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当初に目的を忘れた人が……
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「~~~♪」
素早さの種を見つけてからと言うもの、ファニーちゃんの力はスゴイものだった。
「えっ⁉︎ 向こう側に何かあるのか?」
俺がそう言うとファニーちゃんは頷いたのだけれどもぉ~……。
「ッ⁉︎ ちょっと見て来るわ‼︎」
サニーさんが、さっきからこの調子なのだ。
薬草を見つければ喜びながら採取して、キノコを見つけたら飛びついて、挙げ句の果てには鉱物で笑いながら採取している。
「……サニーさん、当初の目的を忘れてない?」
「そうですね」
サシャさんも俺と同じように思ってようだ。
「しかし不思議ですね。いくら採取スキルがLV5でも、こんなに簡単に素材が見つかると思いませんが……」
ん~……言われてみればそうだな。採取スキルは売れたり素材になるものを見つけやすくするスキルらしい。そしてレベルが上がるにつれて範囲が広がって行くのだけれども、LV5で半径5mほどしかない。その5mほどの距離でこんなに見つかるものなのか?
「……あの、サシャさん」
「何ですかカイリ様」
「薬草とか見つけるのって、ステータスの運も関係してますか?」
「事と場合によってなのですが、運が左右される場合があります。例えば……いつもよりも強い攻撃が出来た時とかですね」
「会心率のことですね」
別名クリティカルヒット。
「仰る通りです。それに運の高い人を連れて行けば、モンスターからアイテムがドロップする確率が高くなります。
もしかしたらアイテムを見つけやすくするのにも、運が絡んでいる可能性があるかもしれません。念の為に聞きますが、ファニー様の運は如何程ですか?」
「30ぐらいだった」
「そう……ですか」
サシャさんが悩ましい顔をさせるのは無理もない。何故かって? 俺が運が21ほどある。そしてその上をいくファニーちゃんは30ほどあるが、9ぐらいの差でこれほど変わるものなのか?
プルンッ! プルンッ!
「え? もう一回……もう一回ステータスを確認してみたら? って言いたいのか?」
プル太郎にそう聞くと、「うん!」と言いたそうに身体を上下させた。
そうだなぁ……。ちょこちょこ戦闘もして経験値も稼いでるし、確認してみてもいいかもな。
軽い気持ちままファニーちゃんに鑑定スキルを使った。
ーーーーーーーーーー
ステータス
名前 ファニー
種族 フェアリー
年齢 2歳
性別 女
契約者 カイリ
職業
Lv14 ※妖精なので職業は有りません。
基本能力
HP 19
MP 29
攻撃力 13
防御力 11
素早さ 20
器用性 25
魔法攻撃力 23
魔法防御力 20
運 60
取得スキル
風魔法LV5
植物魔法LV6
幻術LV3
魔力回復LV3
気配探知LV4
潜伏LV3
逃げ足LV4
採取LV6
未来予知Lv1
豪運Lv-
称号
幸運をもたらす者
悪意を感知する者
植物と共に生きる者
運命の女神に祝福されし者
ーーーーーーーーーー
「ぉおうっ‼︎⁉︎」
こいつぁどういうことだぁっ⁉︎
「どうなされました! カイリ様‼︎」
「あっ⁉︎ いや……ファニーちゃんの運が予想以上に上がっていたから、驚いただけです。…はい」
「そうですか」
それもあるけど女神に祝福されているし、豪運ってスキルは何なんだ? 教えてちょうだいチュートリアル様ぁ‼︎
説明。
豪運というスキルは運を2倍ほど高めるスキルで、HPが1/3以下になった時は3倍に高まります。
この豪運の下には運と強運の2つがあり、豪運と同じ能力を発揮しますが豪運に比べると低いです。
ああ、やっぱこのスキルのおかげなんだ。
プルンッ⁉︎
……あ、結果を聞きたそうにしてる。
「後で伝えるから……ね?」
……プルンッ!
プル太郎は俺の雰囲気を察してくれたのか、追求して来なかった。本当にいい子達だよ。
「カイリぃ~! サシャぁ~!」
おや、採取が終わったのか……ってぇ!
「結構取れたんですねぇ!」
顔を覆うぐらい色んな素材を抱えているサニーさん。
「いやぁ~。ファニーちゃんとルルちゃんのおかげで、こんなにもアイテムが取れたわぁ~」
ホクホクとした顔しているのはいいけどさ、当初の目的を忘れてない?
プルンッ……。
プル太郎もサニーさんが抱えているアイテムの量に驚いているし。
「サニー様。色んなものが採取出来て嬉しいのは分かりますが、その集めたアイテムをどうやって持ち帰るのですか?」
「それはもちろん、カイリのアイテムボックスに入れて貰うわ~」
結局は俺頼りなのか。
「~~~♪」
「キャンッ⁉︎」
「入れてあげてもいいんじゃない?」とルルとファニーちゃんが言いたそうにしているけど、俺達を放ったらかしにして採取ばかりしていたんだから、納得出来ない。
「ちゃんと分け前は渡してあげるから、お願いカイリ!」
「キュゥ~ン……」
「~~~♪」
サニーさんとルルとファニーちゃんが同時に頭を下げてお願いされたので、これは怒るに怒れないと感じてしまう。
「ハァ~……分かりました。俺とサシャさんの分を計算しておいて下さいね」
「ありがとうカイリぃいいいいいいっ!⁉︎」
いや……そこまで喜ぶことじゃないでしょ。
そんなことを思いながら、サニーさんが取って来たアイテムを全部アイテムボックスの中へと入れた。
「あの、カイリ様」
「ん? どうしたんですか?」
「いいんですか、私までお金を頂いて?」
「サシャさんにも貰う権利があると思うから、気にしないで下さい」
こういったことは平等に渡した方が、わだかまりがないし、何よりも後からどうのこうの言われる原因にもなるからさ。
「そうね。サシャがカイリのことを守っていたおかげで、私は採取に専念出来たのだからね」
「……お言葉に甘えさせて頂きます」
サシャさんはそう言いながら頭を下げた。
「そろそろお昼なので、地上に戻って食事に致しませんか?」
サシャさんはそう言いながら、時計を俺達に見せて来た。
「そうね。お昼を食べ終わったら、そのまま街に帰りましょうか。ルルちゃん達もお腹減ったでしょ?」
「キャンッ⁉︎」
「~~~♪」
プルンッ⁉︎
みんな「お腹減ったぁ~!」と言いたそうな声を上げて、期待の眼差しを俺に向けて来る。
俺に期待されても困るんだよなぁ~。あんまり金持ってないし。……そんなことよりもだ。
「迷宮の外にあるお店って、美味しいんですか?」
出店とか屋台しか見てない気がするんだけど……。
「ちゃんとしたお店もあるので、安心してして下さい」
「それにカイリの懐事情は私達も知ってるから、私達がお金を出してあげるわ」
「えっ⁉︎ 奢って貰うのは流石に悪いと思う」
そう言ったら、サニーさんとサシャさんが俺目の前まで近付いて来た。
「何を言ってるの! カイリのおかげで臨時収入も得られたのだから、これぐらいは当然よ」
「サニー様の仰る通りです。カイリ様と従魔様達にはたくさんのお礼が出来てしまいました。なので我々がその一部を返したいと思っております」
……何か威圧感を感じるぞ、これ。
「あ、はい……奢って下さって、ありがとうございます」
もう素直に従って何も考えない方が身の為だと思う。
「任せて下さい。迷宮の入り口に我々バルグ商会が建てたレストランがあるので、そこへ行きましょう」
「えっ⁉︎ 迷宮の前にバルグ商会のレストラン出してたの? 雑貨屋の間違いじゃないわよね?」
「ちゃんとレストランを出していますよ。理由は簡単で貴族上がりの騎士団や貴族の方が普通のお店でお食事となると気が引けたり、問題が起こったりするので問題解決の為にレストランをお作りなられたそうです」
ああ~……庶民と同じような食事で、しかも一緒に食べるなんて嫌だ! って言いたい人がいるんだろうなぁ。
「もちろん、カイリ様とサニー様。それにルル様達には高待遇で接客させて頂きますので、どうか御安心下さい」
そう言うと、サシャさんはテレポートカードを懐から取り出した。
「長い話はレストランで致しましょう。皆様、私の近くに来て下さい」
ここは、サシャさんの言う通りしよう。
サシャさんが持っているテレポートカードを使い、迷宮の入り口へと戻る俺達であった。
素早さの種を見つけてからと言うもの、ファニーちゃんの力はスゴイものだった。
「えっ⁉︎ 向こう側に何かあるのか?」
俺がそう言うとファニーちゃんは頷いたのだけれどもぉ~……。
「ッ⁉︎ ちょっと見て来るわ‼︎」
サニーさんが、さっきからこの調子なのだ。
薬草を見つければ喜びながら採取して、キノコを見つけたら飛びついて、挙げ句の果てには鉱物で笑いながら採取している。
「……サニーさん、当初の目的を忘れてない?」
「そうですね」
サシャさんも俺と同じように思ってようだ。
「しかし不思議ですね。いくら採取スキルがLV5でも、こんなに簡単に素材が見つかると思いませんが……」
ん~……言われてみればそうだな。採取スキルは売れたり素材になるものを見つけやすくするスキルらしい。そしてレベルが上がるにつれて範囲が広がって行くのだけれども、LV5で半径5mほどしかない。その5mほどの距離でこんなに見つかるものなのか?
「……あの、サシャさん」
「何ですかカイリ様」
「薬草とか見つけるのって、ステータスの運も関係してますか?」
「事と場合によってなのですが、運が左右される場合があります。例えば……いつもよりも強い攻撃が出来た時とかですね」
「会心率のことですね」
別名クリティカルヒット。
「仰る通りです。それに運の高い人を連れて行けば、モンスターからアイテムがドロップする確率が高くなります。
もしかしたらアイテムを見つけやすくするのにも、運が絡んでいる可能性があるかもしれません。念の為に聞きますが、ファニー様の運は如何程ですか?」
「30ぐらいだった」
「そう……ですか」
サシャさんが悩ましい顔をさせるのは無理もない。何故かって? 俺が運が21ほどある。そしてその上をいくファニーちゃんは30ほどあるが、9ぐらいの差でこれほど変わるものなのか?
プルンッ! プルンッ!
「え? もう一回……もう一回ステータスを確認してみたら? って言いたいのか?」
プル太郎にそう聞くと、「うん!」と言いたそうに身体を上下させた。
そうだなぁ……。ちょこちょこ戦闘もして経験値も稼いでるし、確認してみてもいいかもな。
軽い気持ちままファニーちゃんに鑑定スキルを使った。
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ステータス
名前 ファニー
種族 フェアリー
年齢 2歳
性別 女
契約者 カイリ
職業
Lv14 ※妖精なので職業は有りません。
基本能力
HP 19
MP 29
攻撃力 13
防御力 11
素早さ 20
器用性 25
魔法攻撃力 23
魔法防御力 20
運 60
取得スキル
風魔法LV5
植物魔法LV6
幻術LV3
魔力回復LV3
気配探知LV4
潜伏LV3
逃げ足LV4
採取LV6
未来予知Lv1
豪運Lv-
称号
幸運をもたらす者
悪意を感知する者
植物と共に生きる者
運命の女神に祝福されし者
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「ぉおうっ‼︎⁉︎」
こいつぁどういうことだぁっ⁉︎
「どうなされました! カイリ様‼︎」
「あっ⁉︎ いや……ファニーちゃんの運が予想以上に上がっていたから、驚いただけです。…はい」
「そうですか」
それもあるけど女神に祝福されているし、豪運ってスキルは何なんだ? 教えてちょうだいチュートリアル様ぁ‼︎
説明。
豪運というスキルは運を2倍ほど高めるスキルで、HPが1/3以下になった時は3倍に高まります。
この豪運の下には運と強運の2つがあり、豪運と同じ能力を発揮しますが豪運に比べると低いです。
ああ、やっぱこのスキルのおかげなんだ。
プルンッ⁉︎
……あ、結果を聞きたそうにしてる。
「後で伝えるから……ね?」
……プルンッ!
プル太郎は俺の雰囲気を察してくれたのか、追求して来なかった。本当にいい子達だよ。
「カイリぃ~! サシャぁ~!」
おや、採取が終わったのか……ってぇ!
「結構取れたんですねぇ!」
顔を覆うぐらい色んな素材を抱えているサニーさん。
「いやぁ~。ファニーちゃんとルルちゃんのおかげで、こんなにもアイテムが取れたわぁ~」
ホクホクとした顔しているのはいいけどさ、当初の目的を忘れてない?
プルンッ……。
プル太郎もサニーさんが抱えているアイテムの量に驚いているし。
「サニー様。色んなものが採取出来て嬉しいのは分かりますが、その集めたアイテムをどうやって持ち帰るのですか?」
「それはもちろん、カイリのアイテムボックスに入れて貰うわ~」
結局は俺頼りなのか。
「~~~♪」
「キャンッ⁉︎」
「入れてあげてもいいんじゃない?」とルルとファニーちゃんが言いたそうにしているけど、俺達を放ったらかしにして採取ばかりしていたんだから、納得出来ない。
「ちゃんと分け前は渡してあげるから、お願いカイリ!」
「キュゥ~ン……」
「~~~♪」
サニーさんとルルとファニーちゃんが同時に頭を下げてお願いされたので、これは怒るに怒れないと感じてしまう。
「ハァ~……分かりました。俺とサシャさんの分を計算しておいて下さいね」
「ありがとうカイリぃいいいいいいっ!⁉︎」
いや……そこまで喜ぶことじゃないでしょ。
そんなことを思いながら、サニーさんが取って来たアイテムを全部アイテムボックスの中へと入れた。
「あの、カイリ様」
「ん? どうしたんですか?」
「いいんですか、私までお金を頂いて?」
「サシャさんにも貰う権利があると思うから、気にしないで下さい」
こういったことは平等に渡した方が、わだかまりがないし、何よりも後からどうのこうの言われる原因にもなるからさ。
「そうね。サシャがカイリのことを守っていたおかげで、私は採取に専念出来たのだからね」
「……お言葉に甘えさせて頂きます」
サシャさんはそう言いながら頭を下げた。
「そろそろお昼なので、地上に戻って食事に致しませんか?」
サシャさんはそう言いながら、時計を俺達に見せて来た。
「そうね。お昼を食べ終わったら、そのまま街に帰りましょうか。ルルちゃん達もお腹減ったでしょ?」
「キャンッ⁉︎」
「~~~♪」
プルンッ⁉︎
みんな「お腹減ったぁ~!」と言いたそうな声を上げて、期待の眼差しを俺に向けて来る。
俺に期待されても困るんだよなぁ~。あんまり金持ってないし。……そんなことよりもだ。
「迷宮の外にあるお店って、美味しいんですか?」
出店とか屋台しか見てない気がするんだけど……。
「ちゃんとしたお店もあるので、安心してして下さい」
「それにカイリの懐事情は私達も知ってるから、私達がお金を出してあげるわ」
「えっ⁉︎ 奢って貰うのは流石に悪いと思う」
そう言ったら、サニーさんとサシャさんが俺目の前まで近付いて来た。
「何を言ってるの! カイリのおかげで臨時収入も得られたのだから、これぐらいは当然よ」
「サニー様の仰る通りです。カイリ様と従魔様達にはたくさんのお礼が出来てしまいました。なので我々がその一部を返したいと思っております」
……何か威圧感を感じるぞ、これ。
「あ、はい……奢って下さって、ありがとうございます」
もう素直に従って何も考えない方が身の為だと思う。
「任せて下さい。迷宮の入り口に我々バルグ商会が建てたレストランがあるので、そこへ行きましょう」
「えっ⁉︎ 迷宮の前にバルグ商会のレストラン出してたの? 雑貨屋の間違いじゃないわよね?」
「ちゃんとレストランを出していますよ。理由は簡単で貴族上がりの騎士団や貴族の方が普通のお店でお食事となると気が引けたり、問題が起こったりするので問題解決の為にレストランをお作りなられたそうです」
ああ~……庶民と同じような食事で、しかも一緒に食べるなんて嫌だ! って言いたい人がいるんだろうなぁ。
「もちろん、カイリ様とサニー様。それにルル様達には高待遇で接客させて頂きますので、どうか御安心下さい」
そう言うと、サシャさんはテレポートカードを懐から取り出した。
「長い話はレストランで致しましょう。皆様、私の近くに来て下さい」
ここは、サシャさんの言う通りしよう。
サシャさんが持っているテレポートカードを使い、迷宮の入り口へと戻る俺達であった。
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