役立たずと追い出されるはずがパーティーのリーダーに任命されました

モルガナ

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第1章 王国叙勲式

生か死か 後編

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「そんなもん決まってんだろ!!愛情いっぱい育ててくれた両親には悪りぃが、俺はクラウド達の為なら命を捨てる。」




<キュイィーン…。>



子モグーが俺の回答に対して、心配そうな顔でこちらを見ているが俺の気持ちに偽りはなかった。




【堂々と宣言されましたが、私にはその者の持つ本心が見えるのです……よっ!?なっ、貴方は本心から仲間達の命の為なら命を捨てると!?】




「あぁ、そうだ。俺の命で仲間達の命が救えんなら安いもんだ!で?俺達は合格か?」





【くっ、ま、まだですっ…一問で終了とは言っていまっな、なぜ貴方様がここ……にグハッ……】





「なっ、なにしてんだお前!?仲間じゃなかったのか?」




ペインは往生際悪くまだ俺に生死をかけたデスゲームをしようしていたが、ペインの背後から音もなくロキが現れ三又に分かれ灼熱に焼けた矛先がペインの背から腹部へと貫通し、絶命したことを確認したロキが矛を引き抜くと大きな風穴が3箇所空いた状態でペインは崩れ落ちた。



【仲間?俺には仲間はいないよ?そもそも俺は先ほどの回答をクリアした時点で俺の元までスカイ君達を転送してくれるように頼んだのにこの役立たずときたら……ま、そんなことより生存者1割を切る生か死かの試練クリアおめでとう!



見事試練に合格したご褒美に君達を仲間達の元へ転送してあげるね。そこには君達が探し求めたイシンデンシンという黄金の果実もあるから食べてみるといいよ。



俺はもう行くけど、また次回さらに強くなった君達に会えるのを楽しみにしておくよ。じゃあね。】


「ま、待てっ……うっ瞼が重……い」

その声を最後に視界がボヤけ謎の浮遊感とともに俺達は意識を失ったのだった。



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