無職メンヘラ男が異世界でなりあがります

ヒゲオヤジ

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第五章

星の力

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「いかん!皆ユージを運び出せ!」

アイズが俺を口にくわえて飛び立った。
エリスは周囲の敵を息吹ブレスで吹き散らしながら退路を作る。

「逃がすと思うか?『カース』!」
ラファエルの声で周囲の魔王軍がバタバタと倒れていく。

アイズは上空に素早く飛び上がり距離を取っていたためなんとか耐えることができたようだ。
エリスは多少影響を受けフラフラと逃げ去っていく。

「これでは・・皆、俺が雷閃を放つ!その隙に退くのだ!」
キースの声が飛び、そして
「極雷閃!」
と叫ぶ。
極太の雷閃が敵軍を薙ぎ払った。

こちらを包み込もうとしていた敵は、魔力障壁も突破されその数を減少させる。

「む・・トールか。致し方ない。物理攻撃を使えるドラゴンもいるようだ・・ここは一度引くか。」
ラファエルはそう呟くと撤退を指示した。

両軍痛み分けといった格好だ。

お互いに負傷人を抱えながら引いていく。

「ユージ!ユージィ!」
アカネが俺の死体に取りすがって泣いている。
「ユージ君・・」
アイリスも大粒の涙を流している。
いつもマイペースのアイズも声がない。

俺は・・その様子を上空から見ていた。

そうか・・これが死ぬという事か・・

これから天使とかが迎えに来るのかな?いや、結構色々殺してきたし地獄かな・・
良くある話では自分の葬式を自分が上から見ているとか・・

などとぼんやり考えていた・・。

それから軍は魔王城に帰還し、王への報告を行った。

「そうか・・痛み分けか・・まぁあのラファエルだ・・それにパスカルもいたとはのう・・致し方あるまい。次の機会を待とう。」
とルシフェル王は残念そうに感想を漏らした。

「それにしてもユージ殿が亡くなるとはのう・・げにラファエルのカースは恐ろしいもおのじゃな。」

「はい、カースの中での上級魔法『デス』でやられたようです。」
キースが答える。

「惜しいものを亡くしたのう。丁重に弔ってやるがよい。」

「は。ユージは私の友人でもありましたので。」
キースも悲痛な顔をしている。

「して。今回の被害はいかほどじゃ。」

「はい、互いに千名ほどの兵を失いました。」

「そうか・・被害は少なくないのう。」

「次回は必ずやラファエルを打ち破って御覧に入れます。」

「うむ・・しかししばらくラファエルは放っておいた方がよいかもしれん。兵の損害が大きすぎる。」

「次回はラファエル対策をもっと入念に立てることにいたしましょう。」

「うむ。そうじゃな。よし、今は下がってよい。友人の亡骸を弔ってやるがよい。」

「は、感謝いたします。」

俺の遺体は遺体安置所に置かれていた。

アカネ、アイリス、アイズは俺の遺体の傍にいた。
「ユージ、ユージィ・・」
アカネはまだ泣きすがっている。
アカネ・・俺はここにいるよ・・と言いたいが声が出ない。

「ユージ君・・もっとたくさんお話したかった・・」
アイリスも涙をぬぐうことなく傍にいてくれる。

「ユージ。僕の力不足だ・・。」
アイズまでもしょんぼりしている。

「皆さま、悲しんでばかりもいられませんわ!今度はユージ様の復讐戦ですわよ!」
エリスが皆を勇気づけようとしている。

俺の死がこんなに皆に悲しまれるとはな・・
みなを悲しませてすまない・・。

――――――――
・・・
・・

ふと、光が俺を包む。
「ユージ・・ユージよ・・」

その声・・誰だ?

我はこの星の意思なり・・。お主の剣の力の源だ・・。

ホーンテッドの力の源?

・・ユージよ。お主はまだ死ぬ時ではない。

いや、俺はもう・・

今から我の力の一部をお主の剣を通じて渡す。今一度、弱きものたちのために立ち上がるがよい・・

俺の遺体の傍にあったホーンテッドが輝きだす。

「アカネ!ユージの剣が!」
アイリスが叫ぶ。

「ユージ!もしかしたら・・これを?」
アカネが剣を俺に持たせる。

俺は引き込まれるように自分の体が遺体に戻っていくのを感じていた。
ホーンテッドを通じて生命力が俺の体に入り込んでくる。

体に力がみなぎってくる。

そして・・

・・・
・・


俺は起き上がっていた。
「あれ・・ここは一体・・俺は『デス』にやられて・・」

「ユージ!ユージ!」
アカネが取りすがる。
「ユージ君!」
アイリスもだ。
「ユージ!」
アイズも。
アイズは痛いのでやめてほしい。

しかし、俺は・・どうなったんだ?

この星の意思とか聞いた気がしたが・・幻聴だろうか・・。

俺はホーンテッドを改めて握りなおす。

そこには今までにない力があふれているのがわかった。

これは・・?

「ユージ!」
アカネが俺をゆさぶる。

「あ、ああ・・何か夢を見ていたみたいだ・・何か生き返ったみたいだ・・」

「良かった!良かったぁ!」
アカネは涙もろいなぁ・・

「ユージ君、もう大丈夫なの?ヒールかける?」
アイリスが聞いてくる。

「いや・・なんか今までにないくらい調子がいいみたいだ。」

「ユージ・・僕・・」
「大丈夫だ。アイズ。もう元気になった。」

「そんな・・明らかにお亡くなりになっておりましたのに・・こんなことってありますの・・?」
エリスが驚いている。
俺も自分でも不思議な気分だ。

「わ・・私キースに知らせてくる!」
アイリスが駆け出していった。

しばらくしてキースが駆けてきた。
「ユージ・・その・・生き返ったのか?」

「ああ・・どうやらそうみたいだ・・」

「しかし、一体どうやって・・散々遺体は調べさせたはずだが・・」

「ああ、俺は完全に死んでいた、と思う。何か星の意思、とか声が聞こえて、ホーンテッドから力が流れ込んできたんだ。」

「星の意思・・?でも、そうか。良かった。本当に。・・ローム王国に顔向けできないところだったぞ。」

「もう大丈夫だ。」

「ユージ・・」
アカネが涙で泣きはらした顔で見つめてくる。

「大丈夫だ、アカネ。アカネには俺の故郷に連れて行く約束をしたからな。」

「そう!そうだよ!それまで死ぬなんて許さないんだからね!」
いつものアカネに少し戻ってくれたようだ。

ふと、俺は起き上がると腹が減っていることに気が付いた。

「何か食い物はあるか?」

――――――――

王も驚いていた。
「なんと死から蘇るとは・・。これは奇跡か・・?」

「自分でも不思議ですが・・今までにないほど体調が良いです。」

「ふむ・・星の意思か・・不思議なこともあるもんだのう・・。きっとこの世界がまだユージ殿を必要としているのであろう。」

「自分ではわかりませんが・・」

「いや、そうに違いない。『デス』から蘇ったものなどおらんからの。」

「はぁ・・」

「とにかく今はゆっくり休むがよい。おお!その前に食事だったな!誰かユージ殿に食事をお持ちせよ!」

俺は食事をがっついた。

今までにないほど腹が減っている。

満腹になると今度は眠くなってきた。

少し休ませてもらおう。

俺は寝室に戻るとアカネが待っていた。

「ユージ・・本当にもう大丈夫なのね?」

「ああ、すっかり元通りだ。いや、前よりも調子がいい。」

「そう・・」

「とにかく、今は眠い。少し休ませてくれ。」

「・・今日は私も一緒に寝るわ!」

・・え?

「また何かあったら心配だもの・・。いいでしょう?」
アカネが上目遣いで俺を見つめてくる。
その眼には心配している感情があふれていた。
・・・
「わかった。今日は一緒に寝よう。」
「ユージが寝るまで起きてるからね!」
アカネはそう言っていたが・・
横になるとすぐにすやすやと寝息を立て始めた。
アカネも疲れてたんだろう。
「アカネ・・心配かけてすまない。」
俺はしばらくアカネの寝顔を見つめていた。

俺はもう一つのベッドで横になった。
しばらくしてすぐに睡魔が襲ってきた。
俺もすぐに眠りに落ちる。

しばらくして、ふと何かの気配がして目を覚ますと・・
アカネが俺のベッドに入って一緒に寝ていた。
「アカネ・・」
俺はアカネをそっと抱きしめると額にそっと口づけをした。
「・・ユージ・・」
アカネが少し目を覚ましたようだ。
「もう・・どこにも行かないで・・」
「ああ、もう大丈夫だ。俺はアカネのそばにいる。」
「お願いよ・・すぅ・・」
再びアカネは寝入ったようだ。

俺はアカネのサラサラの髪をなでると眠りについた。

――――――――

翌日。

「ああ、今度は俺達だけでやらせてほしい。」
俺はキースにそう提案していた。

「しかし・・敵は三千・・いや、先日の戦闘で減ったから二千か・・それでも行くのか?」

「無駄に死傷者を増やしたくない。味方はもちろん、敵もだ。」

「だが・・できるのか?お前は蘇ったばかりなんだぞ?ユージ?」

「今ならできると思う。体中に力がみなぎってるんだ。」

「うーん・・そうか・・一応、魔王様の許可を得てからとなるが・・わかった。進言してみよう。」
キースはどう請け負ってくれた。

「ユージ、本当に大丈夫なの?」

「ああ。さっきも言ったが無駄な死傷者を増やしたくない。」

「わかった。僕はユージについていく。」

「わ・・私も行きますわ!」

「私も行くよ!」
アイリスが決意に満ちた目でそういう・

「そうだな・・本来はアイリスには後方で支援にあたってほしいところだが・・今のアイリスは魔力障壁が使える。来てくれるか?」

「うん!行くよ!」

「わかった。助かる。」

俺はホーンテッドを握りしめると、
「今度は前のようにはいかないぞ・・」
とつぶやいていた。

・・・

「ユージ!王の許可が下りたぞ!少人数での奇襲は良い手かもしれんと仰せになった。」
キースが教えてくれた。

よし。これでOKだ。

「サンダユウ、いるか?」

「は、ここに。」

「敵の位置はわかるか?」

「はい敵は草原から引き・・山岳地帯にて陣を敷いているようです。」

山岳地帯か。好都合だ。
大部隊の展開がしにくいだろう。こちらの兵力にそなえたのだろうが・・墓穴を掘ったな。まさか少人数での奇襲がくるとは思っていまい。

「よし。わかった。また何かあったら知らせてほしい。」

「は、かしこまりました。」

サンダユウが素早く身を隠す。

「さてリベンジマッチだ・・」
俺は決意に満ちた顔になった。

――――――――

俺達はそれぞれアイズやエリスに乗って敵に発見されにくい高高度から山岳地帯を目指した。

「ずいぶん高い山々があるのね・・」
アカネが感嘆したように言う。

「平地に街を作るのは人間族や亜人族ですわ。竜人族や魔族は山々や高地に街や城を持っているのが常ですわ。」
エリスがそう説明してくれる。

「よし、そろそろだな。」

俺達は敵の本陣と目される山の上近くまで来ていた。

「アカネはアイズの上から先制攻撃だ。アイズとエリスは上空から攻撃。アイリスは魔力障壁で皆を守ってやってほしい。」

「わかったわ!」
「うん。わかった。」
「了解ですわ!」
「わかったよ!防御は任せておいて!」

「じゃあまずはアカネだ!あのぶっとい奴を頼む!」
「了解!エクストリームレイ!」

アカネの極太の熱線が本陣近くに命中する。
これで済めばいいんだがそういうわけにもいかないだろうな・・

敵本陣近くでは突然の奇襲にワラワラと兵士が出てきた。
何人かは既にアカネの攻撃で倒れ伏している。

「何だ?」
「奇襲だ!」
「魔力障壁を張れ!」

敵は次々と魔力障壁を張って本陣をカバーする。

「無駄よ!はぁぁぁあ!」
アカネが再度極光を放つ。

極光は敵の張った魔力障壁を突き破り、更に敵を巻き込み、爆発した。

「なんだ?一体あの魔法は?」
「炎魔法なのか?威力が違いずぎるぞ!」
「一枚じゃだめだ!複数の魔力障壁を張れ!」
「周りで待機している部隊を集結させろ!」

おっとそうはさせない。
「アイズ、エリス、でかいのを頼む。」
「了解!」
「わかりましたわ!」
二人はそう答えると、

「「息吹ブレス!」」
と極大のブレスを放つ。

ドラゴンの属性攻撃は魔法ではないので魔力障壁は効かない。

「「「うあああ!今度はドラゴンだ!」」」
「「「散れ!一箇所にに固まっていると全滅するぞ!」」」

今度は敵が分散しはじめた。

面白いようにこちらの都合通りにうごいてくれるな。

さて今度は俺の番だ。
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