無職メンヘラ男が異世界でなりあがります

ヒゲオヤジ

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第五章

宣戦布告

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「オンセン?」

「はい。今雷竜国で出ている熱いお湯を人間が入れるような熱さにすれば一大事業になると思います。」

「そうか・・考えたこともなかったな。」

「恐らく山々に囲まれたこの街では人間の体に良い効能が出ると思います。それを宣伝していければ新しい事業の柱になるんではないかと。」

「ほうほう。興味深いな。今まで使えないものだとばかり思っていたが・・」

黒水くろうずの力で温めなおしたりもできるかと思います。これならさほど量も必要ないので丁度いい使い道になるかと。」

「うむ。面白そうだの。研究させてみようか。」

「私からもコルトン家に話をしてみます。」

氷竜族では寒すぎて温泉なんて考えは思いつかなかったが、雷竜国のほどよい涼しさなら丁度いいかと思ったのだ。

「おう!あのコルトン家か!是非お願い申す。」

「今までコルトン家とは一緒に様々な事業をやってきています。今度も乗り気になってくれるのではないかと。」

「では、是非頼む。ユージ殿。」

「はい。かしこまりました。」

「エリスよ。お主は引き続きローム王国との繋ぎとして働いてくれい。」

「かしこまりましたわ。お父様。」

俺達はそこで王の前を下がった。

・・・

「ユージ。温泉ってあの氷竜国で入ったやつじゃないの?」
アカネが早速聞いてきた。

「ああ、あれも温泉っぽいといえばそうなんだが、本来の温泉は人間に色々な効能をもたらすものなんだ。疲労回復とか、腰痛を治したりとか。」

「そうなの?普通のお風呂とは違うのね?」

「ああ、俺の国ではご老人や若い人たちもその効能を求めて温泉に行くんだ。」

「それって本当に効果があるの?」
アイリスが聞く。

「本当に効果があるかどうかはわからないけど、気持ちいいのは確かだな。俺の国では温泉の素みたいな薬剤が売られていて自宅のお風呂に入れるような商品まで出ているんだ。」

「へぇ・・面白そうね。」

「うん。温泉事業も一つの街を作るくらい発展している。それには近くに山があることが多いんだ。」

「氷竜国のお湯じゃだめなの?」

「あそこでもいいと思うけど、氷竜国は寒すぎて温泉には向かない。丁度雷竜国くらいの涼しさがいいと思ったんだ。」

「まぁ、私は経済の発展になればなんでもよいですわ!」
エリスが言う。

「うん。電気事業ほど大きいものじゃないけど、温泉も十分に経済に貢献できると思う。とにかくやってみてからだな。」

「楽しみですわ。観光客が雷竜国に来てくれるなんて。」

「氷竜国にはもうたくさん来てる。」
アイズが言う。

「ああ、結構スキーと温泉って合わせて楽しむ人が多いんだ。もしかしたら氷竜国でスキーを楽しんで雷竜国で温泉で疲れをいやす、みたいな連携が取れるかもしれない。氷竜国から雷竜国はどのくらいかかるんだ?」

「ドラゴンのスピードなら三十分ほどですわ。」

「じゃあ、十分連携は可能だな。お互いの良いところを活かしてますます環境客を呼び込めればいうことなしだ。」

「ユージ様って本当に名誉騎士ですの?」

「いや・・最近俺も疑問に思い始めてるんだ・・。なんかだんだん事業に方向が言ってるような気がしてきたからな・・」
と俺が言うと皆が笑った。

「それに、いざという時、事業を通じて雷竜国、氷竜国、魔国との関係が強化されれば国防にも役立つしな。」

「お任せくださいませ!ローム王国はもはや欠かせない同盟国ですもの。いざという時は雷竜国が助けて御覧にいれまますわ!」

「うん。氷竜国も助ける。」

「それに魔国の助けも期待できるしな。外交で孤立した国は敵に攻められやすいんだ。いざという時のために同盟国を作っておいた方がいい。」
俺は中国の春秋戦国時代を思い出していた。名将がいた国でさえも国が孤立すれば滅びるのだ。

俺達はそんなことを話しながら部屋に戻っていった。

・・・

翌日。
俺達は一足先にローム王国へ戻ることになった。

「ユージ殿。それでは電気事業の件、温泉の件、どうかよろしく頼む。」
雷竜王が言う。

「はい。お互いのためになることですから、」

俺達はそれぞれ、アイズ、エリスに乗り込み、ローム王国へ向かった。

――――――――

ローム王国に着くと王宮前がざわついていた。

「あの・・ご老公にお会いしたいのですが・・」

「おう、ユージ殿!いましばしお待ちくだされい!」
衛兵もどこがバタバタしている。

しばらくすると部屋に通された。

「ユージよ。良く戻ったな。して首尾はどうであった?」
信長様が迎えてくれた。

「はい。電気事業とそれに温泉の事業の話をしてまいりました。」

「ほう、温泉とな。お主は相変わらず面白いことを考えるのう。」

「はい。火山があり、人間に効能のあるお湯が出るのではないかと感じましたので。」

「ふむ。その話はのちに技術者に向かわせて調べさせよう。実は今はそれどころではないのじゃ。」

「は・・?と申しますと?」

「カーティス皇国が宣戦布告してきおった。」



「まさか・・このタイミングで?」

「そのまさかじゃ。既にお主らと入れ違いに氷竜国、雷竜国、魔国には援軍の使者を出しておる。」

「しかし・・停戦協定を結んでいたのでは?」

「ロームが発展していくのが気にくわなかったのであろうよ。」

「!」

「そこでお主らの力も借りたい。」

「はい。お役に立てることであれば・・」

「既にお主らは学生ながら立派な戦力じゃ。此度の戦では戦力の一つとなって戦ってもらうことになろう。」

「・・わかりました。氷竜族らの援軍を待ちますか?」

「うむ。援軍を待たずに打ち破れれば最高じゃが・・最悪援軍がくるまで持ちこたえられれば良い。」

「大丈夫。僕がロームを守る。」
アイズが臆せずに言う。

「おうおう、頼もしい言葉じゃな。お主は氷竜族の姫じゃったか?」

「僕はアイズ。」
「私は雷竜族の姫、エリスと申します。」
「お初にお目にかかります。アカネ・ローゼンデールと申します。」
「アイリス・ローム・ヴァレンティです。」

「ほうほう。お主たちがユージと共に戦ってきた仲間じゃな。期待しておるぞ。」

「「「はい!」」」

「そして・・カーティス皇国は今どういった状態なんですか?」

「奴らは既に国境沿いに布陣を敷いておる。こちらも急いで準備し、戦場に向かわねばなるまい。」

「籠城の策はありませんか?」

「奴らは砲兵を持っておる。守りの戦いでは不利となろう。まずひと当てして感触をたしかめるのじゃ。儂の好みは知っておろう?儂は常に国外に出て戦うことを望む。」

「は・・そういえばそうでした。」

「お主らにも帰ったばかりで悪いが急いで支度して戦場に向かって欲しい。」

「はい。わかりました。」

「此度の戦では援軍が到着するまで耐えるか、あるいは撃退できるかが肝となろう。奮戦せよ。儂は時間制限もあるので此度の戦いでは後方にて待機する。」

「はい。全力を尽くします。」

「そうそう、龍翔も呼んでおいた。龍翔、入るがよい。」
信長様の声で龍翔が入ってきた。

「ユージ、此度は我もお主と共に戦う。共に戦場をかけるのが楽しみだ。」

龍翔もいてくれるのか。これは頼もしいな。

「お主らには一部隊を率いて戦ってもらう。早速戦地に向かえ!」

「「「はい。かしこまりました!」」」

俺達はそれぞれ国境沿いへアイズ、エリスに乗って急いで向かった。

既にローム軍、カーティス軍とも展開を終えている。

「あれは・・?大砲・・大筒か?」
カーティス軍の中央に大きな鉄の筒が見える。
技術立国だとは聞いていたが、大砲まで用意しているとは。

俺達はローム王国の紋章がかかげられた陣営に案内された。
そこにはシンゲン王がすでに来て戦況を見つめていた。

「ただいま到着いたしました。ユージ・ミカヅチとその一行です。」

「おう、ユージか。良く来てくれた。早速だが戦場を案内したい。」
シンゲン王が幔幕の外に俺達を連れだした。

「見ての通り敵は約三万、こちらは約四万だ。あとは国の守備に残している。」

大勢の兵が雲霞のようにたたずんでいる。

「兵力ではこちらが優っているが敵には大筒を備えた部隊がいる。うかつに近づけば大筒の餌食となろう。」
シンゲン王が説明してくれる。

「わかりました。まずは敵の大筒の数などはわかりますか?」

「今回は敵も五千ほどの大筒を用意している。尋常ならざる数じゃ。こちらの鉄砲隊ではいささか分が悪いのう。」

五千の大筒か・・しかし・・弱点がないわけじゃない。

「これより軍議に入る。お主達も参加してくれ。」

「わかりました。」

俺たちはひと際大きな幔幕の中に入っていった。
そこには既に各将軍たちだろうか、軍人たちの顔が見える。

「ふん。こんな小僧共が頼りになるのか?まったくご老公も目が曇ったとしか思えんな!」
大柄の老人がそんなことを言っている。

周囲の将軍たちも概ね同意なのか反対意見を唱える者はいない。

「パットン将軍。口が過ぎるぞ。いやしくもここにいるユージはクラーケンなど様々な魔獣をしとめ、氷竜族の反乱を鎮圧し更には魔族をも救ったものだ。言葉を慎むがよい。」
シンゲン王がとりなしてくれた。

「それはたまたま周囲の助けがあったからでしょう?とにかく儂はこんな小僧に一部隊を任せるのは反対ですな!」

俺はある程度予想していたので比較的冷静に受け止めていた。龍翔も同様の様だ。しかし、アカネ、アイズ、エリスは怒りをこらえているのがわかる。アイリスがなだめているようだ。

「まぁ、若輩者ですがよろしくお願いいたします。皆さまの足を引っ張らないようにいたしますので。」

「ふん。自分の身のほどはわきまえておるようじゃな。」

「はは・・仲間の助けを借りて勲功を挙げてきたのは事実ですから。」

「ならばこの度もその仲間と一緒に震えて縮こまっているがよい。まったく学生にまで頼るとは・・ご老公も何をお考えなのか・・」
まだパットン将軍は不満げの様だ。

「さぁ、雑談はそれくらいにして、軍議を始める!」
シンゲン王の声で皆が席に着いた。

俺はひそかにコールを使っていた。
「コール・・竹中半兵衛・・」

そして軍議に参加する。

皆様々な意見が飛び交う中、やはりこのまま待ちの戦略で敵の出方を待とうという方向に向かいつつあった。

「少々お待ちください。僕に考えがあります。」
そして俺は自分の考えを披露した。

「何・・?そんなことが可能なのか・・?しかし・・うーむ・・」
各将軍が唸っている。

「何をバカな!そんな子供だましの手が通じるわけはなかろう!このパットンそのような策を認めるわけにはいかん!やはり子供じゃ!却下じゃ!却下!」

「しずまれ、パットン。」
シンゲン王が静かな声で黙らせる。

「して、ユージよ。その間の本陣の守りはなんとする?」

「はい。ここにいるアカネと氷竜のアイズで守りを固めれば十分かと。」

「ふむ・・そうか・・しかしいったん引くとなると・・追撃は振り切るのが困難じゃ。」

「そこは軍と時を合わせることが肝要になります。我々が攻め込む時期を見計らって反撃ください。」

「うむ!よかろう!援軍がくるまでの時間稼ぎともなろう。ユージの策を採用する!」
シンゲン王が決を下した。

「お・・お待ちくだされ!王よ!このような子供の策など・・」
パットン将軍が反対をしようとする。

「この際、子供か大人かは関係ない。良策と思ったから採用したまでだ。パットン。これ以上物申すなら後に軍法会議にかけることになるぞ。」

「く・・」

「ではユージ、龍翔、部隊を率いて敵に向かえ!」

「「はっ!」」

部隊へと向かう道すがら
「ユージよ、お主の策、中々のものだのう。我もひそかにコールを使ってみたが良しと出た。」

「ああ、今回コールした竹中半兵衛は戦国時代日本を統一した秀吉の二大軍師の一人なんだ。この策でいける可能性は高いと思う。」

「ふむ。よかろう。今回はお主の策にのっておこう。」
と龍翔は方天画戟を振って見せた。どうやら俺の渡した武器を気に入ってくれたようだ。

「私もやりますわ!」
エリスが闘争心をむき出しにする。

俺とエリス、龍翔達はそれぞれ隠密行動で敵の左右に向かった。敵からは感知できない距離をとって遠巻きに兵を配置した。俺は右側、龍翔は左側だ。

「サンダユウ、いるか?」

「はい。ここに。」

「敵の配置はわかるか?」

「敵は中央に砲兵隊、左右に歩兵隊騎馬隊を配置しています。中央奥に本陣です。」

よし、予想通りだ。

さて、始めるか。
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