20 / 179
庶務係
《2》
しおりを挟む
私が配属となったのは総務課の端にある庶務係。メンバーは風見係長(45)既婚。ベテラン美人社員の栗原さん(37)既婚。無口な男性社員、後藤さん(29)独身。新人の飯島まりえちゃん(23)独身。
ご丁寧に年齢と既婚かどうかまでの情報込みでまりえちゃんが説明してくれた。
まりえちゃんは名前の通り可愛らしい子だ。
私の席は出入口の一番近くで、まりえちゃんの左隣。向かい側はボブの栗原さんが座る。ちなみに後藤さんは栗原さんの隣。風見係長はお誕生日席のように私たちの席と向かい合っていて、まりえちゃんと後藤君の隣になる。
残念ながら雨宮課長の席は遠くて、私の席からは全然見えない。
で、仕事内容はというと、ざっくり言えば会社の雑用係。今は11月にある創立記念パーティーに向けての準備と、社史の編纂が庶務係に与えられたメイン業務らしい。
それから今日は周辺の会社との合同の防災訓練がある。社を代表して訓練に参加しなければいけないようだ。
その話を聞いて、みんなのデスクの上にヘルメットが置かれている理由がわかった。
「いやー、僕、防災本部長やっているんだよね」
風見係長が少し嬉しそうに言った。
「風見係長は本部長って響きが好きなのよ」
ぼそっと栗原さんが私に言った。
なんか宣伝部と違って、ここは緩そう。
ご丁寧に年齢と既婚かどうかまでの情報込みでまりえちゃんが説明してくれた。
まりえちゃんは名前の通り可愛らしい子だ。
私の席は出入口の一番近くで、まりえちゃんの左隣。向かい側はボブの栗原さんが座る。ちなみに後藤さんは栗原さんの隣。風見係長はお誕生日席のように私たちの席と向かい合っていて、まりえちゃんと後藤君の隣になる。
残念ながら雨宮課長の席は遠くて、私の席からは全然見えない。
で、仕事内容はというと、ざっくり言えば会社の雑用係。今は11月にある創立記念パーティーに向けての準備と、社史の編纂が庶務係に与えられたメイン業務らしい。
それから今日は周辺の会社との合同の防災訓練がある。社を代表して訓練に参加しなければいけないようだ。
その話を聞いて、みんなのデスクの上にヘルメットが置かれている理由がわかった。
「いやー、僕、防災本部長やっているんだよね」
風見係長が少し嬉しそうに言った。
「風見係長は本部長って響きが好きなのよ」
ぼそっと栗原さんが私に言った。
なんか宣伝部と違って、ここは緩そう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
25
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる