無職メンヘラ男が異世界でなりあがります

ヒゲオヤジ

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第四章

皇国の海

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俺たちの歓迎というわけでないが、元々予定されていた海遠足に参加することになった。

クラスの生徒たちは相変わらずで・・

「ひゃあ~アカネちゃんの水着姿見てぇ!」
「いや、そこはスタイル抜群のアイリスちゃんだろ?」
「幼児体型のアイズもヨシ!」
と主に女子に興味が言っていた。

「もう慣れてきたわ・・」
アカネがつぶやく。

確かにここ数日で俺たちの扱いは決まっていた。

基本、女子にはセクハラ、俺には無視またはイジメ。
俺はもう相手にしないことに決めていた。

当然のことながら今回の海遠足でも俺にはなんの反応もない。

俺たちは特に水着などを持ってきていないので普段着で参加することにした。

ホーリー聖教皇国はローム王国の南東に位置し、温暖なロームより更に暖かい気候だ。

したがって皆薄着だし、水着なども当然のように持っている。

エルフだからなのか、不思議とみな肌の色は白い。
ダークエルフはもっと黒かったが、単に種族の違いだろうか。

生徒たちは各々馬車に乗り込むと海へ向かって出発した。

馬車は10人ほどが乗れるようになっており、したがって俺、アカネ、アイリス、アイズに加えてクラスメートたちも加わっている。
俺たち以外はみな男子生徒だ。いつもアカネ達に絡んでくる面々。

「うひゃ~可愛い子ちゃんたちと一緒の馬車だぜぇ!」
「おいおい、お前おそったりすんなよ?」
「心配いらねーよ!どうせ何もできやしねーって!」

俺たちは無視を決め込みガタガタと揺れる馬車に身を任せていた。

「ねぇねぇアカネちゃんって彼氏とかいるの~」

「・・・」
アカネは無視を決め込んでいる。

「無視しないでよ~俺、立候補しちゃおうかなぁ!」

「ごめん。興味ないわ。」
アカネがばっさり切って捨てる。

「そんな事言うなよ~いいだろ?少しくらい付き合ってみてもさぁ・・」
とその男子生徒がアカネの肩に手を回す。更に胸に手を出してきた。

バチン!

「え・・?」

一瞬ほうけたようになった男子生徒はそれがアカネに頬をひっぱたかれた音だと気づいた。

「いい加減にしなさいよね。あなた燃やされたいの?」

一瞬驚いた生徒は我に返ると、
「て、てめぇ!何しやがんだ!ちょっとふざけただけだろぅ!」

「度が過ぎてるのよ!」

他の生徒が目を見張っている。

「おいおい、お前ら、立場わかってんだろうなぁ・・?」

「レオルさんに言いつけるぜ・・?」

「あなた達、あのレオルってのに頼らないと何もできないわけ?自分でなんとかしてみなさいよ。」
アカネが更に油をそそぐ。

「て、てめぇ!女だと思って優しくしてやりゃあつけあがりやがって・・」
「ああん?雑魚がいきがってんのかぁ?」
「おい、ちっと痛い目に合わせてやれよ!」

周りの声もあり、男子生徒はアカネに掴みかかろうとした。

グィッ!

生徒は腕を逆手にねじられてうめいていた。

「い、いててて・・て、てめぇ・・」

「あんまり舐めないことね。これでも一通りの武術鍛錬は受けてるのよ。」
アカネが腕をねじり上げながら言う。

「アカネ、もうそんなもんでいいだろう。」
俺が言うと、アカネは「ふん!」と言って腕を放した。

男子生徒はまだ腕をさすっている。

「て・・てめぇ・・覚えてろよ・・」

「あ、ごめんなさい。私くだらないことはすぐに忘れるタチなの。」

「アカネ、良かった。アカネがやらなかったら僕がやっちゃうとこだった。」
とアイズが言う。
アイズのパワーでやられたら大惨事だったな。

「はは・・なんか久々にアカネらしいところ見たね?」
アイリスが微笑んでいる。

「まぁ、これに懲りたら少しは反省するんだな。俺たちも国立魔術学園の看板背負ってるからあまり派手なことはできないが、看過できないものはさからうぞ。」
と一応くぎを刺しておいた。

「おい・・海に着いたらよ・・」
「ああ・・」
「そうだな・・」
凝りもせず男子学生たちがこそこそ話をしている。
何かたくらんでいるのだろうか。もう構わないことにしよう。

――――――――

30分ほど馬車が走ると、ようやく海が見えてきた。

俺たちは馬車を降りると先生の指示に従ってクラスごとに集合する。

「・・おい、馬車の中でよ・・」
「え?マジかよ・・?」
「なんだ?あいつらでむ歯向かうのか・・?」
ヒソヒソ声が聞こえる。

この分じゃクラス中に知れ渡るのも時間も問題だな。

「あー君たち、ちょっと。」
先生が俺たちを呼ぶ。

「はい?なんでしょう?」
俺たちが先生のもとに行くと、

「困るねぇ・・うちの生徒に暴力をふるったそうじゃないか。何もしてない生徒に手を出すなてロームの魔術学園はどんな教育をしてるんだか・・」

「!違います!あいつらが私の肩に手を回してきて・・」

「言い訳は結構。今後このようなことがあったら学院長に報告するからね。」

「・・・」

どうやら俺たちの言い分を聞く気は初めからないようだ。

「アカネ・・」

「わかってるわよ!とりあえずこの場は引くわ・・」
アカネはきびすを返すと元の生徒の列に戻っていく。

「ユージ君・・」
アイリスが心配そうに見てくる。

「ああ。これ以上何かあったら俺も我慢しない。」

「ユージ、僕もやる。」
溜めにためてきた怒りのせいかアイズの目が怒りに燃えている。

そして。

海での課外授業が始まった。

――――――――

「みな、遠くまではいかないようにね。ここは遠浅だけど、一応危険はあるからね~」
クラスの先生がいかにも取ってつけたような注意をする。

海は美しいコバルトブルーだ。

この国に来てからの嫌な思い出の数々が洗われるようだ。

「海は・・すごく綺麗ね・・」
アカネが言う。

「ああ、まったくだ。あのクラスの奴らもこの海に洗われて少しはマシになってほしいもんだ。」

「ふふ、本当だね?でも本当に綺麗・・」
アイリスが海をみつめてうっとりとしている。

「僕結構色々なところに飛んでったことあるけどここまできれいな海はあまりない。」
アイズも感心しているようだ。

ふと海を見ると生徒たちは思い思いに楽しんでいるようだ。
こうしてみると普通の学生なんだがな・・

「アカネ、アイリス、アイズ。俺たちも少しは楽しもう。」

「そうね。なんか色々あってうんざり。」
アカネがため息をつく。

「あそこに岩場があるよ?」
アイリスが言う。

「ちょっと行ってみようか。」

俺たちは岩場に行ってみることにした。
そこにはちょっとした洞窟があったので入ってみることにした。

・・・

「うわーすごい!水が透き通ってるよ!」
アイリスがはしゃぐ。
アイリスのこんな笑顔も久々だな。

「きゃっ!意外と水は冷たいよ!洞窟の中だからかな?」
アイリスが足を水につけて言う。

「下に魚が泳いでるわね。」
アカネが水底を見ながら言う。

「食べてもいい?」
アイズが物欲しそうに言う。

「またなにか言われるぞ。野蛮人とか。」

「誰もいないから大丈夫。」
アイズは構わず魚を捕えようとした。

しかし、素手ではなかなかうまくいかない。

息吹ブレスで凍らせて・・」
「環境破壊はやめとけ。」
と俺たちがなんやかや楽しく過ごしていると・・

「よう・・楽しそうだなぁ・・」
と先ほどの男子学生達がニヤニヤ笑いながら近づいてきた。
仲間を連れてきている。10人ほどだ。

「何?あなたたちには用はないんだけど。」
アカネが突き放す。

「お前になくてもこっちにはあるんだよ!可愛い顔して生意気なことしやがって・・覚悟しやがれよ!」

「それ!ひんむいちまえ!」
「ぎゃははは!」
と、アカネが応戦の構えを取っていると・・

・・・

「「「サメだぁ!」」」

という声が聞こえてきた。

「どうする?」
アカネが聞いてきた。

「無視するわけにもいかないだろう。いくぞアカネ、アイズ!アイリスはもし怪我人がいた場合にそなえて浜で待機だ。」

俺たちは声のする方に向かって走っていった。
男子生徒たちはポカンと俺たちを見送っている。

「おいおい、あいつら行っちまったぜ?」
「どうせ何もできないのによ?」
「まぁ仕方ねぇ。引ん剝くのはいつでもできらぁ!とりあえず俺たちは避難しとこうぜ!」

――――――――

「痛ぇよぉ・・」
「噛まれた・・!」
「ううう・・」
浜には数人の生徒たちがうずくまっていた。

先生方が慌てて生徒を避難させる。

「あれは・・ギガントシャークだ!空を飛んでくるぞ!」

空を見ると超大型のサメが生徒たちに向かってきていた。

30メートルほどはあるだろうか?
鋭い歯が並んだ口を開けて生徒に襲い掛かろうとしている。

「炎弾!」
「雷閃!」
「風刃!」
先生や生徒たちが各々魔法を唱えるがあまりダメージを与えられていないようだ。

「アイリス!怪我した生徒たちを!」

「うん!わかった!」
アイリスがうずくまる生徒たちのもとへ駆けていく。

「さぁ・・俺たちは・・」
と俺が言いかけたところで、

「ここは僕たちにまかせてもらおう。」
「雑魚はひっこんでな!」
とレオル達が前に出てきた。

「いくわよ!雷閃!」
レィディンが先制の攻撃を放つ。

しかし、ギガントシャークの濡れた表皮に威力が拡散してしまいうまく直撃しない。

「ちっ!じゃあ物理攻撃だ!パルティ!奴を地面に縫い付けてくれ!」
「わかったよ!重力強化グラビトロン・ダウン!」

ギガントシャークが地面に落ちてきた。

「喰らえ!」
レオルが一瞬で接近するとギガントシャークの体を切りつけた。

しかし、威力が足らず、表皮を少し切り裂くだけ。

「じゃあ、突きだ!喰らえ!」
大柄なイオンが槍を向けて突く。

しかし、大きさが違い過ぎて槍が急所まで通らない。

すると・・ギガントシャークが重力魔法を抜け出し、レオル達に牙を剥く。

「くっこれ以上押さえられない・・!レオル!あぶない!」
パルティが叫ぶ

レオル達が!

「よし、行くか!アカネ!クラーケンの時と同じだ!まずは表皮を焼いてくれ!」

それを聞いてレオル達がこちらを向く。
「君たちに何ができるというんだ?引っ込んでいろ!」

「まぁ、見ておけ。魔獣退治は俺たちの方が慣れてる。」
「そうね。ちょっとおとなしく避難してなさい。」

「お前たちは足は速いだろう?さっさと避難してくれ。」
俺たちはそういい捨ててギガントシャークへと向かっていった。

ギガントシャークは完全に重力魔法を脱し、空に浮いていた。
空から逃げかかるレオル達に飛びかかる構えだ。

「アイズ!」
「うん!」
俺とアカネはアイズに飛び乗り、上空へ舞い上がる。

「アカネ!」
「わかってるわよ!『複角度マルチアングルヒートレイ!』」

複数の熱線がギガントシャークを焼く。
ギガントシャークは一瞬ビクッとなると全身を焼かれ動きが止まった。

これで剣が中まで通る。

「来い!ホーンテッド!」
俺の手元に剣が握られる。

「よし!真空エバキュエイテッド固定フィックス伸長エクステンション、重力付与!」

俺は剣に真空をまとい、剣長を伸ばし、更に重力魔法を使う。
そしてアイズから飛び降りながら、剣を振り下ろした!

サメの弱点は鼻先だったな?こいつも一緒か?

「コール!宮本武蔵!」
力が湧き上がる。
ここは速度より威力だ。

「喰らえ!だぁぁぁぁあ!」

俺は焼き焦げたギガントシャークの鼻先正面から縦に一直線に切り下げた。

ギガントシャークは鼻先から縦に立ち割られ、完全に動かなくなった。

「よし。仕留めたな。」

「今回は簡単だったわね。」

俺たちがやれやれと息をついていると、

「そ・・そんな馬鹿な・・」
「雑魚があっさりとやっちまった・・」
レオン、イオンが茫然と見ている。

「あなた?その技は何?」
レィディンが金髪を振り乱し駆け寄ってくる。

「ああ、これは俺の体に強者の力を付与するものなんだ。」

「どうして前は使わなかったの?」

「その暇がなかったからだ。いきなりだったからな。」
俺はそういうと一瞬剣を払い、血を払うと鞘に納めた。

「な・・なんでなんで?あんた達雑魚じゃないのぉ?」
パルティが動揺している。

「今回は魔獣だったからな。少し俺たちは経験があるってだけさ。」
「まぁ、こんな修羅場はいつもくぐってきてるしね。」
アカネがクールに言う。

「お、おい。あいつら・・」
「やっちまったぜ・・ギガントシャークを・・」
「それもあっさりと・・」
「何だ?ただのヘタレじゃねぇのか・・?」

クラスの生徒たちが話しているのが聞こえる。

「ふぅ。少しスッキリしたわ。」
アカネが緋色の髪をバサッとかきあげ、そう言った。

「僕、今回飛んだだけ。」

「いいんだ。アイズ。アイズのおかげで空中戦にも対応できる。」

「ふぅん?そう?ならいい。」
アイズは満足したようだ。

先生が駆け寄ってきた。
「き・・君たち・・その・・今回はあぶないところをありがとう・・」

「いえ。」

「君たちの処遇は追って通達するから・・。」

「いえ、このままでいいです。」

「そういう訳にもいかない。とりあえず、学院長には報告しておくから・・。」

まぁ、どうでもいいや。

俺たちはさっさと他の生徒たちのところに向かった。

アイリスが治療に当たっている。

「アイリス、生徒の怪我はどうだ?」

「うん、ほとんど大したことなかったけど、何人か少し噛まれちゃったね。まぁもう治ったよ。」

「そうか。そりゃ何よりだ。」

遠足は当然のごとく中止になった。

俺たちはそのまま学院に戻ることになった。
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