逆張りの占い師、マデリーネ・アモンドにお任せください!

樹里

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4.幼なじみからのご依頼

第1話 亡霊話で不眠です

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「くっはあぁっ!」

 私はがばりと起き上がって、はあはあと荒く呼吸を繰り返した。

 眠れない!
 羊を1万飛んで、6071匹数えてもまだ眠れない。眠れない。眠れないよぉぉぉ。昼間、あんな話を聞いたせいだ! 聞かなきゃ良かった。


「え? な、何ですか?」
「だから。夜な夜な町を徘徊するんだってさ。――騎士の亡霊がさ」
「は、はい!?」
「騎士の亡霊だよ。亡霊」

 カウンター席に座った常連さん、騎士のロイドさんが意地悪っぽく笑った。

「じ、実際見た方、いらっしゃるんですか?」
「単なる噂好きの町人が流した作り話でしょ」
「で、ですよねー。でも取り締まったりなんかは……。ほ、ほら。騎士様の評判が落ちると言いますか」
「夏になると決まってこの手の話、出てくるんだよねー。もはや風物詩で、上も下手に騒ぎ立てするなとのお達しだしさ」
「で、ですよねー!」

 ほっと息を吐くも、彼は辺りを注意深く見回すと、立ち上がって身体を乗り出してきた。口元に手を当てるポーズをするところ見ると、内緒の話らしい。
 そう。ここで止めておけば良かったのだ。けれどつい顔を寄せてしまった。

「でもね、ここだけの話だけど。友達は本当に見たらしいよ。首無しの血濡れた騎士だったらしいんだけど、あまりにの恐ろしさに尻尾巻いて逃げたって」
「ひっ」

 身が縮こまり、喉からひゅっと高い音が出る。すると前に腕が回されたかと思うと肩がぐっと引き戻された。
 戻したのはもちろんユリウスだ。

「ロイドさん。単なる噂好きの町人のように作り話で、怯えさせるのは止めていただけませんか? それととの距離が近すぎです」

 ユリウスの顔をこっそり仰ぎ見ると、彼は嫌味をしっかり含めながら口元だけ笑顔を作った。目が笑っていないお綺麗な笑顔はなかなか凄みがある。
 ロイドさんは引きつった笑みを返した。

「あ、ははは。わ、悪い。悪かったって。マデリーネちゃん、ごめんね!」
「い、いえ」
「……でも」

 注文を受けてお茶を用意するために離れたユリウスをちらちら伺いながら、ロイドさんはこそっと言った。

「でも夜間、戸締まりはしっかりしてね。意外と身近に恐ろしいものって潜んでいるものだから」


「……って、最後に気になる事を言ったからだ。恨む! ロイドさん、恨んでやる!」

 枕を叩いて口に出せば出すほど、目が冴えてくる。すると、真っ暗な部屋に現在一人ぼっちだという事実にも必然的に気付いてしまうわけで。
 私はごくんと唾を飲んだ。

 こんな精神状態の時には、夜に自分の身を任せる慣れ親しんだ部屋にも、その辺りから得体の知れない何かが現れるんじゃないかと恐怖の対象になる。もちろんベッドの中も決して安全地帯ではない。

 駄目だ駄目だ駄目だ。考えちゃ駄目だぁ!
 しかし目がランランと、頭がすっきり冴えた今、布団をおっ被っても眠れる気がしない。この部屋に優しい朝の光が降り注いで来るまで、びくびくと恐怖の中、過ごすに違いない。

 朝が来るまでどうすればいいの?
 ――答えはユリウス。
 向かうは隣のユリウスの部屋だ。占いなどしなくても結果は出てくる。彼ならまだ起きているかもしれない。いや。起きている。むしろ起きてろ!
 よし。こうなったら善は急げだ。

 私はベッドのすぐ脇に置いたランタンに火を灯した。
 これでかろうじて自分の周辺に光を取り戻すことができる。問題はここ、ベッドから部屋のドアまでどうやって辿り着くかだ。目を瞑って走るか。……いや、ランタンを持った状態で転んだりして火事でも起こしたら目も当てられない。仕方ない。ここは転ばないようしっかり目を開けて駆け抜けるしかないだろう。
 呼吸を整え、ベッドから足を下ろすと。

 うりゃーっ!
 勢いよく走ってドアまで駆け抜ける。途中で何かにぶつかって倒れた音がしたけど振り返らない。ひたすら真っ直ぐ前を目指すのみだ。
 気合いを入れたおかげで瞬く間に辿り着き、ノブを回したが。

「ひぃぃぃっ!?」

 当たり前の話だが、廊下も真っ暗だった。
 私の部屋は突き当たりで、ユリウスの部屋までは大股でもゆうに五歩分はある。彼の部屋へ辿り着くまでに、もし後ろからぽんぽんと肩を叩かれたりなんかでもしたら……。
 そこまで考えてしまって震え上がった。
 しかし彼の部屋には進まなければならない。だから私は壁を背にぴったりと付けて壁伝いに歩いて行くことにした。これで肩を叩かれることはない。

 何という完璧な作戦!
 ――ええ。構図では、完全に私の方が不審者ではあるが!

 深閑とした夜の帳が下りる中、抜き足忍び足と廊下を歩くと、自分が踏みしめて軋んだ廊下の音にもびくっと身を縮めた。
 途中壁にランタンがかけられていたが、余裕など無いからもちろん火を灯さない。火を灯している間に背後を取られてはたまらないからだ。

 そうやって必死に恐怖と戦いながら、ようやくユリウスの部屋の前に立ったのだが……。
 ドアの隙間から部屋の光が漏れている様子はなく、無情にも彼が眠っていることを示している。その光景に愕然とした。

 か、帰れって言うの!? あの部屋にまた一人帰れと! こんな時まで、何て薄情なやつなの!?

 理不尽な考えでぷんぷん怒りながら、自分の部屋と彼の部屋を交互に見ていたら、突如、内側から音もなく開いたかと思うと、ゆらりと黒い人影が現れた。

 で、出たぁぁぁー!

「きゃあ――」

 思いっきり叫ぼうとした一瞬早く、大きな手の平で私の口が塞がれる。さらに一気に肩を引き寄せられた。
 当然、恐怖に身を竦めたが。

「夜中に騒ぐな」

 うんざりしたような聞き慣れた声が降ってきて、ようやくユリウスだということに気付き、ほっと力が抜ける。
 身体の強ばりが取れたのを感じたのだろう。彼は私から手を離した。

「こんな夜中に何?」
「お、起きていたの?」
「ああ。何だか物音とか叫び声が聞こえたから」

 静かな夜の中、私が部屋で暴れる音や声が響いて起きてしまったようだ。

「ご、ごめんなさい」
「いいけど。……で、何の用?」
「え、えっとそれは」

 少し気だるげなユリウスの目元には夜特有の色っぽさが漂っている。思わず息を呑んだが。

「ああ。夜這い?」

 落ちてきた前髪をうるさそうに掻き上げながら、口ごもる私に代わって答える彼の言葉に雰囲気がぶっ飛んだ。

「――んっなわきゃ、ないでしょ!」
「じゃあ、何?」
「そ、それは」

 途端に私の目がおどおどと揺らぐ。
 何かを悟ったらしく、ユリウスは私の頭にぽすっと手を置いた。

「眠れないようだったらハーブティーでも淹れるけど飲む?」
「……うん」


 居間に火を入れて明るくし、炊事場でお湯を沸かしに行こうとするユリウスの後を追いかける。

「何で付いてくるんだ」
「べ、別にぃ」
「……昼間の話、気にしているのか?」
「えっ」

 図星にぎくりとしたが、私は素知らぬ顔をする。

「ま、まさかぁ! ロイ、ロイドさんが私をからかっただけでしょおぉっ」

 上ずった声になった。
 ……うん。見事に声が震えた。

「気になるなら自分で占ってみれば?」
「え?」
「占ってその正体を突き止めればいい」
「い、嫌よ! 絶対嫌!」

 もし望まない良からぬ結果となったらどうしてくれるんだ。ますます眠れなくなるじゃないか。
 けれど、何だやっぱり気にしているんだと暗に言ってるような、ユリウスの視線に怯んで、私は強がりの発言をする。

「タ、タダで占うだなんて私の主義に反するもん!」

 するとユリウスは唇を薄く引いて笑った。

「じゃあ、俺が金を出す」
「は。は!?」
「俺が客になって占ってもらうことにする。それならいいだろう?」
「だだだって! カ、カードは部屋に置いてあるんだから!」
「じゃあ、取りに行ってきたら」

 しまった。藪蛇だった!
 自ら窮地に追い込んだ愚かさを激しく恨む。

「う、うん。そう、だよね。私の占いにはカードがいるもんね。うん」

 うんうんと頷くけれど、一向に動こうとしない私にユリウスは眉を上げた。

「どうした?」
「廊下が……暗いなーっと」
「じゃあ、廊下のランタンに火を入れよう」
「あ。えーっと。えっとね。部屋の中も暗いの」

 私がへらっと笑って、ユリウスは黙り込んだ。しかし、もうここまで言ったのだから、最後まで言い切ろう。

「えー。えっとね。つまりですね。つ、付いてきて?」
「……部屋の中まで?」
「部屋の中まで」

 頷いて繰り返すとユリウスは、はぁと大きくため息をついた。

「冗談だろ? こんな真夜中に部屋へ誘うな」

 そうは言いますけどねぇ! 決死の思いであの部屋を抜け出し、なおかつ暗闇の長い廊下を辿ってきたんだぞ。今更一人で戻れるものですか。その苦労を汲もうともしないで酷いんだからね!

 でもそんなことを言って気分を害されたら困るので、ここは素直にしおらしくお願いしよう。
 彼の腕にちょっとだけ手をかけて見上げた。

「お願い、します」
「……やっぱり占いは明日にしよう。ますます頭が冴える。お茶を飲んだら寝ろ」

 何ですと!?
 お茶を飲んだら寝ろって、だったらまたすぐ部屋に帰らなくちゃいけないじゃない! 冗談じゃない。少しでも時間稼ぎしなくちゃ。

!」

 ユリウスの腕にかけた手にぎゅっと力を入れて、きりっと見上げた。
 すると彼は心底嫌そうに、けれど諦めたように分かったと頷いた。

「お湯を入れてお茶を蒸らしてから」

 ユリウスがティーポットにお茶を用意するのを見守る。
 カードを取りに行って戻って来る頃には丁度飲み頃になっているだろう。

「行って戻って来るだけだから、廊下には火を入れないでおく。面倒だから」
「分かったわ。じゃあ、行きましょう」

 先頭に立って居間を出たが、廊下は相変わらず真っ暗で、手元のランタンの明かりだけが頼りだ。
 思わず足を止めていると、背中にとんとユリウスが当たってきた。

「行かないのか?」
「い、行くよ。行きますとも」

 急かされて歩き出すが、先ほどと違ってユリウスが後ろにいるという事実だけで安心して歩ける。が。

 ――みしり。
 大きく軋む音にぎゃっと色気なく叫び、後ろに飛び下がって彼の腕にしがみついた。でもすぐに現状に気付いて手を離すと、振る舞いを詫びるために見上げる。

「ご、ごめんなさい。ちょっとびっくりして」
「……怖いなら掴まっていれば」

 え、嘘。ユリウスがこの私に優しいなんて!
 はっ。もしかしてこのユリウスは偽物で、本物は部屋で眠っているとかじゃあ……。

「嫌ならいいけど」

 言い捨てるような話し方がやっぱりユリウスだった。

「いいの?」
「ん」
「じゃあ……ありがと」

 途中、ランタンに火を灯す時以外はユリウスの腕を掴んでいた。その時間を合わせても私の部屋まではあまりにも短い。大股で五歩くらいで行ける距離だから当たり前の話なのだけれど、さっき彼の部屋に到達するまでの時間の感覚と比べるとあっと言う間だ。
 部屋に入るために彼の腕を離すと、今まで感じていた熱が瞬く前に消えて不安になる。私は振り返った。

「つ、付いてきてよねっ」
「はいはい」

 適当な感じで返されて少し膨れっ面になりそうだったが、真夜中に起こして無理に付き合わせていたことを思い出して反省する。
 早く取りに行かねば。

「取ったらすぐ出るから、部屋には明かり入れないね」
「分かった」
「暗いね」
「ああ」

 前を向いていて、彼の声が聞こえないと不安になるので立て続けに話しかける。

「あ、あのね。ユーリ」
「何」

 とりあえず話しかけたが、思いつく会話が無いな。……そう言えば。こんな真夜中に部屋に入ってだなんて軽々しく言って良かったんだろうか。何だかユリウスも呆れていたようだったし。それって……い、いやいや。夜中に押しかけた上に付き合わされているんだから、呆れもするよね。うん。

「マディ」

 声をかけるだけかけて何も言わない私を不審に思ったのだろう。逆に呼びかけられた。

「あ。ご、ごめん」

 謝って振り返ろうとした瞬間――後ろから抱きしめられた。
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