私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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3章 マジョルカ学園編

試食会準備〜買い物〜

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レオナと両親がアンノウン店前に隣接する壁に張り付き様子を伺っている間に




一方ナツメside



大型ショッピングモール'アンノウン'に入ると多くの種別ごとに店が立ち並びみんな威勢良く店内にいる客達に声を掛け客寄せをしていた。


今世の両親は地球にいた両親より過保護(地球では雹、霙という心強いボディガードが常に傍にいた為)であり必要最低限の外出しか許可してもらえなかったので、今世で初の大型スーパーに入ることができ私のテンションは上がっていた。


興奮していてナツメは気付いていないが、ナツメ達が店内入った途端先ほどまで騒がしかった喧騒が静まった。



みんなこれまでの人生でお目にかかったことがないような二股の尾とオッドアイの瞳を持ち白銀に黒のメッシュが入った髪色をした美少女ナツメ達の動向に注目し聞き耳を立てていた。


「うわぁぁぁ広~い、高~い。でもこれだけ広いと、目的の卵、ベーキングパウダーなどの粉物類、砂糖やバニラエッセンスなどの調味料類探すの一苦労しそうね」


『確かに広いね!でも大丈夫みたいだよ、みんな案内板や店内の案内係がそこらにいるみたいだし…』



《案内板や案内人がいなくても問題ないぞ!なんせ我がいるからな。我の探索スキルがあれば目当てのものを思い浮かべるだけで我の持つ光玉の指輪がナビゲートしてくれるからな》


と今まで気付かなかったがそう言われてみれば、レオのレオの尾の途中にただの細かな細工が施された装飾品と思われた指輪が光っていた。



レオがドヤ顔で言うので笑顔で
「じゃあ道案内よろしくね。レオ!」


と告げるとなぜかナツメ達の動向をいつ間にか多数の者達が伺われていることに気付きなぜか"はぁぁー"と
と溜息が周囲から聞こえてきた。


ナツメは気付いていないが、なぜならナツメが目的地に迷わないか不安がっていることに気付き、少しでもこの美少女に近づきたい者が男女問わずおり案内人達は我こそはと案内人をかって出ようとしたが、立候補する前にレオに先手を取られ意気消沈したからであった。


ちなみに民達はまさか猫又族の姫が護衛も連れずショッピングモールに来ているとは思わず、王族の血を持つ者が宿す白銀の瞳を観ても、代々の国王から女児が産まれることはほぼないが、猫又族の平民や王族の親戚の類には稀に女児が生まれていた為姫だとは気付かなかった。



なんでみんな溜息ついてるんだろう?まぁ…いっか。レオと綿飴に聞いても2人とも"なんでもない"の一点張りだったし。と特に気にしないナツメなのであった。

「レオ案内よろしくね!まずは卵を販売してるところから。」



この時の私は知らなかった…ここでまた新たに綿飴、レオに次ぐ相棒ができることに。


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