茅の侍女〜皇太子の婚約者の侍女をして婚約破棄した伯爵令嬢の話〜

レオパのレ

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拝啓

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 拝啓 ルルリアナ様

 私は今、ルルリアナ様にお約束した通りお手紙を書いております。

    ルルリアナ様がこの手紙を読むのはいつになるかわかりませんが、私は手紙を書き続けていこうと思います。

 私は王立学院を退学しました。

 ルルリアナ様のせいでは決してありません。私がそう望み、実行したのです。

 きっと、私は婚約者とは結婚はしないでしょう。

 親に決められた運命に私の幸せはないとわかりましたので。

 私にはずっと好きな人がいました。

 彼は私の幼馴染で、私の母が保護している孤児院にいた子です。

 彼は今、孤児院を出て立派に冒険者をしています。

「鈍の狼」というパーティに所属していて、昔から強かった彼は今、Aランクの冒険者なんだそうです。

 やはり私は他に好きな人がいるのに婚約者と結婚することはできません。

 婚約は破棄しようと思います。

 きっと親から勘当されて家からも追い出されるとは思いますが、貴族でなくなっても私は彼と幸せになるでしょう。

 だって自分で選んだ運命なのですから、後悔している暇なんてありません。

 大好きな彼は婚約破棄し、自分を選んだことをきっと怒ると思いますが、絶対大丈夫だと思います。

 だって昔から私のお願いは断れない人だったから。

 それに幼いころ結婚の約束だってしてるんですよ?



 ルルリアナ様は今どうお過ごしですか?

 きちんとご飯は食べていますか?

 病気はしていませんか?

 ぐっすり眠れていますか?

 短いお付き合いえしたが、ルルリアナ様の幸せを一番に願っております。

 あなたが幸せになれますように。



敬具
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