23 / 72
第二章
信長との語らい
しおりを挟む
「よう、よく来たの。同郷の者よ。儂は信長じゃ。」
そこには肖像画などで描かれたままの織田信長がいた。
丁度亡くなったと言われている数え49歳(満年齢47)くらいだろうか。
しかし、伝えられているような刺々しさはなかった。
「その恰好は・・」
「ん?これか?このほうが信長とわかりやすいであろう?」
「あ・・はい・・いえ・・あの、本物の織田信長様ですか?」
すると信長はフッと笑い、
「お主が不審に思うのも分からんではない。何せ儂が生きていた時代から数百年経っておるからのう。」
「は・・はい。信長様は僕・・私の時代では日本史上最大の英雄です。」
「ほう・・キンカ頭(光秀)にしてやられた儂が最大の英雄のう。歴史とは面白いもんじゃな。」
信長は改めて
「して、儂のことじゃが・・なぜ数百年前の時代に生きた儂がここにいるかと言うと・・力を与えられたのよ。お主と同じようにな。」
!
信長もゲートを通って『建物』にたどり着いたのか!
「お主の来た『建物』とは異なると思うが。本能寺で切腹の準備をしておった儂は突然開いた次元ホールに引き込まれた。そこで『建物』内で目を覚ましたのよ。わしの願いは不老だった。今一度日本にて成し遂げられなかった天下布武をもう一度成してやろうかと思っての。それには時間が邪魔じゃった。だから時間を超越する存在になるため、不老を願ったのよ。当時この国は小国が乱立する群雄割拠の様相を呈していた。日本の戦国時代のようにの。そこで今一度統一事業に着手したのよ。」
確か信長の死体は見つからなかったはずだ。次元ホールに吸い込まれていたのか。
「そして小国を吸収合併、時に打ち滅ぼし、三十年ほどでこのローム王国を打ち立てたのよ。ロームは宣教師から聞いたことのあったローマ帝国をもじっての。」
「なるほど・・。統一はまだ道なかばですか?」
「いや、実は儂の不老には制約があっての。一日一時間ほどしか意識を保つことができん。今までは有能な家臣や子供たちを使って進めてきたが、ここが限界と思い定めたのよ。今は日本の文化を伝えることや民の生活水準を上げることに興味が向いておる。不老のせいか欲が無くなったのかもしれん。基本政治は王や王子たちに任せておるしの。そのうちまた気が変わるかもしれんが?」
とニヤッと笑って見せた。
伝え聞いているヒステリックな信長よりだいぶ角が取れた印象だ。
数百年の時を生きていればそうなるのだろうか?
「逆にいつ死んでもかまわんという心境ではあるな。永遠のときというものはときに人の意欲を失わせていくのかもしれん。」
なるほど。そういうものかもしれない。
「ときおり、お主のように地球、じゃったか?その地球からゲートを超えてくるものが現れる。そんなときはそ奴らの話を聞くことにしておる。」
信長はそう言って、
「最近の興味としては通信網、じゃな。未だ研究させておる段階じゃが現在の地球のように通信を発達させたいと思って居る。まずはデンキ、そしてデンワじゃな。」
「なるほど・・さすが目の付け所が素晴らしいですね。ところで信長様と言えば鉄砲ですが、この国には鉄砲がないのでは・・?」
「この世界に来てから、魔法や魔族、他種族の異能をさんざん見ての。鉄砲隊も持っておるが、そのままでは勝てないことが分かったのよ。それよりは魔術の方が効率が良い。優秀な魔術師であれば一人で一軍に匹敵するからの。だからこそこの国に魔法を教える教育機関を作ったのよ。」
確かに、アカネたちの魔法を見ていれば、鉄砲などは時代遅れになってしまうのだろう。
「そうれもそうですね。ところで信長さまの話しぶりに尾張弁がありませんが・・」
「儂が気を付けているのもあるが、この世界独特の、念話での会話法のおかげじゃろう。それに尾張弁でまくしたてられては地元出身者のものしかわからんからのぅ。」
「なるほど・・ところで王子さまの名前についてですが・・ノブタダ様はご嫡子のお名前ですよね?」
「王子や王には、代々日本での我が子らの名前を名乗らせておる。知っておるかもしれんが儂は名づけが面倒でな。今は儂の実子であった信忠の名を第1王子に名乗らせることにしておる。以降、子が生まれれば信雄、信孝など適当に付けておる。代が変わればまた繰り返しじゃ。最も和名はなじみにくい面もあってな。迅速なまつりごとに影響を及ぼす恐れもあるため、普段は別の名前を名乗らせておる。」
信長が奇妙丸や三七丸などと自分の息子たちに名付けていた話は有名だ。
この世界でも同じことをしていたのか。
「して、お主はどこの出身じゃ?」
「は・・はい。千葉・・じゃなかった、下総の出身です。」
「ほう、尾張とはだいぶ離れておるな。」
「今は新幹線という乗り物で2時間ちょっとです。江戸・・じゃなかった武蔵の国に首都の東京ができまして・・そこからシンカンセンという乗り物に乗りまして・・」
「みなまで言うな!シンカンセンのことやトウキョウのことは存じておる。家康が作った江戸の跡地であろう?」
「はい、その通りです。」
「先ほども申したが、儂は地球からの転移者より情報を入手しておる。お主が思うよりは現在の日本を存じておるぞ!」
「はい!失礼いたしました!」
「最も最近は転移者がおらんかったが。数年前かのう?最後の転移者が現れたのは。」
「ああ、それでしたら、ほとんど私が説明しなくてもご存じですね。」
「うむ。日本が米国と戦争をし、負けたことものう。」
「今はインターネット革命が起きて、携帯電話などを用いていつでも情報が引き出せるようになりました。」
「それも存じておる。しかし、その発展が人間の成長に伝わってるかはわからんな。」
「?どういうことですか?」
「己で考えることが無くなるということよ。儂の時代は古い本くらいしかなかったからの。その分、己で解決策を考えねばならなかった。もちろん儂などは勉強が嫌で外でばかり遊んでおってうつけと呼ばれたものじゃが。」
と信長は笑う。
「しかし信長様の遊びは戦いの模倣、実践訓練であったという方もいます。」
「おう、長柄の槍や集団戦などはよくやっておったの。まぁうつけ時代に実地に戦術を学んでいたのはあるな。」
「信長様のあとは秀吉様、家康様と天下の持ち主は変わりましたがそれについては、どうお考えですか?」
「筑前(秀吉)も三河殿(家康)も戦国に生きた武将じゃ。機会があれば取りに行くのが当然であろう。特に何も感慨はない。」
・・さすがだな・・これが戦国を駆け抜けた風雲児の冷徹な考えか。
「お主のことを聞かせよ。お主はどういった人生を歩んできたのじゃ?」
俺は今までのことをかいつまんで話した。
「ワハハッ!お主のようなものは戦国であれば真っ先に殺されていたであろう!まず家督を相続できんな!」
「はい、そう思います・・」
「それが、ドラゴンを撃退し、クラーケンを討伐するとはの・・。人とはわからぬものじゃ。」
「たまたまのまぐれです。」
「ふん、そういうことにしておこうか。」
「それよりお主じゃ。聞くところによると日本に帰りたいそうじゃの?」
「え・・ええ、はい。よくご存じですね。難しいことはわかっているのですが。」
「儂の情報網を見くびるでない。未だに草・・忍びを飼っておるからな。しかし、お主の願いについては簡単ではない。膨大なエネルギーが必要の上に、三国の同意が必要じゃからな。簡単ではないが不可能でもない。精進せよ。機会はいずれ巡ってくるであろう。」
「はい。ありがとうございます。」
「儂も協力できるところはしてやろう。現在のところは平和じゃからの。もっとっも他国や他族がいつ攻め込んでくるかもわからん。その備えはせねばならんがな。」
「他勢力との戦争はありうるんですか?」
「ないという方がおかしいであろう。人は拡大を目指すものじゃ。」
なるほど。さすがの見識だ。
「とはいえ、現在の状況は拮抗しており、停戦協定も各国と結んでおる。しかしお主も知っておるかもしれんが、浅井家は裏切った。そしてキンカ頭(光秀)もじゃ。人とは、げに思い通りにならぬものじゃ。」
確かに信長はその評判の悪さを利用され、本願寺などに宣伝に使われ、各勢力に敵対されたり同盟者や部下に裏切られていた時期がある。
俺が頷いていると。
「さて、そろそろ一時間じゃ。儂は眠りにつく。また何かあったら面会を申し込むがよい。」
と言って別室にさがってしまった。
ふぅ・・緊張したなぁ・・日本史史上最大級の英雄との話。
ありがたいやら、困るやら。
でも伝えられている人物像より、だいぶ丸くなっていた気がする。
やはり長い時を生きたせいだろうか?
それとも伝えられている信長像が間違っているのか。
そこには肖像画などで描かれたままの織田信長がいた。
丁度亡くなったと言われている数え49歳(満年齢47)くらいだろうか。
しかし、伝えられているような刺々しさはなかった。
「その恰好は・・」
「ん?これか?このほうが信長とわかりやすいであろう?」
「あ・・はい・・いえ・・あの、本物の織田信長様ですか?」
すると信長はフッと笑い、
「お主が不審に思うのも分からんではない。何せ儂が生きていた時代から数百年経っておるからのう。」
「は・・はい。信長様は僕・・私の時代では日本史上最大の英雄です。」
「ほう・・キンカ頭(光秀)にしてやられた儂が最大の英雄のう。歴史とは面白いもんじゃな。」
信長は改めて
「して、儂のことじゃが・・なぜ数百年前の時代に生きた儂がここにいるかと言うと・・力を与えられたのよ。お主と同じようにな。」
!
信長もゲートを通って『建物』にたどり着いたのか!
「お主の来た『建物』とは異なると思うが。本能寺で切腹の準備をしておった儂は突然開いた次元ホールに引き込まれた。そこで『建物』内で目を覚ましたのよ。わしの願いは不老だった。今一度日本にて成し遂げられなかった天下布武をもう一度成してやろうかと思っての。それには時間が邪魔じゃった。だから時間を超越する存在になるため、不老を願ったのよ。当時この国は小国が乱立する群雄割拠の様相を呈していた。日本の戦国時代のようにの。そこで今一度統一事業に着手したのよ。」
確か信長の死体は見つからなかったはずだ。次元ホールに吸い込まれていたのか。
「そして小国を吸収合併、時に打ち滅ぼし、三十年ほどでこのローム王国を打ち立てたのよ。ロームは宣教師から聞いたことのあったローマ帝国をもじっての。」
「なるほど・・。統一はまだ道なかばですか?」
「いや、実は儂の不老には制約があっての。一日一時間ほどしか意識を保つことができん。今までは有能な家臣や子供たちを使って進めてきたが、ここが限界と思い定めたのよ。今は日本の文化を伝えることや民の生活水準を上げることに興味が向いておる。不老のせいか欲が無くなったのかもしれん。基本政治は王や王子たちに任せておるしの。そのうちまた気が変わるかもしれんが?」
とニヤッと笑って見せた。
伝え聞いているヒステリックな信長よりだいぶ角が取れた印象だ。
数百年の時を生きていればそうなるのだろうか?
「逆にいつ死んでもかまわんという心境ではあるな。永遠のときというものはときに人の意欲を失わせていくのかもしれん。」
なるほど。そういうものかもしれない。
「ときおり、お主のように地球、じゃったか?その地球からゲートを超えてくるものが現れる。そんなときはそ奴らの話を聞くことにしておる。」
信長はそう言って、
「最近の興味としては通信網、じゃな。未だ研究させておる段階じゃが現在の地球のように通信を発達させたいと思って居る。まずはデンキ、そしてデンワじゃな。」
「なるほど・・さすが目の付け所が素晴らしいですね。ところで信長様と言えば鉄砲ですが、この国には鉄砲がないのでは・・?」
「この世界に来てから、魔法や魔族、他種族の異能をさんざん見ての。鉄砲隊も持っておるが、そのままでは勝てないことが分かったのよ。それよりは魔術の方が効率が良い。優秀な魔術師であれば一人で一軍に匹敵するからの。だからこそこの国に魔法を教える教育機関を作ったのよ。」
確かに、アカネたちの魔法を見ていれば、鉄砲などは時代遅れになってしまうのだろう。
「そうれもそうですね。ところで信長さまの話しぶりに尾張弁がありませんが・・」
「儂が気を付けているのもあるが、この世界独特の、念話での会話法のおかげじゃろう。それに尾張弁でまくしたてられては地元出身者のものしかわからんからのぅ。」
「なるほど・・ところで王子さまの名前についてですが・・ノブタダ様はご嫡子のお名前ですよね?」
「王子や王には、代々日本での我が子らの名前を名乗らせておる。知っておるかもしれんが儂は名づけが面倒でな。今は儂の実子であった信忠の名を第1王子に名乗らせることにしておる。以降、子が生まれれば信雄、信孝など適当に付けておる。代が変わればまた繰り返しじゃ。最も和名はなじみにくい面もあってな。迅速なまつりごとに影響を及ぼす恐れもあるため、普段は別の名前を名乗らせておる。」
信長が奇妙丸や三七丸などと自分の息子たちに名付けていた話は有名だ。
この世界でも同じことをしていたのか。
「して、お主はどこの出身じゃ?」
「は・・はい。千葉・・じゃなかった、下総の出身です。」
「ほう、尾張とはだいぶ離れておるな。」
「今は新幹線という乗り物で2時間ちょっとです。江戸・・じゃなかった武蔵の国に首都の東京ができまして・・そこからシンカンセンという乗り物に乗りまして・・」
「みなまで言うな!シンカンセンのことやトウキョウのことは存じておる。家康が作った江戸の跡地であろう?」
「はい、その通りです。」
「先ほども申したが、儂は地球からの転移者より情報を入手しておる。お主が思うよりは現在の日本を存じておるぞ!」
「はい!失礼いたしました!」
「最も最近は転移者がおらんかったが。数年前かのう?最後の転移者が現れたのは。」
「ああ、それでしたら、ほとんど私が説明しなくてもご存じですね。」
「うむ。日本が米国と戦争をし、負けたことものう。」
「今はインターネット革命が起きて、携帯電話などを用いていつでも情報が引き出せるようになりました。」
「それも存じておる。しかし、その発展が人間の成長に伝わってるかはわからんな。」
「?どういうことですか?」
「己で考えることが無くなるということよ。儂の時代は古い本くらいしかなかったからの。その分、己で解決策を考えねばならなかった。もちろん儂などは勉強が嫌で外でばかり遊んでおってうつけと呼ばれたものじゃが。」
と信長は笑う。
「しかし信長様の遊びは戦いの模倣、実践訓練であったという方もいます。」
「おう、長柄の槍や集団戦などはよくやっておったの。まぁうつけ時代に実地に戦術を学んでいたのはあるな。」
「信長様のあとは秀吉様、家康様と天下の持ち主は変わりましたがそれについては、どうお考えですか?」
「筑前(秀吉)も三河殿(家康)も戦国に生きた武将じゃ。機会があれば取りに行くのが当然であろう。特に何も感慨はない。」
・・さすがだな・・これが戦国を駆け抜けた風雲児の冷徹な考えか。
「お主のことを聞かせよ。お主はどういった人生を歩んできたのじゃ?」
俺は今までのことをかいつまんで話した。
「ワハハッ!お主のようなものは戦国であれば真っ先に殺されていたであろう!まず家督を相続できんな!」
「はい、そう思います・・」
「それが、ドラゴンを撃退し、クラーケンを討伐するとはの・・。人とはわからぬものじゃ。」
「たまたまのまぐれです。」
「ふん、そういうことにしておこうか。」
「それよりお主じゃ。聞くところによると日本に帰りたいそうじゃの?」
「え・・ええ、はい。よくご存じですね。難しいことはわかっているのですが。」
「儂の情報網を見くびるでない。未だに草・・忍びを飼っておるからな。しかし、お主の願いについては簡単ではない。膨大なエネルギーが必要の上に、三国の同意が必要じゃからな。簡単ではないが不可能でもない。精進せよ。機会はいずれ巡ってくるであろう。」
「はい。ありがとうございます。」
「儂も協力できるところはしてやろう。現在のところは平和じゃからの。もっとっも他国や他族がいつ攻め込んでくるかもわからん。その備えはせねばならんがな。」
「他勢力との戦争はありうるんですか?」
「ないという方がおかしいであろう。人は拡大を目指すものじゃ。」
なるほど。さすがの見識だ。
「とはいえ、現在の状況は拮抗しており、停戦協定も各国と結んでおる。しかしお主も知っておるかもしれんが、浅井家は裏切った。そしてキンカ頭(光秀)もじゃ。人とは、げに思い通りにならぬものじゃ。」
確かに信長はその評判の悪さを利用され、本願寺などに宣伝に使われ、各勢力に敵対されたり同盟者や部下に裏切られていた時期がある。
俺が頷いていると。
「さて、そろそろ一時間じゃ。儂は眠りにつく。また何かあったら面会を申し込むがよい。」
と言って別室にさがってしまった。
ふぅ・・緊張したなぁ・・日本史史上最大級の英雄との話。
ありがたいやら、困るやら。
でも伝えられている人物像より、だいぶ丸くなっていた気がする。
やはり長い時を生きたせいだろうか?
それとも伝えられている信長像が間違っているのか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる