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第75話 誰がババアだこのヤロー。
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牧場で色々買った後ニューラへ豚さん車を走らせていたら。
キイィー!。
「わっ!、どうしたのデージー。ライル抱いてるから気を付けてちょうだい」
「悲鳴が聞こえた」
「えっ悲鳴?」
「あっちから」
そう言うとデージーは車を降りて森の中に入って行く。
「索敵しても魔物はいないわよ」
「ん~、人だから魔力は隠蔽してる」
んっ、・・・人用に索敵してみる。
「消えかけの気配が一つ有るわね」
「間に合わないね」
「駆けつけても無理ね」
「取り敢えず生きてる人助けようお母さん」
「そうね行くわよ」
「素直に俺のもんに成りゃあこんな事せずに済んだんだよ」
「この外道が」
「やかましい爺!、死ねやファイヤー」
ボンッ!。
「おわっ!、なっなんだ」
「剣を向けてファイヤーとは、魔剣かしらそれ」
「なんだあ、このババア」
「・・・誰がババアじゃ、誰がババアじゃ、誰がババアじゃ、誰が」
「お母さん!!、もう気絶してるから」
「あっ・・・」
「「「・・・」ひっ」たっ助けて」
「あんた等、人一人殺してるから覚悟しなさいよね」
ドッ・ドッ・ドッ。
豚さん車の後ろにリヤカーを着けて4人を縛って乗せている。
後ろから悲鳴がきこえるが、無視して走る
「ニューラに逃げて来たけど追って来たわけね。とんだストーカーね」
「金持ちのボンボンだから、何でも金でカタが着くと思ってんのね。屑だわ」
親が大商人でこの娘はそのボンボンに目を付けられたらしい。
ニューラでしばらく隠れて暮らしてたけど見っかって追われたみたい。
彼女も商人の娘で、爺さんは使用人で殺された男の人はその孫とか。
私達は事の顛末をアルフレッド様に報告した。
アルフレッド様は直ぐ様国に報告して大商人は逮捕された。
貴族達に根回ししたようだが、アルフレッド様と私の名前が出たので、流石に擁護など出来なかった様だ。
襲った4人は処刑。
大商人は家財没収。
一族は国外追放。
娘さんとお爺さんは孫の遺骨を持って地元へ帰った。
「全く何時の世も変わんないわね」
「人の欲は尽きないからね」
「しかし殺された男の人は災難だな」
「あなたそうなのよ、彼女は彼に少し気が有ったみたい」
「そうか世の中上手くいかんもんだな。話し違うがデージー、お前何時からそんなに剣術の腕が上がったんだ」
「う~ん・・・7歳ぐらいかな」
「何でか解るか?」
「家の裏で木剣見つけて振ってたらそうなった」
「それスキルよね」
「スキルだな」
「・・・」
「「無かったよな」今も無いわよね」
そう鑑定しても彼女には剣術のスキルは無い。
「デージーもう一回詳しく白紙スキル見せて貰っていい」
「うんいいよ」
私は隅々迄その白い画面を見る。
「・・・・・・」
「どうしたレイナ?」
「ちっと待って」
「・・・・・・」
「お母さんどうしたの?」
「う~ん、何かスジみたいな汚れが隅に・・・」
「汚れ?、なんだそれ」
「えっと拡大っと・・・」
「どうかしたのお母さん」
「デージーあなた何かこの白紙に落書きしなかった」
「えっ、・・・・・・あっ」
「何か書いたのか?」
「お父さんに昔剣術指南受けた時、(極み剣術指南)って書いた」
「これホワイトボードだわね。しかもスキル付与の」
「「えっ!?」はあ?」
「レイナあれか自分で剣術指南役程のスキルを自分で付けたって言うのか」
「そう言う事に成るわね」
「白紙って司祭が言ったけど」
「多分司祭様も自分で書けるなんて思いもしなかったでしょうね。創造魔法に匹敵するホワイトボードスキルね」
「報告した方が良いよな」
「逆にしないと不味いわね」
「え~」
「「え~っじゃ無いわよ」無いぞ」
私達は今、人気の無いニューラの郊外に来ている。
「それじゃ検証するぞ」
「デージーホワイトボードに好きな魔法を書いて使ってみて」
「解った」
娘は目を閉じて頭の中でホワイトボードに何か書いている様だ。
私のおんぶしているライルは寝ている。
「出来たよ~」
「じゃああの岩に撃ってみろ」
「アイスニードル」
カン、キン、コッコンツ。
「デージー、何て書いたの?」
「ん~、氷魔法全般」
「「どれどれ」」
私とノマシは鑑定した。
「「・・・デージー・・・、何でこんなに小さく書いたんだ」書くの?」
「だって恥ずかしいじゃん」
「これ無限に色んな魔法習得出来るだろ」
「でも大きく書いたらどうなるのかしら」
「デージー少し大きく書いてみてくれないか」
「解った」
「森が開墾されちゃったわね」
「森林伐採だね」
「もっと大きく書いたら・・・」
「「止めろ!」止めなさい!」
私達はニューラに帰ってアルフレッド様にデージーのスキルを話した。
「そっそうか、ホワイトボード・・・」
「書けばそれがスキルに成ります」
「大きく書くと威力が桁違いに成るよ」
「デージーよ」
「うん何」
「程程に頼む」
「取り敢えずそうするよおじちゃん」
「「あっ」ガクッ」
「・・・こりゃ大物じゃわい」
あれから娘は旅をしている。
山家だった私は強く言えず夫に怒られたけど、血は争えんなと妙な納得をされた。
今の娘はキィとかドラゴン並みの魔法使いかも知れない。
この前密かにキュプロプスを倒したと言われたし、国を一つ飛び越えて3日で帰って来たとか言うし、昨日なんか一週間ぶりに帰ったら、海の向こうの大陸に行って来た話をした。
スープを飲んでたノマシが吹き出したよ。
徐に娘はその時リバイアサンを出して見せてた。
いや駄目だから、これ狩っちゃ駄目なやつだから。
いちおう事代主に当たるから。
裏庭にでっかいリュウグウノツカイが鎮座してた。
「それ食ったら旨いぞ」
「「いやいやいや」」
焼いて食べてみた。
成る程旨かった。
キイィー!。
「わっ!、どうしたのデージー。ライル抱いてるから気を付けてちょうだい」
「悲鳴が聞こえた」
「えっ悲鳴?」
「あっちから」
そう言うとデージーは車を降りて森の中に入って行く。
「索敵しても魔物はいないわよ」
「ん~、人だから魔力は隠蔽してる」
んっ、・・・人用に索敵してみる。
「消えかけの気配が一つ有るわね」
「間に合わないね」
「駆けつけても無理ね」
「取り敢えず生きてる人助けようお母さん」
「そうね行くわよ」
「素直に俺のもんに成りゃあこんな事せずに済んだんだよ」
「この外道が」
「やかましい爺!、死ねやファイヤー」
ボンッ!。
「おわっ!、なっなんだ」
「剣を向けてファイヤーとは、魔剣かしらそれ」
「なんだあ、このババア」
「・・・誰がババアじゃ、誰がババアじゃ、誰がババアじゃ、誰が」
「お母さん!!、もう気絶してるから」
「あっ・・・」
「「「・・・」ひっ」たっ助けて」
「あんた等、人一人殺してるから覚悟しなさいよね」
ドッ・ドッ・ドッ。
豚さん車の後ろにリヤカーを着けて4人を縛って乗せている。
後ろから悲鳴がきこえるが、無視して走る
「ニューラに逃げて来たけど追って来たわけね。とんだストーカーね」
「金持ちのボンボンだから、何でも金でカタが着くと思ってんのね。屑だわ」
親が大商人でこの娘はそのボンボンに目を付けられたらしい。
ニューラでしばらく隠れて暮らしてたけど見っかって追われたみたい。
彼女も商人の娘で、爺さんは使用人で殺された男の人はその孫とか。
私達は事の顛末をアルフレッド様に報告した。
アルフレッド様は直ぐ様国に報告して大商人は逮捕された。
貴族達に根回ししたようだが、アルフレッド様と私の名前が出たので、流石に擁護など出来なかった様だ。
襲った4人は処刑。
大商人は家財没収。
一族は国外追放。
娘さんとお爺さんは孫の遺骨を持って地元へ帰った。
「全く何時の世も変わんないわね」
「人の欲は尽きないからね」
「しかし殺された男の人は災難だな」
「あなたそうなのよ、彼女は彼に少し気が有ったみたい」
「そうか世の中上手くいかんもんだな。話し違うがデージー、お前何時からそんなに剣術の腕が上がったんだ」
「う~ん・・・7歳ぐらいかな」
「何でか解るか?」
「家の裏で木剣見つけて振ってたらそうなった」
「それスキルよね」
「スキルだな」
「・・・」
「「無かったよな」今も無いわよね」
そう鑑定しても彼女には剣術のスキルは無い。
「デージーもう一回詳しく白紙スキル見せて貰っていい」
「うんいいよ」
私は隅々迄その白い画面を見る。
「・・・・・・」
「どうしたレイナ?」
「ちっと待って」
「・・・・・・」
「お母さんどうしたの?」
「う~ん、何かスジみたいな汚れが隅に・・・」
「汚れ?、なんだそれ」
「えっと拡大っと・・・」
「どうかしたのお母さん」
「デージーあなた何かこの白紙に落書きしなかった」
「えっ、・・・・・・あっ」
「何か書いたのか?」
「お父さんに昔剣術指南受けた時、(極み剣術指南)って書いた」
「これホワイトボードだわね。しかもスキル付与の」
「「えっ!?」はあ?」
「レイナあれか自分で剣術指南役程のスキルを自分で付けたって言うのか」
「そう言う事に成るわね」
「白紙って司祭が言ったけど」
「多分司祭様も自分で書けるなんて思いもしなかったでしょうね。創造魔法に匹敵するホワイトボードスキルね」
「報告した方が良いよな」
「逆にしないと不味いわね」
「え~」
「「え~っじゃ無いわよ」無いぞ」
私達は今、人気の無いニューラの郊外に来ている。
「それじゃ検証するぞ」
「デージーホワイトボードに好きな魔法を書いて使ってみて」
「解った」
娘は目を閉じて頭の中でホワイトボードに何か書いている様だ。
私のおんぶしているライルは寝ている。
「出来たよ~」
「じゃああの岩に撃ってみろ」
「アイスニードル」
カン、キン、コッコンツ。
「デージー、何て書いたの?」
「ん~、氷魔法全般」
「「どれどれ」」
私とノマシは鑑定した。
「「・・・デージー・・・、何でこんなに小さく書いたんだ」書くの?」
「だって恥ずかしいじゃん」
「これ無限に色んな魔法習得出来るだろ」
「でも大きく書いたらどうなるのかしら」
「デージー少し大きく書いてみてくれないか」
「解った」
「森が開墾されちゃったわね」
「森林伐採だね」
「もっと大きく書いたら・・・」
「「止めろ!」止めなさい!」
私達はニューラに帰ってアルフレッド様にデージーのスキルを話した。
「そっそうか、ホワイトボード・・・」
「書けばそれがスキルに成ります」
「大きく書くと威力が桁違いに成るよ」
「デージーよ」
「うん何」
「程程に頼む」
「取り敢えずそうするよおじちゃん」
「「あっ」ガクッ」
「・・・こりゃ大物じゃわい」
あれから娘は旅をしている。
山家だった私は強く言えず夫に怒られたけど、血は争えんなと妙な納得をされた。
今の娘はキィとかドラゴン並みの魔法使いかも知れない。
この前密かにキュプロプスを倒したと言われたし、国を一つ飛び越えて3日で帰って来たとか言うし、昨日なんか一週間ぶりに帰ったら、海の向こうの大陸に行って来た話をした。
スープを飲んでたノマシが吹き出したよ。
徐に娘はその時リバイアサンを出して見せてた。
いや駄目だから、これ狩っちゃ駄目なやつだから。
いちおう事代主に当たるから。
裏庭にでっかいリュウグウノツカイが鎮座してた。
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