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騒がしい始まり⑥
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順調にノワールの馬車は進み、やっとシーラの首都アウデを視界にとらえた。
シーラは山岳国だが、アウデの標高は千メートル程で、ノワールの馬車が速いと言え、時間をかけていったので、体調不良になることはなかった。
しかし、アウデはいままでの街とは一線を介していた。
高い山の裾野を掘り進めて建設された街は、まるで映画の風景だ。遠くからでも到着が待ち遠しくなる思いが沸き上がる。いずれ挑む『試練のダンジョン』は山の向こうにあるらしい。なんと、アウデには山を貫通するトンネルがあり、まっすぐ行けるそうだ。迂回したら、二週間以上はかかるって。
アウデの街並みも楽しみだけど、比例して心配な事もある。比較的にシーラに入ってすぐはそうなかったのだけど、アウデに近づくにつれて、気になる視線が集まるようになった。
鷹の目の皆さんに、だ。
初めは、あ、奴隷だ、みたい感じが、あぁ奴隷なんだ、へえ、から、ち、奴隷かよ、みたいな感じになってきた。少しずつ、驚き戸惑いから、嘲り侮蔑へ。
聞いてはいたけど、結構あからさまな視線がくる。突っかかってこないのは、ビアンカやルージュ、仔達の誰かしらくっついているからだ。私は鷹の目の皆さんに何かあったら嫌だし、こっそりビアンカとルージュにお願いしたのだけど。アレスは自主的にエマちゃんとテオ君にベタベタしている。
『童は我が守るのだった』
ふんすっ、と鼻息荒いけど、頼もしい。
「ユイさん、俺達の存在を理由に突っかかって来る輩がいると思いますが、無視してください。ユイさんに手を出さない様に、ギルドから通達が行われているはずですから。もし何かあればギルドに報告しましょう」
と、ホークさんから予め言われていたが、まあ、もし難癖つけてきても、うちの頼りになる従魔ズが一睨みしたら、大概の事も鎮火するからね。
とにかく、落ち着いて、どん、と構えないと。確かに、事情があり、鷹の目の皆さんは、私が戦闘奴隷として購入した。だけど、わが水澤家の大事な一員であるのは変わらない。このスタンスを絶対に崩すことはない。もし、あまりにも頭にくるような事があった場合、晃太や両親とも話し合って決めた事がある。
あまり、この対処法を出したくはないが。
ノワールの馬車はアウデを覆う城壁に到着。城壁の回りは深い堀で、ゆっくり水が流れている。
まだ日が高く、扉は開き、橋がかけられている。
私達が到着する直前には、すでに警備の皆さんが勢揃いしていた。見事に全員ドワーフだ。シーラは確かにドワーフの王様が治めているが、他にも人族や獣人の人達もいて、人口の割合はドワーフが多い。特に首都や山奥の村なんかは、その割合は高いそうだ。国境近いと、その割合は低くなる。
ずぃ、と出てきた髭を蓄えたドワーフの警備の方。偉い人かな? 兜と肩の飾りが凝った意匠が施されている。基本的にドワーフ男性には髭が標準装備されている。それがドワーフの皆さん似合うんだよね。ドワーフの血を引くミゲル君は、髭は似合わないので、きちんと剃ってる。
こちらは先頭にいたアレスが、ずいぃ、と出られても平然としていたけど。
『あの前に出た雄、怯んでいるのです』
『本当ねー』
いやいや、見上げるようなウルフに、しかも厄災クラスのアレスに見下されたら、誰だって怯むよ。
「テイマー、ユイ・ミズサワ殿、技師リュウタ・ミズサワ殿。そしてご家族の皆様、ようこそシーラ首都アウデに。私は案内役を拝命しておりますボスザと申します」
丁寧に会釈するボルデさん。わあ、服越しでも分かる、筋肉隆々だ。
『この中では強い雄なのだな。でも、興味ないのだ』
これ。
「ご丁寧にありがとうございます」
と、私は対応する。
「これは通例でございます。全員の身分証明の提示をお願いします」
「はい」
馬車の面々も降りて、ギルドカードを提示する。提示している間も人見知りしない元気が尻尾ぷりぷり。こらこら、さすがにダメよ。
心配したけど、ボスザさんは私のギルドカードに刻まれた鷹の目の皆さんの名前と、鷹の目の皆さんを確認しても表情一つ変えない。良かった。
金の虎の皆さんの確認も済む。
「で、こちらがビアンカ、こちらがルージュ。で、そこにいるのがビアンカの仔の元気、ルリ、クリス。ここにいるのがルージュの仔でヒスイ。元気の隣にいるのがコハクです」
私の隣にはぴったりとヒスイが張り付き、反対のちょっと後ろにホークさんが控える。
「で、あれがアレス、伴侶のアリス。その仔のシルフィ、イフリィ、ノーム、ウィンディです。そして、イシスと伴侶のオシリス、その仔のホルス。最後にノワールです」
「お噂は兼ね兼ね。しかし、実際に拝見いたしますと、圧巻でございますなあ」
おほほ、ブラッシングしてますからね、主に鷹の目の皆さんがね。
「身分証明ありがとうございます。では、ギルドまでご案内いたします。混乱を避けるため、我々が同行いたしますので、どうかご了承ください。そして、従魔のトラブルは、主人の責任となりますので、お気をつけください」
「はい。分かりますした」
私はホークさんと御者台に乗り、残りは馬車に乗る。ボスザさん達も何かに乗るみたい、連れてこられたのは、なんと丸っこい山羊。まあ、かわいか。これでドワーフの皆さんが騎乗するんだ。ちゃんと鞍や手綱がある。
山羊達は一斉に回れ右して逃げ出した。
わー、と引き摺られていくドワーフの皆さん。
ちら、と振り返ると、ビアンカとルージュ達がペロリ、していた。
食物連鎖の頂点に、目の前でペロリされたら、逃げるわなあ。
私はすみませんと謝り、ボルデさん達は山羊達を宥めすかせる。すったもんだしながらやっと出発。
「ようこそ、要塞都市アウデに」
ボスザさん先頭で、見上げるような門をくぐった。
シーラは山岳国だが、アウデの標高は千メートル程で、ノワールの馬車が速いと言え、時間をかけていったので、体調不良になることはなかった。
しかし、アウデはいままでの街とは一線を介していた。
高い山の裾野を掘り進めて建設された街は、まるで映画の風景だ。遠くからでも到着が待ち遠しくなる思いが沸き上がる。いずれ挑む『試練のダンジョン』は山の向こうにあるらしい。なんと、アウデには山を貫通するトンネルがあり、まっすぐ行けるそうだ。迂回したら、二週間以上はかかるって。
アウデの街並みも楽しみだけど、比例して心配な事もある。比較的にシーラに入ってすぐはそうなかったのだけど、アウデに近づくにつれて、気になる視線が集まるようになった。
鷹の目の皆さんに、だ。
初めは、あ、奴隷だ、みたい感じが、あぁ奴隷なんだ、へえ、から、ち、奴隷かよ、みたいな感じになってきた。少しずつ、驚き戸惑いから、嘲り侮蔑へ。
聞いてはいたけど、結構あからさまな視線がくる。突っかかってこないのは、ビアンカやルージュ、仔達の誰かしらくっついているからだ。私は鷹の目の皆さんに何かあったら嫌だし、こっそりビアンカとルージュにお願いしたのだけど。アレスは自主的にエマちゃんとテオ君にベタベタしている。
『童は我が守るのだった』
ふんすっ、と鼻息荒いけど、頼もしい。
「ユイさん、俺達の存在を理由に突っかかって来る輩がいると思いますが、無視してください。ユイさんに手を出さない様に、ギルドから通達が行われているはずですから。もし何かあればギルドに報告しましょう」
と、ホークさんから予め言われていたが、まあ、もし難癖つけてきても、うちの頼りになる従魔ズが一睨みしたら、大概の事も鎮火するからね。
とにかく、落ち着いて、どん、と構えないと。確かに、事情があり、鷹の目の皆さんは、私が戦闘奴隷として購入した。だけど、わが水澤家の大事な一員であるのは変わらない。このスタンスを絶対に崩すことはない。もし、あまりにも頭にくるような事があった場合、晃太や両親とも話し合って決めた事がある。
あまり、この対処法を出したくはないが。
ノワールの馬車はアウデを覆う城壁に到着。城壁の回りは深い堀で、ゆっくり水が流れている。
まだ日が高く、扉は開き、橋がかけられている。
私達が到着する直前には、すでに警備の皆さんが勢揃いしていた。見事に全員ドワーフだ。シーラは確かにドワーフの王様が治めているが、他にも人族や獣人の人達もいて、人口の割合はドワーフが多い。特に首都や山奥の村なんかは、その割合は高いそうだ。国境近いと、その割合は低くなる。
ずぃ、と出てきた髭を蓄えたドワーフの警備の方。偉い人かな? 兜と肩の飾りが凝った意匠が施されている。基本的にドワーフ男性には髭が標準装備されている。それがドワーフの皆さん似合うんだよね。ドワーフの血を引くミゲル君は、髭は似合わないので、きちんと剃ってる。
こちらは先頭にいたアレスが、ずいぃ、と出られても平然としていたけど。
『あの前に出た雄、怯んでいるのです』
『本当ねー』
いやいや、見上げるようなウルフに、しかも厄災クラスのアレスに見下されたら、誰だって怯むよ。
「テイマー、ユイ・ミズサワ殿、技師リュウタ・ミズサワ殿。そしてご家族の皆様、ようこそシーラ首都アウデに。私は案内役を拝命しておりますボスザと申します」
丁寧に会釈するボルデさん。わあ、服越しでも分かる、筋肉隆々だ。
『この中では強い雄なのだな。でも、興味ないのだ』
これ。
「ご丁寧にありがとうございます」
と、私は対応する。
「これは通例でございます。全員の身分証明の提示をお願いします」
「はい」
馬車の面々も降りて、ギルドカードを提示する。提示している間も人見知りしない元気が尻尾ぷりぷり。こらこら、さすがにダメよ。
心配したけど、ボスザさんは私のギルドカードに刻まれた鷹の目の皆さんの名前と、鷹の目の皆さんを確認しても表情一つ変えない。良かった。
金の虎の皆さんの確認も済む。
「で、こちらがビアンカ、こちらがルージュ。で、そこにいるのがビアンカの仔の元気、ルリ、クリス。ここにいるのがルージュの仔でヒスイ。元気の隣にいるのがコハクです」
私の隣にはぴったりとヒスイが張り付き、反対のちょっと後ろにホークさんが控える。
「で、あれがアレス、伴侶のアリス。その仔のシルフィ、イフリィ、ノーム、ウィンディです。そして、イシスと伴侶のオシリス、その仔のホルス。最後にノワールです」
「お噂は兼ね兼ね。しかし、実際に拝見いたしますと、圧巻でございますなあ」
おほほ、ブラッシングしてますからね、主に鷹の目の皆さんがね。
「身分証明ありがとうございます。では、ギルドまでご案内いたします。混乱を避けるため、我々が同行いたしますので、どうかご了承ください。そして、従魔のトラブルは、主人の責任となりますので、お気をつけください」
「はい。分かりますした」
私はホークさんと御者台に乗り、残りは馬車に乗る。ボスザさん達も何かに乗るみたい、連れてこられたのは、なんと丸っこい山羊。まあ、かわいか。これでドワーフの皆さんが騎乗するんだ。ちゃんと鞍や手綱がある。
山羊達は一斉に回れ右して逃げ出した。
わー、と引き摺られていくドワーフの皆さん。
ちら、と振り返ると、ビアンカとルージュ達がペロリ、していた。
食物連鎖の頂点に、目の前でペロリされたら、逃げるわなあ。
私はすみませんと謝り、ボルデさん達は山羊達を宥めすかせる。すったもんだしながらやっと出発。
「ようこそ、要塞都市アウデに」
ボスザさん先頭で、見上げるような門をくぐった。
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