物理を極めたら異世界に飛ばされた

鵲甫

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第3章『新たなる道へ』

迷宮都市ニテクラン結成

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ヘスティア様と食事の後の話で、ヘスティア様の住む家まで来たのだが…これまたボロい家だった。
「うう、恥ずかしいけど、今は我慢してほしいな、寝るところとお風呂は有るから…ダメかな?」
「研究者を舐めないでほしいですね、一応地球に居た頃は、成果が出るまではもっと狭い研究室に籠ってたんですよ」
私は苦笑しながらヘスティア様に告げるとヘスティア様はふみゅうと鳴いて奥にあるベッドに寝転がる。

ふむ、これはソファーで寝ることになるな、幾ら神だなんだと言っても美少女と一緒のベッドに入るのは流石に気が引ける…
そう考えているとヘスティア様は自分の横をポンポンと叩いて「アキヒサ君ここだよ~少し狭いけど横が空いてるよ♪」などとぬかしおる。

全く、酒は入れない方が良かったかなぁ…などと考えながら、まぁこれも役得かとヘスティア様の横に寝転がる。
女の子特有のいい匂いが鼻をくすぐるのに意識を奪われそうになるが気にしないようにしながら目をつぶる。

段々意識が遠くなっていく。


夢を見た、私は真田最愛と賭けチェスをしている、私が勝てば彼女が告白する、私が負ければ彼女に告白する。
どちらでも結果の変わらない意味のない賭けだ。
でも私にとっては、彼女にとっては大事な儀式のようなものだ、私も彼女も自分の気持ちを素直に吐き出せない…
あれ?私にとっては精々いいとこ可愛い生徒止まりのはずなのだが…彼女が何かしゃべっているが聞き取れない、何か重要な事なのだろうか…

目が覚める、そんな感覚を感じながら私は目覚めた。

私の意識が戻ろうとした頃いい匂いがしてきた、美味しそうなベーコンの焼ける匂いだ。
体を起こすとヘスティア様はフライパン片手にこちらに振り向いて「おはようアキヒサ君!!昨日は疲れてたみたいだね、ぐっすり寝てたね~朝はベーコンエッグに黒パンだよ~」
私は伸びをしながら起き上がる。
「ええ、ぐっすりと眠らせていただきましたよ、ちょうどいい感じの抱き枕もありましたし」

私のその言葉を聞いてヘスティア様がびくっと反応し「ちょっとアキヒサ君、ボクはそういうエッチなの良くないと思うな~純粋なキミでいておくれ」
「20過ぎた青年男性に純粋さを求めないでください、まぁお腹も空きましたし頂きましょう。」

そういって私は朝食の準備を手伝い、二人で机に向かい合って朝食を取る。

軽い雑談から始まって話はクラン結成に関しての話になる。
「そういえば今日はボクらのクランを結成しにギルドに行かないとね」
「ですね、名前とかは決めてあるのですか?」
「二人で考えたかったからまだ決めてないよ、どういう方向のクランにするかも決めないとだし」
「クランは全部迷宮潜るって訳じゃないってことですかね?」
「お、すごいじゃん、どうしてわかったんだい?」
「昨日歩いているときに薬屋や鍛冶屋があったんですが、そこに神らしき人を見たのが一つ、もう一つは迷宮の上が一つの産業都市になっているのならというのがもう一つで二つの要因で何となくですかね」

ヘスティア様はご機嫌な感じで頷きながら私に説明してくれた…
迷宮を探索するのをメインにするクラン、生産職を集めたクラン、医療系などのクランのように結構種類が有るみたいだが…

「ウチは探索一択ですね」
「え~生産とかのほうがアキヒサ君の能力活かせるんじゃないの?」
「設備とか元手が有れば出来ますが、元手となるほどのものがないので探索しかないですね」
「う~ん、ごめんね…せっかくの特技が有るのに…」
「気にしないでください、学問ってのは自然から学ぶこともあるし、本格的な設備を使うものがやりたくなったらその時の稼ぎでやりますよ」
「ボクもバイトしてお金稼ぐから、少しは任せておくれよ♪」

働かずに俺に全部任せきってもいいのに…いい主神だなぁ…
「はいはい、今は二人で頑張っていきましょう」
「だね!!」

とりあえず二人でギルドに向かう事にした、主神と団長が要るみたいなのでヘスティア様の案内でギルドに向かった。
なんかヘスティア様機嫌良くて鼻歌ずっと歌ってるんだけど、これ見てると普通に神の威厳とかないよなぁと思ったりしていたらギルドに到着した。

受付嬢がいたので声をかける
「すいません、クランの登録をしたいのですが?」
受付嬢がまぶしい位の笑顔で返事をしてくれる。
「はい、そうですよ、私が承ることが出来ますよ~」
「お~それじゃおねがいするよ、ようやくボクの眷属ができてクランが作れるんだ~」
ヘスティア様が人懐っこく声をかける
「ヘスティア様良かったですね、結構待ってましたもんね、加入してくれる人」
「そうなんだライーサ君、アキヒサ君っていう最高の子が入ってくれたんだよね、だからバリバリ活動しちゃうよ~」
「初めましてライーサと申します」笑顔がまぶしい
「初めまして武田彰久です」あいさつで返す

どうやら受付嬢とヘスティア様は顔見知りで、仲は悪くないようだ。
「少々準備に時間がかかるので少々お待ちくださいね」
ライーサはそう言って奥に入っていく

こちらに歩いてくる人物が数人来る。
「お~ロリ巨乳、自慢の胸で男釣ったのか、この青年も憐れだ、ウチやアマテラス、アルテミスの所に来なかったから大成できない」
数人の中の一人の男性(チャラチャラしていてあまり好みのタイプじゃない…)がそういうと横の凛とした女性が彼を咎めるように注意する
「ロキ、天界で仲良くないからってのとヘスティアがクラン作るの気に食わないからってヘスティアや新しい子に絡むのって良くないと思うの…さっさとアンタは向こう行きなさいよ」
咎めた女性は和風な感じ…もう一人は野性的な服装の女性だ。
ヘスティア様はぷんぷんという擬音が聞こえてくるくらいロキ神に怒る
「ふん、他人をまともな名前で呼べないヤツの意見なんてお断りさ、アマテラスとアルテミスだけ置いて向こう行け~~それにウチのアキヒサ君は優しいんだもんね~だ!!」

興が冷めたのかロキはその場を去って元の座席に行く
残った二人の女神が申し訳なさそうに私に声をかける
「ごめんなさいねヘスティアの眷属君、ロキ最近遠征が上手くいってなくてイラついてるのよ…後でもう一度言っておくわねから許してあげて頂戴」
「ロキは最近ヘタレ、言われたことは気にしなくていいよ」
そう言われた後、二人の神と自己紹介をしていく。
アマテラスとアルテミスはどちらも探索系のクランの上位ランクにいるようだ。

そうこうして話しているうちにライーサに促されてクランの登録準備が出来たと言われる。
「あ、二人ともごめんね、先にクランの登録しないとだから、後で話そうよ~アキヒサ君もいいよね」
私達はライーサに付いていき、個室に入る。

「ではこの用紙に必要事項を記入下さい」
頷きながら用紙を受け取る
これも英語で書いてくれていて助かる…必要事項を埋めていくとクラン名を書く欄が見つかり、ヘスティア様に促す
「ん~結局良いのが思いつかないんだよね、アキヒサ君なんか思いついたかい?」
「竈の家とかどうですか?ヘスティア様は確か竈の神でしたよね、ウチに孤児は居ないし、シンプルな名前で良いかなって思って」

ヘスティア様が頷く
「うん!!シンプルでいいね、特に奇をてらう必要ないし、それでいこう!!」
「了解です、これでお願いします」
そう言って私はライーサに書き終わった用紙を渡す

「お疲れ様です、これで登録完了です、ではアキヒサさんにはこのカードをお渡ししますので、このカードを持っていただいて『ゲイン』と言っていただけると、ステータスが表示されます」

なんでも今受け取ったカードが身分証になるみたいだ、ギルドの特典を受けたりダンジョンに入るのにも必要らしい。
その上でこのカードにステータスが表示されると自分でもわかってない技能などがわかるかもしれないらしい。

「お~これでアキヒサ君の隠された力がわかるんだね、楽しみ~♪」
ヘスティア様は愉快そうに言うが自分としては緊張する、何故ならもしもステータスが低かったらゲーム的には要らない子で二軍三軍だ…
私がカードを握りしめて見つめているとヘスティア様は励ますように言う。
「大丈夫だよ、アキヒサ君のステータスがなんであろうとボクの大事な大事な眷属さ、だから気にしないでおくれ」

少し気持ちが楽になる…そうだな、それにこのステータスが悪くても私には縮退エンジンがある、だからそんなに気にしなくていいか。

『ゲイン』カードを握りながらそうつぶやくとカードが光り輝く、文字が書き込まれていき、その文字が書き込み終わるとカードの輝きが収まっていく。

ステータス

力 :B
耐久:C
敏捷:C
知力:EX
魔力:EX

スキル

力学の魔人 :あらゆる力に関しての知識、使いこなしに習熟
縮退エンジン:力学の限界を突破した力

お~なんだか縮退エンジンと力学の知識がデータになるのってすごいなぁ…

「「なんじゃこりゃ~~~~!!」」ステータスを見た二人が叫ぶ

え?なんか問題ありですか?



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