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四日目 晩餐会と逃避行1
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日が傾き、西の空にはオレンジ色からピンク、そして淡い水色へとグラデーションが広がっている。聳える王城の尖塔が黒い影になり、人々が吸い込まれていく。
振り返れば、夜を抱えた紺碧の空がすぐ迫っていた。
「バーセル女史」
会場へ入るとすぐ、美しいドレスを身に纏った女性を連れた紳士に声を掛けられた。
「ブランディス卿、こんばんは」
膝を曲げ挨拶をすると、鷹揚に手を挙げて笑った。
「こんばんは。こちら、私の妻のマーガレットです」
「こんばんは、バーセル女史。とても素敵なドレスだわ!」
「ありがとうございます」
今夜は灰色がかった薄いペールブルーのドレスにした。
質のいいチュールを贅沢にたっぷりと使い、動くと後ろへ流れスカートの裾が美しく広がるよう計算し尽されている。
上衣はいたってシンプルに、ストレートカットのチューブトップにチュール一枚で仕立てたノースリーブのドレスを重ねている。
珍しい大小様々な真珠とダイヤが散りばめられたネックレスと、耳元にも細かな真珠とダイヤがブドウの房のようなピアスを選んだ。
「それも領地で生産されている生地とレース糸を使用しているの?」
「はい。ドレスのデザインはマダムオリビアでお願いしています」
「まあ! マダムオリビアのドレスなのね? 素敵、私もマダムのドレスは大好きなの!」
夫人の嬉しそうな声を聞いて、耳をそばだてていたご婦人方の目の色が変わった。ブランディスご夫妻は、事業を興し二人三脚で生地やレース、ウールなどの卸業を行っている。そんな夫人の身に纏うドレスは、社交界の中でも話題に上りやすい。
よかったわ、もっと褒めて!
「ありがとうございます」
ふふ、と微笑み夫人とドレスの話で盛り上がっていると、こほん、とブランディス卿が咳払いをした。
「マーガレット、ドレスの話をしたいのは分かりますが、今夜はそれが目的じゃないでしょう?」
眉尻を下げて夫人の手を宥めるように撫でると、夫人がはっと口元を手で覆った。
「そうだったわ。もっと沢山お話を聞きたいのだけれど、また別な日に改めて聞かせてくれるかしら」
「別な日?」
「すまない、バーセル女史。僕たちはね、なんて言うか、囮なんだよ」
「おとり?」
ブランディス卿は申し訳ない、と目を細めた。
(……ブランディス卿と会ったのは確か)
――マリウスの友人、だ。
「あの」
「うん、なんて言うか、僕は彼の気持ちがよく分かるからね。応援してるんだ。せめて、話だけでも聞いてやれないかな」
周囲を見渡し、ホールの警備にあたる騎士たちを確認する。
一人、背の高い騎士が遠くからこちらを凝視しているのを見つけた。多分、目が合ったように思う。
その瞬間、騎士の、金色の髪がふわりと揺れた。
「そ、それでは改めてご連絡いたします!」
ブランディス卿と夫人が何かを言ったけれど、その声に返事をせず私は慌ててその場から走り去った。
*
「アメリア!」
会場を抜け出すと背後から私を呼ぶ声がした。振り返るとマリウスがものすごい勢いで迫ってきている。その顔が怖い。
(どうして追ってくるの!?)
何かこのまま捕まるのが怖い。よくない気がする。
履いていた靴を脱ぎスカートを持ち上げ、マリウスに背を向けて私も走り出した。
私も脚には自信があるのよ! 田舎育ちを舐めないでよね!
「アメリア! 待ってください!」
「どうして追ってくるの!?」
「どうして逃げるんですか!」
「追われたら逃げるでしょう!?」
「それは悪者が言う台詞です!」
「何も悪いことはしていないわ!」
「益々悪者の台詞ですよ! 待ってください!」
「嫌よ!」
時折回廊ですれ違う騎士たちが笑いながら私たちを見てるけどどうして!?
絹の靴下をはいた状態では床が滑って走りにくい。
でもここで転んだら絶対に捕まるわ!
「朝目を覚ましたら貴女がいないから!」
「ちょ、ちょっと!? やめて、そんなこと大きな声で言わないで!」
「すぐに会いに行きたかったけど勤務で!」
「いいのよそれで!」
回廊を曲がり、向かいからやって来る人にぶつかりそうになりながら駆け抜ける。
驚いた顔の人々の視線が痛いけれどなんだかもう止まれない!
「朝起きて、隣に貴女がいなかった時の僕の気持ちが分かりますか!」
「やめてったら! マリウスの馬鹿!」
「貴女が好きだって言ったのに!」
「気の迷いよ! 貴方は若くて伯爵家の人で」
「そんなの関係ない! 貴女が好きなんだ!」
やめて、大声でそんなこと言わないで!
マリウスの声がすぐ後ろに迫って来て、後ろを振り返る余裕がない。
もうこうなったら庭に行くしかないわ! 木立と暗闇で見えにくいだろうから!
「アメリア! そんなにスカートを持ち上げないでください!」
「持ち上げないと走れないのよ!」
「だったら走らないで!」
マリウスの気配をすぐ後ろに感じながら、回廊の右手に広がる庭へ飛び出した。
「アメリア!」
芝生の上を走り、庭の奥へ奥へと向かう。この先に何があるのかは知らない。
ていうか、どうして私こんなに必死に逃げてるんだっけ!?
スカートの裾を抱えたまま垣根の間をすり抜け、木々の向こうへ抜けようとすると、ドレスが垣根に引っかかりぐっと引っ張られる感覚がした。
「……あっ!」
視界が大きく揺れ、身体が前に倒れる。
スカートの部分を抱えたままで手が前に出せない。地面に倒れ込む衝撃に備え、ぎゅうっと目を瞑ると、倒れ込んだ先は固く、柔らかく、森のような香り。
逞しい腕が私を強く抱き締め、衝撃はほとんどなかった。
振り返れば、夜を抱えた紺碧の空がすぐ迫っていた。
「バーセル女史」
会場へ入るとすぐ、美しいドレスを身に纏った女性を連れた紳士に声を掛けられた。
「ブランディス卿、こんばんは」
膝を曲げ挨拶をすると、鷹揚に手を挙げて笑った。
「こんばんは。こちら、私の妻のマーガレットです」
「こんばんは、バーセル女史。とても素敵なドレスだわ!」
「ありがとうございます」
今夜は灰色がかった薄いペールブルーのドレスにした。
質のいいチュールを贅沢にたっぷりと使い、動くと後ろへ流れスカートの裾が美しく広がるよう計算し尽されている。
上衣はいたってシンプルに、ストレートカットのチューブトップにチュール一枚で仕立てたノースリーブのドレスを重ねている。
珍しい大小様々な真珠とダイヤが散りばめられたネックレスと、耳元にも細かな真珠とダイヤがブドウの房のようなピアスを選んだ。
「それも領地で生産されている生地とレース糸を使用しているの?」
「はい。ドレスのデザインはマダムオリビアでお願いしています」
「まあ! マダムオリビアのドレスなのね? 素敵、私もマダムのドレスは大好きなの!」
夫人の嬉しそうな声を聞いて、耳をそばだてていたご婦人方の目の色が変わった。ブランディスご夫妻は、事業を興し二人三脚で生地やレース、ウールなどの卸業を行っている。そんな夫人の身に纏うドレスは、社交界の中でも話題に上りやすい。
よかったわ、もっと褒めて!
「ありがとうございます」
ふふ、と微笑み夫人とドレスの話で盛り上がっていると、こほん、とブランディス卿が咳払いをした。
「マーガレット、ドレスの話をしたいのは分かりますが、今夜はそれが目的じゃないでしょう?」
眉尻を下げて夫人の手を宥めるように撫でると、夫人がはっと口元を手で覆った。
「そうだったわ。もっと沢山お話を聞きたいのだけれど、また別な日に改めて聞かせてくれるかしら」
「別な日?」
「すまない、バーセル女史。僕たちはね、なんて言うか、囮なんだよ」
「おとり?」
ブランディス卿は申し訳ない、と目を細めた。
(……ブランディス卿と会ったのは確か)
――マリウスの友人、だ。
「あの」
「うん、なんて言うか、僕は彼の気持ちがよく分かるからね。応援してるんだ。せめて、話だけでも聞いてやれないかな」
周囲を見渡し、ホールの警備にあたる騎士たちを確認する。
一人、背の高い騎士が遠くからこちらを凝視しているのを見つけた。多分、目が合ったように思う。
その瞬間、騎士の、金色の髪がふわりと揺れた。
「そ、それでは改めてご連絡いたします!」
ブランディス卿と夫人が何かを言ったけれど、その声に返事をせず私は慌ててその場から走り去った。
*
「アメリア!」
会場を抜け出すと背後から私を呼ぶ声がした。振り返るとマリウスがものすごい勢いで迫ってきている。その顔が怖い。
(どうして追ってくるの!?)
何かこのまま捕まるのが怖い。よくない気がする。
履いていた靴を脱ぎスカートを持ち上げ、マリウスに背を向けて私も走り出した。
私も脚には自信があるのよ! 田舎育ちを舐めないでよね!
「アメリア! 待ってください!」
「どうして追ってくるの!?」
「どうして逃げるんですか!」
「追われたら逃げるでしょう!?」
「それは悪者が言う台詞です!」
「何も悪いことはしていないわ!」
「益々悪者の台詞ですよ! 待ってください!」
「嫌よ!」
時折回廊ですれ違う騎士たちが笑いながら私たちを見てるけどどうして!?
絹の靴下をはいた状態では床が滑って走りにくい。
でもここで転んだら絶対に捕まるわ!
「朝目を覚ましたら貴女がいないから!」
「ちょ、ちょっと!? やめて、そんなこと大きな声で言わないで!」
「すぐに会いに行きたかったけど勤務で!」
「いいのよそれで!」
回廊を曲がり、向かいからやって来る人にぶつかりそうになりながら駆け抜ける。
驚いた顔の人々の視線が痛いけれどなんだかもう止まれない!
「朝起きて、隣に貴女がいなかった時の僕の気持ちが分かりますか!」
「やめてったら! マリウスの馬鹿!」
「貴女が好きだって言ったのに!」
「気の迷いよ! 貴方は若くて伯爵家の人で」
「そんなの関係ない! 貴女が好きなんだ!」
やめて、大声でそんなこと言わないで!
マリウスの声がすぐ後ろに迫って来て、後ろを振り返る余裕がない。
もうこうなったら庭に行くしかないわ! 木立と暗闇で見えにくいだろうから!
「アメリア! そんなにスカートを持ち上げないでください!」
「持ち上げないと走れないのよ!」
「だったら走らないで!」
マリウスの気配をすぐ後ろに感じながら、回廊の右手に広がる庭へ飛び出した。
「アメリア!」
芝生の上を走り、庭の奥へ奥へと向かう。この先に何があるのかは知らない。
ていうか、どうして私こんなに必死に逃げてるんだっけ!?
スカートの裾を抱えたまま垣根の間をすり抜け、木々の向こうへ抜けようとすると、ドレスが垣根に引っかかりぐっと引っ張られる感覚がした。
「……あっ!」
視界が大きく揺れ、身体が前に倒れる。
スカートの部分を抱えたままで手が前に出せない。地面に倒れ込む衝撃に備え、ぎゅうっと目を瞑ると、倒れ込んだ先は固く、柔らかく、森のような香り。
逞しい腕が私を強く抱き締め、衝撃はほとんどなかった。
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