ホワイトストーン2

福猫

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第5話

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「何のようかな」

アンナが問いかけると隆義が口を開いた。

「龍太を迎えに来た」

「龍太は俺のものだ」

「龍太はお前のものじゃない俺のものだ」

「弱いお前じゃ龍太を幸せにできない」

「俺は弱くない」

アンナの言葉に怒りが高まった隆義は魔法の杖で光線を放った。

アンナは光線を防ぎ隆義の前に近づくと隆義を蹴り飛ばし隆義は倒れた。

その時、本宮と悠人が現れ隆義の前に立った。

隆義は身体を起こし驚いた。

「ホワイトストーンで出ていけと言ったのに何で」

「龍太さんは俺を助けてくれた、だから俺も一緒に龍太さんを助ける」

「俺も本宮と一緒だ」

「君達じゃ奴には勝てない」

そう言って隆義が立ち上がると城のドアが開き龍太が現れた。

隆義とアンナは変わった龍太の姿に驚いた。

「さっきと姿が変わっている、なぜかな」

アンナが口にすると龍太は隆義に目線を向け口を開いた。

「隆義、本宮さん達を連れてここから離れろ」

「俺も戦う」

そう隆義が口にしたその時、一瞬で龍太が前に現れ口を開いた。

「今の俺は強くなった」

「龍太」

「力のない本宮さん達を危険な目にあわせるわけにはいかないだろ」

「そうだな」

「話は終わったかな」

アンナが声をかけると龍太は険しい顔で振り返り口を開いた。

「始めようか」

「始めよう」

そう言って龍太とアンナの白い杖対魔法の戦いが始まった。

「龍太…」

「龍太さん」

隆義と本宮が心配そうな顔で見つめていると戦いながら龍太が口を開いた。

「何をしている、早くここから離れろ」

「戦いながら他の奴の心配か、俺との戦いに集中しろ」

そう言ってアンナは悪魔の玉を龍太に放ち龍太は悪魔の玉に当たり倒れた。

「龍太!」

「龍太さん!」

同時に隆義と本宮が叫ぶとホワイトストーンとブラックストーンが隆義と本宮の前に現れた。

その姿を龍太とアンナはじっと見つめた。

「ホワイトストーン、ブラックストーン」

隆義が口にするとホワイトストーンとブラックストーンが口を開いた。

「隆義、本宮、1つになるんだ」

「なぜ、彼と1つになるんだ」

隆義の問いかけにブラックストーンが口を開いた。

「本宮はお前が作ったもう1人のお前だ」

「どういうことだ」

「自分が傷つけた龍太を守りたい守りたいのに側にいられないその思いが本宮を生み出した」

「……」

「……」

隆義と本宮は見つめ合った。

そしてホワイトストーンとブラックストーンが同時に口を開いた。

「愛する龍太を守るために隆義、本宮、1つになり強くなり龍太を守るんだ…俺達の力を受け取れ」

そう言ってホワイトストーンは本宮の身体の中に入りブラックストーンは隆義の身体の中に入った。

龍太が立ち上がると隆義と本宮は見つめ合いその後、互いの顔が近づき唇を重ねた。

「……」

「……」

その後、隆義と本宮の唇は離れた。

そして隆義と本宮は見つめ合い口を開いた。

「1つに」

同時に口にすると隆義と本宮は光に包まれながら1つになった。

その後、光は消え足首まで長い白と黒の髪に足首まで長い白と黒の服に足首まで長い白と黒のマントを身につけた隆義が現れた。

龍太は驚いた顔で見つめた。

「隆義」

「強い気を感じる」

そう言ってアンナは笑みを浮かべ口を開いた。

「龍太をかけてどっちが龍太をものにできるか戦おう」

「良いだろう」

そう言って隆義は龍太に近づき悠人に向かって突き飛ばすと悠人は龍太を抱き止めた。

その後、隆義は先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた魔法の杖で悠人と龍太を結界で囲んだ。

隆義はアンナに目線を向け口を開いた。

「始めようか」

「そうだな」

そう言って隆義とアンナの先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた魔法の杖と悪魔の魔法の杖の戦いが始まった。

龍太と悠人は結界に守られながら隆義とアンナの戦いをじっと見つめた。

強くなった隆義は先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖で何度も何度も攻撃した。

その攻撃をアンナは交わし続けた。

「何ていう強さだ」

「アンナ、これで終わりだ」

先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖に全ての力を込めるとホワイトストーンとブラックストーンの玉を出現させるとその玉を隆義はアンナに向かって放った。

「受け止めてやる」

左右の手を向け悪魔の結界を出現させるとアンナはホワイトストーンとブラックストーンの玉を受け止めた。

10秒後、結界にヒビが入りアンナは険しい顔になった。

「何だと」

アンナが口にしたその時、完全に結界が崩れ玉はアンナを飲み込んだ。

「この俺がこんな玉に殺られてたまるか」

全ての力を使ってアンナは悪魔の玉を放ち続けた。

「玉が消えない、なぜだ」

「アンナ、終わりだ」

隆義が指を鳴らすとホワイトストーンとブラックストーンの玉はアンナを完全に飲み込みアンナは「うあああー」と叫びながらホワイトストーンとブラックストーンの玉ごと消え去った。

「…終わった…」

杖を掴んだまま仰向けで隆義が倒れると結界が消え龍太は隆義に近づき身体を抱き起こした。

「隆義」

心配そうな顔で龍太が見つめると隆義は杖を消し龍太の頬に触れた。

「龍太…疲れた…眠っていいか?」

「隆義が起きるまで側にいるから休んでいいよ」

龍太は隆義を抱き起こしながら眠る隆義の顔を見つめた。

その姿を悠人は見つめながら口を開いた。

「勝てないよな」

「龍太を手に入れたいか」

「誰だ」

謎の声に悠人が声をかけると謎の声が口を開いた。

「龍太を手に入れたいなら俺の力を受け取れ」

「力を受け取れって…」

口にしたその時、悠人の身体を死んだはずのアンナが乗っ取った。

「……」

乗っ取られた悠人は微笑んだ。
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