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約1時間前━━━…
《次元転送完了、次元転送完了。
これより緯度方位及び、半径60キロ圏内の状況を確認します》
無人の艦内に冷たく響き渡る紅蛍の声。
中央操舵指令室の巨大スクリーンに周辺の景色が映る。
乗員が居る場合を想定して、紅蛍の行動や状態は逐一アナウンスされるシステムになっている。
《エラー発生、エラー発生》
突然、巨大なモニターが真っ赤に点滅し、その画面に非常事態を示す[!]の記号が浮かび上がった。
《設定された地点への転送に失敗しました。
設定された地点への転送に失敗しました。
転送装置の動作不良により、再転送は不可能、転送装置の動作不良により、再転送は不可能》
紅蛍は重要な伝達事項に関しては2度繰り返すように設定されている。
《緯度、方位、海域名、全て不明。
圏内サーチにより、約42キロ先に船舶らしき存在を確認。
その側の潜水艦もしくは、巨大な海洋生物の存在も確認》
紅蛍は強力なレーダー波を常に60キロ圏内に張っており、空や海中に限らずそのレーダーに触れたものならゴルフボール程の大きさの物体でも正確な形を捉えることが可能だ。
《これより、コンタクトを試みる為に目標への接近を開始します。
これより、コンタクトを試みる為に目標への接近を開始します》
真っ青な空の下、紅蛍は灰色の滑らかな体に太陽の光を浴びさせながら緩やかに海面をはしりだした。
全長260m、幅40mの巨大な戦艦である紅蛍には前後左右中部に2基ずつ機関砲が備え付けられており、頑丈な甲板の下には巡航ミサイル、対艦魚雷、対空ミサイル等が計8000発、砲弾が8万発搭載されている。
方向変換型スクリューにより、船体の向きに関わらず全方位に自由に進むことができ、海水を分解して水素に転換し動力にする30式水素電池を内臓していることにより、一度海へと出たら半永久的に動き続ける。
《目標は破損している木造の船舶であることを確認。
甲板上に16名の人間を確認。側には3名が搭乗の木造ボートと未確認海洋生物を確認。
負傷者らしき者を1名確認》
傾いた船上で慌てふためいている者、大型の銛のようなものを海面に向けて発射している者、倒れている者に寄り添う者、小舟でしゃがみこみ震えている者に海面から牙を剥く謎の巨大生物…紅蛍の中央操舵指令室にある巨大スクリーンには、それらの姿が鮮明に映し出されていた。
《海洋生物の襲撃により船は極めて危険な状況と判断。
これより、民間人救助の為に海洋生物に対して機関砲による射撃を開始します。
民間人救助の為に海洋生物に対して機関砲による射撃を開始します》
紅蛍の船体に設置されている25mm機関砲の射程は約2キロ。
紅蛍は躊躇なく正確に目標をロックオンすると、バルカン砲の銃身を動かした。
《発射━━━》
奇しくも、これが戦艦紅蛍にとって初めての攻撃行動になったのだった。
《次元転送完了、次元転送完了。
これより緯度方位及び、半径60キロ圏内の状況を確認します》
無人の艦内に冷たく響き渡る紅蛍の声。
中央操舵指令室の巨大スクリーンに周辺の景色が映る。
乗員が居る場合を想定して、紅蛍の行動や状態は逐一アナウンスされるシステムになっている。
《エラー発生、エラー発生》
突然、巨大なモニターが真っ赤に点滅し、その画面に非常事態を示す[!]の記号が浮かび上がった。
《設定された地点への転送に失敗しました。
設定された地点への転送に失敗しました。
転送装置の動作不良により、再転送は不可能、転送装置の動作不良により、再転送は不可能》
紅蛍は重要な伝達事項に関しては2度繰り返すように設定されている。
《緯度、方位、海域名、全て不明。
圏内サーチにより、約42キロ先に船舶らしき存在を確認。
その側の潜水艦もしくは、巨大な海洋生物の存在も確認》
紅蛍は強力なレーダー波を常に60キロ圏内に張っており、空や海中に限らずそのレーダーに触れたものならゴルフボール程の大きさの物体でも正確な形を捉えることが可能だ。
《これより、コンタクトを試みる為に目標への接近を開始します。
これより、コンタクトを試みる為に目標への接近を開始します》
真っ青な空の下、紅蛍は灰色の滑らかな体に太陽の光を浴びさせながら緩やかに海面をはしりだした。
全長260m、幅40mの巨大な戦艦である紅蛍には前後左右中部に2基ずつ機関砲が備え付けられており、頑丈な甲板の下には巡航ミサイル、対艦魚雷、対空ミサイル等が計8000発、砲弾が8万発搭載されている。
方向変換型スクリューにより、船体の向きに関わらず全方位に自由に進むことができ、海水を分解して水素に転換し動力にする30式水素電池を内臓していることにより、一度海へと出たら半永久的に動き続ける。
《目標は破損している木造の船舶であることを確認。
甲板上に16名の人間を確認。側には3名が搭乗の木造ボートと未確認海洋生物を確認。
負傷者らしき者を1名確認》
傾いた船上で慌てふためいている者、大型の銛のようなものを海面に向けて発射している者、倒れている者に寄り添う者、小舟でしゃがみこみ震えている者に海面から牙を剥く謎の巨大生物…紅蛍の中央操舵指令室にある巨大スクリーンには、それらの姿が鮮明に映し出されていた。
《海洋生物の襲撃により船は極めて危険な状況と判断。
これより、民間人救助の為に海洋生物に対して機関砲による射撃を開始します。
民間人救助の為に海洋生物に対して機関砲による射撃を開始します》
紅蛍の船体に設置されている25mm機関砲の射程は約2キロ。
紅蛍は躊躇なく正確に目標をロックオンすると、バルカン砲の銃身を動かした。
《発射━━━》
奇しくも、これが戦艦紅蛍にとって初めての攻撃行動になったのだった。
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