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プロローグ
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「あり得ません! 理事長お考え直しを!!」
男が高そうな机に座っている女性に向かって言い放つ。
「ん~、私にそう言われましてもぉ~、彼は試験を合格しているので入学させる事にしたんですけどぉ~、いけなかったですかねぇ~」
理事長と言われた人はそう言い終えた後、机に置いてある紅茶を飲む。
「この紅茶美味しいですねぇ」
「飲んでる場合じゃありません! 今すぐ彼の合格取り消しをしてください!!」
「あらぁ? それは困りますねぇ」
彼女はそう言いながら頬に手を当てて困った顔をした後にこうも言った。
「スウェルブせんせぇ~。それはちゃんとした理由があって言ってるのですかぁ~?」
「ありますよ理事長! それは彼には魔力がない事です!!」
スウェルブは理事長を自信満々、そして睨みながら言うが、肝心の理事長はどこ吹く風な顔をする。
「スウェルブせんせぇ~。アナタに質問をしますよぉ~」
「どうぞ、何なりと質問をして下さい」
「彼はあの武器をどうやって持ち込んだんでしょうかぁ?」
「それは空間魔法、ハッ!?」
スウェルブ先生は慌てて口を閉ざす。
「おやぁ~、おかしいですねぇ? 魔法が使えない子の入学取り消しを言いに来たのにぃ、魔法の事を話すなんてぇ?」
「そ、それは」
スウェルブはたじろぎ始める。
「それと彼が使っていた武器なんですけどぉ~」
「武器が何ですか?」
スウェルブ先生は眉間にシワを作りながら、紅茶を飲む理事長に聞き返す。
「私はぁ~、どういう仕組みで動いているのか気になるんですよねぇ~。スウェルブ先生は分かりますかぁ~?」
「私はその場に居合わせていないので、何とも言えません」
「そうですかぁ~。それともう一つ聞きたい事があるんですよぉ~」
「何ですか? ムグッ!?」
「後ろに人が立っていたのぉ~、気づかなかったんですかぁ~?」
スウェルブは自分の体に右手で口を押さえられている上に、喉に左手の親指が触れているのを感覚を感じ驚く。
「ムッ!? ンンーーー!?」
彼は何とか拘束を振りほどいた後に、振り返りやった張本人を睨み付ける。
「貴様! 一体何のつもりだ!?」
「何のつもりって、アンタを試したつもりだったんだけど・・・・駄目か?」
「キ~サ~マァ~!!」
少年がそう答えるとスウェルブは顔を赤く、そして体を震えさせる。
「貴様の名を名乗れ!! この礼儀知らずが!!」
そう言われた張本人は呆れた顔をして、首を横に降った後に理事長の方に顔を向ける。その態度を見たスウェルブはさらに怒りを加速させる。
「あの、セレスさん」
「はい~、何でしょうか」
「この学園にいる教員って、こんなのばっか何ですか?」
「う~ん、そうでもないですよぉ~。彼の場合は異常な方ですからぁ~、気にしないで下さいねぇ~」
彼女はそう言い終えると、ティーカップを手に取りまた紅茶を飲み始める。
「貴様!!」
「何?」
少年は嫌そうな顔をしながら顔を向けるので、スウェルブの怒りが頂点に達する。
「名を、名乗れと、言ってるんだぁ。このクソガキがあああーーー!!」
そう言いながら自身が持っている資料を地面に叩きつけ、荒い息をしながら少年を睨み付ける。
「・・・・あのさ、アンタ誰に話し掛けているのか分かってるの?」
「あぁ?」
呆れ顔になっている少年を、スエルブは今すぐケンカを始めそうな顔をしながら睨む。
「アナタが合格取り消しを仰っていた方ですよぉ~」
「なぁっ! コイツが?」
先ほどとは違い驚いた表情を見せている中、彼はスウェルブの近くまで行き話し始める。
「アンタ恥ずかしい人だな」
「何だと!」
「取り消せ。て言った人の顔を知らないまま、セレスさんに話しを通すんだから」
「ウッ!? それは書類でしか見てないからだ」
「そうですねぇ~。それに私の前であんな態度を取るのはぁ~、どうかと思いますよぉ~」
目を反らしてながら答えるスウェルブに追い討ちを掛ける。
「そ、それは申し訳ありません」
青ざめた表情をしながら、セレス理事長に向かい頭を下げて謝罪する。
「後はぁ~、すみませんがスウェルブせんせぇ~」
「は、はい。何でしょうか?」
「彼とお話がしたいのでぇ~、席を外して貰えませんかぁ~?」
「なあ!? 行けません理事長!!」
「どうしてですかぁ~?」
セレスが首を傾げながら聞く中、スウェルブは怒鳴るように話す。
「コイツは私の背後を取り、口を塞いだんですよ? 危険です!!」
「それはぁ~、アナタに実力がなかったからですよぉ~。油断してましたはぁ~、理由になりませんからねぇ~」
「クッ!? しかし」
「それともぉ~」
セレス理事長はティーカップを机に置き、笑顔のままでスウェルブを見つめる。
「私がぁ~、アナタより弱いとでも言いたいんですかぁ~?」
セレス理事長のその一言を聞いたスウェルブは、何故か顔を強ばらせて固まる。
「・・・・い、いえ。決してそんな事はありません」
「ならぁ~、私を信じて下さいねぇ~?」
「・・・・分かりました」
彼は悔しそうに言い、床に散らばった書類かき集め束ねた後に少年を睨み付けながら部屋を出ていく。
「あれは根に持った感じかな?」
「そうですねぇ~。でも彼には良い薬になりましたよぉ~」
俺にとっては目を付けられた感じがするけど・・・・。
「ありがとうございますぅ~。シュン・カミカワくん」
「はぁ・・・・まぁ、はい」
本当に何とも言えないよ。
「それではここからはぁ~、本題に移りましょうかぁ~。よいしょっと」
そう言うと引き出しから手紙を出して、俺に見せてくる。
「アリスおねえさまから来た手紙を読んでぇ~、アナタの事を把握しましたぁ~。アナタの気持ちは変わらないのですねぇ~?」
「はい、俺は自分の世界に帰りたい気持ちは変わりません!」
自分の世界に帰りたい。この気持ちはこの世界に召喚された日から変わらない。
「・・・・そうですかぁ~」
「だからお願いします。自分の世界に帰れる方法を探してくれませんか? お願いします!」
俺はそう言いながら、セレスさんに頭を下げてお願いをする。
「分かりましたぁ~。アナタが自分の世界に帰る方法をこちらでも探してみますねぇ~」
「ありがとうございます!」
アリスと違ってすんなりOKして貰えた。良かった。
「それとですねぇ~。アナタに話しをしなければならない事があるのでぇ~、ちゃんと聞いて下さいねぇ~」
「あ、はい」
一体どんな話しをするんだろう?
「一応、アナタの身の回り安全はぁ~、[レベナント魔法学園]を卒業まではぁ~、ある程度まで保障されてますからぁ~、安心して暮らして下さいねぇ~」
「保証は何処まであるんですか?」
「これは手渡される手帳に書いてあるのですがぁ~、先にアナタに必要な事だけ教えておきますねぇ~。お茶がなくなっていまいましたぁ~!」
残念そうに言った後にティーカップを置く。
「身分の差とぉ~、貴族からのチョッカイとぉ~、イジメですねぇ~。事と場合によってはこの国の厳罰に課せられますよぉ~」
向こうの世界でイジメ以外は見られない事だけれども。
「何か、身分差と貴族のチョッカイは異質なものがありそうですね」
「はい~。結構えげつないんですよぉ~。でも学園にいる間は安心して暮らせますから安心ですよぉ~」
卒業したら注意しないといけないな。
「分かりました」
「それじゃあ、アナタの部屋に案内するのでぇ~、付いてきて下さいねぇ~」
「セレスさん自らですか?」
「はいぃ~。私がそうしたいので案内しますねぇ~。それとぉ~」
彼女は両手の人差し指てバッテンを口の前で作った後に、俺に話し始める。
「ここではセレスと言う呼び名じゃなくてぇ~、セレスせんせぇ~。と言って下さいねぇ~。アナタと私はぁ~、せんせぇと生徒ですからねぇ~」
確かにそうだな。この人と俺の立場を弁わきまえるべきだ。
「その通りですね。セレス先生」
「はい~、いいですねぇ~。それでは行きましょうかぁ~」
「はい、セレス先生」
俺はセレス先生について行くように理事長室を後にする。
男が高そうな机に座っている女性に向かって言い放つ。
「ん~、私にそう言われましてもぉ~、彼は試験を合格しているので入学させる事にしたんですけどぉ~、いけなかったですかねぇ~」
理事長と言われた人はそう言い終えた後、机に置いてある紅茶を飲む。
「この紅茶美味しいですねぇ」
「飲んでる場合じゃありません! 今すぐ彼の合格取り消しをしてください!!」
「あらぁ? それは困りますねぇ」
彼女はそう言いながら頬に手を当てて困った顔をした後にこうも言った。
「スウェルブせんせぇ~。それはちゃんとした理由があって言ってるのですかぁ~?」
「ありますよ理事長! それは彼には魔力がない事です!!」
スウェルブは理事長を自信満々、そして睨みながら言うが、肝心の理事長はどこ吹く風な顔をする。
「スウェルブせんせぇ~。アナタに質問をしますよぉ~」
「どうぞ、何なりと質問をして下さい」
「彼はあの武器をどうやって持ち込んだんでしょうかぁ?」
「それは空間魔法、ハッ!?」
スウェルブ先生は慌てて口を閉ざす。
「おやぁ~、おかしいですねぇ? 魔法が使えない子の入学取り消しを言いに来たのにぃ、魔法の事を話すなんてぇ?」
「そ、それは」
スウェルブはたじろぎ始める。
「それと彼が使っていた武器なんですけどぉ~」
「武器が何ですか?」
スウェルブ先生は眉間にシワを作りながら、紅茶を飲む理事長に聞き返す。
「私はぁ~、どういう仕組みで動いているのか気になるんですよねぇ~。スウェルブ先生は分かりますかぁ~?」
「私はその場に居合わせていないので、何とも言えません」
「そうですかぁ~。それともう一つ聞きたい事があるんですよぉ~」
「何ですか? ムグッ!?」
「後ろに人が立っていたのぉ~、気づかなかったんですかぁ~?」
スウェルブは自分の体に右手で口を押さえられている上に、喉に左手の親指が触れているのを感覚を感じ驚く。
「ムッ!? ンンーーー!?」
彼は何とか拘束を振りほどいた後に、振り返りやった張本人を睨み付ける。
「貴様! 一体何のつもりだ!?」
「何のつもりって、アンタを試したつもりだったんだけど・・・・駄目か?」
「キ~サ~マァ~!!」
少年がそう答えるとスウェルブは顔を赤く、そして体を震えさせる。
「貴様の名を名乗れ!! この礼儀知らずが!!」
そう言われた張本人は呆れた顔をして、首を横に降った後に理事長の方に顔を向ける。その態度を見たスウェルブはさらに怒りを加速させる。
「あの、セレスさん」
「はい~、何でしょうか」
「この学園にいる教員って、こんなのばっか何ですか?」
「う~ん、そうでもないですよぉ~。彼の場合は異常な方ですからぁ~、気にしないで下さいねぇ~」
彼女はそう言い終えると、ティーカップを手に取りまた紅茶を飲み始める。
「貴様!!」
「何?」
少年は嫌そうな顔をしながら顔を向けるので、スウェルブの怒りが頂点に達する。
「名を、名乗れと、言ってるんだぁ。このクソガキがあああーーー!!」
そう言いながら自身が持っている資料を地面に叩きつけ、荒い息をしながら少年を睨み付ける。
「・・・・あのさ、アンタ誰に話し掛けているのか分かってるの?」
「あぁ?」
呆れ顔になっている少年を、スエルブは今すぐケンカを始めそうな顔をしながら睨む。
「アナタが合格取り消しを仰っていた方ですよぉ~」
「なぁっ! コイツが?」
先ほどとは違い驚いた表情を見せている中、彼はスウェルブの近くまで行き話し始める。
「アンタ恥ずかしい人だな」
「何だと!」
「取り消せ。て言った人の顔を知らないまま、セレスさんに話しを通すんだから」
「ウッ!? それは書類でしか見てないからだ」
「そうですねぇ~。それに私の前であんな態度を取るのはぁ~、どうかと思いますよぉ~」
目を反らしてながら答えるスウェルブに追い討ちを掛ける。
「そ、それは申し訳ありません」
青ざめた表情をしながら、セレス理事長に向かい頭を下げて謝罪する。
「後はぁ~、すみませんがスウェルブせんせぇ~」
「は、はい。何でしょうか?」
「彼とお話がしたいのでぇ~、席を外して貰えませんかぁ~?」
「なあ!? 行けません理事長!!」
「どうしてですかぁ~?」
セレスが首を傾げながら聞く中、スウェルブは怒鳴るように話す。
「コイツは私の背後を取り、口を塞いだんですよ? 危険です!!」
「それはぁ~、アナタに実力がなかったからですよぉ~。油断してましたはぁ~、理由になりませんからねぇ~」
「クッ!? しかし」
「それともぉ~」
セレス理事長はティーカップを机に置き、笑顔のままでスウェルブを見つめる。
「私がぁ~、アナタより弱いとでも言いたいんですかぁ~?」
セレス理事長のその一言を聞いたスウェルブは、何故か顔を強ばらせて固まる。
「・・・・い、いえ。決してそんな事はありません」
「ならぁ~、私を信じて下さいねぇ~?」
「・・・・分かりました」
彼は悔しそうに言い、床に散らばった書類かき集め束ねた後に少年を睨み付けながら部屋を出ていく。
「あれは根に持った感じかな?」
「そうですねぇ~。でも彼には良い薬になりましたよぉ~」
俺にとっては目を付けられた感じがするけど・・・・。
「ありがとうございますぅ~。シュン・カミカワくん」
「はぁ・・・・まぁ、はい」
本当に何とも言えないよ。
「それではここからはぁ~、本題に移りましょうかぁ~。よいしょっと」
そう言うと引き出しから手紙を出して、俺に見せてくる。
「アリスおねえさまから来た手紙を読んでぇ~、アナタの事を把握しましたぁ~。アナタの気持ちは変わらないのですねぇ~?」
「はい、俺は自分の世界に帰りたい気持ちは変わりません!」
自分の世界に帰りたい。この気持ちはこの世界に召喚された日から変わらない。
「・・・・そうですかぁ~」
「だからお願いします。自分の世界に帰れる方法を探してくれませんか? お願いします!」
俺はそう言いながら、セレスさんに頭を下げてお願いをする。
「分かりましたぁ~。アナタが自分の世界に帰る方法をこちらでも探してみますねぇ~」
「ありがとうございます!」
アリスと違ってすんなりOKして貰えた。良かった。
「それとですねぇ~。アナタに話しをしなければならない事があるのでぇ~、ちゃんと聞いて下さいねぇ~」
「あ、はい」
一体どんな話しをするんだろう?
「一応、アナタの身の回り安全はぁ~、[レベナント魔法学園]を卒業まではぁ~、ある程度まで保障されてますからぁ~、安心して暮らして下さいねぇ~」
「保証は何処まであるんですか?」
「これは手渡される手帳に書いてあるのですがぁ~、先にアナタに必要な事だけ教えておきますねぇ~。お茶がなくなっていまいましたぁ~!」
残念そうに言った後にティーカップを置く。
「身分の差とぉ~、貴族からのチョッカイとぉ~、イジメですねぇ~。事と場合によってはこの国の厳罰に課せられますよぉ~」
向こうの世界でイジメ以外は見られない事だけれども。
「何か、身分差と貴族のチョッカイは異質なものがありそうですね」
「はい~。結構えげつないんですよぉ~。でも学園にいる間は安心して暮らせますから安心ですよぉ~」
卒業したら注意しないといけないな。
「分かりました」
「それじゃあ、アナタの部屋に案内するのでぇ~、付いてきて下さいねぇ~」
「セレスさん自らですか?」
「はいぃ~。私がそうしたいので案内しますねぇ~。それとぉ~」
彼女は両手の人差し指てバッテンを口の前で作った後に、俺に話し始める。
「ここではセレスと言う呼び名じゃなくてぇ~、セレスせんせぇ~。と言って下さいねぇ~。アナタと私はぁ~、せんせぇと生徒ですからねぇ~」
確かにそうだな。この人と俺の立場を弁わきまえるべきだ。
「その通りですね。セレス先生」
「はい~、いいですねぇ~。それでは行きましょうかぁ~」
「はい、セレス先生」
俺はセレス先生について行くように理事長室を後にする。
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