伝説の勇者が二人も現れるなんて聞いてません!

鶴山葵土

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6.復讐ショー開演!(8)

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「やめてくれ、シンヤよ。ワシが悪かった。申し訳ないことをした。だから、その少年だけは助けてやってくれ。頼む。」

身体の自由が利かない中なんとかこうべを垂れ、謝罪する国王。

「頼みかぁ、うーん。どうしよっかなぁ。」

少年を持ち上げ、ゆらゆらと揺らすシンヤ。
頭を鷲掴みにされている痛みと恐怖で少年は泣きじゃくる。

「決ぃいめた。却下だ、そんなもん。オレはこの国の人間全員喰わねぇと満足できねぇんだ。」

シンヤは国王の目の前で最後の国民を喰らい始めた。
最後の国民を目の前でじっくりと食される様を見せられた国王、シンヤが食べ終わる頃には放心状態となっていた。

「あぁ、旨かった。旨かった。旨かった。」

じっくりと余韻に浸るシンヤ。

「けどよぉ、やっぱまだ満たされねぇよ。俺を満たしてくれんのはやっぱあんただけだぜ、国王。」

シンヤが話しかけるも、何の反応も示すことができなくなっていた国王。

「ちぇっ、なんだよ。こんなんじゃぁつまんねぇよ。最後のご褒美にはもう少し抵抗してもらわなきゃ、達成感が半減しちまうじゃねぇかよ。」

「シンヤは意地悪だね。まぁ、いいよ。魔法を解いてあげよう。」

地面に埋まっていた国王の身体が浮かび上がり、自由の身となる。
しかし、逃げるそぶりを見せない国王。

「ほら、ほら。逃げようとしろよ、国王。ただ喰うだけじゃ面白くねぇ。オレは逃げ回るあんたを捕まえて喰いたい、あんたを狩りたいんだよ。」

国王の腹にケリを入れるシンヤ、国王の身体は吹っ飛んだ。

「ごほっ、ごほっ。うっ、うぇえええ。」

シンヤの強烈な一撃を受け、嘔吐する国王。

「ほぉら、逃げてみろよクソじじい。」

国王は立ち上がり、逃げ出した。
意識はもうろうとしており、目的の場所もない。
国王の足を動かしているのは、この場から離れなければ死ぬという恐怖に対する生存本能からくるものであった。
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