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第1章 王国叙勲式
生か死か 前編
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ロキに捕まったクラウドがロキと口論している頃、スカイ達は、崩れ落ちていく橋の反対方向に向かって全力疾走していた。
橋が全壊する間一髪のところで、なんとか無事に渡りきった俺達を待ち受けていたのは、大きな鎌を持った死神と天使の輪が頭上にある翼を持つ天使が描かれた大扉だった。
扉には死神と天使の絵だけでなく、ある文章が刻まれていた。
「汝、選択を誤ることなかれ。誤れば即死に誘われるだろう…か。」
俺は子モグーとアイコンタクトをすると一緒に大扉を開けて中に入っていった。
中に入るとそこは真っ白な空間で、他には何もなかったが俺達の目の前にクラウド達を攫った張本人であるロキに似た人物が現れた。
「お前は何者だ?」
<ホホホホ、初めましてお初にお目にかかります私はロキ様の忠実なる僕(しもべ)ペインでございます。
今回はロキ様に代わって私が"生か死か"の進行を務めさせていただきます。本心とは異なる返答をした時点であなた様の命をいただきます。>
ペインと名乗るこの漆黒のローブをまとった男は、言葉は丁寧だが瞳は全く笑っておらず、主人であるロキの手を煩わせる存在だと顔が物語っていた。
<ルールはいたって簡単あなた様に問いたいのは、ただ一つ。自分の命と引き換えに、仲間を救うことができるならあなた様はどうされますか?ちなみに他に仲間を救う手立てがないものとします。>
(ホホッ、この質問をされれば今までどんなに屈強で信頼を築き上げてきたパーティーリーダーも我が身可愛さに返答を渋ったり、どもりながら自分の本心とは異なる解答をしたりしていた為多くの将来有望な若者が散っていった。
ロキ様はこの若僧を多少なりとも評価していたようですが、私がこの小僧の化けの皮を剥がして差し上げましょう…)
橋が全壊する間一髪のところで、なんとか無事に渡りきった俺達を待ち受けていたのは、大きな鎌を持った死神と天使の輪が頭上にある翼を持つ天使が描かれた大扉だった。
扉には死神と天使の絵だけでなく、ある文章が刻まれていた。
「汝、選択を誤ることなかれ。誤れば即死に誘われるだろう…か。」
俺は子モグーとアイコンタクトをすると一緒に大扉を開けて中に入っていった。
中に入るとそこは真っ白な空間で、他には何もなかったが俺達の目の前にクラウド達を攫った張本人であるロキに似た人物が現れた。
「お前は何者だ?」
<ホホホホ、初めましてお初にお目にかかります私はロキ様の忠実なる僕(しもべ)ペインでございます。
今回はロキ様に代わって私が"生か死か"の進行を務めさせていただきます。本心とは異なる返答をした時点であなた様の命をいただきます。>
ペインと名乗るこの漆黒のローブをまとった男は、言葉は丁寧だが瞳は全く笑っておらず、主人であるロキの手を煩わせる存在だと顔が物語っていた。
<ルールはいたって簡単あなた様に問いたいのは、ただ一つ。自分の命と引き換えに、仲間を救うことができるならあなた様はどうされますか?ちなみに他に仲間を救う手立てがないものとします。>
(ホホッ、この質問をされれば今までどんなに屈強で信頼を築き上げてきたパーティーリーダーも我が身可愛さに返答を渋ったり、どもりながら自分の本心とは異なる解答をしたりしていた為多くの将来有望な若者が散っていった。
ロキ様はこの若僧を多少なりとも評価していたようですが、私がこの小僧の化けの皮を剥がして差し上げましょう…)
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