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第4話 鑑定士に笑われました。 どうも股間が光るだけの怪しい男です。
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「ほら、さっさと入れ」
「抵抗すんなよ。光らせても無駄だからな」
兵士二人に両脇をかかえられ、俺は村の詰所へ連行された。
中は薄暗く、机と椅子がひとつ、そして妙にリアルな縄。
完全に取り調べ室だ。
「ここ……どっからどう見ても犯罪者コースだよな……?」
兵士Aがドンッと机を叩く。
「よし、そこに座れ!」
「は、はい……」
俺は恐る恐る椅子に座った。
座った瞬間ーー
ピカッ……(※微光w)
「あっ……!」
兵士A「……今また光ったな」
兵士B「やっぱり怪しいな」
怪しくねぇよ!
光るだけだよ!?
いや光ること自体が十分怪しいのか……!?
兵士Aは眉間に皺を寄せ、低い声で問いかけてきた。
「お前……何者だ?」
「ただの一般人です……股間が光るだけの……」
「股間が光る一般人がいるか!!」
正論すぎて泣きたい。
兵士Bが書類にペンを走らせる。
「名前は?」
「山田悠斗です」
「変な名前だな」
はぃぃー、今この人悪口言いました。チクチク言葉反対。
名誉毀損で訴えてやる。このヤロー!
「スキル名は?」
「……股間だけが少し光る……」
ペンが止まる。
兵士Bの肩が、震えている。
「おい、お前笑ってんだろ」
「わ、笑ってなど……! プッ……」
笑ってるじゃねぇか!!
笑いこらえてるじゃねぇかーー!!
兵士Aが重い空気を作り直すように咳払いした。
「と、とにかく! そのスキルの用途を説明しろ!」
「用途なんてありません……ほんとに……ただ光るだけで……」
「……本当にそれだけか?」
「はい……一ミリも役に立ちません……」
兵士Aは顎を撫で、深刻な顔で唸る。
「……逆に怪しいな」
「ど、どこがですか!!?」
「役に立たないスキルを持つやつは、大抵裏で何かやってるものだ」
偏見すぎるーー!!どいうこと?マジで意味不明の偏見。
「異世界から来たと言ったな?」
「あ、はい……その……気づいたら草原にいて……」
「異世界人か……余計に怪しいな」
「だから怪しくないってばぁぁぁ!!」
「異世界人なぁ、時々頭のおかしい事を言うんだ」
「と言いますと?」
「『自分は魔王を倒す勇者だ』や『このチートスキルで無双してやる』などなど、つまり異世界人は頭のおかしい連中だ」
おぉーい、異世界人、ヤバイ奴扱いされているんだが。先人たちは何してんだよ。マジで!?
兵士Bは書類に新たに書き加える。
《要監視:光る股間の男》
「おい!! その呼び名やめろ!!?」
絶望感で頭を抱える俺の前へ、兵士Aが身を乗り出す。
「……いいか。村の安全のためにも、お前のスキルを専門家に鑑定してもらう」
「えっ」
「何を隠してるのか……全部バレても文句言うなよ」
「隠してねぇよ!! 光るだけだよ!! むしろバレたら俺が不幸だよ!!」
こうして俺は、
“光る股間の不審者”として、
鑑定士の元に強制連行されることになった。
兵士二人に挟まれ、俺は詰所の奥にある小部屋に連行された。
中は本棚がズラッと並び、机の上には怪しげな魔道具がごちゃ盛り。
そして、その中央で紅茶をすすっていた男がいた。
パッと見30代。
金髪オールバック。
無駄に白いコート。
絶対プライド高いタイプ。
「紹介しよう。村一番の鑑定士、バルド様だ」
バルド様は紅茶を置き、優雅な笑みを浮かべた。
「ようこそ、光る股間の旅人さん」
「その呼び方やめろォォォ!!?」
初手でこれか!?
あだ名が完成してるじゃねぇか!!
兵士A「バルド様、こいつが例の不審者です」
兵士B「股間が光ります」
説明短ッ!!
バルドは興味深そうに俺を見る。
「ふむ……では早速、鑑定しようか」
机の引き出しから、水晶玉のような物を取り出す。
先端が尖ってて、魔力がわずかに漏れている。
見るからに高性能そうだ。
……俺のスキルと相性悪そう。
「では、スキルを意識してくれ。光らせても構わん」
構わんって……
じゃあやるけどさ……
「ス、スキル発動……!」
ピカッ…………(※微弱w、しかし確実に光っているw)
バルド「…………」
兵士A「…………」
兵士B「…………ぷっ」
やめろ。
兵士B、噴き出すな。
バルドは水晶玉をそっと俺の前にかざした。
「よし、では鑑定開始……《スキル・リード》」
水晶が淡い光を放ち、俺の股間へ向けて魔力が流れていく。
数秒後。
水晶玉がピタッと静止した。
そして……
バルド「……ぷっ」
バルドの肩が震える。
「おい……笑ってんだろ」
「笑ってませんよ? わたしは真剣ですとも……ぷふっ」
笑ってるよな!?
完全に笑ってんだよな!?
バルドは耐えきれず、ついに机を叩きながら爆笑し始めた。
「こ、これは……! スキル効果……“股間が……少し……光る”……だけ……!
な、なんだこの無駄の極み!! 意味!!! なさすぎる!!!」
涙まで流して笑ってる。
鑑定士失格だろ!!!!!!
兵士A「マジか……ただ光るだけなのか……」
兵士B「ハズレどころじゃねぇぞ……」
バルドは笑いながら水晶玉を拭った。
「いやぁ……久々に腹筋が死ぬところだった……! こんなスキル、初めて見たわ、このスキル使い所あるのかよ」
俺に聞くな!!!
「ち、違うんです……! 好きで光ってるわけじゃなくて……その……!」
バルド「いやもういい……お前は無害だ。というか有害になれない。雑魚すぎるスキルだからな。帰っていいぞ」
雑魚ってはっきり言うな!しかも、帰っていいぞって……
この世界に来たばっかりなんですが……?
兵士Aが書類にさらさらと記入する。
《危険度:ゼロ(むしろ哀れ)w》
やめろォォォォ!!! wをつけんじゃねぇー!!!!
こうして俺は、
・股間が光るだけの怪しい男
・危険度ゼロ
・鑑定士からも爆笑される
そんな烙印を押されたまま、村に放り出されることとなった。
……俺の異世界スタート、地獄すぎない?
「抵抗すんなよ。光らせても無駄だからな」
兵士二人に両脇をかかえられ、俺は村の詰所へ連行された。
中は薄暗く、机と椅子がひとつ、そして妙にリアルな縄。
完全に取り調べ室だ。
「ここ……どっからどう見ても犯罪者コースだよな……?」
兵士Aがドンッと机を叩く。
「よし、そこに座れ!」
「は、はい……」
俺は恐る恐る椅子に座った。
座った瞬間ーー
ピカッ……(※微光w)
「あっ……!」
兵士A「……今また光ったな」
兵士B「やっぱり怪しいな」
怪しくねぇよ!
光るだけだよ!?
いや光ること自体が十分怪しいのか……!?
兵士Aは眉間に皺を寄せ、低い声で問いかけてきた。
「お前……何者だ?」
「ただの一般人です……股間が光るだけの……」
「股間が光る一般人がいるか!!」
正論すぎて泣きたい。
兵士Bが書類にペンを走らせる。
「名前は?」
「山田悠斗です」
「変な名前だな」
はぃぃー、今この人悪口言いました。チクチク言葉反対。
名誉毀損で訴えてやる。このヤロー!
「スキル名は?」
「……股間だけが少し光る……」
ペンが止まる。
兵士Bの肩が、震えている。
「おい、お前笑ってんだろ」
「わ、笑ってなど……! プッ……」
笑ってるじゃねぇか!!
笑いこらえてるじゃねぇかーー!!
兵士Aが重い空気を作り直すように咳払いした。
「と、とにかく! そのスキルの用途を説明しろ!」
「用途なんてありません……ほんとに……ただ光るだけで……」
「……本当にそれだけか?」
「はい……一ミリも役に立ちません……」
兵士Aは顎を撫で、深刻な顔で唸る。
「……逆に怪しいな」
「ど、どこがですか!!?」
「役に立たないスキルを持つやつは、大抵裏で何かやってるものだ」
偏見すぎるーー!!どいうこと?マジで意味不明の偏見。
「異世界から来たと言ったな?」
「あ、はい……その……気づいたら草原にいて……」
「異世界人か……余計に怪しいな」
「だから怪しくないってばぁぁぁ!!」
「異世界人なぁ、時々頭のおかしい事を言うんだ」
「と言いますと?」
「『自分は魔王を倒す勇者だ』や『このチートスキルで無双してやる』などなど、つまり異世界人は頭のおかしい連中だ」
おぉーい、異世界人、ヤバイ奴扱いされているんだが。先人たちは何してんだよ。マジで!?
兵士Bは書類に新たに書き加える。
《要監視:光る股間の男》
「おい!! その呼び名やめろ!!?」
絶望感で頭を抱える俺の前へ、兵士Aが身を乗り出す。
「……いいか。村の安全のためにも、お前のスキルを専門家に鑑定してもらう」
「えっ」
「何を隠してるのか……全部バレても文句言うなよ」
「隠してねぇよ!! 光るだけだよ!! むしろバレたら俺が不幸だよ!!」
こうして俺は、
“光る股間の不審者”として、
鑑定士の元に強制連行されることになった。
兵士二人に挟まれ、俺は詰所の奥にある小部屋に連行された。
中は本棚がズラッと並び、机の上には怪しげな魔道具がごちゃ盛り。
そして、その中央で紅茶をすすっていた男がいた。
パッと見30代。
金髪オールバック。
無駄に白いコート。
絶対プライド高いタイプ。
「紹介しよう。村一番の鑑定士、バルド様だ」
バルド様は紅茶を置き、優雅な笑みを浮かべた。
「ようこそ、光る股間の旅人さん」
「その呼び方やめろォォォ!!?」
初手でこれか!?
あだ名が完成してるじゃねぇか!!
兵士A「バルド様、こいつが例の不審者です」
兵士B「股間が光ります」
説明短ッ!!
バルドは興味深そうに俺を見る。
「ふむ……では早速、鑑定しようか」
机の引き出しから、水晶玉のような物を取り出す。
先端が尖ってて、魔力がわずかに漏れている。
見るからに高性能そうだ。
……俺のスキルと相性悪そう。
「では、スキルを意識してくれ。光らせても構わん」
構わんって……
じゃあやるけどさ……
「ス、スキル発動……!」
ピカッ…………(※微弱w、しかし確実に光っているw)
バルド「…………」
兵士A「…………」
兵士B「…………ぷっ」
やめろ。
兵士B、噴き出すな。
バルドは水晶玉をそっと俺の前にかざした。
「よし、では鑑定開始……《スキル・リード》」
水晶が淡い光を放ち、俺の股間へ向けて魔力が流れていく。
数秒後。
水晶玉がピタッと静止した。
そして……
バルド「……ぷっ」
バルドの肩が震える。
「おい……笑ってんだろ」
「笑ってませんよ? わたしは真剣ですとも……ぷふっ」
笑ってるよな!?
完全に笑ってんだよな!?
バルドは耐えきれず、ついに机を叩きながら爆笑し始めた。
「こ、これは……! スキル効果……“股間が……少し……光る”……だけ……!
な、なんだこの無駄の極み!! 意味!!! なさすぎる!!!」
涙まで流して笑ってる。
鑑定士失格だろ!!!!!!
兵士A「マジか……ただ光るだけなのか……」
兵士B「ハズレどころじゃねぇぞ……」
バルドは笑いながら水晶玉を拭った。
「いやぁ……久々に腹筋が死ぬところだった……! こんなスキル、初めて見たわ、このスキル使い所あるのかよ」
俺に聞くな!!!
「ち、違うんです……! 好きで光ってるわけじゃなくて……その……!」
バルド「いやもういい……お前は無害だ。というか有害になれない。雑魚すぎるスキルだからな。帰っていいぞ」
雑魚ってはっきり言うな!しかも、帰っていいぞって……
この世界に来たばっかりなんですが……?
兵士Aが書類にさらさらと記入する。
《危険度:ゼロ(むしろ哀れ)w》
やめろォォォォ!!! wをつけんじゃねぇー!!!!
こうして俺は、
・股間が光るだけの怪しい男
・危険度ゼロ
・鑑定士からも爆笑される
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……俺の異世界スタート、地獄すぎない?
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