一つの指輪と王の資格

鵲甫

文字の大きさ
4 / 5
お話の始まり始まり

あれからどれだけたったのだろうか

しおりを挟む
あれからしばらくしてネビロスとも合流してネビロスの配下の三人の悪魔…イポス、グラシャボラス、ナベリウスの三人とも契約を結んだ。

イポスから「大将、あんたカワイイね~」なんて扱いを受けるがまぁいい、ベリアルと違って男じゃなくて女の子として登場しているからお姉さんに可愛がられてると考えればまだ良し。

グラシャボラスは影が薄いわんこって感じだけどいろんなことを教えてくれる、何より誰も教えてくれなかった学問関連を教えてくれるのは人間界に戻ってから助かるのでありがたい…
でもなんで「ネビロス様の主君になるならこれくらい必要っス」って言ってポアンカレ予想なんかを頭に放り込むの?
頭爆発しそうなんですが…

ナベリウスはなんかしわがれた小さな声で話すからあんまり聞き取れなかったが「このクソガキが」的な事延々と言い続けるのでスルーしてる、てか心折れそうなのに相手してたら本当に折れてヤバいことになりそう。

それを見た四人(ベリアル、ネビロス、シュマちゃん、ダゴンさん)は「熱しやすくぐにゃぐにゃに曲がっているが代わりに折れにくい」って評価をくれた…全然うれしくない…


その後しばらくの間色んな悪魔の住む場所に行っては契約…というのを繰り返す、ソロモン72柱だけじゃなく、結構色んな国の神や悪魔と契約した。

いきなりバトルを挑んでくる場合もあったけど、一つの指輪を着けていると相手の攻撃に対しての結界を張れて、その上魔力を好きな形に変えて飛ばしたり、ぶん殴ったり、切ったりできるので意外と戦えた。

戦い方はイポス達ネビロスの配下三人が教えてくれた、学問関連教えてくれる時と同じくスルスルと入ってきた、最初の三人+ダゴンさんは戦い方覚えなくても勝手に戦えるのが普通…みたいな扱いだったので役立た…参考にならなかった。

それから二年か三年経つ頃…

俺は魔界に順応してた。
なんかもう帰らなくてもいいかな、別に生活は困らない上に最近悪魔の権能使いながら色々やるの楽しいし。

ネビロスが首を傾げる
「圭一殿は人間界に帰らなくてもいいのですか?」

「最初は帰りたかったけど、ニスロクの作ったご飯とか食べたり、皆と遊ぶの楽しいし、このままでもいいかなって思ってさ」

「ニスロクの食事は別に人間界でも食べれますし、人間の彼女欲しいとか言ってませんでしたっけ?」

うん、確かに人間の彼女は欲しい、元人間は結構いても現人間は全然いない…でももう良いかなって、だって人間界に帰る為に必要な方法結構大変だし…

「そういう時ほど築いた人脈を使うものですよ」

「いや、代償となるもの無いんだよなぁ…だってかぐや姫の求めた宝にその他色々な国の宝集めてこないと行けないんだよ?そんだけ働かせるには代償が結構良いものいるでしょ」

「まぁ一部の悪魔はそういう者も居るでしょうが最初期のメンバーや一部の者なら無償で来てくれるはずですよ」

皆が集まっている方を見ると結構な数の悪魔と神がサムズアップしてくれている…

「皆どうしてそんなに優しいの?仲良くしてくれてるだけで嬉しいのに、さらに助けてくれるなんて、こんなに恵まれるものじゃないでしょ?」

シュマちゃんが代表して答える
「確かに、普通だと食い物にして終わりでシュ、でも圭一君は仲良くしにくいはずの悪魔や神とも、人間だけじゃなく悪魔や神でも嫌悪感を感じるような子達とも仲良くしようとして、最初はダメでも諦めずに仲良くなった…これは圭一君の人徳でシュ」

シュマちゃん以外の皆が頷く

「俺とも仲良くしてくれるしね~♪結構レアなんだぜ、なんだかんだ言って俺の相手頑張る奴って♪」

ベリアルも賛同してくれる…ベリアル、普段からそんなんだったら良いのに…

「普段からこんなんだと肩がこるんでね…ま、惚れてくれてもいいんだぜ♪」

その一言無ければいいのに…

まぁ考え込んでるだけじゃ駄目だ、行動に移そう。

「皆、俺は人間界に帰りたい、その為に協力してくれるか?」

先ほどサムズアップしなかった皆も諸手を上げて応えてくれた。

良い仲間に恵まれたものだ。
俺には勿体ない位だ…

そう考えながら俺はベリアルが「俺も友達だよね、達する!!」などと言っていたので引っ叩いておいた。

皆、俺頑張るよ!!

「大将、腰引けてるけど大丈夫か?」イポスが言ってくれるが俺にそんな余裕ない…











しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

魅了の対価

しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。 彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。 ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。 アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。 淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

薬師だからってポイ捨てされました!2 ~俺って実は付与も出来るんだよね~

黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト=グリモワール=シルベスタは偉大な師匠(神様)とその脇侍の教えを胸に自領を治める為の経済学を学ぶ為に隣国に留学。逸れを終えて国(自領)に戻ろうとした所、異世界の『勇者召喚』に巻き込まれ、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。 『異世界勇者巻き込まれ召喚』から数年、帰る事違わず、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。 勇者?そんな物ロベルトには関係無い。 魔王が居るようだが、倒されているのかいないのか、解らずとも世界はあいも変わらず巡っている。 とんでもなく普通じゃないお師匠様とその脇侍に薬師の業と、魔術とその他諸々とを仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。 はてさて一体どうなるの? と、言う話のパート2、ここに開幕! 【ご注意】 ・このお話はロベルトの一人称で進行していきますので、セリフよりト書きと言う名のロベルトの呟きと、突っ込みだけで進行します。文字がびっしりなので、スカスカな文字列を期待している方は、回れ右を推奨します。 なるべく読みやすいようには致しますが。 ・この物語には短編の1が存在します。出来れば其方を読んで頂き、作風が大丈夫でしたら此方へ来ていただければ幸いです。 勿論、此方だけでも読むに当たっての不都合は御座いません。 ・所々挿し絵画像が入ります。 大丈夫でしたらそのままお進みください。

処理中です...