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第74話 ドントストップ
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「卒業生代表、薬師寺善幸」
「はい」
今日は卒業式である。朝から第二ボタンを渡すどころか男子も女子もボタンもチャックも全開でやりたい放題だった。
そして今壇上に上がっている薬師寺さんも既にボタンどころか靴もない状態である…
ちなみにひっかき傷があるのはおそらく蓮水さんの仕業だろう…
薬師寺さんがそんな状態で挨拶を終えた瞬間、卒業生たちは沸きに沸いた。
「俺たちは自由だ―!」
一斉に上着を脱いで空に向いて投げたかと思うとまだ卒業式の最中だというのに全員外に飛び出した。
いや、先生ら止めろよ!
しかし先生たちも混乱に乗じてイチャイチャし始めた…。
さらに在校生も卒業生と交わる最後のチャンスだと言って外に飛び出した…
俺以外誰も体育館からいなくなった。
あ、カレンは!?
カレンもなぜか巻き込まれたのか姿を消した。
急いで飛び出して外に出るとそこはもう地獄絵図だった…
いつもは部室や物陰でイチャコラしているのだが、もう誰と誰が何をしているのかも判別がつかないくらいにグランド中で入り乱れていた…
さしずめ全校生徒Pとでもいうのだろうか…
いやでもカレンは!?
巻き込まれてたりしたら洒落にならない…
するとある個所に大勢の人が集まっているのが見えた。
そこに向かうと卒業生たちにカレンが囲まれていた。
「カレンちゃん、最後に俺としようよ!」
「俺たちもう卒業したから退学も心配ないし、いいだろ!?」
糞卒業生どもめ…最後のチャンスを伺ってやがったな…
俺は人込みをかき分けてカレンと合流した。
「おい、いくぞカレン!」
「あ、快斗。来てくれたんだ嬉しい!」
「待て、そうはさせないぞ!」
カレンを連れて行こうとすると誰かに呼び止められた。
「あ、あの…あなたは?」
「俺は三年生の吉川寅泰《きっかわともやす》だ!俺はカレンちゃん入学前からずっと狙ってたというのに、お前のせいで何もできずに卒業してしまったじゃないか!せめて最後に俺と勝負しろ!」
「なんでこの学校の人って勝負したがるの…」
「勝負の内容はこうだ。全校生徒の前で愛を叫んで、どれだけ響いたかで判定してもらう、いいな!」
「勝手にやることになってることに異議申し立てをしたいんですけど…」
結局全校生徒の中心で愛を叫ぶという運びになった。
これを略して全中とは…呼ばない。
「俺は、カレンちゃんのことが好きだ―!!」
吉川さん渾身の愛の叫びがグランド中に響き渡った。
生徒の反応を見てみると…誰も聞いておらずセックスしていた…
最大6Pまでは確認できた(もうアクロバティックすぎて体位など表現のしようもない…)。
「どうだ、みんなの心の奥に届いただろ?」
「みんなお腹の奥に違うもん届けてる最中だよ!」
もう嫌だこんな場所…なんかまだ寒いはずなのに暑苦しいし…
「とにかく、俺がやったんだからお前も早くしろ!」
そういって壇上に上がらされた…
「くそ…めんどくさいけど…俺は!カレンが!いや…カレンとやりたいんじゃー!!!」
この一年間の想いがすべて詰まった心の叫びであった。
あるものは腰を止め、あるものは上下運動を止め、あるものはケツをふるのを…ってもういいわ!
とにかくみんなが静かにこっちを見ていた。
そして盛り上がった。
「チェリーいいこというぜ!ヤリまくれ!」
「カレンちゃんの次には抱かれてあげてもいいわよー!」
なんかみんなの心に響いた…
そして吉川さんは負けを認めた。
「俺の負けだ、チェリー。潔くカレンちゃんはお前に託す」
「はぁ…わかってもらえたなら結構ですが…」
「よし、歌うぞ!」
「はい?」
急にギターを担いできて何やら演奏を始めた…
「さあみんな聞いてくれ!往年のヒットナンバーをアレンジしたぜ!」
お、これはあの大物二人がコラボした時の名曲…に似てるけど違う?
「腰を止めないで!」
「いや名曲に謝れ!!」
ドントストップマイセックスという謎のワードで盛り上がった卒業式はこうして幕を閉じた…
わけのわからない熱量で崩壊した卒業式は無事終了した…
「はぁ…感動もくそもなかったな…」
「快斗、そんなに私としたい?」
「え、聞いてた?いや、うん…」
「えへへ、嬉しい!快斗大好き!」
こうして我慢するのももうわずかだと思った瞬間、これまでの色々なことを…思い出せそうで思い出せなかった…
くだらないことが多すぎて正直全部曖昧であるが、なぜかアンがボーリングでパーフェクト寸前までいったシーンだけ鮮明に覚えていた…
するとそこに卒業生の人たちが現れた。
「命先輩に薬師寺さんに大石さん、それに蓮水さんも…」
「おいチェリー、俺たちは大学に行くが好き勝手するなよ!」
「いや、あれだけ好き勝手しておいてそれはないだろ!?あと隠し通路とか隠し部屋とかちゃんとしていけよ!」
「なにをいうんだ?住むところがなくなるだろ?」
「卒業したらせめて学校出て行けや!」
「チェリー、青春の思い出をありがとう」
「な、なんですか改まって…」
なんか急にみんなにお礼をされて、悲しくなってきた…
「い、いや俺の方こそ皆さんにはお世話になりました…その、また遊びにきてくださいね」
「いやだ」
「なんでいいムードを保てないかなあなた達は!もういい一生くんな!!」
笑いながら先輩たちは打ち上げがあると言って去っていった。
しかし本当に寂しくなるな…
「カレン、帰ろっか」
「うん、ピザ食べる!」
俺たちは今年度最後の大イベントを終えて寮に帰った。
「さて、引っ越しの準備もしないとだな」
「うん、荷物まとめていこ!」
そして大掃除的な何かが始まった。
得てしてこういう時は懐かしいものが出てきて思い出話に花が咲くのだが…
「快斗、みてみて!」
「うん?…わっ!」
ブルマカレンちゃんがそこには立っていた…
「わ、やめろ!それはオ○禁中のおれには直視できない!」
「これお気に入りなの!最初はこれするって決めてたの!」
「ま、マジか…」
初エッチからコスプレプレイとは…いや変な性癖が…いやでもしたい…
「とにかく着替えてこい!」
「はーい」
はぁ…でも楽しみすぎる!くーっ!やばいテンション上がってきたー!
「快斗、みてみて」
「今度はなんだよ…あ、それダメ!」
チアガールカレンちゃんの登場だ…
「だー、刺激強いんだよそのユニフォームは!」
「二回戦はこれでやりたいなー」
「ああ、おれも是非それでお願いしたいです!」
もうカレンコスプレパラダイスだった…
これを一日中味わえるだと…早く時間よ経ってくれ!
早く桜よ咲いてくれ!
さてこんな感じで引越しの準備を整えたのだが、いよいよ春休みに入りカウントダウンに入った。
なんのかって?もちろん俺の童貞喪失とカレンが処女でなくなる日が、だ。
次回 いよいよ最終回まで残り2話!
無事引越しを終えて新居に住む二人は春休みを満喫する?
そしてついに…ついに二人が!?
「はい」
今日は卒業式である。朝から第二ボタンを渡すどころか男子も女子もボタンもチャックも全開でやりたい放題だった。
そして今壇上に上がっている薬師寺さんも既にボタンどころか靴もない状態である…
ちなみにひっかき傷があるのはおそらく蓮水さんの仕業だろう…
薬師寺さんがそんな状態で挨拶を終えた瞬間、卒業生たちは沸きに沸いた。
「俺たちは自由だ―!」
一斉に上着を脱いで空に向いて投げたかと思うとまだ卒業式の最中だというのに全員外に飛び出した。
いや、先生ら止めろよ!
しかし先生たちも混乱に乗じてイチャイチャし始めた…。
さらに在校生も卒業生と交わる最後のチャンスだと言って外に飛び出した…
俺以外誰も体育館からいなくなった。
あ、カレンは!?
カレンもなぜか巻き込まれたのか姿を消した。
急いで飛び出して外に出るとそこはもう地獄絵図だった…
いつもは部室や物陰でイチャコラしているのだが、もう誰と誰が何をしているのかも判別がつかないくらいにグランド中で入り乱れていた…
さしずめ全校生徒Pとでもいうのだろうか…
いやでもカレンは!?
巻き込まれてたりしたら洒落にならない…
するとある個所に大勢の人が集まっているのが見えた。
そこに向かうと卒業生たちにカレンが囲まれていた。
「カレンちゃん、最後に俺としようよ!」
「俺たちもう卒業したから退学も心配ないし、いいだろ!?」
糞卒業生どもめ…最後のチャンスを伺ってやがったな…
俺は人込みをかき分けてカレンと合流した。
「おい、いくぞカレン!」
「あ、快斗。来てくれたんだ嬉しい!」
「待て、そうはさせないぞ!」
カレンを連れて行こうとすると誰かに呼び止められた。
「あ、あの…あなたは?」
「俺は三年生の吉川寅泰《きっかわともやす》だ!俺はカレンちゃん入学前からずっと狙ってたというのに、お前のせいで何もできずに卒業してしまったじゃないか!せめて最後に俺と勝負しろ!」
「なんでこの学校の人って勝負したがるの…」
「勝負の内容はこうだ。全校生徒の前で愛を叫んで、どれだけ響いたかで判定してもらう、いいな!」
「勝手にやることになってることに異議申し立てをしたいんですけど…」
結局全校生徒の中心で愛を叫ぶという運びになった。
これを略して全中とは…呼ばない。
「俺は、カレンちゃんのことが好きだ―!!」
吉川さん渾身の愛の叫びがグランド中に響き渡った。
生徒の反応を見てみると…誰も聞いておらずセックスしていた…
最大6Pまでは確認できた(もうアクロバティックすぎて体位など表現のしようもない…)。
「どうだ、みんなの心の奥に届いただろ?」
「みんなお腹の奥に違うもん届けてる最中だよ!」
もう嫌だこんな場所…なんかまだ寒いはずなのに暑苦しいし…
「とにかく、俺がやったんだからお前も早くしろ!」
そういって壇上に上がらされた…
「くそ…めんどくさいけど…俺は!カレンが!いや…カレンとやりたいんじゃー!!!」
この一年間の想いがすべて詰まった心の叫びであった。
あるものは腰を止め、あるものは上下運動を止め、あるものはケツをふるのを…ってもういいわ!
とにかくみんなが静かにこっちを見ていた。
そして盛り上がった。
「チェリーいいこというぜ!ヤリまくれ!」
「カレンちゃんの次には抱かれてあげてもいいわよー!」
なんかみんなの心に響いた…
そして吉川さんは負けを認めた。
「俺の負けだ、チェリー。潔くカレンちゃんはお前に託す」
「はぁ…わかってもらえたなら結構ですが…」
「よし、歌うぞ!」
「はい?」
急にギターを担いできて何やら演奏を始めた…
「さあみんな聞いてくれ!往年のヒットナンバーをアレンジしたぜ!」
お、これはあの大物二人がコラボした時の名曲…に似てるけど違う?
「腰を止めないで!」
「いや名曲に謝れ!!」
ドントストップマイセックスという謎のワードで盛り上がった卒業式はこうして幕を閉じた…
わけのわからない熱量で崩壊した卒業式は無事終了した…
「はぁ…感動もくそもなかったな…」
「快斗、そんなに私としたい?」
「え、聞いてた?いや、うん…」
「えへへ、嬉しい!快斗大好き!」
こうして我慢するのももうわずかだと思った瞬間、これまでの色々なことを…思い出せそうで思い出せなかった…
くだらないことが多すぎて正直全部曖昧であるが、なぜかアンがボーリングでパーフェクト寸前までいったシーンだけ鮮明に覚えていた…
するとそこに卒業生の人たちが現れた。
「命先輩に薬師寺さんに大石さん、それに蓮水さんも…」
「おいチェリー、俺たちは大学に行くが好き勝手するなよ!」
「いや、あれだけ好き勝手しておいてそれはないだろ!?あと隠し通路とか隠し部屋とかちゃんとしていけよ!」
「なにをいうんだ?住むところがなくなるだろ?」
「卒業したらせめて学校出て行けや!」
「チェリー、青春の思い出をありがとう」
「な、なんですか改まって…」
なんか急にみんなにお礼をされて、悲しくなってきた…
「い、いや俺の方こそ皆さんにはお世話になりました…その、また遊びにきてくださいね」
「いやだ」
「なんでいいムードを保てないかなあなた達は!もういい一生くんな!!」
笑いながら先輩たちは打ち上げがあると言って去っていった。
しかし本当に寂しくなるな…
「カレン、帰ろっか」
「うん、ピザ食べる!」
俺たちは今年度最後の大イベントを終えて寮に帰った。
「さて、引っ越しの準備もしないとだな」
「うん、荷物まとめていこ!」
そして大掃除的な何かが始まった。
得てしてこういう時は懐かしいものが出てきて思い出話に花が咲くのだが…
「快斗、みてみて!」
「うん?…わっ!」
ブルマカレンちゃんがそこには立っていた…
「わ、やめろ!それはオ○禁中のおれには直視できない!」
「これお気に入りなの!最初はこれするって決めてたの!」
「ま、マジか…」
初エッチからコスプレプレイとは…いや変な性癖が…いやでもしたい…
「とにかく着替えてこい!」
「はーい」
はぁ…でも楽しみすぎる!くーっ!やばいテンション上がってきたー!
「快斗、みてみて」
「今度はなんだよ…あ、それダメ!」
チアガールカレンちゃんの登場だ…
「だー、刺激強いんだよそのユニフォームは!」
「二回戦はこれでやりたいなー」
「ああ、おれも是非それでお願いしたいです!」
もうカレンコスプレパラダイスだった…
これを一日中味わえるだと…早く時間よ経ってくれ!
早く桜よ咲いてくれ!
さてこんな感じで引越しの準備を整えたのだが、いよいよ春休みに入りカウントダウンに入った。
なんのかって?もちろん俺の童貞喪失とカレンが処女でなくなる日が、だ。
次回 いよいよ最終回まで残り2話!
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そしてついに…ついに二人が!?
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