君との冬

杏鈴

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予想外なたこパ2

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気を遣われ支えられ
恋愛って助け合いながら成り立つもなのかもしれない

*予想外なたこパ2***

タコ事件もなんとか終止符を打ち楽しいパーティーが始まった
◆それでは、カンパーイ!
皆:カンパーイ!!!!!
琴乃:ねぇねぇ、このお菓子開けてもいい?
朝花:全部開けちゃおうよ!
凛:烏龍茶とってー
真咲:もう飲んだのかよ!ほらよー

自由に会話が始まり結人は未紅に話しかける
◆未紅さん食べたいお菓子ありますか?取りますよ
◇大丈夫だよ、ありがとう。ねね、それより…
◆なんですか?

なんだかうずうずしている未紅は近くにあったボールとお玉を掴む
◇もう次の焼いてもいい!?
◆あ、たこ焼き焼きたかったんですね。笑
朝花:あー!未紅さん、そんなん真咲にやらせとけば良いですから!それよりこっち来てお喋りしましょうよ!

朝花は未紅が持っていた生地入りのボールとお玉を真咲に持たせ手招きをして自分の横に呼ぶ
◇あ、あれ…
◆ふふ。朝花が喋りたいって、行ってらっしゃい
◇たこ焼きー…
◆今は焼いとくので後でやりましょう
◇う、うん

未紅は琴乃と朝花の間に入れてもらいガールズトークが始まる
朝花:それでですね、すんごく気になってたんですけど!
◇は、はい!どうぞ!
朝花:彼氏はいるんですか!?
◇へ?
琴乃:朝ちゃんいきなりその質問!?
◇いないよ…?
朝琴:いないんですか!?

本当にですかー!?と質問を続ける琴乃の奥から朝花が結人をチラ見する
◆な、なんか朝花が見てくるんだけど…
真咲:良かったねってアイコンタクトだろーってか本当に良かったじゃんか!
◆う、うん…俺が聞きそびれていた質問をあんな意図も簡単に…
凛:女子って凄いよね

ガールズトークは止まることなく続く
◇朝花ちゃんと琴乃ちゃんは彼氏いないの?
朝花:私はフリーですけど琴乃はいますよ
◇いるんだぁ!どんな人??
朝花:あんな人です

朝花は応えると同時にテーブルの向こう側を指さす
◇え?
凛:どうも彼氏です
◇えぇぇー!?
◆2人は元々幼なじみで少し前から付き合ってるんです
◇そんなんだ!素敵ー!

パチパチと手を叩く未紅に照れ笑いをする琴乃とどうも、と一礼する凜太朗
朝花:本当ラブラブだよね~
琴乃:あ、朝ちゃん!恥ずかしいよ!
朝花:え~?いいじゃない
琴乃:私の話は終わり~~

あわあわする琴乃に終わりと言われじゃぁ、と未紅が朝花に話を振る
◇朝花ちゃんは?好きな人はいないの?
朝花:私ですか?うーん。得にいませんね

朝花の言葉に琴乃が反応しチラッと顔を見る
琴乃:朝ちゃん…
朝花:な、なに?
琴乃:ううん~
◆女子の皆さん、たこ焼き焼けましたよ

不意に結人から焼きたてのたこ焼きが差し出された
ガールズトークは一旦終了し全員で大学の話や未紅の話で盛り上がった
真咲:ふぅ~。食った食った!
琴乃:美味しかったね~
◆少し片してからゲームでもする?

結人はトランプならあるよ、と提案する
朝花:トランプかー。休憩時間にたまにやるし新鮮味がないわね
凛:確かに
真咲:人生ゲームとかあったらなー
◆ボードゲームは持ってないなぁ
真咲:今度皆で買おうぜ!今日はトランプってことで

真咲は結人から受け取ったトランプをシャッフルする
その間に結人、琴乃、凛太朗はテーブルの上を片し、未紅、朝花は洗い物を始める
◇ねぇ朝花ちゃん
朝花:はい、どうしました?
◇本当は好きな人いるでしょ?
朝花:な、なんでわかったんですか…

恥ずかしそうな顔をする朝花に未紅はにこっと笑いかける
◇なんとなく!
朝花:え~。そんなに顔に出やすいかなぁ…
◇ふふ、ん?これシャワーも出せるんだ

未紅は話しをながらキッチンシンクの蛇口にシャワー機能がついていることに気付く
朝花:本当ですね、便利~
◇ちょっと使ってみようかな

そう言いカチッとシャワーに切り替えた途端、想像以上に勢いよく出た水は未紅が持っていたお皿に直撃し、跳ねて未紅本人に襲いかかった
◇わわっ!
朝花:え!未紅さん!

未紅と朝花の声にテーブル周辺にいた4人はどうした?と反応する
◇大変!結人くんごめん、床が濡れちゃった
◆え!未紅さんびしょびしょじゃないですか!大丈夫ですか?
◇シャワーに切り替えたら水が跳ねちゃって…あはは。私は大丈夫なんだけどそれより床が…
◆床は拭けばいいので、それより…

未紅を襲った水はスカートに思いっきりかかり大分濡れていた
◇朝花ちゃん濡れなかった?ごめんね
朝花:私は大丈夫ですよ。けど思いっきりいきましたね、おまけにグレーだから目立つ…
◇スカートは自然に乾くと思うから大丈夫!とにかく床拭かないと、えっとタオルタオル…

未紅は結人からタオルを受け取り床の掃除を始めようとすると止められる
◆未紅さん、そのタオルは未紅さん用です。床は俺が拭くので自分を優先して下さい!
◇え?あ、はい…

未紅はしょんぼりしながら脱衣所に行きスカートを拭く
その光景を見た琴乃が心配をし未紅の元に駆けつける
琴乃:未紅さん?大丈夫ですか?なんだか元気がなさそうに見えて…
◇う、うん!大丈夫だよ。元気元気~

未紅の作り笑いに琴乃は気付く
琴乃:無理してません?
◇…あはは、顔に出ちゃってた?
琴乃:未紅さんは少し朝ちゃんに似てますね
◇そうなの?私ね、結人くんと一緒にいる時に限ってミスばっかりしてて。まだ知り合って数ヶ月なのに何回迷惑かけたんだろうって思ったら恥ずかしいし情けなくて…歳上なのにね

曇った表情の未紅に少し考えてから琴乃が口を開く
琴乃:未紅さん、私目線の発言になっちゃいますけど結くんにはむしろそういう少しおっちょこちょいな人の方が合っていると思いますよ
◇え?
琴乃:結くんはしっかり者さんですから、割となんでもこなしちゃうし皆に頼りにされる事が多いと思うんです。だからしっかり者さんとしっかり者さんが一緒にいたらなんかこう…しっくりこなくないですか?あ、もちろん未紅さんがしっかりしてないってことじゃないですよ?

少し焦った感じでフォローを入れる琴乃を見て未紅はくすっと笑った
◇ありがとう琴乃ちゃん。私は私らしくで良いってこと、かな?
琴乃:はい!だからこれからも結くんの傍に居てあげて下さいね
◇ふふ、了解しました!

笑い合う2人の元に結人が顔を出す
◆未紅さーん、これ俺のスウェットなんですけどとりあえず履き替えてスカート干しましょう
◇ありがとう!借りるね
◆どうぞ。扉閉めますね

琴乃と脱衣所を出た結人は何を話してたのか聞くと琴乃は女の子同士の話、とだけ言い教えてはくれなかった
未紅が皆のことろに戻ると既にトランプははじまっていてとても盛りあがっている所だった
凛:そういえば琴乃、時間大丈夫?
琴乃:え!本当だ!もうこんな時間?
朝花:なにか用事?
琴乃:うん、ごめんね。私先に帰ります!

琴乃がバタバタと身支度をすると凛太朗も鞄を手に取る
凛:じゃぁ俺も帰ります
真咲:おいおい、凛は琴乃ちゃん送ったら戻ってこいよ
凛:んー、家まで送るからそのまま帰る
琴乃:凛ちゃん遊んでて良いよ?
凛:琴乃は気にしなくて大丈夫だよ
真咲:凛、さては送るついでに自分も帰宅して新しいゲームの続きがやりたいだけだろ

真咲の言葉に凛太朗の動きがピタリと止まる
凛:バレたか
琴乃:バレバレだねぇ凛ちゃん
凛:てへぺろ
朝花:真顔で"てへぺろ"とか言わないでよ、怖いから

朝花が渋い顔してる間にではでは、と凛太朗と琴乃が家を出て行った
朝花:じゃぁ私たちも帰りましょうか!ね、真咲!

朝花は急かすように真咲の腕を引っ張り帰る素振りをする
真咲:えぇー!?なんでだよ!朝花は何も用事ないだろ?
朝花:いいから!ほら、行くわよ!
◆え、2人も帰るの?
真咲:いや、俺はだいじょ…

朝花は大丈夫と言いかけた真咲を引き寄せ後ろを向きコソコソと会話をする
朝花:あんた少しは空気読みなさいよ!私たちが帰れば結人と未紅さんが2人きりになれるでしょ!あの2人絶対良い感じなんだから!
真咲:はっ!そうか!さすが朝花、ナイスアイディア!

意気投合した朝花と真咲はそそくさと荷物をまとめる
真咲:いや~今日はたっぷり遊んだしそろそろお暇しようかな~
朝花:そうね!そうしましょ!

玄関に向かう2人を見て未紅は慌ててじゃぁ私も、と言いかけるが結人に止められる
◆未紅さんはスカートが乾いてないのでまだ帰れないかと…
◇あ、そうでした
朝花:未紅さんは乾くまでゆっくりして行くのが良いと思います♡じゃぁね~
真咲:またなー!未紅さんもまた!
◇あ、うん!今日はありがとう!

真咲と朝花は手を振りながら元気に帰って行った
必然的に2人きりになった結人と未紅は一旦沈黙する
◇皆帰っちゃったね…
◆はい。2人きりですね

一方真咲と朝花は
朝花:ふふふ、完璧ね!
真咲:だな!さて、これからどうする?本当に帰る?
朝花:え?帰らないの?
真咲:まだ早くねー?夕方前だぞ?
朝花:って言っても行くとこなんて…
真咲:あ、忘れてた。朝花、ちょっと付き合え

そう言うと真咲はスタスタと歩きだす
朝花:え、なに?どこ行くの!?
真咲:楽しい所!
朝花:なによ楽しい所って!アバウトすぎ!
真咲:いいから来いって
朝花:ちょっと待ってよー!

自然と走り出し追いかけっこ状態になる2人だった
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