1 / 1
子供達と老夫婦
しおりを挟む
その村の子供達は2つのグループに分かれて対立していました。悟君のグループと義男君のグループです。
クラスで班分けをする時も必ず同じグループ同士で班を作ったり、放課後遊ぶのも同じグループの友達としか遊びませんでした。
何かにつけて対立するので村の人達も困っていました。
そんなある日、この村に老夫婦が引っ越して来ました。お爺さんもお婆さんも百歳近いご老人です。
村の大人達が引っ越しのお手伝いをすると言うので、悟君も一緒に手伝いました。老夫婦はとても喜んでいました。
次の日悟君は学校でその事を自慢げに話しました。もちろんこれは義男君のグループへのアピールでした。
「良い事をすると気持ちがいいなぁ」
悟君はみんなに聞こえるように大きな声で言いました。義男君は悔しく思いました。
別の日、老夫婦が歩いていました。お爺さんが重たそうに荷物を背負っています。義男君がたまたまそこへ通りかかりました。
「お爺さん。その荷物貸して。僕が運ぶよ」
義男君は重たい荷物を持って老夫婦の家まで一緒に行きました。
「ありがとう。助かったよ」
次の日義男君は学校でその事を自慢げに話しました。もちろんこれは悟君のグループへのアピールでした。
「良い事をすると気持ちがいいなぁ」
義男君はみんなに聞こえるように大きな声で言いました。悟君は悔しく思いました。
その日からそれぞれのグループは良い事をした自慢をするようになりました。
そんなある日、老夫婦が買い物をして帰る途中の事です。たまたま老夫婦と悟君と義男君が鉢合わせしました。
悟君と義男君はお婆さんが重たそうに持ってる買い物袋を見て咄嗟に駆け寄ります。
「お婆さん。その袋僕が持つよ」
「いや、僕が持つよ」
二人は言い争い袋を奪い合いました。もみ合ってるうちに買い物袋が破けて中身がバラバラと放り出されてしまいました。
それを見たお婆さんは二人を叱るでもなくこう言いました。
「皆んなが仲良くしていれば、もっと楽しく過ごせるのにねぇ」
悟君と義男君は申し訳ない気持ちになりました。
後日二人とそのグループのメンバーは校庭に集まりました。
「思えば僕らは何で対立してたんだ?」
誰も答えられません。
「そうなんだ。僕らは理由もなく対立してたんだよ。これじゃいけない。僕らは仲直りして一緒の友達になろうと思う」
その日以降悟君グループと義男君グループは仲良くなり、老夫婦だけでなく村中のお手伝いをするようになりました。村は子供達の笑い声が絶えない良い村になりました。
クラスで班分けをする時も必ず同じグループ同士で班を作ったり、放課後遊ぶのも同じグループの友達としか遊びませんでした。
何かにつけて対立するので村の人達も困っていました。
そんなある日、この村に老夫婦が引っ越して来ました。お爺さんもお婆さんも百歳近いご老人です。
村の大人達が引っ越しのお手伝いをすると言うので、悟君も一緒に手伝いました。老夫婦はとても喜んでいました。
次の日悟君は学校でその事を自慢げに話しました。もちろんこれは義男君のグループへのアピールでした。
「良い事をすると気持ちがいいなぁ」
悟君はみんなに聞こえるように大きな声で言いました。義男君は悔しく思いました。
別の日、老夫婦が歩いていました。お爺さんが重たそうに荷物を背負っています。義男君がたまたまそこへ通りかかりました。
「お爺さん。その荷物貸して。僕が運ぶよ」
義男君は重たい荷物を持って老夫婦の家まで一緒に行きました。
「ありがとう。助かったよ」
次の日義男君は学校でその事を自慢げに話しました。もちろんこれは悟君のグループへのアピールでした。
「良い事をすると気持ちがいいなぁ」
義男君はみんなに聞こえるように大きな声で言いました。悟君は悔しく思いました。
その日からそれぞれのグループは良い事をした自慢をするようになりました。
そんなある日、老夫婦が買い物をして帰る途中の事です。たまたま老夫婦と悟君と義男君が鉢合わせしました。
悟君と義男君はお婆さんが重たそうに持ってる買い物袋を見て咄嗟に駆け寄ります。
「お婆さん。その袋僕が持つよ」
「いや、僕が持つよ」
二人は言い争い袋を奪い合いました。もみ合ってるうちに買い物袋が破けて中身がバラバラと放り出されてしまいました。
それを見たお婆さんは二人を叱るでもなくこう言いました。
「皆んなが仲良くしていれば、もっと楽しく過ごせるのにねぇ」
悟君と義男君は申し訳ない気持ちになりました。
後日二人とそのグループのメンバーは校庭に集まりました。
「思えば僕らは何で対立してたんだ?」
誰も答えられません。
「そうなんだ。僕らは理由もなく対立してたんだよ。これじゃいけない。僕らは仲直りして一緒の友達になろうと思う」
その日以降悟君グループと義男君グループは仲良くなり、老夫婦だけでなく村中のお手伝いをするようになりました。村は子供達の笑い声が絶えない良い村になりました。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
*「第3回きずな児童書大賞」エントリー中です*
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
佐吉と観音像
光野朝風
児童書・童話
むかしむかしのある村に佐吉という酒好きで遊ぶのが大好きな一人息子がいました。
佐吉は両親から怒られ続けます。両親は何故佐吉が畑仕事をしないのか理解できませんでした。
そのうち働きもしない佐吉のことを村人たちも悪く言うようになりました。
佐吉は「自分などいない方がいい」と思い川へと身を投げてしまったのです。
その後高名なお坊さんが村を訪れます。
そして佐吉が亡くなったことを嘆くのでした。
悪女の死んだ国
神々廻
児童書・童話
ある日、民から恨まれていた悪女が死んだ。しかし、悪女がいなくなってからすぐに国は植民地になってしまった。実は悪女は民を1番に考えていた。
悪女は何を思い生きたのか。悪女は後世に何を残したのか.........
2話完結 1/14に2話の内容を増やしました
パンティージャムジャムおじさん
KOU/Vami
児童書・童話
夜の街に、歌いながら歩く奇妙なおじさんが現れる。
口癖は「パラダイス~☆♪♡」――名乗る名は「パンティージャムジャムおじさん」。
子供たちは笑いながら彼の後についていき、歌を真似し、踊り、列は少しずつ長くなる。
そして翌朝、街は初めて気づく。昨夜の歌が、ただの遊びではなかったことに。
ぴょんぴょん騒動
はまだかよこ
児童書・童話
「ぴょんぴょん」という少女向け漫画雑誌がありました 1988年からわずか5年だけの短い命でした その「ぴょんぴょん」が大好きだった女の子のお話です ちょっと聞いてくださいませ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる