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傭兵募集の案内
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そんなこんなで無事に必要なものを揃えられることが出来た。それはそれで嬉しいことなんだけれども、接客してくれた店員さんが目に涙を浮かべながら俺の手を取っている。
「カイリ様、ありがとうございました! この御恩は一生忘れません! 末代まで語り継ぎます!」
「末代まで語り継ぐほどのことはやってないと思うよ」
単に商品をそのままの値段で買っただけ。本当にそれだけの話なのに、こんな感じになっていて困る。
こうなったら仕方がない。さっさとこの店を出て終わらせよう!
「そんじゃあ、俺はもう行くので」
「はい! またのご来店をお待ちしております!」
そう言って土下座をする勢いで頭を下げる店員に若干引きつつも、手を振ってお店を出た。
「~~~♪」
ファニーちゃんが、「思ってたよりも早く済んだね」と言いたそうな声を掛けて来た。
「……そうだね」
店員があの様子じゃなかったら、もっと早く済んでいたかもしれないけど……うわっ⁉︎ 手を振って見送りしてる!
そう、振り返るとそこには先ほどの店員がドアに付けられている窓ガラスから、こっちを見つめて手を振っている。
「キャンッ⁉︎」
ルルが「あの人いい人だね!」と言いたそうに吠えた。……何処がだ?
プルンッ⁉︎
今度はプル太郎が「冒険者ギルドに行かないの?」と言いたそうに震えたので、しゃがんで話し掛ける。
「そうだね。挨拶だけでもしておこうか」
「キャンッ⁉︎」
そう言ったらルルが「クエスト受けないの?」と言いたそうな鳴き声を上げた。
「クエストは……もう今日は色々あって疲れたから受けないつもりだよ」
「クゥ~ン……」
ルルが残念そうな顔をさせながら鳴くので、撫でながら語り掛ける。
「ルル、明日は迷宮に行くからそのときに思いっきり戦えばいいと思うよ」
「キャンッ⁉︎」
ルルが「そうだね!」と言いたそうな鳴き声を上げた!
物わかりがいい子でよかった。
「じゃあ、迷宮に行く報告も兼ねて冒険者ギルドに行こうか」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
ルル達が「はぁ~い!」と言いたそうな感じの返事を聞いてから、立ち上がり冒険者ギルドを目指して歩き始めた。
「……クゥ?」
ルルが耳をピーンと立てながら横の方に顔を向けたので、ルルに話し掛ける。
「ルル、どうしたんだ?」
「キャンッ⁉︎」
ルルが「向こうから何か近付いて来る」と言いたそうに吠えたので、俺もそちらに顔を向けるとその正体がわかった。
「号外号外ッ⁉︎ 号外だよぉ⁉︎ これを読まなきゃ損だよぉ‼︎」
あ、号外か。何かあったのか?
号外片手にそう言って歩いて来るので、男性から号外を受け取った。
「ありがとう」
「あいよぉ! 中身を読んだらビックリするから、隅々まで読んだ方がいいよぉ! 号外号外⁉︎ 号外だよぉ⁉︎」
歩き出したのを見送ると、貰った号外を広げてみるとルル達も興味深々そうに覗き込んで来たので読んで聞かせる。
「えっとぉ……ジルド帝国内戦勃発! 不平と不満だらけの政府に軍部と平民が協力して帝王に鉄槌を下し始めた‼︎ だって」
「~~~♪」
ファニーちゃんが「へぇ~……」と感心したようなことを言うが、ルルとプル太郎が首を傾げている。多分内戦の意味を理解してないんだと思う。
そして記事の内容を詳しく読んでみると、気になる内容が書かれていた。
「ジルド帝国第一皇子であるバンカー・エルド・ジルド皇太子が婚約者を国外追放して違う女性と結婚してからは、内政が悪くなる一方で税金も上がる一方で国外へと逃げる人々で溢れ返ってしまっている状況。
側近ですら40%も上げた税金と課税対象を増やしたことに対して苦言を申したのだが、聞く耳を持たずじまいであr……税金40%ぉ⁉︎」
オイオイッ⁉︎ 商品1つに対して、税金で半分近くのお金を納めなきゃいけないなんてひど過ぎないか?
しかも内容の続きには何人かの側近が皇太子の下を離れて軍の方についたとか、いくつかの貴族は独立国家を勝手に作ったとも書いてる。
「多方面から攻撃を受けているから、首が回らなくなっているみたいだな」
可哀想とも思えるけど、内容を読む限り自業自得なので同情する気にもなれない。
「まぁ、他人ごとだから気にしないでいようか」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「そうだね!」と言いたそうに震えたのを見てから、冒険者ギルドへと向かう。
冒険者ギルドに着くと、何やら異様な雰囲気を感じたので辺りを見回してしまう。
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
ルルとプル太郎が「何かあったのかなぁ?」と言いたそうにしている。
「俺も気になるから聞いてみようか」
「皆さんジルド帝国が内戦を始めたことを、気にしているみたいですよ」
む? この声はアンジーさん。
顔を上げて見るとアンジーさんがニッコリ笑顔で俺のことを見下ろしていたので、立ち上がり話し掛ける。
「ジルド帝国って、この号外に書かれている国のことで合ってますよね?」
「はい、合ってますよ。実はその国の方から傭兵の案内も来ていますが……内容が内容なだけに皆さん依頼を手に取らないんですよ」
「依頼? どんな内容ですか?」
「こちらになります」
アンジーさんはそう言ってポケットから依頼を取り出し、手渡されたので内容を確認する。
「ジルド帝国傭兵募集。ジルド帝国に仇なす反逆者どもを倒したら、1000万レザと貴族の称号を与える。……え? これ、内容に具体性がないんですけど」
「はい。仰る通り具体的な内容が書いてませんね」
「日当いくら貰えるの?」
「我々もその辺りの確認をしたのですが、“その日の状況による、”とか、”平民風情がガタガタ吐かすなぁ!“とか言われてしまったそうです」
ああ……聞いてる限り払うつもりはないようだな。
「そしてこちらがクーデターを起こしている方々の依頼書です」
反帝国軍組織は傭兵を募集しております。
仕事内容。
・援助国からの物資と人材を護衛及び運ぶ手伝い。
・拠点の防衛任務
・モンスターの対処と避難民の保護及び護衛活動。
前線に出て敵対しているバンカー派の兵士を倒して頂けると助かります。
日当15000レザ。活躍次第では褒賞として最低10万レザから払います。
そして犯罪行為などをした場合は軍部の方で捕まえることがあるので、注意して下さい。
ランクは訪いません。
面接有り。
「こっちの募集広告の方がしっかりしているぅ⁉︎」
「やっぱりそう思いますか。なので参加される方々は反政府軍の方に入ります」
「だよねぇ~……」
ブラック企業とわかってるところに入るよりも、ちゃんとした会社に入る方がいいもんね。
「~~~♪」
そんなことを思っていたらファニーちゃんが、「明日のこと話さなくていいの?」と言って来た。
「ああ、そうだった! アンジーさん、明日マナさん…て言うかバルグさんところのメイドと一緒に迷宮に行って来ます」
「はい。そちらの話はマナ様ご本人から聞いております」
あらま、もう話してたんだなぁ……。
「日帰りと仰っておりましたが、状況によっては一日向こうで泊まることも考えているそうです。あ、もちろん迷宮近くに建てられているホテルにですよ。野宿なんてさせたら、色んな人から怒られるのは目に見えてますから」
「えっ⁉︎ じゃあ俺がお店でテントを買った意味は……」
「全く持ってないですね」
意味のない買い物をしてしまったのか、俺は……。
「ま、まぁカイリさんにはアイテムボックスがあるので、いざってときに使用出来る筈ですよ」
「まぁ…確かにそうだけどぉ……」
野外キャンプをしてみたかったから、ちょっと残念なんだよなぁ~。
そんなことを思いながら天井を見つめた。
「カイリ様、ありがとうございました! この御恩は一生忘れません! 末代まで語り継ぎます!」
「末代まで語り継ぐほどのことはやってないと思うよ」
単に商品をそのままの値段で買っただけ。本当にそれだけの話なのに、こんな感じになっていて困る。
こうなったら仕方がない。さっさとこの店を出て終わらせよう!
「そんじゃあ、俺はもう行くので」
「はい! またのご来店をお待ちしております!」
そう言って土下座をする勢いで頭を下げる店員に若干引きつつも、手を振ってお店を出た。
「~~~♪」
ファニーちゃんが、「思ってたよりも早く済んだね」と言いたそうな声を掛けて来た。
「……そうだね」
店員があの様子じゃなかったら、もっと早く済んでいたかもしれないけど……うわっ⁉︎ 手を振って見送りしてる!
そう、振り返るとそこには先ほどの店員がドアに付けられている窓ガラスから、こっちを見つめて手を振っている。
「キャンッ⁉︎」
ルルが「あの人いい人だね!」と言いたそうに吠えた。……何処がだ?
プルンッ⁉︎
今度はプル太郎が「冒険者ギルドに行かないの?」と言いたそうに震えたので、しゃがんで話し掛ける。
「そうだね。挨拶だけでもしておこうか」
「キャンッ⁉︎」
そう言ったらルルが「クエスト受けないの?」と言いたそうな鳴き声を上げた。
「クエストは……もう今日は色々あって疲れたから受けないつもりだよ」
「クゥ~ン……」
ルルが残念そうな顔をさせながら鳴くので、撫でながら語り掛ける。
「ルル、明日は迷宮に行くからそのときに思いっきり戦えばいいと思うよ」
「キャンッ⁉︎」
ルルが「そうだね!」と言いたそうな鳴き声を上げた!
物わかりがいい子でよかった。
「じゃあ、迷宮に行く報告も兼ねて冒険者ギルドに行こうか」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
ルル達が「はぁ~い!」と言いたそうな感じの返事を聞いてから、立ち上がり冒険者ギルドを目指して歩き始めた。
「……クゥ?」
ルルが耳をピーンと立てながら横の方に顔を向けたので、ルルに話し掛ける。
「ルル、どうしたんだ?」
「キャンッ⁉︎」
ルルが「向こうから何か近付いて来る」と言いたそうに吠えたので、俺もそちらに顔を向けるとその正体がわかった。
「号外号外ッ⁉︎ 号外だよぉ⁉︎ これを読まなきゃ損だよぉ‼︎」
あ、号外か。何かあったのか?
号外片手にそう言って歩いて来るので、男性から号外を受け取った。
「ありがとう」
「あいよぉ! 中身を読んだらビックリするから、隅々まで読んだ方がいいよぉ! 号外号外⁉︎ 号外だよぉ⁉︎」
歩き出したのを見送ると、貰った号外を広げてみるとルル達も興味深々そうに覗き込んで来たので読んで聞かせる。
「えっとぉ……ジルド帝国内戦勃発! 不平と不満だらけの政府に軍部と平民が協力して帝王に鉄槌を下し始めた‼︎ だって」
「~~~♪」
ファニーちゃんが「へぇ~……」と感心したようなことを言うが、ルルとプル太郎が首を傾げている。多分内戦の意味を理解してないんだと思う。
そして記事の内容を詳しく読んでみると、気になる内容が書かれていた。
「ジルド帝国第一皇子であるバンカー・エルド・ジルド皇太子が婚約者を国外追放して違う女性と結婚してからは、内政が悪くなる一方で税金も上がる一方で国外へと逃げる人々で溢れ返ってしまっている状況。
側近ですら40%も上げた税金と課税対象を増やしたことに対して苦言を申したのだが、聞く耳を持たずじまいであr……税金40%ぉ⁉︎」
オイオイッ⁉︎ 商品1つに対して、税金で半分近くのお金を納めなきゃいけないなんてひど過ぎないか?
しかも内容の続きには何人かの側近が皇太子の下を離れて軍の方についたとか、いくつかの貴族は独立国家を勝手に作ったとも書いてる。
「多方面から攻撃を受けているから、首が回らなくなっているみたいだな」
可哀想とも思えるけど、内容を読む限り自業自得なので同情する気にもなれない。
「まぁ、他人ごとだから気にしないでいようか」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「そうだね!」と言いたそうに震えたのを見てから、冒険者ギルドへと向かう。
冒険者ギルドに着くと、何やら異様な雰囲気を感じたので辺りを見回してしまう。
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
ルルとプル太郎が「何かあったのかなぁ?」と言いたそうにしている。
「俺も気になるから聞いてみようか」
「皆さんジルド帝国が内戦を始めたことを、気にしているみたいですよ」
む? この声はアンジーさん。
顔を上げて見るとアンジーさんがニッコリ笑顔で俺のことを見下ろしていたので、立ち上がり話し掛ける。
「ジルド帝国って、この号外に書かれている国のことで合ってますよね?」
「はい、合ってますよ。実はその国の方から傭兵の案内も来ていますが……内容が内容なだけに皆さん依頼を手に取らないんですよ」
「依頼? どんな内容ですか?」
「こちらになります」
アンジーさんはそう言ってポケットから依頼を取り出し、手渡されたので内容を確認する。
「ジルド帝国傭兵募集。ジルド帝国に仇なす反逆者どもを倒したら、1000万レザと貴族の称号を与える。……え? これ、内容に具体性がないんですけど」
「はい。仰る通り具体的な内容が書いてませんね」
「日当いくら貰えるの?」
「我々もその辺りの確認をしたのですが、“その日の状況による、”とか、”平民風情がガタガタ吐かすなぁ!“とか言われてしまったそうです」
ああ……聞いてる限り払うつもりはないようだな。
「そしてこちらがクーデターを起こしている方々の依頼書です」
反帝国軍組織は傭兵を募集しております。
仕事内容。
・援助国からの物資と人材を護衛及び運ぶ手伝い。
・拠点の防衛任務
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前線に出て敵対しているバンカー派の兵士を倒して頂けると助かります。
日当15000レザ。活躍次第では褒賞として最低10万レザから払います。
そして犯罪行為などをした場合は軍部の方で捕まえることがあるので、注意して下さい。
ランクは訪いません。
面接有り。
「こっちの募集広告の方がしっかりしているぅ⁉︎」
「やっぱりそう思いますか。なので参加される方々は反政府軍の方に入ります」
「だよねぇ~……」
ブラック企業とわかってるところに入るよりも、ちゃんとした会社に入る方がいいもんね。
「~~~♪」
そんなことを思っていたらファニーちゃんが、「明日のこと話さなくていいの?」と言って来た。
「ああ、そうだった! アンジーさん、明日マナさん…て言うかバルグさんところのメイドと一緒に迷宮に行って来ます」
「はい。そちらの話はマナ様ご本人から聞いております」
あらま、もう話してたんだなぁ……。
「日帰りと仰っておりましたが、状況によっては一日向こうで泊まることも考えているそうです。あ、もちろん迷宮近くに建てられているホテルにですよ。野宿なんてさせたら、色んな人から怒られるのは目に見えてますから」
「えっ⁉︎ じゃあ俺がお店でテントを買った意味は……」
「全く持ってないですね」
意味のない買い物をしてしまったのか、俺は……。
「ま、まぁカイリさんにはアイテムボックスがあるので、いざってときに使用出来る筈ですよ」
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そんなことを思いながら天井を見つめた。
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