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6.働きアリの小さな一歩(5)
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午前中の仕事を終え、昼休憩になる。
ナオトはいつも通り、近くのコンビニへと昼食を買いに行く。
今日もカップ麺とおにぎりを手にする。いつもと変わらない昼食のメニューだ。
会計待ちの列に並んでいると、胸ポケットに入れていたスマホが振動した。
何か着信があったようだ。
振動は一回だけ、おそらく電話ではない。
もしかしたらYUKAさんからメッセージが届いたのかもしれない。
今すぐ確認したい気持ちを抑え、ナオトは会計を済ませて足早に職場へと戻るのだった。
自席へ戻るとすぐにスマホを取り出し、通知画面を確認する。
やはり、先程の着信はYUKAからの返信を知らせるものであった。
早速YUKAからのメッセージを表示する。
「こんばんは。ハンリーペーターシリーズがお好きなんですね。
あのシリーズは確か8部作ありましたよね。全作品見られているんですか?
私は3作品目までしか見ていないのであまり詳しくないですが、夢があっていいですよね。
ちなみに私が最近見た映画でお気に入りなのはベスト・ショーマンです」
とても無難で面白味のないメッセージに対し、YUKAはきちんと返答してくれた。
女性とメッセージをやり取りするなど、他人からすれば他愛の無いことかもしれない。
しかし、自分には一生縁がないと諦めていたナオトには、そんな他愛のないことですらとても嬉しかった。
だが、喜びの余韻に浸り続けているだけでは意味がない。
ここから更に話を広げ、もっと自分に興味を持ってもらわなければ会ってもらえない。
YUKAのメッセージにある「ベスト・ショーマン」は今話題の人気作で、異例のロングヒットを飛ばしている。
自分もその作品を見て、話題にして話しを盛り上げたいところだ。
しかし、この作品の支持者は圧倒的に女性が多いらしく、男一人で映画館へ見に行くのはハードルが高い。
悩んだ末、ナオトは返事を送信する。
「こんばんは。はい、ハンリーペーターシリーズは全部見ていますよ。
夢があって驚きの連続で、毎回ワクワクして観ていました。
YUKAさんのお気に入りはベスト・ショーマンなんですね。今とても話題になってますよね。
女性からの支持がすごいので、男一人で映画館に見に行くのは難しそうなので・・・。
レンタル開始されたら見てみようと思ってます」
ナオトはいつも通り、近くのコンビニへと昼食を買いに行く。
今日もカップ麺とおにぎりを手にする。いつもと変わらない昼食のメニューだ。
会計待ちの列に並んでいると、胸ポケットに入れていたスマホが振動した。
何か着信があったようだ。
振動は一回だけ、おそらく電話ではない。
もしかしたらYUKAさんからメッセージが届いたのかもしれない。
今すぐ確認したい気持ちを抑え、ナオトは会計を済ませて足早に職場へと戻るのだった。
自席へ戻るとすぐにスマホを取り出し、通知画面を確認する。
やはり、先程の着信はYUKAからの返信を知らせるものであった。
早速YUKAからのメッセージを表示する。
「こんばんは。ハンリーペーターシリーズがお好きなんですね。
あのシリーズは確か8部作ありましたよね。全作品見られているんですか?
私は3作品目までしか見ていないのであまり詳しくないですが、夢があっていいですよね。
ちなみに私が最近見た映画でお気に入りなのはベスト・ショーマンです」
とても無難で面白味のないメッセージに対し、YUKAはきちんと返答してくれた。
女性とメッセージをやり取りするなど、他人からすれば他愛の無いことかもしれない。
しかし、自分には一生縁がないと諦めていたナオトには、そんな他愛のないことですらとても嬉しかった。
だが、喜びの余韻に浸り続けているだけでは意味がない。
ここから更に話を広げ、もっと自分に興味を持ってもらわなければ会ってもらえない。
YUKAのメッセージにある「ベスト・ショーマン」は今話題の人気作で、異例のロングヒットを飛ばしている。
自分もその作品を見て、話題にして話しを盛り上げたいところだ。
しかし、この作品の支持者は圧倒的に女性が多いらしく、男一人で映画館へ見に行くのはハードルが高い。
悩んだ末、ナオトは返事を送信する。
「こんばんは。はい、ハンリーペーターシリーズは全部見ていますよ。
夢があって驚きの連続で、毎回ワクワクして観ていました。
YUKAさんのお気に入りはベスト・ショーマンなんですね。今とても話題になってますよね。
女性からの支持がすごいので、男一人で映画館に見に行くのは難しそうなので・・・。
レンタル開始されたら見てみようと思ってます」
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