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何者?。
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「乗り合いにしろ商人とかにしても馬車が襲われた事例は上がってませんねえ」
「お嬢ちゃんどっから来たのかな」
「・・・・・」
「これでしょ。聞いても答えたてくれないんですよ」
「身なりは普通ね、さ迷った形跡は無さそうよね」
「せめて御両親のお名前とか、孤児なら孤児院の名前とか、町の名前でも分かれば対処のしようが有るんですけど」
「おじちゃん牙猫出して」
「わっ!、何を、こんな所で言うんじゃ無い」
「「「「・・・・・」」」」
今のでギルド職員の疑いの眼が俺に向かった。
「お二人さんちょっと上へ来て下さい」
何か尋問されそうだな。
支部長の部屋かよ。
「お入り下さい」
ん?誰もいない。
「そこのソファーにお座り下さい」
硬めで質素だが客用のソファーに俺とブエナは座った。
「あなたお名前は」
「俺はパショットです。この子はブエナって名乗ってました」
「ギルドカード見せて貰って良いですか」
「あっはいどうぞ」
手渡したカードを職員は自らのスキルで鑑定した様だ。
「失礼しました。パショットさんですね。取り立てて問題は無いようです」
有ってたまるか。
「此村へは?」
「この子の身元の確認です」
「成る程。少し経緯をお話して頂いても」
つらつらと事の経緯を話し終えると。
「そうですか、・・・少しお待ちを。彼方の村へ確認を致します」
そう言うと鳥の召喚獣を飛ばした。
「召喚獣ですか?」
「ええ、連絡に便利でして」
「手紙は付いて無かったですが」
「念話ですよ」
「はあ凄いですね」
「昔は私も一端の冒険者でしたから。結婚出産を機にギルド職員になりました。一応ここの支部長です」
「あっ・・・」
一時間くらい待たされて。
「パショットさん。どうやら向こうの村にもブエナちゃんらしき少女はいないですね。名前も年格好も」
「そうですか、何処から来たのかな?」
「ねえブエナちゃんお姉さんに話してくれないかなあ。何処から来たの?」
「お姉ちゃんジャンポケって町知ってる」
「ジャンポケぇー!」
「あら御存知なんですか」
「この大陸の北西の端で海に面したアエロリット国の町ですよ。僕もまだ行った事無い。で、何でその人だけお姉ちゃんなんだ」
支部長にキッと睨まれた。
俺の方が遥かに若いんだけど。
「どうしてそんな遠くから来たの?」
「鳥さんに乗せて貰ったの」
「「はあ~!?」」
「あなたもしかしてテイマーなの」
「・・・それでサーベルパンサー見ても動じなかったのか」
「ん、今何を」
「いや何でもありません」
「サーベルパンサーが何も無いわけないでしょう」
「聞こえとんのかい」
「出しなさい」
「へっ?」
「だからサーベルパンサー」
「ここで?」
「そっ」
「いいの」
「わーい牙猫ちゃんくるの~」
「・・・・・」
「出しなさい」
「わーいわーい」
「キュウ~ン」ゴロゴロゴロ。
「何で支部長までモフッてるんですか」
「だって厳つ可愛いんですもの」
「・・・そんなジャンルが有ったのか」
「まさか牙猫・・・いやサーベルパンサーがそんなに人気有るとは知りませんでした」
「魔物の中でも優しくて人によく馴れる事は古くから知られてますよ。ただ見た目と強さから人は直ぐ攻撃しちゃうから、逃げるんですよ」
「ああそう言えばそうかな」
「牙猫かあ、それいいねブエナちゃん」
「コホン、それでブエナちゃんを乗せた鳥は何処へ?」
「ジャンポケに帰っちゃった」
「「・・・・・それはまた」」
「お手紙出しとくからジャンポケの住所教えて欲しいな」
「うん、あのね」
・・・・・・・「成る程。ちょっと待ってて手紙の手配して来るから」
「おじちゃんワンコ」
「あっああ」
支部長さんが振り返る。
「手紙!」
「ああそうだったな」
「いやワンコで振り返えらないで下さい」
次いでだから白狼(ワンコ)も出したよ。
「は、白狼」
「この子も可愛いでしょ」
「あなた何匹持ってんの?」
「今は未だ七匹かな」
「まっ未だって!・・・それであと五匹はどんなのが、ゴクッ」
生唾飲み込んだよこの人。
「はっ早く言いなさい」
ありゃあ、フェチか。
「ワイバーンにミニボアとスイビョウそれから沼蛇んでホワイトバード」
「マジですか。沼蛇とワイバーンってティム出来たんですね。あとスイビョウは・・・見せて欲しい・・・かな」
「絶対に公表しないで下さいよ。狙われますから」
「分かってるわ大変な希少種だもの」
「スイビョウ召喚」
「ワー」ちょこちょこ。
中型犬くらいの翡翠色の猫が現れる。
早速撫で回すビスタに、スイビョウはお腹を見せて喜んでいる。
「大したテイマーさんだ」
「気難しいスイビョウが文字通り借りてきた猫ね」
「えっティム出来ないの」
新たに分かった驚愕の事実。
ブエナちゃんはティムが出来ない。
「何でかしら?。幼いから?」
「いやいや、スイビョウまで手懐ける素質の持ち主だよ。何か訳が有るのかな。でもだから大鳥が帰ったんだね」
「それって・・・」
「うん、親御さんの召喚獣だろうね。この子だから召喚獣の契約が切れてもいるのだろう。再契約出来れば置いて行かれる事は無いと思う」
「命令系統があやふやなのね。ブエナちゃんどちらかの親御さんは健在」
「うん、お母さんはいるよ」
「お父さんテイマーだったの?」
「うんそうだよ、ランクル・・・大きな鳥さんは父さんの鳥だよ」
「凄いね、普通は召喚者以外の人は乗せないものなんだよ」
「それって待ってるのかな」
「そうだろうね召喚契約して欲しいんだよ」
「それほどビスタちゃんの素質は凄いわけね」
「召喚獣に関しては僕以上だろ」
「えっ・・・・・」
「・・・どうしました?」
「いや、あなた規格外・・・なのよ」
「お嬢ちゃんどっから来たのかな」
「・・・・・」
「これでしょ。聞いても答えたてくれないんですよ」
「身なりは普通ね、さ迷った形跡は無さそうよね」
「せめて御両親のお名前とか、孤児なら孤児院の名前とか、町の名前でも分かれば対処のしようが有るんですけど」
「おじちゃん牙猫出して」
「わっ!、何を、こんな所で言うんじゃ無い」
「「「「・・・・・」」」」
今のでギルド職員の疑いの眼が俺に向かった。
「お二人さんちょっと上へ来て下さい」
何か尋問されそうだな。
支部長の部屋かよ。
「お入り下さい」
ん?誰もいない。
「そこのソファーにお座り下さい」
硬めで質素だが客用のソファーに俺とブエナは座った。
「あなたお名前は」
「俺はパショットです。この子はブエナって名乗ってました」
「ギルドカード見せて貰って良いですか」
「あっはいどうぞ」
手渡したカードを職員は自らのスキルで鑑定した様だ。
「失礼しました。パショットさんですね。取り立てて問題は無いようです」
有ってたまるか。
「此村へは?」
「この子の身元の確認です」
「成る程。少し経緯をお話して頂いても」
つらつらと事の経緯を話し終えると。
「そうですか、・・・少しお待ちを。彼方の村へ確認を致します」
そう言うと鳥の召喚獣を飛ばした。
「召喚獣ですか?」
「ええ、連絡に便利でして」
「手紙は付いて無かったですが」
「念話ですよ」
「はあ凄いですね」
「昔は私も一端の冒険者でしたから。結婚出産を機にギルド職員になりました。一応ここの支部長です」
「あっ・・・」
一時間くらい待たされて。
「パショットさん。どうやら向こうの村にもブエナちゃんらしき少女はいないですね。名前も年格好も」
「そうですか、何処から来たのかな?」
「ねえブエナちゃんお姉さんに話してくれないかなあ。何処から来たの?」
「お姉ちゃんジャンポケって町知ってる」
「ジャンポケぇー!」
「あら御存知なんですか」
「この大陸の北西の端で海に面したアエロリット国の町ですよ。僕もまだ行った事無い。で、何でその人だけお姉ちゃんなんだ」
支部長にキッと睨まれた。
俺の方が遥かに若いんだけど。
「どうしてそんな遠くから来たの?」
「鳥さんに乗せて貰ったの」
「「はあ~!?」」
「あなたもしかしてテイマーなの」
「・・・それでサーベルパンサー見ても動じなかったのか」
「ん、今何を」
「いや何でもありません」
「サーベルパンサーが何も無いわけないでしょう」
「聞こえとんのかい」
「出しなさい」
「へっ?」
「だからサーベルパンサー」
「ここで?」
「そっ」
「いいの」
「わーい牙猫ちゃんくるの~」
「・・・・・」
「出しなさい」
「わーいわーい」
「キュウ~ン」ゴロゴロゴロ。
「何で支部長までモフッてるんですか」
「だって厳つ可愛いんですもの」
「・・・そんなジャンルが有ったのか」
「まさか牙猫・・・いやサーベルパンサーがそんなに人気有るとは知りませんでした」
「魔物の中でも優しくて人によく馴れる事は古くから知られてますよ。ただ見た目と強さから人は直ぐ攻撃しちゃうから、逃げるんですよ」
「ああそう言えばそうかな」
「牙猫かあ、それいいねブエナちゃん」
「コホン、それでブエナちゃんを乗せた鳥は何処へ?」
「ジャンポケに帰っちゃった」
「「・・・・・それはまた」」
「お手紙出しとくからジャンポケの住所教えて欲しいな」
「うん、あのね」
・・・・・・・「成る程。ちょっと待ってて手紙の手配して来るから」
「おじちゃんワンコ」
「あっああ」
支部長さんが振り返る。
「手紙!」
「ああそうだったな」
「いやワンコで振り返えらないで下さい」
次いでだから白狼(ワンコ)も出したよ。
「は、白狼」
「この子も可愛いでしょ」
「あなた何匹持ってんの?」
「今は未だ七匹かな」
「まっ未だって!・・・それであと五匹はどんなのが、ゴクッ」
生唾飲み込んだよこの人。
「はっ早く言いなさい」
ありゃあ、フェチか。
「ワイバーンにミニボアとスイビョウそれから沼蛇んでホワイトバード」
「マジですか。沼蛇とワイバーンってティム出来たんですね。あとスイビョウは・・・見せて欲しい・・・かな」
「絶対に公表しないで下さいよ。狙われますから」
「分かってるわ大変な希少種だもの」
「スイビョウ召喚」
「ワー」ちょこちょこ。
中型犬くらいの翡翠色の猫が現れる。
早速撫で回すビスタに、スイビョウはお腹を見せて喜んでいる。
「大したテイマーさんだ」
「気難しいスイビョウが文字通り借りてきた猫ね」
「えっティム出来ないの」
新たに分かった驚愕の事実。
ブエナちゃんはティムが出来ない。
「何でかしら?。幼いから?」
「いやいや、スイビョウまで手懐ける素質の持ち主だよ。何か訳が有るのかな。でもだから大鳥が帰ったんだね」
「それって・・・」
「うん、親御さんの召喚獣だろうね。この子だから召喚獣の契約が切れてもいるのだろう。再契約出来れば置いて行かれる事は無いと思う」
「命令系統があやふやなのね。ブエナちゃんどちらかの親御さんは健在」
「うん、お母さんはいるよ」
「お父さんテイマーだったの?」
「うんそうだよ、ランクル・・・大きな鳥さんは父さんの鳥だよ」
「凄いね、普通は召喚者以外の人は乗せないものなんだよ」
「それって待ってるのかな」
「そうだろうね召喚契約して欲しいんだよ」
「それほどビスタちゃんの素質は凄いわけね」
「召喚獣に関しては僕以上だろ」
「えっ・・・・・」
「・・・どうしました?」
「いや、あなた規格外・・・なのよ」
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