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目覚めたら異世界6
しおりを挟むまずはこの世界での知識が必要になるか。
「この世界に図書館ってあるかな? 一般的な事や国の歴史みたいな物を知っておきたいんだけど…… 」
ササラはすぐに頷いた。
「図書館ちゃんとありますよ! でも、今め体調は万全では無いようですし…… よ、 良かったらなんですが一応ここでも調べる事ができますよ」
ササラは壁に掛けられた機械を弄ると、 何も無い空間に可視化画面が立ち上がって行く。
恐らく俺の世界で言う、 パソコンの様な物だろうか、 科学的な事は日本よりかなり進んでいる様にも思える。
可視化された画面には、 この世界の地図の様なモノが映し出されていた。 俺が見ている地図は、 部分的に一定の間隔で色分けされていた。
青、赤、黄、緑、水色、オレンジ色、ピンク色、黒、金、銀
何だこれ…… スッゲーカラフルだな?
「この色で区切られた場所は、 恐らくそれぞれの国の領土になるのかな? 」
3人は同時に頷くと、俺の言葉の補足をしてくれる。
「この地図で無色の場所は養成所や、 私達が生活する為に必要な物資が生産されている地域になっているんです」
なるほど…… って事はどの国も、 地図上の中心にあるこの場所から物資を補給しているって事になるんだよな。
普通に物資を補給できるならお互いが争い合う必要はあるのか?
「なあ、 一体何の為に争うんだ? 物資を補給する為の資金の為か? それとも他に争いあう理由があるのかな?」
ササラは驚いたように俺を見つめていた
「確かに知らないのでは無理もありませんよね…… 」
ササラはそう呟くと俺を見据えて喋り始めた
「私達ホムンクルスは恩恵を授かって、 生涯をその主人に尽くすと言いましたよね」
俺は頷く、 確か恩恵によりホムンクルスはレッドネームへと変わり、 25年の余命と言う概念がなくなる。 更にレッドネームは不老不死を手に入れる事が出来るだよな。
ササラは頷くと話を続けて行く
「恩恵とは神の自身の生命力と知らされています。 神が恩恵を授けると言う事は、 生命力……
私達は神の命を分け与えて貰うと言う事になります。」
神かよ……
確かに25年の寿命が恩恵により消えるんだ、 そら…… 神の様な存在って事になるか。
ん? 命を分け与えるって事は…… 男は不老不死では無いって事になるのか?
「男は恩恵を授ける為に、 自分の寿命をホムンクルスに与えるって事か? 何日分、 何年分かはしらないけど、 そんなにホイホイ恩恵与えてると男が死んじゃうんじゃ…… 」
3人はゆっくりと頷くとアリスが淡々と喋り始めた。
「だから争うのよ。 恩恵を授けてくれた人の為にっ! 違う国のレッドネームを倒せば倒したレッドネームに与えられた恩恵分の生命力を手に入れる事が出来て、 その分寿命を延ばす事に繋がる。 命をくれた人に恩返しができるの! 」
俺は言葉を失った…… この世界での争いは1度火がつけば消す事が出来ないんじゃないのか?
レッドネームは神から永遠の命を授かり、 授かった命で神の為に命を奪い合う。 その殺し合いが不幸にも神の命を繋ぐ仕組みとなっている。
命を与えてくれた神の為ならば、 自ら望んで彼女達は争いに身を投じるだろう。
昔からそれを繰り返していたとしたら、 彼女達にとっては何も不思議ではない事なんだ。
話しを聞く限り、 恐らく神も他国のレッドネームを殺し続ければ、 不老不死と言っても過言ではないのだろう。
「この争いはずっと続いているのか‥?」
俺は絞り出す様に呟いた、 3人は同時に頷くと幼さが残る表情の中に、 とても強い意志を感じたのだった。
この娘達も何年か後にはレッドネームとして、 戦争へと身を投じるのだろうか。
そう思ってしまうと急に胸が苦しくなってしまう……
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