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バイバイ、課長
《5》
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『 島本あかり様
突然の手紙、失礼します。 君の事が心配になり、手紙を書きました。
飲み会の帰りにしたキスと告白は冗談だって君は言ったよね。
こんな事を言うのは少々、図々しいと思いますが、冗談ではなかったのではないだろうか。
真面目な島本くんの事だから思いつめるだけの理由があって行動に出たんだと思います。
あの夜の駅に向かって走って行く君の後ろ姿が忘れられません。
君は泣いていたんじゃないだろうか。
あの時、君に「ごめん」と言ってしまったのは娘の事があったからです。
実は娘が二十歳も年上の男と結婚したいと言い出したのです。僕は反対しています。娘が幸せになれないと思ったからです。
娘と島本くんが重なりました。僕と君も二十歳も年が離れている。
だから、君に魅力がないから断った訳ではありません。それに僕は君が好きになるような男ではない。腰痛持ちだし、白髪だって沢山あります。君と付き合える程若くないです。
島本君はとても魅力的な人だから、君に相応しい人が絶対に現れると思います。
ひこうき雲の話を聞いた時、素敵な事を想う人だと感じました。
あれから僕も空を見上げるようになりました。ひこうき雲が見えた時は勇気がもらえる気がします。
君の幸せを願っています。 濱田 』
「課長のバカ」
手紙に腹が立った。
二十歳年が離れてるとか、腰痛持ちとか、若くないとか。勝手な事を言わないで欲しい。
「課長のバカ、バカ、バカ……課長の大バカ!」
もう一度繰り返した時、気まずそうな表情を浮かべた課長が現れた。
「やあ、島本くん」
「課長……」
突然の手紙、失礼します。 君の事が心配になり、手紙を書きました。
飲み会の帰りにしたキスと告白は冗談だって君は言ったよね。
こんな事を言うのは少々、図々しいと思いますが、冗談ではなかったのではないだろうか。
真面目な島本くんの事だから思いつめるだけの理由があって行動に出たんだと思います。
あの夜の駅に向かって走って行く君の後ろ姿が忘れられません。
君は泣いていたんじゃないだろうか。
あの時、君に「ごめん」と言ってしまったのは娘の事があったからです。
実は娘が二十歳も年上の男と結婚したいと言い出したのです。僕は反対しています。娘が幸せになれないと思ったからです。
娘と島本くんが重なりました。僕と君も二十歳も年が離れている。
だから、君に魅力がないから断った訳ではありません。それに僕は君が好きになるような男ではない。腰痛持ちだし、白髪だって沢山あります。君と付き合える程若くないです。
島本君はとても魅力的な人だから、君に相応しい人が絶対に現れると思います。
ひこうき雲の話を聞いた時、素敵な事を想う人だと感じました。
あれから僕も空を見上げるようになりました。ひこうき雲が見えた時は勇気がもらえる気がします。
君の幸せを願っています。 濱田 』
「課長のバカ」
手紙に腹が立った。
二十歳年が離れてるとか、腰痛持ちとか、若くないとか。勝手な事を言わないで欲しい。
「課長のバカ、バカ、バカ……課長の大バカ!」
もう一度繰り返した時、気まずそうな表情を浮かべた課長が現れた。
「やあ、島本くん」
「課長……」
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