役立たずと追い出されるはずがパーティーのリーダーに任命されました

モルガナ

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第1章 王国叙勲式

子フェンリル レオンとの出会い

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お母さんフェンリルが従魔の首輪の影響だろうか黒いオーラを纏って呻きながら子フェンリルを置いてゼブラ大森林を駆け抜けて行ってしまった。

先ほど拒絶された時に見えた瞳は、ターコイズブルーの通常時の瞳から従魔の首輪の影響とも言える呪いの影響で、緋色の瞳に片目が変化していっており正常な思考ができなくなっているようだった。
そうでなければ、本来人間より子煩悩と言われているフェンリルが子供を置いて行くはずがなかった。


従魔の首輪には、相手の思考や抵抗力を奪い首輪の持ち主を従順に従属させる呪いがかけられており魔獣のレベルによって付与される呪いの量も変わってくる為
首輪には松、竹、梅の3段階あり今回お母さんフェンリルがつけられていたのは、松で天災級と言われる魔物や魔獣を手懐ける為に人間が生み出した愚物だ。


本でしか見たことはなかったが、実際に数の少ないフェンリルだけでなく松ランクの首輪までこの目にするとは思わなかった。

なぜなら松は、値段が桁違いに高いだけでなく首輪に込める呪いも尋常ではないと父親がこの前言っていた。
呪いとしてより強力にする為に罪のない子供や奴隷、獣人などを殺害し、本来なら殺害した者に行くはずの呪いの元になる死者達の骸から出る赤黒い怨念を魔術士が丸いオーブに閉じ込め、それらが100個ほど集まったら無数の穴を開けた従魔の首輪になる白い牛皮とオーブを大鍋に入れ火をかけて首輪が完全に熱で溶けたオーブ内の怨念が液状化し黒い牛皮になるまで煮込むらしい。


話は戻るが、俺が回想している間にずっとこちらをつぶらな瞳で見てくる子フェンリルがこちらに顔を向け話しかけてきた。


<カアサマ、ドコイッタ?オレオイテイカレタノカ?>

と今にも大粒の涙が零れ落ちそうな為俺は話しかけた。


それは断じて違う!お前達フェンリルは人間の俺達よりもよほど家族には愛情深い生き物だ。

ただ今お前のお母さんは、呪いの首輪のせいでおかしくなっているんだ…だがお前のお母さんは俺に一瞬だったがお前を頼むと言って大切な子であるお前を傷つける前に走り去った。
だが安心しろ、お前だけは少なくとも安全な場所まで連れて行く。


<カアサマはどうなるの?>


お前のお母さんは今の俺の力ではどうすることもできないが、大きくなったら必ずお前のお母さんを助け出すからそれまで待っていてほしい…

約束できるか?

<ウン、ヤクソクスル。ダカラオレニナマエヲツケテ!ソシタラヤクソクマモル。>


じゃあ今日からお前はレオンだ。これからよろしくな!

と子フェンリルに名前を付けると子フェンリルの身体が淡く光り輝く白銀色に変化し脳内で下記の機械音声が流れた。

勇者 スカイ フェンリルをテイムしました。
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