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冬磨編
30 天音の微妙な変化
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結局、セフレの整理は穏便には済ませることができなかった。
真はまだ納得できない表情だったし、電話で承諾してくれたみんなも、天音を見たときにどう出るかは分からない。
やっぱりもうバーには行かせない方がいい。
待ち合わせのコーヒーショップに着くと、窓ガラスの向こうで天音が立ち上がって俺を見ていた。どこか落ち着かいないといった表情をしてる。
待ちきれずに立ち上がったところだったのか、俺を見てホッと息をつくのが見えた。
「ごめん天音。結構待たせたよな?」
店内に入って天音に駆け寄った。
「待たせたのは俺のほうだろ。何があったの?」
天音は立ち上がったまま不安そうに俺を見上げた。いつも俺に無関心の天音がめずらしく心配してくれているのが伝わってきて、思わず口元がゆるみそうになった。
「うん、まぁ。ちょっと揉めてな」
「揉めた?」
「お前、もうあの店出禁だから。絶対行くなよ」
「……は?」
本当はトラブルが起こった振りをするつもりだったのに、まさか本当に現実になるとは予想もしていなかった。
「なんで俺が出禁なんだよ。俺関係ねぇだろ」
「ちょっと面倒なことになってさ。あー……俺の相手みんな危険な目に合うかもだから、みんな出禁になった。だから天音も出禁」
もしかしたらの仮定だったのに、本当に危険になった。俺にでもああなんだ。天音だったらもっと暴れるだろう。
真はもう来ないかもしれないが、ほかのセフレも、それ以外の奴も、どうなるか本当に分からないからな。
すると天音は何を思ったのか、わずかに眉を寄せて言った。
「もしかして……俺が遅くなったから変な奴に絡まれた?」
ほんと、発想がもういい子の天音なんだよな。天音が遅くなったからってなんも関係ねぇのに。
可愛くてたまらなくて頭を撫でた。天音を好きだと自覚してから、ことあるごとに頭を撫でたくなる。いつでもふれていたいからかな。
「お前はなんも関係ねぇよ。っつか、ごめんな。せっかくマスターに懐いてたのにな。寂しいよな」
「……別に。ただちょっと店が気に入ってるだけだって言ったろ」
「ほんと素直じゃねぇな」
と笑いながら、ずっと俺に頭を撫でられたまま大人しくしてる天音が嬉しくて調子に乗りすぎた。さすがにしつこかった。天音がものすごくウザそうな顔で俺の手を払いのけた。
「いつまでやってんだよ」
「んー? 天音がやってほしいだけずっとかな?」
「……はぁ?」
ふざけた振りで返したが、まぁ予想通りの返答にガックリした。
「え、おい、どこ行くんだよ」
コーヒーショップを出て駅に向かう俺に、天音が戸惑った声でたずねた。
「俺ん家」
「…………え?」
天音が『何言ってんだよ』と言いたそうな顔をした。
「もう今度からバーで待ち合わせできねぇし、天音の会社なら俺ん家に近いしな。地下鉄で一本だ」
もっともらしく説明をして俺はずんずん進んで行った。
「だから、今度からはまっすぐ俺ん家来いよ」
天音は無表情で黙り込む。でも、特に反論もなく俺のあとを付いてくる。
また『勘弁しろよ』と言われるかと実はちょっと不安だったから、よかったとホッと息をついた。
「天音、どうした? なんか元気ねぇな?」
地下鉄にゆられ始めてから、天音の元気がない。
「別に……」
「体調悪いのか?」
「違うよ」
「そう?」
無表情でそう答える天音に不安が押し寄せる。
俺の家は嫌だった?
セフレの家なんて来たくねぇか?
でも、もうここまで来たら今さらホテルには行けない。絶対に家に連れて行って一緒にポトフ食うぞ。俺は意地になっていた。
「ここの五階が俺ん家」
「え……ここ?」
マンションを見上げて天音が目を瞬く。どう見てもファミリー向けのマンションだからだろう。
「もともと家族で住んでたんだ」
「今は?」
「今は俺だけ」
「あ……転勤とか……?」
「いや。事故でね。俺だけ残っちゃった」
俺はなんでもないことのように軽く伝えた。
「と……冬磨……」
天音がスッと俺の手を取ってぎゅっと握ってきた。まさか天音が手を繋いでくれるとは思わなくて心臓が跳ね上がる。
だから可愛すぎるだろ……。勘違いしちゃうだろって。
「なに? 慰めてくれてんの? サンキュ、天音」
せっかくの役得だ。家に入るまで離さねぇぞ。
どんな顔してるのかとチラッと見てみたが、やっぱりいつもの無表情だった。……だよな。……っとに小悪魔だな。
エレベーターで五階に上りドアの鍵を開けて振り返ると、天音が表札をじっと眺めていた。
「天音? なに、表札じっと見て。どした?」
「……別に。ただ、俺だけじゃなくなるんだなって」
「ん? 俺だけじゃなくなる?」
「他の……」
天音が言いかけた言葉を呑み込むように口をつぐむ。
「他の、なに?」
「他の相手も、表札見るんだなって。それだけ」
なんだそれ。他の相手ってセフレのことか?
セフレが表札を見る……。俺だけじゃなくなる……?
数秒考えて、やっと名字のことだと気がついた。
先週教えた俺の名字。教えるのは天音だけだと伝えた。
他のセフレも今度から俺の家に来ると思ってるんだな。だから名字を知ってるのが自分だけじゃなくなると思って表札を見てた……。
なんだよ、他のセフレに知られるのが嫌?
自分だけ特別がいいと思ってるから出た台詞?
これはもう間違いないだろ、そう思って顔がニヤけそうになるのを必死でこらえたけれど、あまりに嬉しすぎて思わず笑いが漏れた。
「他の奴が見るのは嫌か?」
「…………別に。どうでもいい」
「えー? どうでもよかったらそんな表札気にするか?」
「……ただ眺めてただけだろ」
天音はいつも通り無表情。でも、さっきの言葉と今の表情が矛盾してる。
さっきのはどう考えても、どうでもよくないから出た台詞だろ。
天音が嘘をついてる。今のは絶対嘘だ。……あれ? なんかもしかして俺、ちょっとは好かれてる?
天音は完全に無表情なのに、根拠の無い自信が湧いてくる。無表情だからって諦めてたけど、なんかちょっと違うんじゃね?
だとしたら、繋いでくれた手だって意味があるのかもしれないと胸が高鳴った。
俺は天音の手を引いて、家の中に誘い込んだ。
真はまだ納得できない表情だったし、電話で承諾してくれたみんなも、天音を見たときにどう出るかは分からない。
やっぱりもうバーには行かせない方がいい。
待ち合わせのコーヒーショップに着くと、窓ガラスの向こうで天音が立ち上がって俺を見ていた。どこか落ち着かいないといった表情をしてる。
待ちきれずに立ち上がったところだったのか、俺を見てホッと息をつくのが見えた。
「ごめん天音。結構待たせたよな?」
店内に入って天音に駆け寄った。
「待たせたのは俺のほうだろ。何があったの?」
天音は立ち上がったまま不安そうに俺を見上げた。いつも俺に無関心の天音がめずらしく心配してくれているのが伝わってきて、思わず口元がゆるみそうになった。
「うん、まぁ。ちょっと揉めてな」
「揉めた?」
「お前、もうあの店出禁だから。絶対行くなよ」
「……は?」
本当はトラブルが起こった振りをするつもりだったのに、まさか本当に現実になるとは予想もしていなかった。
「なんで俺が出禁なんだよ。俺関係ねぇだろ」
「ちょっと面倒なことになってさ。あー……俺の相手みんな危険な目に合うかもだから、みんな出禁になった。だから天音も出禁」
もしかしたらの仮定だったのに、本当に危険になった。俺にでもああなんだ。天音だったらもっと暴れるだろう。
真はもう来ないかもしれないが、ほかのセフレも、それ以外の奴も、どうなるか本当に分からないからな。
すると天音は何を思ったのか、わずかに眉を寄せて言った。
「もしかして……俺が遅くなったから変な奴に絡まれた?」
ほんと、発想がもういい子の天音なんだよな。天音が遅くなったからってなんも関係ねぇのに。
可愛くてたまらなくて頭を撫でた。天音を好きだと自覚してから、ことあるごとに頭を撫でたくなる。いつでもふれていたいからかな。
「お前はなんも関係ねぇよ。っつか、ごめんな。せっかくマスターに懐いてたのにな。寂しいよな」
「……別に。ただちょっと店が気に入ってるだけだって言ったろ」
「ほんと素直じゃねぇな」
と笑いながら、ずっと俺に頭を撫でられたまま大人しくしてる天音が嬉しくて調子に乗りすぎた。さすがにしつこかった。天音がものすごくウザそうな顔で俺の手を払いのけた。
「いつまでやってんだよ」
「んー? 天音がやってほしいだけずっとかな?」
「……はぁ?」
ふざけた振りで返したが、まぁ予想通りの返答にガックリした。
「え、おい、どこ行くんだよ」
コーヒーショップを出て駅に向かう俺に、天音が戸惑った声でたずねた。
「俺ん家」
「…………え?」
天音が『何言ってんだよ』と言いたそうな顔をした。
「もう今度からバーで待ち合わせできねぇし、天音の会社なら俺ん家に近いしな。地下鉄で一本だ」
もっともらしく説明をして俺はずんずん進んで行った。
「だから、今度からはまっすぐ俺ん家来いよ」
天音は無表情で黙り込む。でも、特に反論もなく俺のあとを付いてくる。
また『勘弁しろよ』と言われるかと実はちょっと不安だったから、よかったとホッと息をついた。
「天音、どうした? なんか元気ねぇな?」
地下鉄にゆられ始めてから、天音の元気がない。
「別に……」
「体調悪いのか?」
「違うよ」
「そう?」
無表情でそう答える天音に不安が押し寄せる。
俺の家は嫌だった?
セフレの家なんて来たくねぇか?
でも、もうここまで来たら今さらホテルには行けない。絶対に家に連れて行って一緒にポトフ食うぞ。俺は意地になっていた。
「ここの五階が俺ん家」
「え……ここ?」
マンションを見上げて天音が目を瞬く。どう見てもファミリー向けのマンションだからだろう。
「もともと家族で住んでたんだ」
「今は?」
「今は俺だけ」
「あ……転勤とか……?」
「いや。事故でね。俺だけ残っちゃった」
俺はなんでもないことのように軽く伝えた。
「と……冬磨……」
天音がスッと俺の手を取ってぎゅっと握ってきた。まさか天音が手を繋いでくれるとは思わなくて心臓が跳ね上がる。
だから可愛すぎるだろ……。勘違いしちゃうだろって。
「なに? 慰めてくれてんの? サンキュ、天音」
せっかくの役得だ。家に入るまで離さねぇぞ。
どんな顔してるのかとチラッと見てみたが、やっぱりいつもの無表情だった。……だよな。……っとに小悪魔だな。
エレベーターで五階に上りドアの鍵を開けて振り返ると、天音が表札をじっと眺めていた。
「天音? なに、表札じっと見て。どした?」
「……別に。ただ、俺だけじゃなくなるんだなって」
「ん? 俺だけじゃなくなる?」
「他の……」
天音が言いかけた言葉を呑み込むように口をつぐむ。
「他の、なに?」
「他の相手も、表札見るんだなって。それだけ」
なんだそれ。他の相手ってセフレのことか?
セフレが表札を見る……。俺だけじゃなくなる……?
数秒考えて、やっと名字のことだと気がついた。
先週教えた俺の名字。教えるのは天音だけだと伝えた。
他のセフレも今度から俺の家に来ると思ってるんだな。だから名字を知ってるのが自分だけじゃなくなると思って表札を見てた……。
なんだよ、他のセフレに知られるのが嫌?
自分だけ特別がいいと思ってるから出た台詞?
これはもう間違いないだろ、そう思って顔がニヤけそうになるのを必死でこらえたけれど、あまりに嬉しすぎて思わず笑いが漏れた。
「他の奴が見るのは嫌か?」
「…………別に。どうでもいい」
「えー? どうでもよかったらそんな表札気にするか?」
「……ただ眺めてただけだろ」
天音はいつも通り無表情。でも、さっきの言葉と今の表情が矛盾してる。
さっきのはどう考えても、どうでもよくないから出た台詞だろ。
天音が嘘をついてる。今のは絶対嘘だ。……あれ? なんかもしかして俺、ちょっとは好かれてる?
天音は完全に無表情なのに、根拠の無い自信が湧いてくる。無表情だからって諦めてたけど、なんかちょっと違うんじゃね?
だとしたら、繋いでくれた手だって意味があるのかもしれないと胸が高鳴った。
俺は天音の手を引いて、家の中に誘い込んだ。
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