はぁ?どうしろと?

Lam

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4.え?えええ〜!?

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えっと…転生しました。
私は今、多分5歳くらいかな?
でも、保護者の魔女様がいない…
街へ買い出しに行ったまま既に10日帰ってこない。
お腹すいた…1週間位前までは保存用の食べ物があったけど、3日前から水しかなくて『もうダメ』って思っていたら転生している事を思い出しました。
もしかして、私、今日5歳になったの?
確か、赤ちゃんからの転生は辛いので、5歳になったらスキル授与式が教会で行われるから、その前に記憶が戻るとか言う設定にしていたはず、だから今5歳になって転生した事を思い出した?

アイテムボックス持ってて食べ物沢山入ってるのに餓死なんて嫌!!
食、食料ーーーー!出てきてーーーー!

ああー!シチューとか、すぐ食べられるものも貰っておいて良かったー!



はあ…食べたら落ち着いたけど…
どうなってるの?
なんで魔女様は帰ってこないの?
まさか死んじゃったとか?
イヤイヤイヤ!!あの最強回復魔法の魔女様が死ぬなんて考えられないよ!と言うか殺しても死なない気がする…
あ!そうだ!状況わかる人がいるじゃん!
ちょっとー!管理人さん出て来てー!

『あー良かった!やっと呼ばれました。このまま亡くなられたらどうしようかと心配しましたよ!』

か、軽っ!!
え?こちらから呼ばないと出て来られないの?

『そうです。色々と決まりがありましてね…』

まぁいいわ!それより私の保護者の魔女様はどこに行ったの?街に行ったまま、10日前から帰って来てないんだけど?

『あー、魔女様は…召喚されてしまったんだよ』

は?召喚?どこに?

『異世界召喚…まぁ、聖女召喚ってヤツですね』

ええ?聖女?いや魔女の間違いでしょ?なのに異世界へ聖女召喚って…大体、魔女様はもういいお年だよ?

『うーん、異世界に呼ばれた時にピッチピチの10代に若返っちゃってるからいいんじゃない?何せ回復魔法の得意な魔女だったんだ、回復特化の聖女としては申し分ないし…』

そ、そんな…
いくら魔女様が回復魔法特化だとしても、いいお年だったんだから、聖女にするなら若い候補者は他にもたくさんいたんじゃないの?

『うん、候補者は他にもいたよ。その中でも最有力だったのは君だ!』

はぁーーーー?どう言う事?

『今回、あちらの世界の管理人とコンタクトを取ったんだけど、最初は君を召喚したかったが、ちょっと幼くておまけに前世持ちの事故物件だったので、あちらに呼んでも協力してもらえるかどうかと悩んでいたところに魔女を見つけて、年寄りではあるが回復魔法の使い手としての能力も魔力も申し分ないし、寿命はまだまだあるので若返らせて連れて行こうって事だったらしいよ』

は?最有力候補が私?だけど事故物件って何?魔女様を若返らせてしまえって…ツッコミどころ満載じゃない!!

『あー、そう言えば言ってなかったと言うか…君は前世で死んだと言われた時に、なぜ私が死んだのか?とかどんな状況で死んだのか?とか普通の人は凄く気にするはずなのに、全く聞かなかったし興味無かったでしょ?』

はあ、そう言えば…あの時は死因なんか興味も無かったので聞きませんでしたね。だって意識不明でまだ生きてるって言うならともかく、すでに死んじゃっててもう生き返らないなら、状況を聞いても腹が立つだけだでしょ?そんな事よりあの時は兎に角ベットで寝たかったから…

『まあ確かにそんな感じだったね…で、話は戻るけど、君が転生する事になった事故は、こことは別の世界にいる魔王を倒すための人材を発掘する…ぶっちゃけ勇者と聖女の召喚だったんだよ。どうやら君は聖女…回復魔法の適性が普通の人よりとても高かった。それは転生しても変わらなかったので今回も引っかかったのだけど…
前回も聖女として異世界召喚されるはずだった。だけど召喚前に神界へ呼んだ時に、運悪く君と同姓同名の女性が割り込んでしまった。なんて言うのかなダブルブッキング?…』

ダ、ダブルブッキングってそんな時に使う言葉?…
いや、それはいいや…続きを教えて!

『そう、前世の君はあの時ホテルの送迎バスに乗っていた。そのバスは今流行りのグランピングが出来るキャンプ場と併設されているホテル行きで、とても人気があったからか家族連れや大学生のサークルなどの予約客でバスは一杯だった。で、君と勇者が乗っていたバスを召喚してターゲット以外の時を止めて、勇者と聖女の2人…無論独身で身内は遠い親戚くらいしかいない者を、2人だけ呼んだはずだった…』

はずだった…

『そう、はずだった!召喚が終わって後は異世界に行った2人の地球での痕跡を消して、異世界に2人を馴染ませればミッション終了!ところがバスを送り返したところで君が1人残っていた。
慌てて調べたら、召喚した時に勇者には女が1人くっついていた。彼女は勇者の恋人だった。君は君で前日の仕事の疲れからか爆睡中だったので、異議を唱えることなく話は進み事態は複雑になった。後で分かった事だが、その女も身内の繋がりが希薄で名前が君の前世と同姓同名だった為に、その場では呼んだのはその2人だと勘違いしたんだ。』

ああ…同姓同名…確かにありふれた名前でしたからね…特に名字は、日本人に多い名字トップ5には常に入ってましたし…職場にも同じ名字の人が男女合わせたら5人程いたしね。

『そう、おまけに名前まで漢字は違ったけど読み方が同じだった。で、彼らを送り出してバス事故を無かった事にする為に止めていた時間を戻して、あちらの世界に送り返した後、君だけがこの世界に残っていたんだよ…どう言う事かと調べたら、本当は君が聖女で、もう1人は勇者にくっ付いていたためにオマケで呼ばれた部外者だったんだ。』

えー?ある意味その方が不味くないですか?部外者を異世界に召喚しちゃって…

『うん本来なら能力が無くてとても不味い事だった。あの2人は大学生の恋人同士で、神界に呼んで話をした時に、勇者と聖女に選ばらたって言ったら凄く喜んでね。希望のスキルを付けたら喜んで行くって言うから2人の希望通り勇者としても聖女としても困らないだけのスキルを付けて2人一緒に送ってしまった。その後に君が見つかって間違いに気がついた。でも君とチェンジしようにも、あの2人は君達が言うところの厨二病ちゅうにびょうって病を患っててね?ノリノリで魔王退治に行ったのに、間違いでしたと言って片方だけ戻すと残った方に悪影響が出そうで、君に変えることができなかったんだ。君には本当に悪いことをしたよ。』

はぁ…どっちがとばっちりだったんだか…
私としては、魔王退治に行かされなくて良かったです。あの時に異世界に行って欲しいと頼まれても絶対断ってましたから。

『まあ、そうだろうね…それで今回、君を調べてその事に気がついたあちらの管理者は、いくら君が1番の適任者とはいえ、身体は幼児だし前回のことを考えたら召喚自体が地雷になりそうで君を呼ぶのは諦めたらしい。そこで、その他の適任者を探した様だ。』

いや、人のことを地雷とか事故物件とか…酷くない?

『まあまあ、そこはスルーして!
それに今回の聖女召喚には制限があって…

①回復魔法(又は光魔法か聖魔法)の適性がある事
②魔力がそれなりに多い事
③女性で次の聖女を産める事

まあ大まかに言ってそんな所なんだ。そして、これに当てはまるのが、この世界では5人しかいなかった。
どの世界でも共通している事なんだが、光魔法や聖魔法使いはとても少ないんだ。この世界でも光魔法使いや聖魔法使いは男性を合わせても16人しかいないのに向こうの希望は、子供を産める女性に限るって条件付きだった。
そこで条件に合う女性を探したら5人いたけれど、うち3人は子供や旦那さんがいる既婚者で、残りの2人が君と魔女だったんだ。』

あーそこまで聞くと何となく続きがわかる様な…

『そうだね…4人目の君は、最有力候補だったが、まだ身体が幼い上に、この神界の結界に囲まれた場所にいて呼びづらいし、前世はヤバそうな事故物件なので省く事にした。
そして5人目は、偶々ここの結界から外に出ていた魔女で、年は取っていたが魔女としては絶頂期で寿命もまだある。おまけに回復魔法が得意と来た!聖女に最適!歳ならば召喚時の特典で若返らせてしまえばOKとなって彼女が召喚されてしまったんだよ。




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