3 / 26
3.召喚士の晩ごはん
しおりを挟む
「なんだこりゃ」
なんだこりゃ。
それしか、頭に言葉が浮かばない。
ふらつく足取りで家路を辿り、家の前まで来たとき。
私は、その場に立ちすくんで呟いていた。
暮れていく空に、僅かにオレンジ色の残映が見える。街のそこここに灯りが点き始めて、煮炊きの湯気や煙が長く尾を曳きながらのどかに流れていた。
そんな和やかな風景を切り裂くような、賑やかな音楽。パパパパー、ズチャズチャズチャ。何の音楽なのかよく分からない。とにかく威勢がいい。そして、大きく頭上に張り巡らされた垂れ幕に、鮮やかに浮かび上がる文字──
「祝召喚☆王弟殿下イシルディアさま☆勝利 おめでとう」
「王弟殿下」の文字がでかでかと大半を占める、その端っこに小さな文字で、「召喚士クロエ」と書いてあった。私の名前が小さいのは全然いい、目立ちたくないし、むしろ完全に省いてくれても構わないぐらいなんだけど、……これ、何。
「お帰りなさいませ、クロエ様」
知らない人が、声をかけてきた。
困惑したまま、その人を見上げようとしたとき、バタバタと足音が響いて、うわずり切った弟の声が耳をつんざいた。
「姉ちゃん! 姉ちゃんっ、おかえり!」
「た、ただいま」
反射的に応えて、飛び付いてきた弟の身体を受け止める。まるで仔犬のように、弟はじゃれつきながら叫んでいた。
「すごいよ! すごいご馳走があるんだよ! 肉とか!」
肉。
この子は何を言っているのだろう……と、うろたえかけたとき、私の鼻は、何やら甘美で誘惑的な香りを吸い込んだ。肉。確かに肉だ。それも、じゅうじゅうと焼かれ、たっぷりした脂を滴らせているであろう素敵な肉。
しかし、肉以外の匂いもする。ほっくりしたお芋、爽やかな香草、とろりとしたチーズ、蜂蜜、黄金色のパン、温かいシチュー。それ以外にもたくさん。
空きっ腹が存在を主張して、ぐうう、と鳴った。
「クロエ様、こちらへどうぞ」
さっき話しかけてきた人だ。
ぎゅうぎゅう抱きついてくる弟に気を取られながら、見上げた。土気色の、角ばった顔の中に、暗い二つの眼窩。その奥に、ぼんやりと光る何か。
(あ、この人)
人間じゃない。土属性の魔物……ゴーレムだろうか。しかし、人と同じようなサイズで、きっちりと襟まで留めた礼服を纏い、知性的な光を眼窩に宿すゴーレム、というのは、私の狭い知識の中には存在しない。
「……あの、失礼かもしれませんが、あなたはゴーレムですか?」
恐る恐る尋ねてしまった。
彼はこくりと頷き、
「イシルディア様にお仕えしております。主君のご命令で、主君の主君であるクロエ様のお世話をさせて頂きに参りました」
「えっ?」
言っていることは分かるのだが、頭に入ってこない。
「他にも、主君の元からメイドと料理人が数名ずつ派遣されております。半数は人間ですのでご安心を」
つまり、半数は人間じゃないということか。
見回すと、私たち家族が身を寄せ合って暮らしている、今にも屋根が崩れ落ちそうな小さな家の前に、大きなテーブルが三つ並べられていた。溢れんばかりに山をなしたご馳走が、誘惑するように食欲をそそる匂いを立ち昇らせている。近くの路上に、簡易の台所らしきものがしつらえられていて、料理人がせっせと肉のかたまりを切り分けていた。
この街の人々が全員集まったんじゃないかと思うぐらい、たくさんの人だかりができている。皆、小さな皿に料理を山盛りにしていて、楽しそうにしている様は、何かのお祭りのようだ。
その周りに、メイド服を着た人影が忙しく歩き回っていた。半数は、明らかに人ではない動きをしている。
「う、うわあ……これ、全部、王弟殿下の?」
状況に圧倒されすぎて、それ以上の言葉が出てこなかった。
ゴーレム氏は、ちょっとよく分からない動きをした。肩をすくめたのだ、と、一瞬経ってから気付いた。
「晩餐については、その通りですが。楽団と垂れ幕については、あちらの方の手配で」
彼が指し示す方向を見やると、いつの間にか演台が出来ていて、ぎらつく玉虫色の上着を着た太った男性が、気分良さそうに何か演説していた。見たことがある顔だ。
(市長だ……)
途切れ途切れに聞こえてくる演説から判断する限り、これは政治的便乗というものであるらしい。
それより、
「クロエ! お帰り! 早くこっち来て、食べなさいよ」
「クロエ! お肉取っといたわよ」
テーブルの奥の方から、姉たちが呼びかけてくる。
弟に引きずられ、ゴーレムに見守られながら、私は歩いていった。人波が割れ、四方から視線が突き刺さる。好意的に見てくれているようだが、
(皆、イシルディア殿下について聞きたくてたまらないんだろうなあ……)
そんな雰囲気をひしひしと感じる。
とにかく、お腹が空いた。
姉二人に挟まれて座り、ひとしきりぎゅうぎゅうと抱き締められてから、私はごはんに取り掛かった。
肉の味がたっぷり染みたじゃがいも。溶けたチーズが滴り落ちているかぼちゃ。ニンニクの油が塗りつけられたパン。赤い茎の葉っぱが沢山入ったサラダ。小さなきのこが山盛り入っているスープ。豆の入った黄金色のリゾット。
私には判別のつかない食べ物もたくさんあった。何かを固めたもの。何かのシロップ。何かのお肉。見たことがない野菜。でも、どれも美味しい。
「一生分食べておかないと」
「全くだわ」
私の言葉に、姉が笑って同意する。
たまに一言二言、言葉を交わしながら、私たちはひたすら食べた。途中で、母と弟が合流する。二人とも、もうすでに一通り食事を終えたらしいのだが、
「まだ食べられる気がしてきたから、食べるわ」
「もっと!」
食い意地が張っている、と思われるだろうが、こんな夢のような光景を前にしたら、目が醒める前に食べておきたい。いっぱい食べた、という記憶は大切なのだ。
「そういえば、さっき、王弟殿下のお使いの人が来て、布団や毛布をたくさん置いていってくれたのよ」
「えっ?」
「良かったわね、クロエ。ずっと使ってた毛布、破れそうだったもんね」
左右から言葉が降ってきて、私は胡桃入りパンを咥えたまま止まってしまった。
「布団? 毛布?」
「他にもいろいろ、家族みんなでお使い下さいって。本当にいたれりつくせりで、親切な方よね、殿下……」
姉たちがうっとりした顔をしている。母も。
「あと、雨漏りとか何でも、明日、修繕の人手を寄越して直してくれるんですって。必要なものがあったら、他にも何でも言ってくれ、だそうよ」
「殿下が……」
どういう顔をしていいか分からなかった。
主君の主君。
ゴーレム氏はそう言っていたが、召喚獣というのは、ここまで召喚士の面倒を見てくれるものだっただろうか?
(普通、逆なんじゃ……)
召喚して戦わせる代わりに、召喚士は召喚獣の面倒を見る。
だが、よく考えてみなくても、イシルディア殿下は私を必要としていない。殿下を必要としているのは、私だ。
(……こうやって、私の面倒を見るのを、楽しんでくれているのかな)
その夜、初めて経験するふわふわの布団に包まって横たわりながら、私は考えていた。
天井には大きな穴が開いていて、夜空が見える。風とともに、賑やかな楽の音や、人々の声も流れ込んできた。家の前では、まだまだお祭り騒ぎが続いているのだ。
私はさすがに疲れていたので、夜が深くなってきたところで寝室に引き取った。隣で、弟がすやすやと寝息を立てている。しこたまご馳走を詰め込んだお腹が膨らんでいる。私は、生まれて初めて、満足した、と思った。
ごはんだけではない。満たされている。
(……殿下に、お礼を言わなくちゃ)
殿下は、分かってくれるだろうか。
私は、ずっと、飢えていたのだ。食べ物だけじゃない。私は幸い、家族には恵まれていたけれど、それでも、未来に希望を持てることが何もなかった。
でも、今は。
(また、殿下に会いたいな)
あの顔を見ると、強くなれる気がする。強くなりたい、と思う。
戦いの場でなくても、殿下は私と会ってくれるだろうか。どうしたら会えるだろう。いつ? 明日、会える?
胸の中に、灯がともるような気がする。その感覚を忘れないように、大事に抱き込むようにしながら、私は眠りについた。
なんだこりゃ。
それしか、頭に言葉が浮かばない。
ふらつく足取りで家路を辿り、家の前まで来たとき。
私は、その場に立ちすくんで呟いていた。
暮れていく空に、僅かにオレンジ色の残映が見える。街のそこここに灯りが点き始めて、煮炊きの湯気や煙が長く尾を曳きながらのどかに流れていた。
そんな和やかな風景を切り裂くような、賑やかな音楽。パパパパー、ズチャズチャズチャ。何の音楽なのかよく分からない。とにかく威勢がいい。そして、大きく頭上に張り巡らされた垂れ幕に、鮮やかに浮かび上がる文字──
「祝召喚☆王弟殿下イシルディアさま☆勝利 おめでとう」
「王弟殿下」の文字がでかでかと大半を占める、その端っこに小さな文字で、「召喚士クロエ」と書いてあった。私の名前が小さいのは全然いい、目立ちたくないし、むしろ完全に省いてくれても構わないぐらいなんだけど、……これ、何。
「お帰りなさいませ、クロエ様」
知らない人が、声をかけてきた。
困惑したまま、その人を見上げようとしたとき、バタバタと足音が響いて、うわずり切った弟の声が耳をつんざいた。
「姉ちゃん! 姉ちゃんっ、おかえり!」
「た、ただいま」
反射的に応えて、飛び付いてきた弟の身体を受け止める。まるで仔犬のように、弟はじゃれつきながら叫んでいた。
「すごいよ! すごいご馳走があるんだよ! 肉とか!」
肉。
この子は何を言っているのだろう……と、うろたえかけたとき、私の鼻は、何やら甘美で誘惑的な香りを吸い込んだ。肉。確かに肉だ。それも、じゅうじゅうと焼かれ、たっぷりした脂を滴らせているであろう素敵な肉。
しかし、肉以外の匂いもする。ほっくりしたお芋、爽やかな香草、とろりとしたチーズ、蜂蜜、黄金色のパン、温かいシチュー。それ以外にもたくさん。
空きっ腹が存在を主張して、ぐうう、と鳴った。
「クロエ様、こちらへどうぞ」
さっき話しかけてきた人だ。
ぎゅうぎゅう抱きついてくる弟に気を取られながら、見上げた。土気色の、角ばった顔の中に、暗い二つの眼窩。その奥に、ぼんやりと光る何か。
(あ、この人)
人間じゃない。土属性の魔物……ゴーレムだろうか。しかし、人と同じようなサイズで、きっちりと襟まで留めた礼服を纏い、知性的な光を眼窩に宿すゴーレム、というのは、私の狭い知識の中には存在しない。
「……あの、失礼かもしれませんが、あなたはゴーレムですか?」
恐る恐る尋ねてしまった。
彼はこくりと頷き、
「イシルディア様にお仕えしております。主君のご命令で、主君の主君であるクロエ様のお世話をさせて頂きに参りました」
「えっ?」
言っていることは分かるのだが、頭に入ってこない。
「他にも、主君の元からメイドと料理人が数名ずつ派遣されております。半数は人間ですのでご安心を」
つまり、半数は人間じゃないということか。
見回すと、私たち家族が身を寄せ合って暮らしている、今にも屋根が崩れ落ちそうな小さな家の前に、大きなテーブルが三つ並べられていた。溢れんばかりに山をなしたご馳走が、誘惑するように食欲をそそる匂いを立ち昇らせている。近くの路上に、簡易の台所らしきものがしつらえられていて、料理人がせっせと肉のかたまりを切り分けていた。
この街の人々が全員集まったんじゃないかと思うぐらい、たくさんの人だかりができている。皆、小さな皿に料理を山盛りにしていて、楽しそうにしている様は、何かのお祭りのようだ。
その周りに、メイド服を着た人影が忙しく歩き回っていた。半数は、明らかに人ではない動きをしている。
「う、うわあ……これ、全部、王弟殿下の?」
状況に圧倒されすぎて、それ以上の言葉が出てこなかった。
ゴーレム氏は、ちょっとよく分からない動きをした。肩をすくめたのだ、と、一瞬経ってから気付いた。
「晩餐については、その通りですが。楽団と垂れ幕については、あちらの方の手配で」
彼が指し示す方向を見やると、いつの間にか演台が出来ていて、ぎらつく玉虫色の上着を着た太った男性が、気分良さそうに何か演説していた。見たことがある顔だ。
(市長だ……)
途切れ途切れに聞こえてくる演説から判断する限り、これは政治的便乗というものであるらしい。
それより、
「クロエ! お帰り! 早くこっち来て、食べなさいよ」
「クロエ! お肉取っといたわよ」
テーブルの奥の方から、姉たちが呼びかけてくる。
弟に引きずられ、ゴーレムに見守られながら、私は歩いていった。人波が割れ、四方から視線が突き刺さる。好意的に見てくれているようだが、
(皆、イシルディア殿下について聞きたくてたまらないんだろうなあ……)
そんな雰囲気をひしひしと感じる。
とにかく、お腹が空いた。
姉二人に挟まれて座り、ひとしきりぎゅうぎゅうと抱き締められてから、私はごはんに取り掛かった。
肉の味がたっぷり染みたじゃがいも。溶けたチーズが滴り落ちているかぼちゃ。ニンニクの油が塗りつけられたパン。赤い茎の葉っぱが沢山入ったサラダ。小さなきのこが山盛り入っているスープ。豆の入った黄金色のリゾット。
私には判別のつかない食べ物もたくさんあった。何かを固めたもの。何かのシロップ。何かのお肉。見たことがない野菜。でも、どれも美味しい。
「一生分食べておかないと」
「全くだわ」
私の言葉に、姉が笑って同意する。
たまに一言二言、言葉を交わしながら、私たちはひたすら食べた。途中で、母と弟が合流する。二人とも、もうすでに一通り食事を終えたらしいのだが、
「まだ食べられる気がしてきたから、食べるわ」
「もっと!」
食い意地が張っている、と思われるだろうが、こんな夢のような光景を前にしたら、目が醒める前に食べておきたい。いっぱい食べた、という記憶は大切なのだ。
「そういえば、さっき、王弟殿下のお使いの人が来て、布団や毛布をたくさん置いていってくれたのよ」
「えっ?」
「良かったわね、クロエ。ずっと使ってた毛布、破れそうだったもんね」
左右から言葉が降ってきて、私は胡桃入りパンを咥えたまま止まってしまった。
「布団? 毛布?」
「他にもいろいろ、家族みんなでお使い下さいって。本当にいたれりつくせりで、親切な方よね、殿下……」
姉たちがうっとりした顔をしている。母も。
「あと、雨漏りとか何でも、明日、修繕の人手を寄越して直してくれるんですって。必要なものがあったら、他にも何でも言ってくれ、だそうよ」
「殿下が……」
どういう顔をしていいか分からなかった。
主君の主君。
ゴーレム氏はそう言っていたが、召喚獣というのは、ここまで召喚士の面倒を見てくれるものだっただろうか?
(普通、逆なんじゃ……)
召喚して戦わせる代わりに、召喚士は召喚獣の面倒を見る。
だが、よく考えてみなくても、イシルディア殿下は私を必要としていない。殿下を必要としているのは、私だ。
(……こうやって、私の面倒を見るのを、楽しんでくれているのかな)
その夜、初めて経験するふわふわの布団に包まって横たわりながら、私は考えていた。
天井には大きな穴が開いていて、夜空が見える。風とともに、賑やかな楽の音や、人々の声も流れ込んできた。家の前では、まだまだお祭り騒ぎが続いているのだ。
私はさすがに疲れていたので、夜が深くなってきたところで寝室に引き取った。隣で、弟がすやすやと寝息を立てている。しこたまご馳走を詰め込んだお腹が膨らんでいる。私は、生まれて初めて、満足した、と思った。
ごはんだけではない。満たされている。
(……殿下に、お礼を言わなくちゃ)
殿下は、分かってくれるだろうか。
私は、ずっと、飢えていたのだ。食べ物だけじゃない。私は幸い、家族には恵まれていたけれど、それでも、未来に希望を持てることが何もなかった。
でも、今は。
(また、殿下に会いたいな)
あの顔を見ると、強くなれる気がする。強くなりたい、と思う。
戦いの場でなくても、殿下は私と会ってくれるだろうか。どうしたら会えるだろう。いつ? 明日、会える?
胸の中に、灯がともるような気がする。その感覚を忘れないように、大事に抱き込むようにしながら、私は眠りについた。
11
あなたにおすすめの小説
天才魔導医の弟子~転生ナースの戦場カルテ~
けろ
ファンタジー
【完結済み】
仕事に生きたベテランナース、異世界で10歳の少女に!?
過労で倒れた先に待っていたのは、魔法と剣、そして規格外の医療が交差する世界だった――。
救急救命の現場で十数年。ベテラン看護師の天木弓束(あまき ゆづか)は、人手不足と激務に心身をすり減らす毎日を送っていた。仕事に全てを捧げるあまり、プライベートは二の次。周囲からの期待もプレッシャーに感じながら、それでも人の命を救うことだけを使命としていた。
しかし、ある日、謎の少女を救えなかったショックで意識を失い、目覚めた場所は……中世ヨーロッパのような異世界の路地裏!? しかも、姿は10歳の少女に若返っていた。
記憶も曖昧なまま、絶望の淵に立たされた弓束。しかし、彼女が唯一失っていなかったもの――それは、現代日本で培った高度な医療知識と技術だった。
偶然出会った獣人冒険者の重度の骨折を、その知識で的確に応急処置したことで、弓束の運命は大きく動き出す。
彼女の異質な才能を見抜いたのは、誰もがその実力を認めながらも距離を置く、孤高の天才魔導医ギルベルトだった。
「お前、弟子になれ。俺の研究の、良い材料になりそうだ」
強引な天才に拾われた弓束は、魔法が存在するこの世界の「医療」が、自分の知るものとは全く違うことに驚愕する。
「菌?感染症?何の話だ?」
滅菌の概念すらない遅れた世界で、弓束の現代知識はまさにチート級!
しかし、そんな彼女の常識をさらに覆すのが、師ギルベルトの存在だった。彼が操る、生命の根幹『魔力回路』に干渉する神業のような治療魔法。その理論は、弓束が知る医学の歴史を遥かに超越していた。
規格外の弟子と、人外の師匠。
二人の出会いは、やがて異世界の医療を根底から覆し、多くの命を救う奇跡の始まりとなる。
これは、神のいない手術室で命と向き合い続けた一人の看護師が、新たな世界で自らの知識と魔法を武器に、再び「救う」ことの意味を見つけていく物語。
規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜
ケイソウ
ファンタジー
チビで陰キャラでモブ子の桜井紅子は、楽しみにしていたバス旅行へ向かう途中、突然の事故で命を絶たれた。
死後の世界で女神に異世界へ転生されたが、女神の趣向で変装する羽目になり、渡されたアイテムと備わったスキルをもとに、異世界を満喫しようと冒険者の資格を取る。生活にも慣れて各地を巡る旅を計画するも、国の要請で冒険者が遠征に駆り出される事態に……。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる