなんでだよ!」

「最初に見つけたのは純也くんじゃ。君はその情報を得ただけじゃろ?じゃからダメー」

「は?クソみたいな屁理屈言うなよ!?」

「でも嘘は言っとらんよー」

「くっ…」

結局骨折り損だった…

「カレン…やっぱりダメだ…」

「えー、もうする気満々なのに!」

「う、すまん…俺ももう勃ってたのに…」

ああ…童貞を早く捨てたい…

「でもその像とやらを手に入れたらどうなるんだろ?純也は普通そうだったけどな」

「うーん、パパに明日聞いてみる」

「そうだな…どうでもいいけどさ…」

ショックで少しやる気を失ったまま寮に戻った…

なにか無性にアンに会いたくてピザを頼んだ。

「毎度」

「アン、お前だけは変わらないな…」

「それが強み」

「なんか癒されるよ…」

なんでこいつはこんなにタフなんだろ?

「アン、どうでもいいこと聞くけど初体験っていつだ?」

「13」

「はやっ!めちゃヤンチャだな!」

「快斗、童貞。ぷぷっ」

「あ、それ今までで一番腹立つ!」

初めてアンに笑われた…

「いいよ、来年は死ぬほどやりまくってやる!」

「ちゃんとつけろ」

「そーいうとこ兄弟だな!」

なんかこいつにまで心配されるのは辛いな…

「あ、クリスマスの日にケーキ頼むよ」

「むり」

「なんでだよ?金は出すからさ」

「予約いっぱい」

「何個発注来てるんだ?」

「1500個」

「いやボロ儲けだな!」

やっぱそっちの道にいけよ…

アンにケーキを断られたのでカレンとクリスマスケーキについて相談した。

「どうする?今からだとどこも予約いっぱいかもだな…」

「快斗、私作る!」

「え、まぁ確かにカレン料理得意だもんな」

最近ピザばっかりで忘れてた…

「じゃあ二人で作ろうか!」

「うん、楽しみ!」

結局あの像はなんだったのか…

しかしやっぱり怪しいものは変な事態を招くものだ…


次回 校長に変な力が!?

そして純也の身にも異変が?

そしてクリスマスはケーキ作り。
楽しいイベントも待ってます!

もう収集がつきません…
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