必殺技を作りたい!! 戦隊ヒーローの必殺技好きの少年は異世界に転移して必殺技を創作ついでに世界を救う

未来

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「1章」戦隊ヒーロー異世界へ転移する。技の練習台として王族の無敵の金鎧の破壊を目標に決める。

5手目 異世界のヒーローVS馬鹿王子の一団 ①必殺「時間差浣腸アース」

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  天井が開いた洞窟にて。

 ドラゴンを治療し終えた叶達の前に武装した一団が現れた。

「んぁ? フォレス、大丈夫か!?」

 ドフゴンの口から解放された叶が金色の鎧を着た男に倒されたのを見て叶が心配した。

「へっへへ!! そのドラゴンを俺に渡しな、平民!! 俺はなぁ、ナリア王国のブラサーだ!! 分かったらさっさと消えろ!!」

 金ピカの正体はこの森からだいぶ離れた王都ナリアの第三王子ブラサーだった。

 そしてその取り巻きや金で雇った傭兵たちは、王族につけばなんでも思う道理になると甘い汁を吸い続けた集団で国民やギルド員から嫌われていた。

 一部、騎士や魔法使いの正式な部隊もいるが彼らは「わがままな王子の護衛」で内心嫌がっていた。

 王族を前にすれば普通の者は大人しく引き下がるだろうが、今ドラゴンの傍にいる叶は数時間前にこの世界に迷いこんだ者であり、ブラサーが偉い人間なのは何となく感じてはいるが。

「はぁ? なんで? このドラゴンは誰のものじゃねぇし。フォレスの友達をなんで渡す必要があんだよ」

 ブラサーたちにきっぱり告げた。
 
 内心では「ドラゴンとの連携技をしてみたいから、こんなやつらに渡せるか」と強く思っていた。

 しかしブラサーとフォレス。そして叶に魔力を与えられ元気になったドラゴンはそんな叶の内心など知らない。

「て、てめl!! もういい、そいつをぶっ殺せ!! ドラゴンは絶対に無傷で手に入れろ、俺の物になるんだからなぁ!!」

 ブラサーの命令を聞いて取り巻きの騎士や傭兵たちが武器を取る。叶に向け「王子に逆らうなんて馬鹿貴な奴だ」「悪く思うなよ」と言い包囲する。

「か、カナエさん…うぁ!!」

 倒れてたフォレスが人質に取られる。動くなよ、と脅されるが叶が唱えた。

「アース!!」

  だが、何も起こらない。

「くっははは!! どうした? びびって、魔法も使えないのか? 」

 魔法の不発にブラサーが嗤いフォレスは涙目で叶を見つめた。

 ドラゴンを助けるために魔力を膨大に注いでいたのだから、もう叶には魔力が残っていないはず。

(もう魔力が残ってないんだ…ごめんなさい、僕に力がないから、カナエさんに迷惑をかけちゃった…)

 魔力が残っておらず人質もおり叶は絶対絶命だった。

 一団が馬鹿にした笑いをするが、彼らの足元にある大地が盛り上がった。

 ボコッ!! グザッ!!
 
  岩と土の固い物が勢いよく盛り上がり騎士や傭兵たちの下半身を守っている鎧を貫通して肛門に突き刺さった。

「ぎゃぁぁぁ!! し、尻がぁ!! 尻がぁぁぁ!!」

 油断して叶に近づいていた数人が激痛に尻を抑えながら地面を転がる。

「必殺!! 時間差浣腸アース!! フォレス!! こっちにこい!!」

「う、うあぁ!! か、カナエさん!!」

 浣腸を受けフォレスをつかんでいた男が激痛に転がり、フォレスは解放されて慌てて叶の元に走る。
 
「くそぉ!! やろう、ふざけた真似しやがって!! おい、こっちも魔法だ!! 後、弓で串刺しにしてやれぇ!!」

 ふざけた抵抗をする叶に怒りを露わにしてブラサーがカンチョウを受けていない騎士や傭兵に命令した。

 逃げるフォレスと叶に向け弓矢や魔法を放つ。だが、突如起きた突風にかきより吹き飛んだ。

「おまえ…一緒に戦ってくれるのか?」

「グガァ!!」

 突風の正体はドラゴンの強力な羽ばたきだった。

 膨大な魔力をもらい元気になってドラゴンは叶の質問に答えるように首を軽く立てに振り軽くうなった。

「ホワイトドラゴンが、人間に心を許してる…叶さん。あなた一体何者ですか? それに、王族を敵に回してまで…どうして僕たちを助けてくれるんですか?」
 
 邪な人間には決して心を開かないはずのホワイトドラゴンと叶を見つめてつぶやいたフォレス。

 そんなフォレスに叶は。

「相手が誰だろうが関係ねぇ! ただ、俺はやりたいようにやる、ヒーローなだけだ!!」

 叶が叫ぶ。

 だが、その言葉には「俺がドラゴンとの必殺技をしたいだけさ」が抜けていたのだが、ホワイトドラゴンは叶を信じ隣に立つのであった。


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