ホワイトストーン2

福猫

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第4話

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城の前に着いた龍太は開くドアを険しい顔で見つめた。

「俺の気を感じる方に歩け」

「……」

声の言う通り龍太は気を感じる方に歩き階段の前に来た。

「階段をおりて部屋に入ってこい」

「……」

龍太は階段をおり部屋の前に着いた。

その後、ドアを開き中に入った龍太は本宮の首筋に毒針を突きつけているアンナの姿に驚いた。

「本宮さん!」

「龍太、1人か?」

「隆義は眠ってる」

「そうか」

「1人で来たんだ本宮さんは解放してやれ」

「それは断る」

そう言ってアンナは本宮の身体を悪魔の蔓で絡みつかせそのまま壁に張り付けた。

その弾みで本宮は気を失った。

「本宮さん!」

龍太が叫ぶとアンナが口を開いた。

「龍太、あの男を助けたいか?」

「彼は魔法が使えないただの人間だ、解放してやれ」

「解放してやってもいいが条件がある」

「条件?」

「俺のものになることだ」

「……」

龍太が睨みつけるとアンナは龍太の顎を掴み口を開いた。

「どうする?」

「俺がお前のものになれば彼を解放する、本当だろうな」

「本当だ」

「わかった、お前のものになる」

「……」

龍太の顎から手を離しアンナが服に触れると少し離れ龍太が口を開いた。

「先に彼を解放しろ」

「わかった」

そう言ってアンナは魔法で張り付けと悪魔の蔓から解放し黒い森林に送った。

「彼は隆義の元に送った、これで良いかな」

「……」

「それじゃあ始めようか」

「始めようか」

そう言って龍太は剣をアンナに向けた。

「何をしている」

アンナが口にすると龍太が口を開いた。

「本宮さんがここからいなくなれば俺はお前のものになる必要はない、だから俺はお前の命を奪う」

「……」

龍太の言葉にアンナは微笑みその後、龍太から剣を奪い取ると剣を捨て龍太の手首を掴み引き寄せた。

「離せ」

龍太がもがくとアンナはギュッと抱き寄せ龍太の唇を奪った。

龍太はアンナを突き離しホワイトストーンの力を使って光線を何本もアンナに放った

アンナは結界で光線を防ぎ悪魔の力を使って悪魔の蔓を出現させ龍太の身体に絡みつかせた。

龍太は蔓を離れさせようともがいた。

「無駄だ、その蔓は簡単に外れない」

アンナはもがく龍太に近づき再び龍太の唇を奪った。

その後、アンナは唇を離し口を開いた。

「悪魔の蔓達が龍太の身体を欲しがっている、俺の前に可愛がっでもらえ」

そう言ってアンナが地下の部屋から出ていくと龍太は悪魔の蔓に身体を奪われた。

その頃、本宮は黒い森林の中を歩いていた。

「本宮、助けてくれ」

「……」

本宮は立ち止まり木ごと蔓に絡みついている悠人に驚いた。

「何してんだ」

「いいから外してくれ」

「待ってろ」

そう言って本宮が蔓を掴み外そうとしたその時、蔓が消え悠人は自由になった。

「消えた」

「ありがとう」

「俺は何もしていない」

「なぜ、お前だけしかいない龍太はどうした」

「……」

声の方に振り向いた本宮と悠人は近づいてくる隆義を見つめた。

「答えろ、なぜ、龍太と一緒じゃないんだ」

そう言って隆義は本宮の前に立ち止まり見つめた。

「俺を助けるために龍太さんはアンナのものになる約束をアンナとした」

「何だと」

「アンナは約束を破り俺を壁に張り付けた、怒った龍太さんは剣をアンナに向け俺を逃してくれた」

「この欠片でここから出ていけ」

そう言って隆義はブラックストーンの欠片を本宮に渡しその場から姿を消した。

「悠人、お前がこれを使ってここから逃げろ」

そう言って本宮はブラックストーンの欠片を悠人に渡し走っていった。

「……」

悠人はブラックストーンの欠片を見つめその後、ズボンのポケットに入れ本宮を追いかけていった。

ーアンナの城、地下の部屋ー

悪魔の蔓に身体を奪われ全裸姿で龍太は眠っていた。

まだまだ満足していない悪魔の蔓は再び龍太の身体を奪おうと近づいたその時、首に身に着けているホワイトストーンが龍太を守り悪魔の蔓を消し去った。

その後、ホワイトストーンは全裸姿の龍太を白い石に閉じ込め全裸姿の身体に足首まで長い白い服を着せた。

そこへアンナが現れた。

「悪魔の蔓の気が消えたから様子を見に来てみたらホワイトストーンが悪魔の蔓を消し去ったのか」

そう言ってアンナは白い石に近づき触れた。

その瞬間、白い石に拒まれアンナは微笑んだ。

悪魔部屋で龍太をいつまで守れるかな、楽しみだな」

そう言ってアンナは部屋を出ていった。

ホワイトストーンは力を高め龍太を守り続けた。

30分後、龍太が目を覚ました。

「石の中…」

龍太が身体を起こし立ち上がるとホワイトストーンが目の前に現れた。

龍太は右手の手のひらにホワイトストーンを乗せ口を開いた。

「俺を守ってくれたんだね、ありがとう」

右手を口元に近づけ龍太はホワイトストーンに口づけをした。

その時、右手の手のひらからホワイトストーンは離れ光りながら姿が龍生に変わった。

「パパ!」

龍太は驚いた顔で見つめた。

龍生は龍太に近づき抱きしめた。

「お前に俺の力を授けるために来た」

「パパの力?」

「受け取れ」

そう言って龍生は龍太の唇に唇を重ねた。

その後、龍生は消え龍太の姿が短い白い髪から腰まで長い白い髪に変身し足首まで長い白い服に足首まで長い白いマントを身につけた。

ホワイトストーンは白い石の閉じ込めから解放し龍太は長くて白い杖を掴んだ。

その頃、アンナは城の前で隆義と顔を合わせていた。
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