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1.勇者が二人も現れた!(6)
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国王の話を聞き終えた男は急に笑い始める。
「アッハッハッハ、俺が勇者?マジかよ。魔法が使える?モンスターがいる?何それ、ウケる―。まじウケるんですけど。これ、何てゲーム?」
「君がいたニホンという場所には、魔法やモンスターは存在しなかったそうだが」
「当たり前だろ、そんなの。もしかして俺、魔法が使えるようになってたりすんのか?ファイヤー!」
だが、何も起こらない。
「何も出ねえじゃねえかよ。まだエイプリルフールじゃねえぞ、おっさん。アハハハ」
「魔法を使うには精霊との契約が必要だ。契約していないものに魔法は使えんよ」
「ハイハイ、そういう設定ね。ところでモンスターってどんなの?野良犬とか?」
「野良犬か、その程度なら可愛いものなのだがな。鍛え上げられた我が国の兵士たちが束になって掛かっても退治するのが難しい。恐ろしいもの達だ」
「まっ、プロのボクサー目指して鍛え上げてきた俺の拳ならワンパン、一発で退治してやんよ」
「拳一発でモンスターを退治すると申すか。なんとも頼もしい」
国王は笑いながら答えるが周りにいた者たちは気が付いていた、国王の目は笑っていないことを。
命を掛けて戦い続けている自国の兵士たちをなめられているのだ、怒りを感じるのは当然だ。
国王と男の一連のやりとりを見ていたユウスケ。
目の前にいる男は日本の汚点、恥さらしだ。
そんな男が自分同様、この世界に呼ばれたことを恥ずかしく思うのだった。
「アッハッハッハ、俺が勇者?マジかよ。魔法が使える?モンスターがいる?何それ、ウケる―。まじウケるんですけど。これ、何てゲーム?」
「君がいたニホンという場所には、魔法やモンスターは存在しなかったそうだが」
「当たり前だろ、そんなの。もしかして俺、魔法が使えるようになってたりすんのか?ファイヤー!」
だが、何も起こらない。
「何も出ねえじゃねえかよ。まだエイプリルフールじゃねえぞ、おっさん。アハハハ」
「魔法を使うには精霊との契約が必要だ。契約していないものに魔法は使えんよ」
「ハイハイ、そういう設定ね。ところでモンスターってどんなの?野良犬とか?」
「野良犬か、その程度なら可愛いものなのだがな。鍛え上げられた我が国の兵士たちが束になって掛かっても退治するのが難しい。恐ろしいもの達だ」
「まっ、プロのボクサー目指して鍛え上げてきた俺の拳ならワンパン、一発で退治してやんよ」
「拳一発でモンスターを退治すると申すか。なんとも頼もしい」
国王は笑いながら答えるが周りにいた者たちは気が付いていた、国王の目は笑っていないことを。
命を掛けて戦い続けている自国の兵士たちをなめられているのだ、怒りを感じるのは当然だ。
国王と男の一連のやりとりを見ていたユウスケ。
目の前にいる男は日本の汚点、恥さらしだ。
そんな男が自分同様、この世界に呼ばれたことを恥ずかしく思うのだった。
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