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番外編
アップデート◆佐竹視点◆前編
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俺の勤める会社には、めちゃくちゃ美形な上司がいる。
そこらの芸能人なんか目じゃないほど、小田切主任は本当にマジでカッコイイ。
この会社に入った当初、そのあまりのビジュアルの良さに、社内の女性全員が主任を狙っているんじゃないだろうかと思っていた。
でも、のちに主任がゲイだと知る。
恋人はいらない、作らない。主任のそれは、もはや社内の常識と化していた。
ゲイだと知れ渡っていても女性に言い寄られ、あしらい方も手慣れている。
たぶん相当遊び人。
いや――――おそらく遊び人、だった。
その主任が、今朝は一段と神々しく輝いていた。
自身の席に着き、社内の視線を一身に集めながら、左手におさまる指輪をうっとりと見つめている。
あれはなんだ。出勤早々どういう状況だ。あの指輪はなんの指輪なんだ。
主任が彼氏さんと付き合い始めて、まだ二ヶ月ほどしか経っていない。
ただのペアリングだよな? そうだよな?
あれは二ヶ月とちょっと前。
引く手あまたで相手には困らないであろう小田切主任が、片想いで悩んでいることを俺は偶然知った。あのときは目ん玉が飛び出るかと思うくらい驚愕した。
この俺が主任にデートの誘い方をアドバイスすることになるなんて、本当に想像もできなかった。
「佐竹、マジでサンキュ!」
俺のおかげでデートに誘えたと、幸せオーラ全開で主任が笑う。
「よかったっすね! 初デートはどこに行くんです?」
「星。星観に行く」
「星ですか? うわ、それめちゃくちゃデートっすね」
「だろ? 色々調べたんだけどさ。天の川観るならやっぱ遠くまで行かなきゃ観れねぇんだよな。だからキャンプがいいかなって」
「……キ……キャンプ? え、キャンプにOKもらったんすか?」
「いや、まだ星観に行こうって誘ってOKもらっただけ」
「それで……キャンプ……?」
どこの世界に初デートでキャンプを選択する人がいるのかと耳を疑った。
それも片想いの相手。脈がないとさえ思っている相手だ。
「あ、あの、小田切主任、キャンプってちょっとハードル高くないすか……ね?」
「そうか? でも天の川観るなら日帰りは厳しいし、ならキャンプがいいと思うんだよ」
「星観るだけなら天の川じゃなくても……」
「天の川じゃなきゃ意味ねぇんだ」
「……そ、すか」
「これ見てこれ、このキャンプ場さ、星を観るためのキャンプ場でさ……――――」
目をキラキラさせて饒舌になる主任に、俺はもう何も言えなくなった。
初デートなのに断られたらどうしよう……もしそんなことになったら俺のせいだ。これはやっぱり止めるべきか……いやでも……。
主任が、見たこともないほど嬉しそうに眉を下げている。
「昨日、キャンプ道具の下見に行ったんだけどさ。見てたら楽しくなっちゃって、もう買っちゃった」
「……そう、なんすね。た、楽しみっすね」
「うん。すげぇ楽しみ」
これは……もう止められないな。
どうかどうか、上手くいきますように……。
ふと気がつくと、周りのみんなが主任に釘付けになっていた。初めて誘ったデートにOKをもらい、とろけそうなほどの笑顔の主任に。
ひそひそと聞こえてくる女性社員の会話に、思わず苦笑する。
「小田切主任ほんと幸せそう」
「やっぱり恋人ができると変わるね~」
「あーとうとう人の物になっちゃったかぁ……」
「恋人は作らないって言ってたのにぃ~」
主任はまだ片想い中っすよ。
恋人じゃないっすよ。
なんて、教えないけどね。
俺だけが知ってるこの秘密は、絶対に誰にも教えてやらない。経理課にいる俺の彼女にだって教えてない。主任との約束は絶対だ。
ところが、この主任の笑顔は一週間しかもたなかった。
初デートが上手くいきますように、という俺の願いもむなしく、小田切主任は日に日に弱っていって、終いには完全に生気を失ったような顔色で出社した。
――――小田切主任が破局した。
そんな噂がその日のうちに社内全体に広まる。
破局どころかまだ始まってもいない。主任の気持ちは報われずに終わったんだ。
やっぱりキャンプのせいか……俺があのとき止めなかったからか……。
後悔の念で押しつぶされそうになる。
その日一日、小田切主任は蒼白な顔に笑顔を貼り付けて仕事をこなしていた。
こうなってみてよく分かる。顔色が悪いのは別として、笑顔は前と同じだ。主任が恋をするまでは、ずっとこの笑顔だった。みんなが素敵だと騒いでいたこの笑顔には血が通っていなかったんだと今なら分かる。
主任が心から笑顔になれたのは、片想いの彼がいてくれたおかげだったんだ。
もう一度見たい。主任の幸せそうなあの笑顔を。
俺のせいでもう二度と見られないんだ。どう償えばいいのか誰か教えてくれ。本当にどうしたらいいんだ……。俺なんかが偉そうにアドバイスなんかしたからこんなことに……っ。
後悔しても遅いのに、まだどうにかできるかもしれないとあがきたくなった。
主任が少し落ち着いたら、もう一度話をしよう。原因がキャンプにあるなら、まだ何か策があるかもしれない。そうだ、きっとまだ間に合うと信じるんだ。
そんな覚悟で出社した翌日、小田切主任は光り輝いていた。
俺はあんぐりと口を開けて主任を見つめる。
とろけそうな笑顔、なんてもんじゃない。なんだあのトロトロのデロデロの締まりのない笑顔。
主任……俺はあなたのおかげで心臓がいくつあっても足りません……。
毎日変動がありすぎて、見守るほうも死にそうですよ……。
主任が事務所の入り口で立ちつくす俺に気づき、へにゃっと笑いかけてくる。
「佐竹ー」
俺に向かって手招きしながらへにゃへにゃと笑って目尻を下げる。
なんとか足を動かし近づいて、自分の席に着いた。
「小田切主任、キャンプにOKもらえたんすね?」
「あ、キャンプ? ああうん、もらえたもらえた。ほんとありがとうな、佐竹~」
と、にへらっと笑う主任。その言い方で、笑顔の理由がキャンプじゃないと気づく。これは初デートが成功したとかのレベルじゃない。そんなんじゃなく、何かもっとすごいことだ。
「主任、あの、もしかして……」
なんと聞けばいいのか分からなくて言葉につまる。
もし違ったら主任を傷つけてしまう。
……なんて心配は無用だった。
「天音がさぁ。あ、天音っていうんだけどな? ずっと俺が好きだったって言うんだよ。もーめちゃくちゃ可愛くてさ。はぁ……まじで閉じ込めてぇ……」
あーやべぇ仕事になんねぇなこれ、と両手で顔を覆う主任に、周りの女性社員が息を呑むのが分かった。
机に突っ伏す人もいた。
分かる。分かりすぎる。俺も今、心臓を射抜かれた。
その日から主任は、無駄に笑顔を振りまいて女性社員を骨抜きにした。
今までも営業成績は常にトップだったが、今では誰にも抜かれることはないだろうほどにダントツトップだ。
カッコよくて仕事もできて、加えてあの光り輝いた笑顔じゃ誰も太刀打ちできない。
でも、これが最上級だと思ってた。さすがにもうこれ以上はないだろうと思ってた。
思ってたのになんだあれ。
さらに神々しいあの笑顔はなんなんだっ。
深呼吸をしてから、俺はゆっくりと足を踏み出した。
主任がうっとりとした表情で指輪を眺め撫でる姿を、自席に着いてからもしばらく見守った。
斜め前に座る俺に主任は一向に気づかない。こんなことは初めてじゃないだろうか。
周りの視線が時折俺に向き「早く話しかけて」と訴えてくる。分かる。聞けないよな。どこかふれちゃいけないオーラがある。
ふぅ、と息をついてから、俺は意を決して声をかけた。
「小田切主任、おはようございます」
主任は答えない。聞こえていない。
「小田切主任」
全然ダメだ。
「小田切主任っ」
声を張ると、主任が「うおっ!」と驚いて身体をビクつかせた。
「あ、佐竹か。おはよう。なに、驚かすなよ」
「何度も呼んだっす」
「あれ、そっか。すまん」
「今日はまた一段と幸せそうっすね?」
「お、分かる?」
そりゃ分かるでしょ。とツッコみたくなる。
「ええと。その指輪は……」
ペアリングですか、と聞きたいけど違ったら困る。
もっとすごい指輪の可能性大……。
「あ、気づいた?」
主任が俺を見て、にへらっと笑った。
そこらの芸能人なんか目じゃないほど、小田切主任は本当にマジでカッコイイ。
この会社に入った当初、そのあまりのビジュアルの良さに、社内の女性全員が主任を狙っているんじゃないだろうかと思っていた。
でも、のちに主任がゲイだと知る。
恋人はいらない、作らない。主任のそれは、もはや社内の常識と化していた。
ゲイだと知れ渡っていても女性に言い寄られ、あしらい方も手慣れている。
たぶん相当遊び人。
いや――――おそらく遊び人、だった。
その主任が、今朝は一段と神々しく輝いていた。
自身の席に着き、社内の視線を一身に集めながら、左手におさまる指輪をうっとりと見つめている。
あれはなんだ。出勤早々どういう状況だ。あの指輪はなんの指輪なんだ。
主任が彼氏さんと付き合い始めて、まだ二ヶ月ほどしか経っていない。
ただのペアリングだよな? そうだよな?
あれは二ヶ月とちょっと前。
引く手あまたで相手には困らないであろう小田切主任が、片想いで悩んでいることを俺は偶然知った。あのときは目ん玉が飛び出るかと思うくらい驚愕した。
この俺が主任にデートの誘い方をアドバイスすることになるなんて、本当に想像もできなかった。
「佐竹、マジでサンキュ!」
俺のおかげでデートに誘えたと、幸せオーラ全開で主任が笑う。
「よかったっすね! 初デートはどこに行くんです?」
「星。星観に行く」
「星ですか? うわ、それめちゃくちゃデートっすね」
「だろ? 色々調べたんだけどさ。天の川観るならやっぱ遠くまで行かなきゃ観れねぇんだよな。だからキャンプがいいかなって」
「……キ……キャンプ? え、キャンプにOKもらったんすか?」
「いや、まだ星観に行こうって誘ってOKもらっただけ」
「それで……キャンプ……?」
どこの世界に初デートでキャンプを選択する人がいるのかと耳を疑った。
それも片想いの相手。脈がないとさえ思っている相手だ。
「あ、あの、小田切主任、キャンプってちょっとハードル高くないすか……ね?」
「そうか? でも天の川観るなら日帰りは厳しいし、ならキャンプがいいと思うんだよ」
「星観るだけなら天の川じゃなくても……」
「天の川じゃなきゃ意味ねぇんだ」
「……そ、すか」
「これ見てこれ、このキャンプ場さ、星を観るためのキャンプ場でさ……――――」
目をキラキラさせて饒舌になる主任に、俺はもう何も言えなくなった。
初デートなのに断られたらどうしよう……もしそんなことになったら俺のせいだ。これはやっぱり止めるべきか……いやでも……。
主任が、見たこともないほど嬉しそうに眉を下げている。
「昨日、キャンプ道具の下見に行ったんだけどさ。見てたら楽しくなっちゃって、もう買っちゃった」
「……そう、なんすね。た、楽しみっすね」
「うん。すげぇ楽しみ」
これは……もう止められないな。
どうかどうか、上手くいきますように……。
ふと気がつくと、周りのみんなが主任に釘付けになっていた。初めて誘ったデートにOKをもらい、とろけそうなほどの笑顔の主任に。
ひそひそと聞こえてくる女性社員の会話に、思わず苦笑する。
「小田切主任ほんと幸せそう」
「やっぱり恋人ができると変わるね~」
「あーとうとう人の物になっちゃったかぁ……」
「恋人は作らないって言ってたのにぃ~」
主任はまだ片想い中っすよ。
恋人じゃないっすよ。
なんて、教えないけどね。
俺だけが知ってるこの秘密は、絶対に誰にも教えてやらない。経理課にいる俺の彼女にだって教えてない。主任との約束は絶対だ。
ところが、この主任の笑顔は一週間しかもたなかった。
初デートが上手くいきますように、という俺の願いもむなしく、小田切主任は日に日に弱っていって、終いには完全に生気を失ったような顔色で出社した。
――――小田切主任が破局した。
そんな噂がその日のうちに社内全体に広まる。
破局どころかまだ始まってもいない。主任の気持ちは報われずに終わったんだ。
やっぱりキャンプのせいか……俺があのとき止めなかったからか……。
後悔の念で押しつぶされそうになる。
その日一日、小田切主任は蒼白な顔に笑顔を貼り付けて仕事をこなしていた。
こうなってみてよく分かる。顔色が悪いのは別として、笑顔は前と同じだ。主任が恋をするまでは、ずっとこの笑顔だった。みんなが素敵だと騒いでいたこの笑顔には血が通っていなかったんだと今なら分かる。
主任が心から笑顔になれたのは、片想いの彼がいてくれたおかげだったんだ。
もう一度見たい。主任の幸せそうなあの笑顔を。
俺のせいでもう二度と見られないんだ。どう償えばいいのか誰か教えてくれ。本当にどうしたらいいんだ……。俺なんかが偉そうにアドバイスなんかしたからこんなことに……っ。
後悔しても遅いのに、まだどうにかできるかもしれないとあがきたくなった。
主任が少し落ち着いたら、もう一度話をしよう。原因がキャンプにあるなら、まだ何か策があるかもしれない。そうだ、きっとまだ間に合うと信じるんだ。
そんな覚悟で出社した翌日、小田切主任は光り輝いていた。
俺はあんぐりと口を開けて主任を見つめる。
とろけそうな笑顔、なんてもんじゃない。なんだあのトロトロのデロデロの締まりのない笑顔。
主任……俺はあなたのおかげで心臓がいくつあっても足りません……。
毎日変動がありすぎて、見守るほうも死にそうですよ……。
主任が事務所の入り口で立ちつくす俺に気づき、へにゃっと笑いかけてくる。
「佐竹ー」
俺に向かって手招きしながらへにゃへにゃと笑って目尻を下げる。
なんとか足を動かし近づいて、自分の席に着いた。
「小田切主任、キャンプにOKもらえたんすね?」
「あ、キャンプ? ああうん、もらえたもらえた。ほんとありがとうな、佐竹~」
と、にへらっと笑う主任。その言い方で、笑顔の理由がキャンプじゃないと気づく。これは初デートが成功したとかのレベルじゃない。そんなんじゃなく、何かもっとすごいことだ。
「主任、あの、もしかして……」
なんと聞けばいいのか分からなくて言葉につまる。
もし違ったら主任を傷つけてしまう。
……なんて心配は無用だった。
「天音がさぁ。あ、天音っていうんだけどな? ずっと俺が好きだったって言うんだよ。もーめちゃくちゃ可愛くてさ。はぁ……まじで閉じ込めてぇ……」
あーやべぇ仕事になんねぇなこれ、と両手で顔を覆う主任に、周りの女性社員が息を呑むのが分かった。
机に突っ伏す人もいた。
分かる。分かりすぎる。俺も今、心臓を射抜かれた。
その日から主任は、無駄に笑顔を振りまいて女性社員を骨抜きにした。
今までも営業成績は常にトップだったが、今では誰にも抜かれることはないだろうほどにダントツトップだ。
カッコよくて仕事もできて、加えてあの光り輝いた笑顔じゃ誰も太刀打ちできない。
でも、これが最上級だと思ってた。さすがにもうこれ以上はないだろうと思ってた。
思ってたのになんだあれ。
さらに神々しいあの笑顔はなんなんだっ。
深呼吸をしてから、俺はゆっくりと足を踏み出した。
主任がうっとりとした表情で指輪を眺め撫でる姿を、自席に着いてからもしばらく見守った。
斜め前に座る俺に主任は一向に気づかない。こんなことは初めてじゃないだろうか。
周りの視線が時折俺に向き「早く話しかけて」と訴えてくる。分かる。聞けないよな。どこかふれちゃいけないオーラがある。
ふぅ、と息をついてから、俺は意を決して声をかけた。
「小田切主任、おはようございます」
主任は答えない。聞こえていない。
「小田切主任」
全然ダメだ。
「小田切主任っ」
声を張ると、主任が「うおっ!」と驚いて身体をビクつかせた。
「あ、佐竹か。おはよう。なに、驚かすなよ」
「何度も呼んだっす」
「あれ、そっか。すまん」
「今日はまた一段と幸せそうっすね?」
「お、分かる?」
そりゃ分かるでしょ。とツッコみたくなる。
「ええと。その指輪は……」
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