必殺技を作りたい!! 戦隊ヒーローの必殺技好きの少年は異世界に転移して必殺技を創作ついでに世界を救う

未来

文字の大きさ
4 / 11
「1章」戦隊ヒーロー異世界へ転移する。技の練習台として王族の無敵の金鎧の破壊を目標に決める。

4手目 ヒーローは魔力を知りドラゴンを救う

しおりを挟む
 異世界に飛ばされて数時間後。

 叶は熊の魔物から助けた少年をおんぶして、森の奥にある洞窟にたどりついた。

(たくっ…変な穴に吸い込まれるわ、熊の体液でベトベトになるわ、挙句の果てに異世界だとぉ? 俺はさっさと必殺技を作りてぇのになぁ!!)

 洞窟につく途中で少年からここはどこだ? メルベータどもはどこだ? と質問したが少年は「え? 知らずに森に入ったんですか?」「める…? いえ、知らないです」と首を横に振るだけだった。
 
 今いる世界は「エンシェント」と呼ばれる魔法世界。

 ここは古の森と呼ばれかつて聖獣たちが住んでいた聖域と聞かされ叶が首をひねった。
 
 聖獣は神が生み出した偉大なる獣で、もう世界に数えるほどしかいない。とフォレスが教えてくれる。

「で、この奥に治してほしいって友達…ドラゴンがいるのか? フォレス?」

「そ、そうです…えと、カナエさん。そのドラゴンは、この森にいる最後のドラゴンで…」

 助けた少年の名前はフォレスと言う。

 どうやらこの森にいる最後のドラゴンとは友人との事だった。

 かつては聖獣が住んでいたこの森は聖獣の乱獲やら魔物の活性化などで今はさびれた森になったとフォレスの話をききつつ暗い洞窟を進む。

「本当は僕がどうにかしてあげたかったけど…僕の魔力は少なくて火の粉程度しか出せないし…ドラゴンに効く薬草なんて高価すぎて買えなくて…」

(魔力かぁ…そもそも、俺の技って魔法じゃなくて科学だからなぁ…けど、ドラゴンにどんな技が通用するか楽しみだなぁ!!)
 
 内心、ドラゴンとどんな合体技が使えるか楽しみにしながら洞窟の奥に着いた。

 天井が大きく空いている空洞には元気がなく弱弱しく呼吸をしている白いドラゴンがいた。

「ぉぉ!! ドラゴンだぁ!!」

「グガァ…」

 生まれて初めてみるドラゴンに叶が声をあげると、ドラゴンは警戒心をあらわにして叶を睨んだ。

 叶の背中からフォレスは慌てて降りて叶とドラゴンの間に入る。

「ま、まって!! この人は敵じゃない!!この人の魔法で君を治しにきたんだ!!」

 洞窟に向かう道中でフォレスから聞かされてた叶。

 人の目から隠れて過ごしていたドラゴンだが、最近元気がなくなっていた。

 代々森の番人として聖獣たちと心かよわせれるフォレスはドラゴンを助ける方法が見つからず悩んでいた所で偶然叶と出会った。

 叶は警戒するドラゴンに向け手を向けながら叶は近づく。

(魔法てか…まぁ、俺の場合は化学の力で自然の力を引き出してるだけなんだけどな…よぅし、まずは…)

「よ~し、大丈夫だ…落ち着け…アクアヒール」

 フォレスの足の傷を治した技を駆けるがドラゴンの様子は変わらない。
 
 そもそも、どこを怪我しているのかがわからない。

「って、こう言に時にこそ解析だった…解析目(アナライズアイ)」

 あらゆる物を貫く雷の自然の力を目に集中させる。

 ドラゴンの体内が透析し原因を探る。

(え~と、どこか出血しているわけでも、骨が折れてるわけでもない…動物とかで訓練してきたけど、そもそも俺は獣医じゃねぇからな…ん? なんだこの水みたいなのは?)

 ドラゴンの体内に光る水の物が体内に溜まっているのが見えた。
 心配そうにしているフォレスの方を見ると、フォレスの体内にも少量だが光る水のような物がある。

 さっきフォレスが言っていた魔力の話を思い出して、水の正体を知った叶。

「あぁ、そうかぁ!! これが魔力か!!」

「え? か、カナエさん?」

 突然、大声を出す叶に驚くフォレス。
 
 もしかして、ドラゴンを治すことはできないのか? と不安な表情を浮かべると、叶は笑みを浮かべた。

「あぁ、なるほど…これが魔力ならさっきからだんだんと減ってるな…ってことは、魔力を補充してあげればいいのか…けど、俺には魔力が…あれ? 俺にも魔力がある?」

 自分の手足を解析目(アナライズアイ)で見ると魔力が見えた。
 
「ようぃし!! だったら魔力を注げばいいのか…」

 ドラゴンに振れ自分の中にある光る水を眺めながら、ドラゴンに注いでいく。
 
 少量づつ魔力が流れていくが、ドラゴンの中の魔力がどんどん減っていく。
 
 まるで栓の開いた浴槽に水を入れているみたいに魔力が貯まらない。

「えぇぃ!! 面倒だ…そうだ!! さっき名前をつけたばかりの技!! ここで試すぜ!!  オールフォース(一人)」

 叶はとりあえずドラゴンに魔力を注ぐ。

 サンのロボが暴走して放ったBHC(ブラックホールキャノン)と相殺するため、ヒーローたちから集めた自然の力を集めついさっき名前を付けたオールフォース(1人で)を使い、虹色の球を生み出しドラゴンに注ぎ込む。 

「に、虹の光? そんな魔法、初めて見た…」

 叶の異世界で使った技に驚くフォレス。
 
(ドラゴンって火とか吐くよな…だったら、俺が飛び上がった際にドラゴンに火を吐いてもらって、そのまま火炎蹴りなんてできるよな…他にもドラゴンの火炎と俺の風の力を合わせて爆炎攻撃なんてできるかもなぁ…)

 叶は魔力を注ぐ間。元の世界のアニメやゲームであった使い魔のドラゴンとの連携技について思い出す。

(まずは、こいつに自然の力…まぁ、魔力でいいか。魔力を注いで元気になってもらわないと。あぁ、ドラゴンとの合体技なんて、すげぇ楽しみ!!)

ガブッガブッ

「お、兄ちゃん!! かまれてる!! さっきのビックベアーみたいに頭すごく噛まれてる!!」

 ドラゴンとの必殺技の妄想に夢中になるあまり、熊の魔物(ビックベアー)の時のようにドラゴンに頭をかじられるがまったく動じない叶。
 
(もしかしたら、こいつ火じゃなくて風のブレスとか吐くのかな? 風なら土のと合わせて砂嵐で敵をかく乱とか。飛んでる敵には有効だな。)

 頭をかじられてもドラゴンの牙は砕けず、叶の頭も砕けなかった。
 
「ガァァァ!!」

 ドラゴンは自分に触れている叶を食い殺そうと顎に力を入れるが、叶は決して離れない。やがて攻撃を受けているのに膨大な魔力を注いでくれる叶を信じたのか噛むのをやめた。

「すごい,,,ホワイトドラゴンが僕以外にの人に心を許してる…」

 森の番人の最後の末柄にてホワイトドラゴンが唯一心許したフォレスが驚いた。
 
 これまでドラゴン探しに森を荒しにきた傭兵や騎士団たちからドラゴンを守り続け大人達を信じていなかったフォレス。

 自分の魔力だけではドラゴンを助けるには足りず、途方にくれた際にビックベアーから自分を助けてくれた叶を信じてよかったと確信した。

 ドラゴンは希少価値があり無理やり従わせて戦力にすれば金と地位が手に入る。最悪、死体になっても体を解体して売れば貴族達が喜ぶ装飾品ができる。
 
 誰もがドラゴンを見れば邪な表情を浮かべるが、叶からは邪悪さは感じなかった。

「よかった…これで、あの子が助かる…」

 叶から魔力を得て元気になっていく友人(ホワイトドラゴン)を見て安堵するフォレス。

 だが、彼の背後に複数の影が現れた。

「あぁ、本当によかったぜ…生きてるドラゴンが手に入るんだからよぉ…」
  
「うぁ!!?

 金色の鎧を着た男がフォレスを押し倒し、武装した一団が邪な表所を浮かべてホワイトドラゴンを睨んだ。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...