水晶の力

福猫

文字の大きさ
8 / 8

最終話

しおりを挟む
「……」

唇を離しリアンが見つめると睦月が口を開いた。

「なぜキスを」

「愛してるからキスをした」

「愛してるってお前にはラナが居るだろ」

そう言って睦月がリアンから離れ立ち上がるとリアンも立ち上がり睦月を抱きしめた。

「……」

「何、すんだよ」

「なぜクラスター型の宝石が睦月の身体の中にあると思う」

「知るわけないだろ」

「俺の妻になる前ラナはアレクと付き合っていた」

「……」

「そしてラナはアレクの子供を妊娠しその後、ラナはアレクと別れ俺の妻になり子供を出産し睦月が産まれた」

「……」

「睦月」

そう言って睦月を自分の方に向かせるとリアンは口を開いた。

「分身のアレクにクラスター型の宝石を奪われたとき水晶は睦月を守ろうと変化したんだ」

「変化?」

「半分にアレクが持つ黒もう半分にラナが持つ水晶にクラスター型水晶は変化し睦月の身体の中に入っていった」

「……」

無言で睦月は手で胸に触れ5秒後、口を開いた。

「リアン、お父さんとお母さんと5匹の猫は?」

「残念だが松本夫妻と5匹の猫は」

「俺が命を奪ったんだな」

「睦月」

そう言ってリアンが触れようとしたその時、睦月が口を開いた。

「お父さんとお母さんが居なくなっても松本家は俺の家だから帰ります」

「送ろうか」

「1人で帰れます」

そう言ってリアンに背を向けると睦月は森林から出るため歩き出した。

「……」

睦月の後ろ姿を見つめながらリアンは側に居たいそう思い走り出すと睦月の手首を掴んだ。

「……」

驚いた顔で睦月が見つめるとリアンが口を開いた。

「お前の側に居る、居たいんだ」

真剣な顔でリアンが口にすると睦月は「好きにすれば」と言ってリアンの手を離れさせ睦月は歩き出した。

リアンは睦月を見つめながら「好きにさせて貰う」と言って歩きだし睦月についていった。

━松本家━

無事に家に着いた睦月はドアを開き中に入るとリアンも中に入れドアを閉めた。

その後、睦月とリアンは部屋に向かい中に入った。

「……」

睦月がベッドにうつ伏せで倒れ涙を流すとリアンは側に座り見守った。

それから暫くして泣き疲れた睦月は身体を起こしリアンに目を向け口を開いた。

「俺、1人になっちゃった」

「睦月、お前は1人じゃない俺が居る」

「……」

睦月が涙目になるとリアンは睦月を抱きしめながら口を開いた。

「泣きたいときはおもいっきり泣きなさい」

「あああ…」

リアンの言葉で解放された睦月はリアンの腕の中で声を出しながら泣き続けた。

2時間後、泣き疲れた睦月はリアンの腕の中で眠りについた。

「……」

睦月を寝かせるため身体を仰向けで寝かせるとリアンは覆い被さり睦月を見つめた。

「睦月」

「……」

「睦月」

「……」

無言で睦月が目を開くとリアンは思いを口にした。

「今すぐ睦月と交わりたい」

「……」

無言で睦月が頷くとリアンは睦月の身体を裸にし自分の身体も裸になるとリアンは睦月の唇を奪った。

その後、リアンは唇から身体を奪い始めた。

「睦月が息子だったとしても俺は睦月の身体を奪っていた」

「親子で交わるのおかしいだろ」

「おかしいだろうな、でも俺は親子だろうとなかろうと交わっていた」

そう言ってリアンは睦月との交わりを楽しんだ。

━数時間後━

睦月に寄り添いながら眠っていたリアンは先に目を覚まし身体を起こすと側で眠る睦月を見つめながら頬に触れた。

「お前の身体を奪いながらクラスター型水晶が俺に言ったんだ」

「……」

「お前を永遠に愛せと」

「……」

「それと…」

この続は睦月の耳元で口にした。

「松本夫婦と5匹の猫は水晶の力によって生き返り新しい生活を送ってるだから悲しむな」

「……」

リアンの言葉後、眠っていた睦月は目を閉じたまま嬉し涙を流した。

「……」

無言でリアンは部屋を出ていき睦月を1人にした。

1人になった睦月はお父さんとお母さんと5匹の猫が生き返り新しい生活を送ってるその事に睦月は嬉しくて涙が流れ続けた。

それから暫くして落ち着いた睦月が全裸姿でベッドから降りたその時、睦月の衣服を着たリアンが浴室から部屋に戻ってきた。

「睦月」

「リアン、明日から仕事を探して新しい生活を送るぞ」

「この家を出るのか?」

「お父さんとお母さんは新しい生活を送ってるんだろ」

「あぁ」

「だったらこの家は俺とリアンの家だ」

「嬉しそうだな」

「俺達の新しい生活が始まるんだよ、浴室に行ってくる」

そう言って睦月が全裸姿で部屋を出ていくとリアンはベッドに座り身体の中にあるクラスター型水晶に話しかけた。

「俺は睦月と共に新しい生活を送って良いよな」

会話後、全裸姿の睦月が浴室から戻りタンスに近づくと衣服を着始めた。

━翌日━

睦月は朝から仕事探しに出かけ無事に見つかると睦月とリアンの新しい生活が始まる。

「行ってきます」

「気をつけて」

「戦いに行く訳じゃないんだから」

そう言って睦月が微笑むとリアンは睦月を抱き寄せ口を開いた。

「浮気をするなよ」

「するわけないだろ」

「睦月、愛してる」

「俺も」

会話後、リアンと睦月は互いの顔を近づけ唇を重ねた。

その後、睦月は仕事に出かけリアンは家を守った。

睦月とリアンの新しい生活が始まった。

        完結

最後まで読んでくださりありがとうございました。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

春を拒む【完結】

璃々丸
BL
 日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。 「ケイト君を解放してあげてください!」  大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。  ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。  環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』  そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。  オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。 不定期更新になります。   

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

優秀な婚約者が去った後の世界

月樹《つき》
BL
公爵令嬢パトリシアは婚約者である王太子ラファエル様に会った瞬間、前世の記憶を思い出した。そして、ここが前世の自分が読んでいた小説『光溢れる国であなたと…』の世界で、自分は光の聖女と王太子ラファエルの恋を邪魔する悪役令嬢パトリシアだと…。 パトリシアは前世の知識もフル活用し、幼い頃からいつでも逃げ出せるよう腕を磨き、そして準備が整ったところでこちらから婚約破棄を告げ、母国を捨てた…。 このお話は捨てられた後の王太子ラファエルのお話です。

婚約破棄を傍観していた令息は、部外者なのにキーパーソンでした

Cleyera
BL
貴族学院の交流の場である大広間で、一人の女子生徒を囲む四人の男子生徒たち その中に第一王子が含まれていることが周囲を不安にさせ、王子の婚約者である令嬢は「その娼婦を側に置くことをおやめ下さい!」と訴える……ところを見ていた傍観者の話 :注意: 作者は素人です 傍観者視点の話 人(?)×人 安心安全の全年齢!だよ(´∀`*)

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

処理中です...