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目覚めたら異世界13
しおりを挟む俺のステータスでは、 残り2つある固有スキルは現段階では表示されていない、恐らく何かの条件で表示されると思うんだが。
固有スキル4つ持ちは王の特権として捉えておくとして、 それよりも問題は……
ササラやアリス、 リム、 達3人のステータスでは、 通常名前の横に表示されるのは年齢のはずなのだが、 俺の場合は3日と表示されている。
俺がリベルタに来て3日目となるのだが、 もしかするとリベルタに来てからの日にちが年齢に置き換えられていると言う事だろうか?
それと問題は生命力の部分。
3人の場合ここには潜在能力が表示されていた、 俺のステータスには潜在能力は存在せずに、 代わりに生命力の表記がされている。
生命力297日。 あまり考えたくはないが俺が生きられる日数だと思っている。
以前聞いたササラの話を自分なりにまとめた結果、 横にある【∞】 は、 レッドネームの命を奪う事により、 奪ったレッドネームに与えられた恩恵を吸収する事が出来る。
つまり…… その分の生命力を得て命を伸ばす事で命を繋がなければならないと言う事になる。
リベルタにおいて争いの根源がこのシステムにあるんだ。
俺の命は後297日、 約10ヶ月と言う事になる……
この事は今はまだ、 ササラ達には言わない方が良いだろう、 俺の為にササラはきっと……
次に生命力使用履歴
毎日1日づつ消費している妥当だよな。 それと、 ササラに200日レッドネームにする為に消費した生命力って事か?
俺の命、 約7ヶ月でササラが死の恐怖から解放されたなら安いもんだ、 俺に後悔などは微塵も無い。
「俺のステータスはとりあえず未知って事だな! 」
俺はササラに不安を悟られない様に微笑んでいた。
…………
……
俺達はここ最近日課になっている訓練をこなしていた、 昨日と同じくアリスとリムも参加している。
昨日と違うのは、 俺の固有スキルとユニークスキルが判明していると言う事だ。
【真理】この能力で皆んなのステータスを見ていると思う。 俗に言う真理とは、 揺るがない物、 全ての本質、 絶対的に変わることのない事を指す言葉だ。
俺が3人に見たものは生まれ持っての能力
生を受けた時に決められた潜在能力と言う事だろうか?
【啓示】とは旧約聖書においてアポカリプスと呼ばれる事もある、 もしくは神のお告げを人々に伝えると言う意味合いにも使用されている言葉だ。
光剣アポカリプスと何か繋がりがあるのかも知れない、 俺は光剣アポカリプスを握りしめた……
強くならなければいけない、 このリベルタに俺がこうして存在している事は、 揺るぎのない真実なんだ……
「さあ…… 始めよう! 」
足に力を込めて一気に3人へと距離を詰めて行く、 最初の頃に比べると身体能力が異常に発達している気がする。 訓練の成果なのだろうか……
それとも王としての変化なのか俺には分からない。
開始の合図と共にバラける3人……
俺はリムへとターゲットを絞ると、 スピードをのせた一撃を振るっていく。
リムの武器は流水を連想してしまう様な透き通った双剣だ。
リムは何とか刃を交差させてアポカリプスの勢いを殺そうと真正面から受け止める。
「うっ…… 防げ……ない……」
俺はそのまま振り抜こうと、 アポカリプスへと力を込めて行く。
背後から誰かが迫る気配を察知した俺は、素早く刀身を引き回避行動をとっていた。
俺が立っていた場所を通過する剣先……
「リムさん! 」
ササラは俺に攻撃させないほどのスピードで連撃を繰り出してくる。 身体能力が上がっているとは言え、 ササラの攻撃を何とか凌ぐのが精一杯だった。
「流石に…… キツイな」
更に速度を上げて行く剣撃は俺に休憩を与えてなどくれない。 僅かに視界に捉えているアリスとリムは直ぐにスキを狙っていたかのように攻撃に参加してくる
この訓練所では俺は死なない、 これは変わる事のない真実…… 王の力を黙示する。
空間が切り替わる感覚、 3人の動きがスローモーションに見えていた。
空気が重い…… まるで体に絡みつく様だ。
少しづつ流れる時の中で、 即座に皆んなの動きを把握していく……
俺はササラの剣の軌道を避けるように身を交わすと、 剣を握る右腕を叩きつける。
ササラの腕から離れて行くセラフィムを確認した後に、 後方から振り抜かれていたアリスの真紅の刀をアポカリプスの頭身で滑らせるように受け流した。
アリスの炎の様な刀は当初の軌道を外れ、 リムのいる場所へと吸い込まれる様に流れていく……
「流石にヤバイか…… 」
俺は即座にリムを刀の軌道上から押し出し、 アリスへと攻撃を再開しようとした時だった
突然の震動と共に轟音が室内に響き渡っていく……
ゴゴオォォォ……
「な……なんだ!? 」
「大丈夫ですかハク様! いったい何が起きているんでしょうか!?」
「外部…… からの震動…… 崩れる可能性…… がある」
「なに、 なにっ!? ど~なってるのよぉ!? 」
天井からはパラパラ崩れた瓦礫の破片が落ちて来る、 揺れは激しく落下する瓦礫も次第に数を増していく。
「くそ……! 此処はあまり長くは持たないぞっ! 」
「直ぐにササラの部屋へ移動しよう! 」
ササラは頷くと詠唱を始めていく
「転移! マイルーム! 」
…………
……
普段なら瞬時に転移され景色が変わるのはずなのだが、 俺達は転移されずにただ立ち尽くしていた。
「どうして…… 転移出来ない!? 」
「ハク様ヤバいよっ! このままじゃ…… 」
「あそこ…… 少し…… 崩れてる」
崩壊して行く部屋の一点を指差すリム、 確かに少しだが別の景色が覗いていた。
「ササラ! セラフィムで崩せるか? 」
「やってみますっ! 」
俺の言葉を聞きササラは直ぐにセラフィムを振り抜いていく、 光の斬撃は轟音を響かせると外壁を盛大に吹き飛ばしていた。
「よし! これなら外へ抜けられる。 皆んな行こう! 」
俺達は室内の外へと移動する為に、 崩れ去った壁へと走り寄る。
「何とか無事に脱出できそうだ……な…… 」
俺は外に広がる景色に言葉を失ってしまった……
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