ドラゴン・ハンター

づぃぢーぁ

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一部

2-3

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 作戦決行は日が沈んですぐだそうだがどうにも予想より早く目的地に着いた俺たちはユーゴさん指示の元すこし離れた場所にある泉の近くで時間まで休憩という事になった。
 一応念のためユーゴさんが周辺を探索して警戒してくれてはいるが万階にに備えてすでに武器はいつでも取り出せる位置においてあった。

 Jはこの後のことを考えて俺にすべてを任せて泉近くにあった天然の洞窟の入り口近くに座り込むとそのまま寝てしまったのである。
 おれ自身この泉の地形を把握仕切れていないためここはとりあえず周辺探索でもして時間を潰しておこう幸にも緑多いこの場所ならば癒されながら時間を潰していけるはずだ。

 二十分ほどで泉の周りを探索し終えた。意外にも長くかかってしまった見た感じ五分もしないうちに泉周辺を一周できると思ったのだがどうにも見た目よりも大きいらしい。
 Jの眠る洞窟前に戻ると相変わらず寝息を立てず殺気だけを放っている。どれ程の鍛錬をこなせばこれほどまでの殺気を寝ていても出せるのか。無論このさっきは泉で休んでいた鳥や生き物が察知しこの周辺だけ何も寄り付いていなかった。

 歩いたせいかすこしばかり疲れてしまった。腰を下ろし泉のほうに向かって何を考えるわけでもなくボーと眺める事にした。





 
 どれぐらい時間が経ったかいつの間にか眠ってしまい重い瞼をこすりながら大きなあくびと共に目を開けるとJの横に置いてあったナイフを物音立てずに獲ろうとしている少年? がいた。ここは声をかけて驚かせて逃がすのがいいかそれとも拘束するべきか。だが考えろこんな場所に普通子供がいるか……刺客なのだろう。

 迷わず少年の手を掴んだ。少年は肩を大きく動かし恐る恐る後ろを向いた。
 諦めたのかその場に座り込んでしまった。

 「――殺されたくなければ目的を言うんだな」

 いつの間にか起きていたJさすがというべきか。
 震えながらも少年は口を開いた。

 「お……おまえらをこ、ころすんだ」

 こんな子供まで使うとはとんだクズなんだなそいつは今すぐにでも殴りこみにいきたいがまだ日は沈んでいない。

 「ふん、失敗したおまえはどうなるんだ?」

 「しぬ」

 Jの問いに冷めたように答えた。少年は既に悟っている自分が死ぬという事を……

 「平気さ俺達が奴らを懲らしめれば殺されずに済む」

 「お前たちは知らないんだ、俺の体に、俺の体に」

 何かに気づくとJは大声で「逃げろ」と叫んだだがすぐには逃げられない五秒ほどして体を動かすと泉のほうに向かって走り出した。洞窟から出て二十メートルほど走ると後方で大きな破裂音が聞こえた。
 後ろを振り向くと砂煙が立ち込めていた。
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