伝説の虹色クリスタル

福猫

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第1話

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高梨恵一(たかなしけいいち)と西沢俊彦(にしざわとしひこ)は仲良しの友達。

大型スーパーのゲームセンターで遊んでいると恵一の弟の高梨紗香(たかなしさやか)が現れた。

「お兄ちゃん」

「何だ紗香、ついてきたのか」

「暇だからついてきた」

「友達と遊べば良いだろ」

「まぁ、良いじゃないか」

「俊彦さん、優しいから大好き」

そう言って紗香が俊彦にじゃれると恵一が口を開いた。

「違うゲームで遊んでくるから俊彦は紗香の相手を頼むな」

「恵一」

「俊彦さん、クレーンゲームしようよ」

そう言って紗香は俊彦の腕を掴めクレーンゲームの場所に向かった。

「紗香の奴、バレバレなんだよ」

ぶつぶつ言いながら恵一がゲームをしていると突然、ゲーム機が止まった。

「どうしたんだ?」

恵一が驚く頃、俊彦と紗香が遊んでいるクレーンゲームも止まった。

「急にどうしたんだろ」

「他のゲームは動いてるみたいだ」

「俊彦さん、クレーンゲームが」

光っている目の前のクレーンゲームを見つめながら紗香が声をかけると俊彦が口を開いた。

「紗香、離れよう」

そう言って俊彦が紗香の手を握りクレーンゲームから離れようとしたその時、クレーンゲームから光が発せられ俊彦と紗香は吸い込まれていった。

同じ頃、恵一もゲーム機から発せられた光に吸い込まれていった。

その後、恵一は草原の中でうつ伏せで倒れたまま姿を現した。

暫くして目を覚まし身体を起こすと恵一は驚いた顔で立ち上がった。

「ここどこだよ」

口にしながらまわりを見渡すと恵一の前に緑の長い髪に緑の瞳そして足首まで長い緑の服の男性が現れた。

「ようこそ選ばれし者」

「ここはどこですか?」

「ここはグリーンアベンチュリン、俺はグリーンアベンチュリンの主、アベンチュリン」

「スーパーのゲームセンターのところに戻りたいんですが、どうやったら帰れますか?」

「あなたは帰れません」

「帰れないってどういうことですか」

怒った口調で恵一が口にするとアベンチュリンが口を開いた。

「黒翡翠になった翡翠(ひすい)を助けて欲しい」

「助けて欲しいって俺はただの人間だ」

「あなたはただの人間じゃない」

「え…」

恵一は近づいてくるアベンチュリンの唇にそのまま唇を奪われた。

その後、アベンチュリンの唇が離れると恵一のラフな服装がマント付きの足首まで長い緑の服に変わり黒い髪も緑に変わった。

「あなたは天に選ばれし者」

そう言ってアベンチュリンはグリーンアベンチュリンでできた指輪を恵一に渡した。

「これは?」

「あなたに力を与える指輪です、左手の薬指にはめてください」

「……」

言われた通りグリーンアベンチュリンでできた指輪を左手の薬指にはめると左右の瞳の色が緑に変わった。

「恵一、伝説の虹色クリスタルを探してください」

「虹色クリスタル?何ですかそれ」

「実物を見たことないですが願いを叶えてくれる虹色クリスタルがあるそうです」

「どこにあるかわからないですか?」

「わかりません」

「実物がわからないのに探しても」

「翡翠を助けたいんです、恵一、お願いします、虹色クリスタルを探してください」

アベンチュリンがお辞儀をしながら口にすると恵一が口を開いた。

「わかりました、虹色クリスタルを探してアベンチュリンの元に持ってきます」

「ありがとう」

そう言ってアベンチュリンの姿が消えると恵一は草原の中を歩き始めた。

「探すって言ってもどこに行けば良いんだろ」

恵一が口にしたその時、グリーンアベンチュリンが映像を見せた。

恵一は立ち止まり紗香の姿に驚いた。

「紗香!…紗香…紗香!」

映像の紗香に手を伸ばし触れようとしたその時、映像は消え恵一は倒れた。

その後、恵一は立ち上がり指輪に向かって口を開いた。

「おい、紗香の居場所を教えてくれ」

恵一が口にした後、指輪は森林の中にある洞窟の映像を見せた。

「この洞窟の中に紗香がいるんだな」

そう言って恵一は走りだし森林の中の洞窟に向かった。

ー洞窟の中ー

檻の中で体育座りで紗香が座っていると淡い緑の髪に淡い緑の瞳そして足首まで長い淡い緑の服姿の男性が檻の前に現れ紗香は立ち上がり見つめた。
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