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鉱山の魔物⑤
ビアンカとルージュが坑道に入り、待つ。うう、寒か。元気とコハクは仲良くじゃれて遊んでいる。
肌着に母が保温の一時付与してくれるからいいけど。
『ねえね、ねえね、じゅーすのみたい~』
ヒスイがすりすりと来た。よしよし、もふもふ。時間を確認すると、お昼前だ。一応母がルーム内で、色々作ってくれているけど、どこで開けようかな。
「姉ちゃん、ビアンカとルージュが、上がってきたよ」
晃太に言われて、見ると、身軽に駆け上がってくるビアンカとルージュ。
見守っていたソルトの人達が、じっと見ている。
『ユイ、戻ったのです』
『ゴーレム確認したわ』
「どうやった?」
一斉に視線が集まる。
メインの坑道に居座っているのはやはり一体、これば間違いないそうだ。で、問題は、他にもアイアンゴーレムがいるかだ。
『いるのですね』
『母体はかなりの大きさね。私とビアンカなら、撃破はできるけど』
『問題は残りのゴーレムなのです。何体か奥にいるようなのです』
あ、やっぱりいるのね。
『奥にいるのは、手前にいるサイズと同じくらいよ』
『で、ルージュと考えたのです』
『残りのゴーレムは、元気達とホーク達に倒させるわ。晃太の訓練にもいいし』
「「ちょっと待った」」
私と晃太の待ったが飛ぶ。
「まだ生後2年になんばさせる気ね? 上位魔物やろうもんっ」
「そうや、いくらなんでも早かし、怖かよ」
『何も一対一でするわけではないのです』
『そうよ、私達も流石に援護するから』
「やけどさ」
私と晃太がぶつくさ。
「テイマー様、従魔様はなんと?」
ディンジィさんが少し困惑しながら聞いてくる。
「あ、そうでしたね。坑道に居座っているゴーレムに関しては、撃破は可能だそうです」
わあ、と歓声が上がる。
「ただ、母体や他にもいるそうで。ねえ、坑道壊れんよね?」
『無理なのです』
『最低でも半壊は覚悟したほうがいいわ』
「だそうです」
さーっと、落胆の色が浮かぶ。
「しかし、坑道が潰れたとしても、ゴーレムどもは一掃できる。と、言うことですな?」
確認するようにビオーザさんが聞いてくる。私はちら、と振り返ると、ビアンカとルージュは頷く。
「そうですね」
その言葉に、ビオーザさんは天を仰ぎ、ディンジィさんは額に手を当てる。だが、次の判断は速かった。
「テイマー様。坑道は構いません。アイアンゴーレムをどうにか残らず倒して頂きたい」
「お願いします、テイマー殿」
坑道の為に、奥にいるアイアンゴーレムをそのままにせず。いずれ地上に出てきて、それによる被害を考えて、今、全てのアイアンゴーレムを潰す。それがギルドマスターの判断だ。
「坑道はまた掘れば、いいこと」
「それより、次の被害を出さないようにしなければ。地上に出てこられたら、死者が出るような事態になるはず。お願しますテイマー殿」
「分かりました。ビアンカ、ルージュ、よか?」
仔達を戦わせるのは、ちょっと話し合いましょうかね。
『いいのです』
『でも、その前に腹ごしらえよ。お腹減ったわ』
「はいはい。すみません、ちょっと休ませてもいいですか? 食事を摂らせたいので」
「はい、構いません」
私達は、ビオーザさん達から少し離れて、食事をすることに。
ビアンカの影に隠れてルームを開けて晃太と入る。母がダイニングキッチンで、作業していた。
「くうん、くうん」
花がぽちゃぽちゃボディで駆け寄ってくる。あはははん、かわいか。
「あ、優衣、どうなったね?」
手を拭きながら母が出てくる。
「何とかなりそうやけど。あ、ご飯は?」
「出来とるよ。そとで食べると思ったけん、お弁当箱に詰めたけんね。ビアンカ達には丼にしたよ」
「ありがとう。ごめん、直ぐに行くけん」
ずらりと並んだハンカチにつつまった出来立てお弁当を、アイテムボックスに。丼は晃太のアイテムボックスへ。
「気をつけるんよ」
「うん」
花をもふもふして、ルームを出る。
シートを敷いて、いざ、お昼御飯。
ビアンカとルージュ、仔達はステーキ丼だ。ワイバーンのお肉だね。てっぺんには温泉玉子が乗ってる。
出した途端にガブガブとがっつくから、美味しいのだろう。
私達もお弁当を食べる事に。それぞれに配布して、ハンカチを取る。
ぱかり。
おにぎりはしろむすびと波音の釜飯おにぎりだ。いい匂い、そしてちょっぴりのおこげ。うふふふん、美味しそう。おかずはミニハンバーグとワイバーンのステーキ。男性陣のハンバーグはミニじゃない。ツナときゅうりのサラダ。野菜炒め。卵焼き。ウサギさんリンゴ。ハンバーグが好きなエマちゃんが嬉しそう。
アイアンゴーレムに悩まされている皆さんがいるのだけど、腹が減ってはなんとかだ。しっかり頂きます。
食べながら仔達が心配だけど。あーあー、元気が早々と食べ終えて、ヒスイの丼狙って顔を寄せたが。
「にゃッ」
「きゃいんッ」
ベビージャガーパンチを食らってる。もう、食い意地がはって。まあ、元気は仔達の中で一番大きいし、食べる量も多い。母も分かっているから、元気は他の仔達よりも量は多くしている。
「きゅーん」
私に足りないと訴えるように鳴く。
『ユイ、足りないようなのです』
「仕方なかね」
おやつ用のおにぎりを2つ出す。
「元気、これでおしまいやからね」
「わんっ」
ぺろり、とおにぎりを食べる元気。本当によく食べるわ。成長期やし、男の子やしね。次に私の食べ掛けのお弁当を狙うため、必死に腕でガードして食べた。
お昼を食べ終えて、温かいお茶を飲む。
「ねえ、ビアンカ、ルージュ。やっぱり元気達に、アイアンゴーレムは早くないね? まだ、成体でもないしさ」
私は渋る。
『心配はないと思うわよ』
『そうなのですね。特に元気はワイバーンを単独撃破できたのですし』
「そうかもしれんけど」
『アイアンゴーレムなんてそういないわ。コハク達にいい経験になるはずよ』
『そうなのです。集中力と魔力操作のスキルレベルを上げられるはずなのです。私達も援護するのです』
『ユイ、大丈夫よ』
「うーん」
結局、折れてしまった。何事も経験だと。しかし、しっかり援護してもらうようにした。
鷹の目の皆さんも参加することになった。
「それが、俺達の役目ですから」
と。
「晃太。しっかり支援ばしてよ」
「ん」
「ビアンカ、ルージュ。ホークさん達だけでも大丈夫よね? しっかり援護してよ」
『任せるのです』
『抜かりないわ』
ビアンカ、ルージュによる、ゴーレム討伐講座が始まる。
ゴーレムには心臓となるコアがある。これさえ壊せば倒せる。裏を返せば、コアが無事ならば、いつまでも動き続ける。ウッドやマッドゴーレムなら外皮を削って、コアを破壊。だが、上位種のストーンやアイアンゴーレムはそれが簡単にいくわけない。外皮は硬いし、パワーは半端ないし。上位種のゴーレムのコアはしっかり分厚い外皮に守られている。ビアンカとルージュなら、魔力を圧縮して撃ち抜くって。怖か。簡単に言うが、コアの位置を正確に把握するだけの察知能力が必要になる。今回はその察知能力と魔力を圧縮する操作能力向上目的だ。
『自分の放った魔法が、どんな風に流れるか知るいい機会よ。なかなか当たった魔法がどう流れるなんて分からないもの。倒してしまうからね。アイアンゴーレムなら、タフだし、コアさえ破壊されなければ、動き続けるからね。丁度いい訓練よ』
なんか、アイアンゴーレムが、可哀想になってきた。魔法でぼこぼこにされるのか。いや、こちらの坑道に出てきてしまった時点で、こちらが討伐しなくては、いずれ被害が甚大になってしまうから。
『コアを破壊出来なくても、コアにキズさえ入れば一気に動きが悪くなるのです。まずはゴーレムの分厚い所を狙うのです。コアの部分が一番外皮が硬く分厚いのです』
なるほど。
『とにかく、外皮を削るのです』
『危なければ援護するわ。心配しないでおもいっきりやりなさい』
「わんっ」
「がうっ」
「わんっ」
「わんっ」
「にゃっ」
仔達が元気よく返事をしているけど。大丈夫よね? そして、静かに前肢で地面を蹴ってるノワールや。参戦する気満々やん。
「晃太。ノワールにもしっかり支援ば」
「ん」
肌着に母が保温の一時付与してくれるからいいけど。
『ねえね、ねえね、じゅーすのみたい~』
ヒスイがすりすりと来た。よしよし、もふもふ。時間を確認すると、お昼前だ。一応母がルーム内で、色々作ってくれているけど、どこで開けようかな。
「姉ちゃん、ビアンカとルージュが、上がってきたよ」
晃太に言われて、見ると、身軽に駆け上がってくるビアンカとルージュ。
見守っていたソルトの人達が、じっと見ている。
『ユイ、戻ったのです』
『ゴーレム確認したわ』
「どうやった?」
一斉に視線が集まる。
メインの坑道に居座っているのはやはり一体、これば間違いないそうだ。で、問題は、他にもアイアンゴーレムがいるかだ。
『いるのですね』
『母体はかなりの大きさね。私とビアンカなら、撃破はできるけど』
『問題は残りのゴーレムなのです。何体か奥にいるようなのです』
あ、やっぱりいるのね。
『奥にいるのは、手前にいるサイズと同じくらいよ』
『で、ルージュと考えたのです』
『残りのゴーレムは、元気達とホーク達に倒させるわ。晃太の訓練にもいいし』
「「ちょっと待った」」
私と晃太の待ったが飛ぶ。
「まだ生後2年になんばさせる気ね? 上位魔物やろうもんっ」
「そうや、いくらなんでも早かし、怖かよ」
『何も一対一でするわけではないのです』
『そうよ、私達も流石に援護するから』
「やけどさ」
私と晃太がぶつくさ。
「テイマー様、従魔様はなんと?」
ディンジィさんが少し困惑しながら聞いてくる。
「あ、そうでしたね。坑道に居座っているゴーレムに関しては、撃破は可能だそうです」
わあ、と歓声が上がる。
「ただ、母体や他にもいるそうで。ねえ、坑道壊れんよね?」
『無理なのです』
『最低でも半壊は覚悟したほうがいいわ』
「だそうです」
さーっと、落胆の色が浮かぶ。
「しかし、坑道が潰れたとしても、ゴーレムどもは一掃できる。と、言うことですな?」
確認するようにビオーザさんが聞いてくる。私はちら、と振り返ると、ビアンカとルージュは頷く。
「そうですね」
その言葉に、ビオーザさんは天を仰ぎ、ディンジィさんは額に手を当てる。だが、次の判断は速かった。
「テイマー様。坑道は構いません。アイアンゴーレムをどうにか残らず倒して頂きたい」
「お願いします、テイマー殿」
坑道の為に、奥にいるアイアンゴーレムをそのままにせず。いずれ地上に出てきて、それによる被害を考えて、今、全てのアイアンゴーレムを潰す。それがギルドマスターの判断だ。
「坑道はまた掘れば、いいこと」
「それより、次の被害を出さないようにしなければ。地上に出てこられたら、死者が出るような事態になるはず。お願しますテイマー殿」
「分かりました。ビアンカ、ルージュ、よか?」
仔達を戦わせるのは、ちょっと話し合いましょうかね。
『いいのです』
『でも、その前に腹ごしらえよ。お腹減ったわ』
「はいはい。すみません、ちょっと休ませてもいいですか? 食事を摂らせたいので」
「はい、構いません」
私達は、ビオーザさん達から少し離れて、食事をすることに。
ビアンカの影に隠れてルームを開けて晃太と入る。母がダイニングキッチンで、作業していた。
「くうん、くうん」
花がぽちゃぽちゃボディで駆け寄ってくる。あはははん、かわいか。
「あ、優衣、どうなったね?」
手を拭きながら母が出てくる。
「何とかなりそうやけど。あ、ご飯は?」
「出来とるよ。そとで食べると思ったけん、お弁当箱に詰めたけんね。ビアンカ達には丼にしたよ」
「ありがとう。ごめん、直ぐに行くけん」
ずらりと並んだハンカチにつつまった出来立てお弁当を、アイテムボックスに。丼は晃太のアイテムボックスへ。
「気をつけるんよ」
「うん」
花をもふもふして、ルームを出る。
シートを敷いて、いざ、お昼御飯。
ビアンカとルージュ、仔達はステーキ丼だ。ワイバーンのお肉だね。てっぺんには温泉玉子が乗ってる。
出した途端にガブガブとがっつくから、美味しいのだろう。
私達もお弁当を食べる事に。それぞれに配布して、ハンカチを取る。
ぱかり。
おにぎりはしろむすびと波音の釜飯おにぎりだ。いい匂い、そしてちょっぴりのおこげ。うふふふん、美味しそう。おかずはミニハンバーグとワイバーンのステーキ。男性陣のハンバーグはミニじゃない。ツナときゅうりのサラダ。野菜炒め。卵焼き。ウサギさんリンゴ。ハンバーグが好きなエマちゃんが嬉しそう。
アイアンゴーレムに悩まされている皆さんがいるのだけど、腹が減ってはなんとかだ。しっかり頂きます。
食べながら仔達が心配だけど。あーあー、元気が早々と食べ終えて、ヒスイの丼狙って顔を寄せたが。
「にゃッ」
「きゃいんッ」
ベビージャガーパンチを食らってる。もう、食い意地がはって。まあ、元気は仔達の中で一番大きいし、食べる量も多い。母も分かっているから、元気は他の仔達よりも量は多くしている。
「きゅーん」
私に足りないと訴えるように鳴く。
『ユイ、足りないようなのです』
「仕方なかね」
おやつ用のおにぎりを2つ出す。
「元気、これでおしまいやからね」
「わんっ」
ぺろり、とおにぎりを食べる元気。本当によく食べるわ。成長期やし、男の子やしね。次に私の食べ掛けのお弁当を狙うため、必死に腕でガードして食べた。
お昼を食べ終えて、温かいお茶を飲む。
「ねえ、ビアンカ、ルージュ。やっぱり元気達に、アイアンゴーレムは早くないね? まだ、成体でもないしさ」
私は渋る。
『心配はないと思うわよ』
『そうなのですね。特に元気はワイバーンを単独撃破できたのですし』
「そうかもしれんけど」
『アイアンゴーレムなんてそういないわ。コハク達にいい経験になるはずよ』
『そうなのです。集中力と魔力操作のスキルレベルを上げられるはずなのです。私達も援護するのです』
『ユイ、大丈夫よ』
「うーん」
結局、折れてしまった。何事も経験だと。しかし、しっかり援護してもらうようにした。
鷹の目の皆さんも参加することになった。
「それが、俺達の役目ですから」
と。
「晃太。しっかり支援ばしてよ」
「ん」
「ビアンカ、ルージュ。ホークさん達だけでも大丈夫よね? しっかり援護してよ」
『任せるのです』
『抜かりないわ』
ビアンカ、ルージュによる、ゴーレム討伐講座が始まる。
ゴーレムには心臓となるコアがある。これさえ壊せば倒せる。裏を返せば、コアが無事ならば、いつまでも動き続ける。ウッドやマッドゴーレムなら外皮を削って、コアを破壊。だが、上位種のストーンやアイアンゴーレムはそれが簡単にいくわけない。外皮は硬いし、パワーは半端ないし。上位種のゴーレムのコアはしっかり分厚い外皮に守られている。ビアンカとルージュなら、魔力を圧縮して撃ち抜くって。怖か。簡単に言うが、コアの位置を正確に把握するだけの察知能力が必要になる。今回はその察知能力と魔力を圧縮する操作能力向上目的だ。
『自分の放った魔法が、どんな風に流れるか知るいい機会よ。なかなか当たった魔法がどう流れるなんて分からないもの。倒してしまうからね。アイアンゴーレムなら、タフだし、コアさえ破壊されなければ、動き続けるからね。丁度いい訓練よ』
なんか、アイアンゴーレムが、可哀想になってきた。魔法でぼこぼこにされるのか。いや、こちらの坑道に出てきてしまった時点で、こちらが討伐しなくては、いずれ被害が甚大になってしまうから。
『コアを破壊出来なくても、コアにキズさえ入れば一気に動きが悪くなるのです。まずはゴーレムの分厚い所を狙うのです。コアの部分が一番外皮が硬く分厚いのです』
なるほど。
『とにかく、外皮を削るのです』
『危なければ援護するわ。心配しないでおもいっきりやりなさい』
「わんっ」
「がうっ」
「わんっ」
「わんっ」
「にゃっ」
仔達が元気よく返事をしているけど。大丈夫よね? そして、静かに前肢で地面を蹴ってるノワールや。参戦する気満々やん。
「晃太。ノワールにもしっかり支援ば」
「ん」
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