私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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3章 マジョルカ学園編

ステンノーとの邂逅

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私は猫又の少年の契約を強制的に解除した直後大広間の扉の前に巨大な魔力と威圧を放つおそらく少年に仮とはいえ契約を結ばせていた諸悪の根源とも言える存在が突如現れたのを直感で感じた。






「綿飴、レオ、朱雀彼をお願い!」





<<< 分かった。任せて(任せろ)。 >>>




私は少年を奪い返しに来たのだろうと思い少年を庇いながらでは戦闘に集中出来ないため、綿飴達に少年の周囲に強固な結界を張ってもらいわざと大広間の扉を開けた。




魔法契約を強制的に第三者に打ち切られ解除された場合は、解除した第三者の許可を得る以外にも1つだけ方法がある。



それは第三者を殺すことである。





だからこの足音もなく入室してきた顔や肌に鱗を持ち瞳は蛇特有の蛇眼を持つ女性は私を殺しに来たのだろうと簡単に想像できた。



【キサマが、私の下僕を奪ったのか!?】





「えぇ、そうですがそれが何か?彼は貴女の道具ではないんですよ?れっきとした心を持つ獣人です。」





【そんなこと知ったことか!コヤツにはこれからも我の主食である嫉妬石を死ぬまで未来永劫集めてもらうのじゃ。】





「まぁ、怖い。嫉妬石…そう、貴女が……最近妬みや嫉みで狂ったかと思えば、しばらくすると抜け殻のように感情の起伏というか感情そのものがなくなる獣人がいると聞きましたが貴女の仕業でしたか。貴女のせいで人生を狂わされた人が大勢いますどう責任を取るつもりですか?」





【そんなものは知らん。道具は道具らしく妾に食を提供すればいいのじゃ。所詮下等で脆弱な輩ばかりなのじゃから…】




ステンノーがそう言った途端、ナツメは自己中すぎる言い分に堪忍袋の緒が切れたのだろう大広間にあったステンドグラスの窓が粉々に砕け散りステンノーの頬に5センチほどの傷ができステンノーは息を呑んだ。
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