440 / 869
連載
一旦は⑦
しおりを挟む
次の日。
時間通りに各リーダーさん達が御用聞きの冒険者の方に伴われてやってきた。
御用聞きの冒険者さんはぺこりして帰っていった。
「ミズサワ殿、こちらを」
ケルンさんが代表して手土産を渡してくれた。
「ありがとうございます。気を使わせてしまって」
「我々の気持ちですから」
と、言われて、素直に受けとる事に。
綺麗なリボンを飾られたずっしりと重い籠、中身はこれもリボンで飾られた瓶。カルーラの北西、ルーティと言う海辺の町特産のアーモンドとカシューナッツ、ヘーゼルナッツ、胡桃がびっしり入ってる。ルーティはアスラ王国の町で、カルーラとの国境の町だ。馬車で3日の距離だ。アスラ王国はちょっと前まで閉鎖的な国で、ユリアレーナ王国とも最低限な交流しかなかったそうだけど、ある王女様がユリアレーナ王国に嫁いだことがきっかけで、国交が盛んになったと。その王女様が、現在のミッシェル王太后様だ。あれだよね、政略とか、国同士を仲良くするための結婚だったろうけど。今では、アスラ王国とユリアレーナ王国は友好国として上手くいってる。カルーラとルーティはお互い国境の町として、上手く交流しているそうだ。
「皆さん、どうぞ」
と、パーティーハウスにご案内。
花が歓迎のローリングを披露し、元気がぷりぷりご挨拶。すっかり慣れた仔達もウェルカム。
「お母さん、お土産頂いたよ」
「まあ、皆さんありがとうございます」
籠は母に渡る。仔達がわらわらと皆さんに群がるので、必殺技、食パンでルームに誘導。花も食パンにつられてルームに。ルームには母と、チュアンさん、ミゲル君、エマちゃんとテオ君に行ってもらう。今日は父は出勤だ。
居間に私と晃太、ホークさん、ビアンカとルージュ。ケルンさん、フェリクスさん、ファングさん、ロッシュさんが集まる。マデリーンさんには予め準備していたお茶や、銀の槌の焼き菓子を出してもらう。
「ありがとうございます」
リスのケルンさんが出来上がる。イケメンエルフなのに、リスみたい。フェリクスさんは呆れ顔だ。
「で、鞍ですが、2週間で出来上がる予定です」
今日の話し合いの議題だ。
オシリスの鞍の出来上がりと、ホークさんがオシリスに騎乗するための期間だ。
皆さんだって、予定があるしね。現在、ヤマタノオロチは王冠山内で眠りに着いているが、期間は約1年。それでどうにかせんといかんからね。
「肝心のグリフォンの騎乗は?」
紅茶のカップを戻したフェリクスさんが聞いてくる。私はちら、とホークさんを見る。
「現在訓練中です。実際に一度鞍が出来上がって騎乗してみないとなんとも」
「ミズサワ殿は?」
え? なんで私に聞くん?
「私は、ホークさんを全面的に信頼してますし。オシリスは賢いですから、振り落とすような事はしないと思います」
今までの訓練過程を見たらね。確かに実際に鞍が出来上がって、乗ってみないとわからないけどね。
「そうですか」
フェリクスさんは私の答えに納得してくれたのか、それ以上は言わない。
次の議題だ。
それは時期だ。現在秋も終わりがけで、直ぐに冬が迫っている。
騎乗が上手く行って、順調にヤマタノオロチを目視して、神様に報告したとしたら、真冬になる。
ビアンカやイシス達はふかふかボディだからいいけど、あまり寒いとルージュが嫌がるからね。確かに、真冬の外で、戦闘なんて避けたいよね。空気は冷たいし、動いて汗かいたら直ぐに冷える、一発で風邪引くよ。
「出来ればせめて、雪解けが過ぎた後が」
と、ケルンさん。
王冠山には万年雪がある場所もあるから、常に寒い場所もあるだろうけど、少しでもこちらが動きやすい時期がいいに決まってる。
うーん、蛇って寒くなると動きが鈍くなるから、寒い時に、ほら、ちゅどんドカンした方がって思っていたけど。ヤマタノオロチってそれに当てはまるとは限らない。なら、こちらが少しでもいいコンディションで動きたい。
こちらの暦も12か月。微妙にずれがあるけどね。ちなみにマーファの春祭りは、日本で言う4月辺りになる。暦の普及はユリアレーナの基礎を築いたユリ・サエキ様が提案して、1月から12月だ。
「なるほど、では、4月過ぎがいいですかね」
皆さん頷いている。
大人しくしていたビアンカとルージュが頭をもたげるように、顔をあげる。
『ユイ、ロッシュという雄が動揺しているのです』
『そうね。焦っているわね』
言われて、ロッシュさんを見る。見た感じはロッシュさんは落ち着いたような雰囲気だけど。この場で聞いてもいいのかな? 後でこっそり聞こう。
「テイマーさんはずっとカルーラに逗留するのか?」
ファングさんが少し冷ました紅茶を飲みながら聞いてくる。
「そうなりますかね。ファングさん達は何か予定が?」
「実は、ルーティにあるダンジョンに一度臨む予定だったんです」
『『ダンジョン』』
ひーっ、うちの稼ぎ頭の鼻息がかかるっ。
ルーティにあるダンジョンは18階で、地下に降りるタイプのもので、初心者から中堅が臨むダンジョン。ただ、人気のダンジョンで、入場制限がかけられている。
「あ、行ってきてもらっても構いませんよ。鞍ができて、騎乗訓練もあるから。後でカルーラで合流すればよかやないですか」
「あー、そう、だなあ」
ファングさんの歯切れが悪い。
『ねえ。ユイ。その鞍が出来るまでの間に、行ってみたいのですっ』
『行きたいわっ』
ふごー、ふごー、と私の首筋ベタベタ。
「2週間しかなかやん。それに入場制限があるなら、いきなり行っても入れんばい」
私はデカイ鼻面を押し返す。
「いや、ミズサワ殿なら、優先的に入れるはずですよ」
お皿の残り少ないクッキーを手にしようとして、リスのケルンさんが、フェリクスさんに腕を捕まれている。
「スキップシステムを使って、12階以上に行くなら制限がないはずですよ」
ルーティのダンジョンの特徴は、ワンフロアが広い。一般人が入れる一階でも、ボス部屋まで、片道6時間かかる。それが下層にいけば行く程広くなる。しかもセーフティが各階一ヶ所しかない。なので、中堅層対象の12階以上になると更に広くなる為、アイテムボックス持ちか、マジックバッグがあるパーティーでないと、入場制限がかけられる。
うちには魔力豊富な、ビアンカとルージュ、それにイシスとアレスもいるし。行けるかな?
「それにルーティは海産物の宝庫なんですよ」
と、追加報告あり。
「確かにそうでしたね。この時期ならターコイズオイスター、ターコイズシュリンプが絶品ですね」
フェリクスさんが思い出した様に言う。ターコイズとな。でも、牡蠣にエビ。
『ユイ、ターコイズとは何なのです?』
『気になるわ』
「ターコイズは種類を分ける名前たい。牡蠣とエビやね」
『牡蠣フライなのですっ』
『エビッ、エビッ、エビーッ』
鼻息が荒くなる。そうなるやろうと思ったよ。
だけど、気になる、海産物。
「姉ちゃん、ノワールならそのルーティまですぐやん。ダンジョンは無理でも、買い物くらいできんね?」
「そうやな」
どうしよっかなあ。
『ユイ~、牡蠣~、ダンジョン~』
『エビ~、エビ~、エビ~』
ゴロゴロと甘えてくるビアンカとルージュ。もう、仕方なかね。陥落。
「ファングさん。良かったらご一緒しませんか? 行きだけでもうちの馬車に乗りません?」
「い、いいのか?」
「はい。それでもしダンジョンに入れたら、また、弟の支援魔法を受けて貰えませんか?」
「それはもちろん、こちらがありがたい」
ケルンさんが着いていきたいとありありと顔に出てたけど、ギルド主催の魔力訓練の講師を引き受けているため、断念。ヒェリさんもそうらしい。そしてフェリクスさんとエリアンさんもだと。ラスチャーニエと蒼の麓はダメね。ちょっと気がかりロッシュさんに声をかけると、是非同行させてほしいと。
鞍が出来上がってからもう一度2週間後に話し合いの予定を組んで終了したが、ファングさんとロッシュさんだけ残り、詳しい出発の日程を組む。私にはルームがあるし、まだコテージあるからね。食事は朝はコテージ、昼は自炊か私にいくらか支払い異世界のメニュー。異世界のメニューは、面倒だからお昼はお一人様500頂くことに統一。夕御飯は提供することになる。
明日はチュアンさんの採寸の後に、午後からシスターアモルとの面会だからね。もし、ダンジョンに入れても長期を避けて、鞍が出来上がる前日にはカルーラに帰り着く予定とする。一応ギルドに報告した方がいいと、ホークさんに言われたので、そのまま私と晃太、ホークさん、ファングさんとロッシュさんで報告に向かう。対応してくれたラソノさんが、ルーティのギルドに連絡してくれるそうだ。
ギルドで挨拶して別れたけど。
『あのロッシュって雄、迷っているのですね』
『まだ動揺しているわよ』
大きな背中を見送って、ビアンカとルージュが告げる。聞きたいけど、本人が顔に出さないし、相談も出来ないような事かもしれない。個人的なさ。うーん、春先となった辺りかな? ロッシュさんが動揺したのは。
春先と言えば、マーファの春祭りしか思い付かないけどなあ…………………………………………あっ。
確か、ロッシュさんのお子さん、上の子、もしかしたら半成人やないかな? 違うかな? それくらいの年だと思うけど。こちらの七五三は、向こうの様なお祝いの意味もあるが、神様に感謝を捧げる意味もある。
無事にここまで成長出来ました、ありがとうございます、の意味。
こちらの子供が無事に成人まで迎えられるのが、日本の比ではない。だから、半成人は大事な大事な一大イベント。春先までこっちにいたら、間に合わんやん。飛行機で帰れる訳がないんやから。
あくまで推察。もしかしたら、違う理由かもしれないし、ね。
ルーティに行く途中で然り気無く、聞いてみようかな。
時間通りに各リーダーさん達が御用聞きの冒険者の方に伴われてやってきた。
御用聞きの冒険者さんはぺこりして帰っていった。
「ミズサワ殿、こちらを」
ケルンさんが代表して手土産を渡してくれた。
「ありがとうございます。気を使わせてしまって」
「我々の気持ちですから」
と、言われて、素直に受けとる事に。
綺麗なリボンを飾られたずっしりと重い籠、中身はこれもリボンで飾られた瓶。カルーラの北西、ルーティと言う海辺の町特産のアーモンドとカシューナッツ、ヘーゼルナッツ、胡桃がびっしり入ってる。ルーティはアスラ王国の町で、カルーラとの国境の町だ。馬車で3日の距離だ。アスラ王国はちょっと前まで閉鎖的な国で、ユリアレーナ王国とも最低限な交流しかなかったそうだけど、ある王女様がユリアレーナ王国に嫁いだことがきっかけで、国交が盛んになったと。その王女様が、現在のミッシェル王太后様だ。あれだよね、政略とか、国同士を仲良くするための結婚だったろうけど。今では、アスラ王国とユリアレーナ王国は友好国として上手くいってる。カルーラとルーティはお互い国境の町として、上手く交流しているそうだ。
「皆さん、どうぞ」
と、パーティーハウスにご案内。
花が歓迎のローリングを披露し、元気がぷりぷりご挨拶。すっかり慣れた仔達もウェルカム。
「お母さん、お土産頂いたよ」
「まあ、皆さんありがとうございます」
籠は母に渡る。仔達がわらわらと皆さんに群がるので、必殺技、食パンでルームに誘導。花も食パンにつられてルームに。ルームには母と、チュアンさん、ミゲル君、エマちゃんとテオ君に行ってもらう。今日は父は出勤だ。
居間に私と晃太、ホークさん、ビアンカとルージュ。ケルンさん、フェリクスさん、ファングさん、ロッシュさんが集まる。マデリーンさんには予め準備していたお茶や、銀の槌の焼き菓子を出してもらう。
「ありがとうございます」
リスのケルンさんが出来上がる。イケメンエルフなのに、リスみたい。フェリクスさんは呆れ顔だ。
「で、鞍ですが、2週間で出来上がる予定です」
今日の話し合いの議題だ。
オシリスの鞍の出来上がりと、ホークさんがオシリスに騎乗するための期間だ。
皆さんだって、予定があるしね。現在、ヤマタノオロチは王冠山内で眠りに着いているが、期間は約1年。それでどうにかせんといかんからね。
「肝心のグリフォンの騎乗は?」
紅茶のカップを戻したフェリクスさんが聞いてくる。私はちら、とホークさんを見る。
「現在訓練中です。実際に一度鞍が出来上がって騎乗してみないとなんとも」
「ミズサワ殿は?」
え? なんで私に聞くん?
「私は、ホークさんを全面的に信頼してますし。オシリスは賢いですから、振り落とすような事はしないと思います」
今までの訓練過程を見たらね。確かに実際に鞍が出来上がって、乗ってみないとわからないけどね。
「そうですか」
フェリクスさんは私の答えに納得してくれたのか、それ以上は言わない。
次の議題だ。
それは時期だ。現在秋も終わりがけで、直ぐに冬が迫っている。
騎乗が上手く行って、順調にヤマタノオロチを目視して、神様に報告したとしたら、真冬になる。
ビアンカやイシス達はふかふかボディだからいいけど、あまり寒いとルージュが嫌がるからね。確かに、真冬の外で、戦闘なんて避けたいよね。空気は冷たいし、動いて汗かいたら直ぐに冷える、一発で風邪引くよ。
「出来ればせめて、雪解けが過ぎた後が」
と、ケルンさん。
王冠山には万年雪がある場所もあるから、常に寒い場所もあるだろうけど、少しでもこちらが動きやすい時期がいいに決まってる。
うーん、蛇って寒くなると動きが鈍くなるから、寒い時に、ほら、ちゅどんドカンした方がって思っていたけど。ヤマタノオロチってそれに当てはまるとは限らない。なら、こちらが少しでもいいコンディションで動きたい。
こちらの暦も12か月。微妙にずれがあるけどね。ちなみにマーファの春祭りは、日本で言う4月辺りになる。暦の普及はユリアレーナの基礎を築いたユリ・サエキ様が提案して、1月から12月だ。
「なるほど、では、4月過ぎがいいですかね」
皆さん頷いている。
大人しくしていたビアンカとルージュが頭をもたげるように、顔をあげる。
『ユイ、ロッシュという雄が動揺しているのです』
『そうね。焦っているわね』
言われて、ロッシュさんを見る。見た感じはロッシュさんは落ち着いたような雰囲気だけど。この場で聞いてもいいのかな? 後でこっそり聞こう。
「テイマーさんはずっとカルーラに逗留するのか?」
ファングさんが少し冷ました紅茶を飲みながら聞いてくる。
「そうなりますかね。ファングさん達は何か予定が?」
「実は、ルーティにあるダンジョンに一度臨む予定だったんです」
『『ダンジョン』』
ひーっ、うちの稼ぎ頭の鼻息がかかるっ。
ルーティにあるダンジョンは18階で、地下に降りるタイプのもので、初心者から中堅が臨むダンジョン。ただ、人気のダンジョンで、入場制限がかけられている。
「あ、行ってきてもらっても構いませんよ。鞍ができて、騎乗訓練もあるから。後でカルーラで合流すればよかやないですか」
「あー、そう、だなあ」
ファングさんの歯切れが悪い。
『ねえ。ユイ。その鞍が出来るまでの間に、行ってみたいのですっ』
『行きたいわっ』
ふごー、ふごー、と私の首筋ベタベタ。
「2週間しかなかやん。それに入場制限があるなら、いきなり行っても入れんばい」
私はデカイ鼻面を押し返す。
「いや、ミズサワ殿なら、優先的に入れるはずですよ」
お皿の残り少ないクッキーを手にしようとして、リスのケルンさんが、フェリクスさんに腕を捕まれている。
「スキップシステムを使って、12階以上に行くなら制限がないはずですよ」
ルーティのダンジョンの特徴は、ワンフロアが広い。一般人が入れる一階でも、ボス部屋まで、片道6時間かかる。それが下層にいけば行く程広くなる。しかもセーフティが各階一ヶ所しかない。なので、中堅層対象の12階以上になると更に広くなる為、アイテムボックス持ちか、マジックバッグがあるパーティーでないと、入場制限がかけられる。
うちには魔力豊富な、ビアンカとルージュ、それにイシスとアレスもいるし。行けるかな?
「それにルーティは海産物の宝庫なんですよ」
と、追加報告あり。
「確かにそうでしたね。この時期ならターコイズオイスター、ターコイズシュリンプが絶品ですね」
フェリクスさんが思い出した様に言う。ターコイズとな。でも、牡蠣にエビ。
『ユイ、ターコイズとは何なのです?』
『気になるわ』
「ターコイズは種類を分ける名前たい。牡蠣とエビやね」
『牡蠣フライなのですっ』
『エビッ、エビッ、エビーッ』
鼻息が荒くなる。そうなるやろうと思ったよ。
だけど、気になる、海産物。
「姉ちゃん、ノワールならそのルーティまですぐやん。ダンジョンは無理でも、買い物くらいできんね?」
「そうやな」
どうしよっかなあ。
『ユイ~、牡蠣~、ダンジョン~』
『エビ~、エビ~、エビ~』
ゴロゴロと甘えてくるビアンカとルージュ。もう、仕方なかね。陥落。
「ファングさん。良かったらご一緒しませんか? 行きだけでもうちの馬車に乗りません?」
「い、いいのか?」
「はい。それでもしダンジョンに入れたら、また、弟の支援魔法を受けて貰えませんか?」
「それはもちろん、こちらがありがたい」
ケルンさんが着いていきたいとありありと顔に出てたけど、ギルド主催の魔力訓練の講師を引き受けているため、断念。ヒェリさんもそうらしい。そしてフェリクスさんとエリアンさんもだと。ラスチャーニエと蒼の麓はダメね。ちょっと気がかりロッシュさんに声をかけると、是非同行させてほしいと。
鞍が出来上がってからもう一度2週間後に話し合いの予定を組んで終了したが、ファングさんとロッシュさんだけ残り、詳しい出発の日程を組む。私にはルームがあるし、まだコテージあるからね。食事は朝はコテージ、昼は自炊か私にいくらか支払い異世界のメニュー。異世界のメニューは、面倒だからお昼はお一人様500頂くことに統一。夕御飯は提供することになる。
明日はチュアンさんの採寸の後に、午後からシスターアモルとの面会だからね。もし、ダンジョンに入れても長期を避けて、鞍が出来上がる前日にはカルーラに帰り着く予定とする。一応ギルドに報告した方がいいと、ホークさんに言われたので、そのまま私と晃太、ホークさん、ファングさんとロッシュさんで報告に向かう。対応してくれたラソノさんが、ルーティのギルドに連絡してくれるそうだ。
ギルドで挨拶して別れたけど。
『あのロッシュって雄、迷っているのですね』
『まだ動揺しているわよ』
大きな背中を見送って、ビアンカとルージュが告げる。聞きたいけど、本人が顔に出さないし、相談も出来ないような事かもしれない。個人的なさ。うーん、春先となった辺りかな? ロッシュさんが動揺したのは。
春先と言えば、マーファの春祭りしか思い付かないけどなあ…………………………………………あっ。
確か、ロッシュさんのお子さん、上の子、もしかしたら半成人やないかな? 違うかな? それくらいの年だと思うけど。こちらの七五三は、向こうの様なお祝いの意味もあるが、神様に感謝を捧げる意味もある。
無事にここまで成長出来ました、ありがとうございます、の意味。
こちらの子供が無事に成人まで迎えられるのが、日本の比ではない。だから、半成人は大事な大事な一大イベント。春先までこっちにいたら、間に合わんやん。飛行機で帰れる訳がないんやから。
あくまで推察。もしかしたら、違う理由かもしれないし、ね。
ルーティに行く途中で然り気無く、聞いてみようかな。
2,887
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
真実の愛を見つけた王太子殿下、婚約破棄の前に10年分の王家運営費1.5億枚を精算して頂けます?
ぱすた屋さん
恋愛
「エルゼ、婚約を破棄する! 私は真実の愛を見つけたのだ!」
建国記念祭の夜会、王太子アルフォンスに断罪された公爵令嬢エルゼ。
だが彼女は泣き崩れるどころか、事務的に一枚の書類を取り出した。
「承知いたしました。では、我が家が立て替えた10年分の王家運営費――金貨1億5800万枚の精算をお願いします」
宝石代、夜会費、そして城の維持費。
すべてを公爵家の「融資」で賄っていた王家に、返済能力などあるはずもない。
「支払えない? では担保として、王都の魔力供給と水道、食料搬入路の使用を差し止めます。あ、殿下が今履いている靴も我が家の備品ですので、今すぐ脱いでくださいね?」
暗闇に沈む王城で、靴下姿で這いつくばる元婚約者。
下着同然の姿で震える「自称・聖女」。
「ゴミの分別は、淑女の嗜みですわ」
沈みゆく泥舟(王国)を捨て、彼女を「財務卿」として熱望する隣国の帝国へと向かう、爽快な論理的ざまぁ短編!
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~
水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」
夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。
王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。
「左様でございますか」
彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。