必殺技を作りたい!! 戦隊ヒーローの必殺技好きの少年は異世界に転移して必殺技を創作ついでに世界を救う

未来

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「1章」戦隊ヒーロー異世界へ転移する。技の練習台として王族の無敵の金鎧の破壊を目標に決める。

7手目 異世界のヒーロー&ホワイトドラゴンVS馬鹿王子の一団 ③ 白い吐息(ブレス)と爆炎

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 ドラゴンの吐息(ブレス)攻撃を防ぐために大盾の部隊が前に出る。大盾に魔力が込められ、透明なシールドが生まれるとホワイトドラゴンの白い吐息(ホワイトブレス)がぶつかる。

ジュゥゥゥ!!

「あ、ぁぁぁ!! あじぃ!! た、盾がとける!!」

 大楯たちが悲鳴を上げる中、対ドラゴンのために用意された魔法の大楯が熱で溶けていく。
 ドラゴン討伐で味方を守るために製造された大楯は魔力を通せば、ゼロ距離からの大砲だって傷つかないし、ドラゴンの体当たりも防ぐことができるはずだった。

 ドラゴンに魔力を流した叶やフォレス。そしてブラサー達は知らなかった。
 叶から膨大な魔力を注がれた事でホワイトドラゴンが成長し強化されている事実を知るのは、ホワイトドラゴン本人だけだった

「くそぉ!! なんで、ドラゴンがあいつの味方してんだよぉ!?」

「ドラゴンは攻撃するなよ!! 殿下の命令だぁ!!」

 ドラゴンもどうにかしなければならないのだが、ブラサー(クズ王子)が無傷でドラゴンが欲しいと命令しているためうかつにドラゴンに攻撃ができなかった。
 
 ドラゴンに攻撃が当たらないように攻撃の手を弱めてしまい、逆に叶に反撃のチャンスを与えてしまっていた。

「すげぇ炎だぁ!! よし!! 俺もどんどん技を出すぞ!! 」

「ガァァァ!!」

 ドラゴンの攻撃に心から関心して叶の次の技が発動した。

「いけぇ!! 時間差浣腸アース!!」

 男達の足元が盛り上がり、慌てて逃げだす。

「ひぃ!? また地面からくるぞぉ!!」 

 浣腸と言う子供の遊びを元にしたふざけた技だが、硬い土岩が股間部分を守っている鎧や装具が貫通して肛門に突き刺さるのは割と冗談ではなかった。
 
「うぅぅ…いてぇ、いてぇよぉ…しりが、しりがぁ…」

 既に犠牲になった者は汚い体液をまき散らし、涙を流して今も臀部を両手で抑えて悶絶していた。

「ウィンド(風)!! そして、フレイム(火)!! 行くぜ!! 合成技っ!!」

 地面がわずかに動いたのだが土岩は伸びてこなかった。男達がこれは罠だ!! と気づくが既に遅かった。

「爆炎風(ばくえんが)!!」

 風と火の自然の力を合成させた合体技である爆炎が男達を覆った。
 
 爆炎が王子の護衛の名目で税金を無駄に消費されて作られた特注の剣や鎧を溶かしていく。

「あ、あぢぃぃぃ!!」

 魔法耐性が高いはずの装備が溶けていき、着ていた物を慌てて脱ぎ捨て男達は武具を失ってしまった。

 ドラゴンに頼らず一人で複数の敵と戦く叶。小さな村で孤独に過ごしていたフォレスは叶の技を見て目を輝かせていた。

「すごい…外の世界にはこんな魔法があるんだ…」 

 森の番をしている一族に育ち村の外の世界を知らなかった少年は異世界からきたヒーローの技を見て、胸の奥に何か熱い物を感じていた。

「くそぉがぁ!! 役立たずのゴミどもめぇ!! 高い金を払ってやったのに!! 」

「爆炎風!!」

 身の回りにいた手下達が倒れ、一人だけ無傷で高みの見物をしていたブラサーに爆炎が襲いかかる。
 
 だが、金の鎧は王族の身を守るために莫大な税金と時間をかけ作られた「金の守護鎧」であり大楯よりも分厚く固いシールドが発生して爆炎風を防いだ。

「おぉぉ!! 俺の技が防がれたぁ!?」

「あっははは!! 馬鹿が!! お前ごときの魔法でこの鎧に傷なんて永久につけることはできねんだよぉ!! 身の程をしれよぉクズがぁ!! 」

 金の守護鎧を着こんだ自分は無敵だと思いこんでいた。他にも王族に生まれた権力に、金で動かせる兵力。自分に逆らう者などいないと顔を歪ませて笑う。

 どんな武術や魔法に優れた者でも、常識のある者であればこの鎧の前では無力でありあきらめるしかなかった。

「常識のある者であれば」だが、この必殺技好きなヒーローは目を輝かせていた。

「やべぇぇ…サンのロボ以上に技の練習ができるヤツがいたぁぁ!!」

 守護者の鎧と対峙すれば絶望しかないのだが、叶の目は希望に満ちていた。
 どんな攻撃も技も全て無効と言うことは「永遠に技を試せる」と叶の頭の中で10、20と試したい技の候補が上がっていく。

「な、なんだ、おまえぇ…ひぃ!?」

 金、権力、地位。そして金の守護者の鎧を着こみ自分は最強だと確信していたブラサーがおびえた。
 ドラゴンではなく、目の前の変身スーツを着た一人の男に恐怖を感じた。
 まるで、空腹の中で絶好な「獲物」を見つけ牙をむき出しにした猛獣のようだった。

「爆炎風・拳!! 」

 爆炎風に拳を纏わせ放ち、拳の形をした巨大な爆炎がブラサーに迫る。

「ひぃ!? はっ、馬鹿なやつだ…どんな攻撃をしても無駄なのに…ひぃ!!」

「ぎゃぁぁぁ!!」

「にげろぉ!! やきころされるぅ!!」

 ブラサーの鎧に向けて放った爆炎の連続技を前に装備を失い魔力も底をついた手下達は逃げるしかなかった。

「爆炎風・脚! 爆炎風・龍!! 」

「や、やめ…あつぅぅぅ!!」

「うぁぁぁ!! 火が、火がぁぁ!! 誰か助けてくれぇぇ!!」

 蹴り上げた足から爆炎が起き、さらに合わせた両手からドラゴンの形をした爆炎が生まれ次々と手下達を巻き込みながらブラサーに襲いかかる。

 ブラサーは金の守護鎧の効果により爆炎の攻撃は全て防がれているが何度も

「ひぃぃ!!」「うぁぁぁ!!」と熱さも感じていないのに情けない声を上げていた。
 
「カナエさんまって!! あの鎧は魔法を無効にしてるみたいで何度魔法を使っても…うぁぁぁ!!」

 土の手により守られているフォレスがカナエに声をあげるが、爆炎によりかき消される。
 
 手下どもを攻撃していたドラゴンは吐息(ブレス)をやめて、あきらめずにブラサーに向け魔法を放つ叶の姿に夢中になっていた。

 叶はひたすら金の守護鎧と言う練習台(おもちゃ)に技を放つに夢中でフォレスの声どころかブラサーの叫び声すら聞こえず夢中になっていた。

「だ、だから無駄だといって…うぁぁぁ!!」

 金の守護鎧に守られて有利のはずだが、ブラサー泣きながら情けない声を上げる。

「アクアとプラズマ!! 合成…ハイドロボム!!」

 水(アクア)に雷(サンダー)を合成させ、火花を放つ水の塊ができた。
 おびえているブラサーに向け危険な爆発球を発射し、ブラサーの目の前で爆発が起きた。


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